転スラとかプロット構造とか。

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2020/06/09 「転スラとかプロット構造とか。」 分類: コラム的な
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最近ようやく話題の「転生したらスライムだった件」のアニメを観ました。断片的にですけど。

なかなかユニークだなーと思ったのがプロット構造。つまりストーリーのテンプレ部分。

脚本の技術論的に言えばラノベの「転生系ストーリー」って「出オチ」なんですよね。基本的には最初の導入部が一番のサプライズであって、後に続くストーリーは閑話にしかならない事が殆どだからです。

これが「転生系」ではなく「転移系」だと様々な工夫が出来るのですけれど、トラックに轢かれて異世界に生まれ変わりましたで始まるストーリーはどうやっても夢物語にしかならないわけです。

しかし「転スラ」の場合はその夢物語の密度が非常に高く、その御都合主義を基本設定に取り入れている事(ユニークスキルで能力増やしまくり)でチート全開の夢物語が必然的な展開になっているという。そりゃー夢物語でも面白ければ問題ナッシングですわ。

こういった転生系ラノベファンタジーってRPGゲームをベースにしているのが常で、もちろん「転スラ」もそうなのですが、脚本的には後に描けるストーリーの自由度はRPGというよりサンドボックスゲームのような何でもアリの自由度の高さになっている。

これって旧来の本当の脚本術のセオリーからは相当かけ離れているのですけれど、なろう系ラノベ・転生系ラノベのテンプレも進化して完成度が高くなっているのかもしれないなーと。
脚本的な見地でこの話題を語ると相当な文章量になってしまうのですが、これからはこういった「商品価値の高いプロット構造」が主流になっていくのかもしれませんね。

僕がアニメ版「転スラ」で一番好きなのがOPアニメで、主人公キャラが人間の姿とスライムの姿を切り替えながらのアクションシーンは軽妙でアニメ作画的な面白さもあって何回でも見ていられますねー。

しかし実際にはOPのように主人公無双する事は少なくってモヤッとするのですが(というか人間の姿になるまで何話もかかる)、元々がなろう系小説ですし、軽く楽しめる作品に仕上がっているので不満は特に無いです。キャラデザも良い感じで好みです。

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bit さんのコメント (2020/06/10) [編集/削除(書込み者/所有者が可能)]
>紅葉青水さん
コメントありがとうございます~。
ラノベ以外にも出オチ作品は「進撃の巨人」「ワンピース」など多々あって、これは90年代以降の週間少年ジャンプ長期連載作品が作り上げたフォーマットと言えます。「最初に大風呂敷」を広げながらも「先のストーリーより目先の面白さ」が重要!というスタイルですね。出オチのつもりがなくてもなってしまった漫画では「ドラゴンヘッド」とか。

こういった商業的思惑はかつては同人・個人の作品には関係なかったのですが、なろう系では「作品数が多すぎて目立たなければ読んでももらえない」という弊害が生まれ、趣味小説を書くにもジャンプ的なスタイルが必要になったのでしょう。
ラノベで「連載の毎回が面白い」という事を意識して書かれたと思われる「Re:ゼロから始める異世界生活」では読者の人気によってかヒロインではなく脇役の筈のレムに多くのストーリーが割り当てられて人気となりましたが、「転スラ」では基本設定から読者のどのような需要にも応じられる構造になっている事が新鮮だなーと。
長いタイトルで読者の興味を引き、読者の要望に応じて書かれるラノベってもはやイタコのような「読者の欲求具現化装置」のような気がしますが、それで人気が出るならいいのかなぁ…。

複線回収されずにモヤッとするのはラノベあるあるですねー(笑)。
このあたりベテランの作家さんの間でちょっとした悩みの種になっているようで、真面目にストーリーを構築してもキャラ人気が出ないと読んでもらえない事、適当なストーリーでもキャラ人気があればヒットしてしまう事に葛藤しているクリエイターさんが増えている感があります。

アニメ「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった」、小説「異世界魔法は遅れてる!」は未チェックだったので折を見て密かに楽しもうかと思います~。
紅葉青水 さんのコメント (2020/06/09) [編集/削除(書込み者/所有者が可能)]
異世界転生系はでおち、という分析はなるほど的を射てますね。そして転移系はうんぬんもまたしかり。
ラノベの異世界ものは長編になって100回200回と進むほどおもしろくなくなるのが欠点ですが、これはラノベであることという以外にweb小説という積み重ね後付けスタイルであるからという理由もあるでしょうね。
逆にいうと、でおちだから、漫画やアニメにしても最初から面白い、ということも言えるわけですが。

無双が少なくてモヤッとするという点は、これもなろう系のよくある欠点ですね。他の欠点としては、伏線回収がされずもやっとする、タイトルのようにならずもやっとする、などありますね。ラストまで設定を決めずに書き進めるからで、そもそもなろう系で無双作品だと最初に臭わせたなら最初から無双させるべきで、伏線は基本つくらないべきで、タイトルに○●と書いたら内容も○●にしないとおもしろくなくなるわけですよ。
とまあつっこみどころはありますが、完結したなろう系で最後までもやっとすることなく楽しめる作品もレアですが数作品は私もこころあたりはあります。そういえば今放映の破滅フラグ~もそのレアものでしたね。転移系だと異世界魔法は遅れてるが長編にしてはモヤッがすくなくてそこそこよかったです。


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