「借り暮らしのアリエッティ」制作のニュースを受けて――「床下の小人たち」と「コロボックル物語」 上

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2009/12/17 同日2番目 横断評価 > 「借り暮らしのアリエッティ」制作のニュースを受けて――「床下の小人たち」と「コロボックル物語」 上」
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新聞によると、かの有名なジブリが、次回作品として「借り暮らしのアリエッティ」を発表したようですね。
原作はイギリスのメアリー・ノートン作「床下の小人たち」シリーズです。
日本語版は「小人の冒険シリーズ」として、岩波書店から発行されています。
小人達が安住の地を求めて引っ越ししていく動きのある作品なので、確かに、そういう意味ではアニメ向きだと思います。
けれども、私にとっては、非常に意外な選択でした。
これを映画化するのであれば、せっかく日本に佐藤さとる作「コロボックル物語」という名作の小人物語があるので、そちらを選んで欲しかったです。
単純に、日本の作品を贔屓しているわけではありません。
これまでのジブリの作品である「もののけ姫」や「千と千尋の神隠し」などのテーマを見ていると、「コロボックル物語」の方が合っているのでは?と思ったのです。
別にジブリファンじゃないんですけどね。





どちらも知らない人は知らないであろう、それなりにマイナーな作品なので、ざっとあらすじを紹介しますね。
ネタバレ注意です。





<小人の冒険シリーズ>

1:「床下の小人たち」
  少女ケイトが祖母の語りを聞くと言う設定で話が進みます。
  あったはずの物が無くなった時は、「借り暮らし」の小人達の仕業かもしれない、というところからスタート。
  小人たちは、自分では何も持っていないので、人間の物を「借りて」(実質はパクって来てます・笑)生活しています。
  自分達のことは、人間には絶対に秘密です。
  そんな小人一族のある一家は、父・ポッド、母・ホミリー、娘・アリエッティの3人家族。
  好奇心旺盛な少女アリエッティは、床下の落ち着いた暮らしを気に入っている母・ホミリーとは対照的に、屋外の世界への憧れを持っています。
  そして、その好奇心は人間にも向けられ、アリエッティは一族の掟を破って人間の少年と友達になりますが・・・。

2:「野に出た小人たち」
  聞き手の少女ケイトが、アリエッティ一家のその後の消息を知ります。
  人間に住処を見つかってしまったアリエッティ一家は、初めて屋外に出て行きます。
  やがて、野外生活に慣れた借り暮らしの少年・スピラーと出会います。
  借り暮らしでありながら、人間の物を借りずに自然の中で生きて来たスピラーから、一家は様々な知恵を借りることになります。

3:「川を下る小人たち」
  ケイトが聞いたアリエッティ一家の話から、さらにその後。
  親戚一家と再会した後、やかんを船代わりにして、安住の地を探すことにするアリエッティ一家。
  小人達にとっては川下りは危険がいっぱいの大冒険で、再びスピラーの助けを借りたりしています。

4:「空を飛ぶ小人たち」
  模型の村に住み着いたアリエッティ一家。
  アリエッティは、人間の若い女性であるミス・メンチスと友達になります。
  楽しい暮らしが続いていましたが、小人達の存在を知った男・プラターが、見世物にしようと一家を誘拐してしまいます。
  何とか気球を作って脱出した一家ですが、模型の村に帰還後、父・ポッドはアリエッティに、ある誓いを求めます。

5:「小人たちの新しい家」
  4巻で一旦完結した(4巻ラストでエピローグ的にアリエッティの将来も明記しています)にも関わらず、20年後に出された続編。
  牧師館に移住したアリエッティ一家。
  しかし、プラターの魔の手が再び迫ります。
  一方、親戚一家との再会や、牧師館に住む借り暮らしの青年・ピーグリーン(ペリグリン)と知り合うなどの動きもあります。
  そんな中、ミス・メンチスにアリエッティの無事を知らせると言ったスピラーが、なかなか行動を起こさないことに、アリエッティは苛立ち・・・。

とりあえず、多分、アニメは1巻~4巻までを混ぜるんじゃないかと思います。
1巻は動きとしてもイマイチだし・・・2巻以降は全ての巻に登場するスピラーは、キャラとしておいし過ぎる(笑)ので、逃す手はないでしょう。
ピーグリーンも魅力的なんですが、5巻ではアリエッティのスピラーに対する態度があんまりなので、5巻は混ぜない方がいいと思われ(苦笑)。
しかし、根本的な問題はそこではありません。



<コロボックル物語シリーズ>

1:誰も知らない小さな国
  小山や杉林に囲まれた、不思議な感じのする三角形の平地を見つけた少年。
  やがて、川に流れる靴の中で、小さな人達が手を振っているのを発見します。
  小人達の国があることを知った少年は、大人になり、小人達に「味方」として受け入れられます。
  彼らの小さな国を守るため、青年は小人の国がある土地を購入することを目指して奔走します。

2:豆つぶほどの小さな犬
  「味方」になった人間の青年「せいたかさん」から、アイヌ神話の小人にちなんで「コロボックル」と呼ばれるようになった小人達。
  せいたかさんとコロボックル一族の連絡係になったコロボックルの若者を中心に話が展開します。
  昔、一族の先祖が飼っていた小さな犬「マメイヌ」について知ったコロボックルの若者達。
  絶滅したと思われていたマメイヌが生き残っている可能性があることから、マメイヌ探しが始まります。

3:星から落ちた小さな人
  せいたかさん一家という「味方」の存在で、コロボックル社会は大きく発展します。
  飛行装置まで作れるようになりましたが、ある日、飛行中に落下したコロボックルの若者が、人間の少年に見つかってしまいます。
  宇宙人だと思い込んだ少年は、コロボックルを自宅に連れ帰ってしまい、コロボックル社会に衝撃が走ります。
  やんちゃで好奇心旺盛だけど悪気がない少年は、コロボックルが日本語を話すことに気付くとさらに興味を持つようになり、最後にある提案をします。
  この事件をきっかけに、コロボックル社会に大きな変化が起きるのでした。

4:ふしぎな目をした男の子
  コロボックルは人間の目に留まらぬ速さで走れる力を持っています。
  しかし、そんなコロボックルをしっかりと目で追える男の子が現れました。
  男の子と出会ったのは、よりにもよって人間嫌いでつむじ曲がりの老人コロボックル。
  周囲は男の子の目に感心し、老人と男の子の交流を促します。
  男の子の純粋な心に、頑なな老人コロボックルにも徐々に変化が現れます。

5:小さな国のつづきの話
  幼い頃から「ヘンな子」と思われていた図書館の若い女性司書が主人公。
  ある日、図書館に訪れたわんぱくな少年から、「コロボックル物語」(4巻までのこのシリーズ作品そのもの)を勧められます。
  少年が高校時代の親友の弟だと知った主人公は、少年と本とのギャップに戸惑いながらも、物語を読みます。
  そして、ある日、実際にコロボックルと出会った主人公は、彼女が本を読んでいたことから、期せずしてコロボックル社会に変化をもたらします。



同じ「人間に知られないようにしていた小人一族」を描いている物語でありながら、はっきりと違いがありますね。



続きはまた明日書きます・・・ラストまで完全に激バレになりますので御注意下さい。

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