Yahoo!革命の衝撃
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<=次の記事 参加年月別論客目録 =>前の記事 新サーバーにaccessup.orgのアドレスで強制的にアクセスする方法+α 1. 2007/01/26 「検索エンジン&SEO > 検索比較 > Yahoo!革命の衝撃」 [この書込みのみ表示(記事URL紹介用) / 編集 / 削除 / トラバ送信 / 共有分類に追加(タグ付け)] 1. 前書き 2. 何故自分が「Yahoo!革命に衝撃を受けた」のか 3. 日本におけるGoogleのブランド力と実情 4. 何でGoogleはアジア圏では検索のリーダーになれないのか 5. 人材力 6. TV番組について 7. 最後に 1. 前書き 過日の話ですがNHKが放送した「Google革命の衝撃」がAsk.jpのブログ検索のキーワードランキング等 ![]() で話題になっていたのが見えたので、遊び心を混ぜて、私は「Yahoo!革命の衝撃」を書いてみようと思う。 2. 何故自分が「Yahoo!革命に衝撃を受けた」のか まず、Yahoo!は本格的なウェブ検索としてはGoogleに比べ後発だ。 日本では2004/05/31にそれまで使っていたGoogleから自前の検索エンジンに切り替えた。 https://www.accessup.org/pj/6_B4C9CDFDBFCDA4B5A4F3/20040531.html それまで評価を受けていたエンジンから、自前のものに切り替えるということは、Googleと競争のフィールドに直接乗り、負ければ市場から弾き出されるリスクを負うということだ。 Yahoo!は他の検索エンジン会社などを幾つか買っていたので正確に言うと0から作ったわけではないが、 当時はそれまでの検索エンジンに比べて当時はGoogleは圧倒的な差を付けていたので、 Googleと別れることはYahoo!にとって相当リスキーな賭けだと私は当時は思っていた。 しかし、1年経った後、YST(Yahooの検索エンジン)は https://www.accessup.org/pj/6_B4C9CDFDBFCDA4B5A4F3/20050829.html (検索エンジンの実力関係の変化 - ヒット数比較 -) https://www.accessup.org/pj/6_B4C9CDFDBFCDA4B5A4F3/20051122.html (Yahoo! v.s Google その結果は意外にも大差がついてYahoo!の勝ち) https://www.accessup.org/pj/6_B4C9CDFDBFCDA4B5A4F3/20051122.html (検索比較: Yahoo! v.s Google 更新性勝負) という風に、Googleに比べ遜色なく、追い越すレベルの境地にたどり着いてしまった。 これは正直驚いた。 https://find.accessup.org/kensaku/#graph のグラフを見て分る通り、最初はYahoo!ウェブ検索などは存在しなかったのに、シェアで追い越し、日本における検索エンジンシェア1位の座を長年キープし続けている。 大概の人は、今Yahoo!とGoogleのどっちの検索結果が良いのか分っていない。 それに検索結果の良しあしは質問によって異なる。 現在のユーザーの検索エンジンの選択は、単にブランド力の競争になっていると言えるだろう。 だが、具体的に詳細を見てみると、全体として言えばYahoo!の方が強い領域が増えていることが分る。 簡単に検索結果の差を見れる「レアな話題」「新着の話題」に限ってみてみると、それは顕著だ。 例えば、米国はどうかは知らないが、日本においては 1. インデックス数が多い ※推測値での比較にならないように全数見えるマイナーな文章で比較 「"ask.jp" teoma naver lycos infoseek mooter」 例: https://find.accessup.org/find/ac.asp?frame=1&engine=&frame=1&q=&key=%22ask.jp%22+teoma+naver+lycos+infoseek+mooter&defaults=A%2BG%2BY&submit=G%2BY&blog_en=all_blog Google:1件 / Yahoo:6件 <= 6倍 ![]() 2. 反映される速度が速い ※新語として、知事に当選したばかりの、そのまんま東氏の本名の「東国原氏」で検索 Google:約 67件 / Yahoo:641件 <=10倍 ![]() と、明らかに収集力・範囲でYSTがGoogleを上回っている。 Yahoo!がインデックス数でGoogleを上回ったからGoogleがインデックス数を公開しなくなったという話を裏付けるような結果である。 3. 日本におけるGoogleのブランド力と実情 ネットレタラシーが高い人の方がGoogleを使うという話があるが、 ひたすらGoogleの礼賛をしている人も、 ある意味知識がない人がYahoo!しか検索エンジンが思いつかないのと同様、 これまた周りにもたらされた知識にしか頼らないが故に、 Googleを盲目的に礼賛しているとも言える。 今は別に「ユーザーが無知だから」Googleを使わないのではなく、 Yahoo!の方が良い検索結果を返してこれるような状況になっているが故に、 ユーザーの移動が生じないのだ。 昔なら「ほら、これだけGoogle!の方がいいよ。」といえたけれども、今では何が優れているのか、具体的に言えと言われてもなかなか言えない状況にあるということに、ネットレタラシーが高いと思っている人も情報をアップデートする必要があるのではないだろうか。 4. 何でGoogleはアジア圏では検索のリーダーになれないのか 東アジアでの各国での検索エンジンの1位は、それぞれの国で 日本: Yahoo! (ソフトバンク) 韓国: Naver 中国: 百度 という形で、Googleは一位になれていない。 Googleは検索連動広告、Adsense、Google Earthという点では今も尚個々人にとっては衝撃であり続けているが (Yahoo/Overtureが個人には提供していないのもあり)、 検索という本業のポイントではGoogleが衝撃であった時代は終わっている。 また、広告という観点でも、金を稼ぐ個人サイト側からは別として、広告を出す側としてはOvertureの方が費用対効果で上回り、広告数において計測した結果としては、現状5倍以上の差を日本においてはつけている(Yahoo!では広告が出てもGoogleでは広告が出ないものが凄く多い)。 Googleは現状あくまで西欧圏での検索の巨大会社に過ぎない(Cnetとかの情報ソースが西欧だからそれで実体より巨大に見えるが)。 ウェブ検索について言えば、結局のところ 1. ドメイン単位でのクラスタリング 2. ページランク という仕組みを開示した時点で、Googleの優位な点は先行者メリットだけになっており、 後は単に 「Googleに付いていってすぐ投資できる会社はありますか?」 という話になってしまったということだ。 それにYahoo!は真剣に取り組んだ。 正確に言うと、Google日本がGoogle米国に比べて色々と実現することが遅れていたので、Yahoo!が追いつくまでの期間を十分長く取れなかったのが要因だろうが、それは逆に言うとYahoo! Japanも同じである。 米国のものを持ってくるのだから、それなりに時間が掛かるし、向上にも時間がかかる。 Yahoo! Japanは随分頑張ったということになる。 それはもちろん、Yahoo!米国にとっても、稼ぎ頭の一つでYahoo! Japanが有り続けたからこそ、協力を得られたのだろうが。 「Googleの衝撃」はもっと早めに日本で喧伝すべきだった。 そうすれば当時の技術の差はブランドの差となり、永続できただろうに。 今となっては検索エンジンの性能の差でYahoo! Japanに差異化することはできない。 コンテンツの検索対象化では、コンテンツホルダーのYahoo!の方が多くオプションを持っているし、 検索ボックスに入れられた後の検索文がどのような論理式に変換されるかという点でも、 Yahoo! Japanの方が日本語として合理的な処理をしている。 Google JapanはNaverが犯したのと同じような問題を日本語処理において犯しているし、日本語ドメインによる問題も随分長い間放置していた(https://www.accessup.org/pj/6_B4C9CDFDBFCDA4B5A4F3/20060912.html#2834_1) 結局のところ、渋谷に研究所を作っていても、主体的な役割を果たせていないが故の問題なのだろうなと思う。 日本人側が最初から主体的になってローカライズしたのなら、ああした方がいい、こうした方がいいという意見も通ったのだろうけれども、今のGoogle JapanはGoogle USをそのまま移してきてしまっているので、日本にいまいち合わない検索エンジンになってしまっているのだと思う。 つまり汎用的にあろうとするグローバル力はGoogleは確かに強かったが、その先にある仕上げの品質の向上(ローカル化)という点で、現地に主体を置く競争相手に大きく差を付けられてしまっているのだろうと思う。 5. 人材力 https://www.accessup.org/pj/6_B4C9CDFDBFCDA4B5A4F3/20061228.html#14013_94 を見れば分る通り、Google Japanには優秀な人材が集まっている。 それに比べるとYahoo!には特定のことで有名という人が思いつかない。 その分、逆にTechが露骨に見えずに、すべきことを考え、してきたことがYahoo!の強さなのかもしれない。 楽天もそうだけれども、Techが見えないというのは、逆に自省の効いた凄さだとは思う。 あと、Googleはエンジニアにとっては個人・チームの力が強いパラダイスであるようだが、 それが故にローカルの組織としての主体性・方向付け力が弱いのではないかと思う。 それでいて、Google米国の関与の度合いも、西欧圏優先で弱いのではないかと思う。 ローカルに死活が掛かっている組織に対し、グローバルかつ西欧圏で勝っているが故の甘さではないか。 6. TV番組について さて、TVの番組の趣旨としては、Googleに情報を独占されることの危険性を示すものだったとブログ検索の結果には書かれているが、 実際のところ、日本ではYahoo!が支配的な立場にあるので、その話は西欧圏での話でしかない。 日本においては、逆にYahoo! Japanの独占の方に気をつけた方がいいのである。 米国で脅威の存在として現れていたGoogleは、日本においてYahoo!が検索の世界の独占を実現した時にもたらされる現実なのである。 実際のところ、Yahoo! Japan(+ ソフトバンク)はメール・カレンダー・日記・アフィリエイト・ショッピング・オークション・ニュース・ISP・携帯・雑誌・動画放送・野球...とひたすら領域を広げている(カバーしていない範囲を探す方が難しくなってきている)。 何でもかんでも情報を掴まれる/生活の依存度が高くなるという点では、日本においては既にYahoo! Japanの方が断トツのリードを誇っている。 そういう意味で、Google(それ以外の会社も含め)には頑張って貰わなくてはならない。 実際のところ、2番手の検索エンジンというのは、それはそれで存在価値があるので、1番にならなくても今後はある程度の割合はキープできるのではないかと思われる。 7. 最後に 検索結果など事実に基づいて書いている部分以外で「...と思う」と書いている部分は、個人的な推測で構成しているだけなので、そういう推定の仕方もあるんだな程度に思っておいて下さい。
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