[特撮]シルバー仮面(シルバー仮面ジャイアント): 2019/08/14 十傑集


しるばーかめん しるばーかめんじゃいあんと / SilverMask/SilverMask Giant
  • 考えさせられた
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特撮/人形劇総合点=平均点x評価数160位721作品中総合点15 / 偏差値50.41
特撮/人形劇平均点166位237作品中平均点0.79=良い/19評価
1971年特撮/人形劇総合点5位6作品中
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2019/08/14 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2253(50%) 普通:1130(25%) 悪い:1129(25%)] / プロバイダ: 40239 ホスト:40086 ブラウザ: 5173
【良い点】
「怪奇大作戦」のライター達が参加した前半ドラマ性の高さ。
第9話など「俺たちに明日はない」へのオマージュ感が爆発している。
後半、「ジャイアント」への路線変更後も岸田森の参戦もあって巨大ヒーロー作品としての水準は維持している。
ちなみに最終回は上原正三が市川森一の結婚記念に彼の嫁さんを焼き殺す話だったりする(笑。

【悪い点】
キャストやキャラには残念な部分が目立った。
やはり問題なのはシルバー仮面に変身する柴俊夫演じる光二が殆ど戦闘要員で主役としてのドラマに乏しい一方、
「オヤジを殺した宇宙人共を皆殺しにしてやる!」と息巻く篠田三郎演じる末弟の光三が目立ちまくった事。
「Zガンダム」でカミーユを差し置いてカツばかり目立つようなもので、しかも変に優遇されているからタチが悪い。
光三が元カノ(?)といちゃつく話が前後編で、光二の元カノ話は途中から光三が出張り彼女が既に死亡していた事を光二が知る場面も無い。
光二が宇宙人の作戦で街の人々を戦闘に巻き込んだ事や、光一もアンドロメダ星人の使節を攻撃した事に悩むのに対して
光三は両親を殺された少年が宇宙人が潜む観音像を爆破しようとすると「そんな事をしちゃいけない」と兄さん面で諫める。
他人の事はどうとでも言えるらしい。

玉川伊佐男演じる叔父は敵か味方か判らない謎の人物としてストーリーのサスペン色を補強する立ち位置だったと
思われますが扱いきれずに中途半端なムードメーカー的キャラ(終盤、急に妻子持ちになっていたのに驚いた)に。
例によって光三との絡みは酷いもので宇宙人を追跡するために車に乗せてもらっていながら
「宇宙人とグルになって俺をはめたな!」と勝手に怒り出して叔父を水の中に突き飛ばしていくのには呆れました。

松尾ジーナ演じる末妹はるかの急遽退場は言うに及ばず。

【総合評価】
60年代末の業界再編成により実相寺監督が立ち上げたコダイグループが制作に関わった70年代特撮ドラマ。
当然のようにマニアックな作品ですが、これは必ずしも良い事ばかりではなかった。
第1話冒頭は暗いカットで研究所襲撃シーンから始まり消火活動にあたる消防士のカットに妙に力が入っている。
春日博士はいきなり殺されており、次男の光二のみ何故、「シルバーの力」を託されているのか、どんな力かの説明も無し。
宇宙人の正体を見破るサングラスがいきなり使われるが、逆手に取られて光三が逮捕される。
導入の前後編から前編をぶった切って後編から入ったような内容で当然、視聴率的にコケました。

周囲の理解を得られぬまま社会の闇に潜む宇宙人と戦いつつ、父が残した光子力ロケットを完成させようとする展開は
スタッフが円谷プロ在籍終盤に関わった「怪奇大作戦」と「マイティジャック」のハイブリット的趣があり
(実際、序盤の空気感は「怪奇」に近い)ここにロードムービー的要素も加わるなど野心的試みは注目に値する。
しかしシルバー仮面の扱いがネックになりました。
メインタイトルを背負いアイキャッチにも顔を出し、割とカッコいい主題歌まで用意しているのに
劇中では正体を隠している訳でも、エネルギーに制限がある訳でもなく変身に制約は全くない一方で
変身後は必殺技なども当初は見られず仲間の援護射撃で勝ってしまう事も多々。
路線変更を嘆く意見が多いですが子供の視聴者に無駄な期待を抱かせて投げっぱなしでは自業自得。
この辺りが子供番組の枠組みの中で大人の鑑賞に耐えうるドラマを目指した第一期ウルトラシリーズや
最初から最低でも中学生以上がメインターゲットだった「怪奇大作戦」との差となって表れました。
春日兄弟を中心とした主人公チームがメインでシルバー仮面は(後の「恐竜戦隊コセイドン」におけるコセイダー的な)切り札
といったコンセプトを明確に前に出していれば違った作品になっていたかもしれません。

地味ながら後進の作品に様々な影響を残しており(「ジャイアント」への路線変更すら「強殖装甲ガイバー」ギガンティックの元ネタだろう)
評価できる面も多々ありながら問題点も多いところが総評を複雑にしてしまいます。
せめて光二をもう少し主人公らしく扱ってくれるか、光三が鼻っ柱をへし折られる展開があれば良かったのですが。
「良い」よりの「普通」で。
[共感]
2019/08/14 故・東野英心氏演じる冴えない青年が、ひとみへの恋心を遠回しに吐露するくだりは如何にも市川脚本らしいシチュで特に好きなシーンでした。 by 霧の童話



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