[海外映画]キューブ


CUBE
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海外映画総合点=平均点x評価数41位5,204作品中総合点56 / 偏差値92.47
海外映画平均点180位618作品中平均点1.33=良い/42評価
1998年海外映画総合点1位87作品中
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映像1.50(とても良い)4
キャラ・設定1.25(良い)4
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音楽0.75(良い)4
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作品紹介(あらすじ)

《公開時コピー》
世界を犯す、騒がしい絶望。
カナダの恐るべき新鋭がおくる、20世紀の言葉では語れないオーヴァー・ジャンル・ゲーム・ムーヴィー。
【関連作品】
上映時間 91 分 製作国 カナダ
監督: ヴィンチェンゾ・ナタリ Vincenzo Natali
製作: メーラ・メー Mehra Meh ベティ・オア Betty Orr
脚本: ヴィンチェンゾ・ナタリ Vincenzo Natali
日本 公開開始日:1998/09/12(土)
海外 (アメリカ):公開開始日:1998/09/11
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最終変更日:2015/06/30 / 最終変更者:永田 / その他更新者: TCC / DONP / パタパタ / 提案者:宝家義頼 (更新履歴)
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2015/09/05 悪い(-1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:292(51%) 普通:86(15%) 悪い:199(34%)] / プロバイダ: 2585 ホスト:2616 ブラウザ: 8889
【総合評価】
SAWと比べられることの多い本作
せっかくなのでSAWシリーズ視聴後に見て見ました

感想としてはこれで終わりかよ!って感じです
監視されてる…とか何故私たちが閉じ込められなきゃいけないのか?とか登場人物の問いかけやセリフにあった
CUBEに登場人物らを押し込んだ第三者の存在が間違いなくあるはずだが、結局最後まで出てこない
そこは視聴者で考えてみてくださいと言わんばかりの終わり方は少し肩透かし

作中での結論としては政府が何かのために作った何か公共施設で何か使わないと勿体ないらしい、というところか
結局ぼやけたままCUBEの目的がはっきりとは分からない
映画の中でしっかりと映像として結論やオチを出して欲しかったな
何の目的も無い生存ゲームなんて面白くない、何故CUBEを作るに至ったのかは教えて欲しかった

心理描写は非常に巧みで徐々に本性が明かされていくのが面白い
でもあまり人物から奥行きや背景が読み取れなかったな
ワースが現実に生きる価値を見出していない理由やクエンティンが暴力で人を従わせる人間だったのは何時からだったのか?ですね

特にクエンティンに関しては、とりあえず悪い奴にしただけな感じしか伝わらない
この手の作品だとお約束な無理やり人を従わせたり、人の手の内を読み取って良いように扱ったりな人物ではありますが、徐々に暴力的になったりでは無いので
暴力キャラとしては、ただただ陳腐というか工夫を感じない 唐突に暴力的になっただけな気がする…
実は暴力警官でしたぐらいの理由づけは欲しい

続編では色々また明かされるらしいですが、とりあえず単体での評価は悪いですね…
もう少し分かりやすい謎解きやCUBEの舞台裏が見たかった

2013/02/19 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:6(43%) 普通:4(29%) 悪い:4(29%)] / プロバイダ: 9217 ホスト:9363 ブラウザ: 7856
面白いんですけどね、個人的にはソウのほうが好きです
ツッコミ所と設定不足があってなかなか作品に入り込めなかった
なにも考えずに見ると面白いですけどね

2は見る気しないです(笑)

2012/05/05 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:122(56%) 普通:13(6%) 悪い:84(38%)] / プロバイダ: 10195 ホスト:10288 ブラウザ: 13175
【良い点】
オリジナリティ。この「謎の誰かに謎の理由で密室に閉じ込められたミステリー」という一大ジャンルを作った作品。Saw, Exam, Unknown, Buried, Killing Roomなどゼロ年代亜流作品が沢山でたが、未だにオリジナルのCUBEを超える作品はでていない。

四重に楽しめる凝ったしかけ。(1)どうやって脱出するのかという謎解き。(2)誰が何の理由で閉じ込めたのかという謎解き (2)なぜこの特定の人間たちが選ばれたのかという謎解き (4)密室で協力や対立などをする人間のドラマ。この謎解きに、いつ殺されるかわからない恐怖が加わる。

【悪い点】
低予算なのに、俳優の演技が二流だが、ジブリアニメの素人声優に慣れている日本人にとっては全然許容範囲。
続編は最低レベルのできだった(CUBE ゼロとハイパーキューブ)

【総合評価】
いわゆるCube型作品は全て見たが、面白さの順としては、Cube > Saw > Buried > Unknown > Exam > Killing Roomとなる。設定がオリジナルな上に低予算なのに、あのキューブのビジュアル(後半で見た外からみたCG)はインパクトあった。文句なく最高作品。

2011/08/24 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:882(66%) 普通:353(27%) 悪い:93(7%)] / プロバイダ: 31188 ホスト:30920 ブラウザ: 7291
設定はなかんか面白いです。ただ、密室サスペンス系が流行っている昨今それほど驚きはありませんでした。
美術や色彩などの使い方はとても良かったと思います。
ストーリーは類似作品や視聴者が予想できるようなベタなオチを避けようと普通に終わってしまった感がありますね。
物語の転、結の部分のインパクトは薄かったですね。
キューブの閉じ込められた、登場人物の役割を強調してた割に特に役割のない人物がいたのが気になりました。そこらへんももっと詰められていたらよかったと思います。(うがった見方をすれば役割はありそうですが)
期待していたほどではありませんでしたが、十分楽しめる作品だと思いました。

[推薦数:1] 2010/07/14 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:274(39%) 普通:189(27%) 悪い:243(34%)] / プロバイダ: 9317 ホスト:9159 ブラウザ: 7382
まだ評価していなかったみたいですので書きます。
恐らくここ十年くらい観た海外映画の中で一番面白かった様に思えます。

ストーリー的なストーリーはほとんど無く、四角形の空間に原因不明で閉じ込められた主人公(?)等の脱出物です。
「キューブ2」ですべて台無しになってしまいますが、「正体不明」の何者かが何の目的でこんな事をするのか?この永遠と続く部屋の謎は?など、結局最後まで観ても何も謎は明かされませんがすべてがシンプルだからこそ恐怖を感じさせられます。

レンタルで借りた時、ビデオのケースに色々な監督のコメントが載っていましたが「こんな方法があったのか!」正にその通りだと思います。

2010/05/23 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:137(74%) 普通:28(15%) 悪い:20(11%)] / プロバイダ: 15087 ホスト:15013 ブラウザ: 7458
【総合評価】
なかなか面白く、そして見ごたえのある作品だった。トリックとかはよく分からなかったが劇中登場した数々の罠は恐ろしいものだったし、クエンティンが徐々に狂って行くさまは恐怖すら覚えた。無機質的な舞台も更なる恐怖感をあおっているし。
ただ、一部おかしなところもちらほら。
・なんでレブンは単純な数、つまり偶数や3の倍数では、それが約数であることに気づくのには時間がかかり、ややこしい数に限って約数の計算が速いのか?普通逆だろ。
・冒頭あたりで体内の水分とかエネルギーとか長時間キューブの中にいて何も口にできないままだとヤバスっていう話があって、誰か脱水症状を起こしたりするのだろうか、と思ったが・・・・・・・・・結局うやむやになったな。というか普通に長時間飲み食いせずに行動してたし。
・終盤倒されたはずなのに唐突に現れたクエンチィン。お前はどうやってここまでたどり着いたのだ?

まあ、そのような矛盾に目をつぶれば十分楽しめた。

2010/02/20 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:22(67%) 普通:6(18%) 悪い:5(15%)] / プロバイダ: 9612 ホスト:9457 ブラウザ: 12025
【良い点】
・話に余計な装飾が無く、シンプルなためいろいろと想像する余地がないこと
・一方、想像を一身にあびる登場人物たちのストーリーは小出しに進むこと
・主役級の警官の立ち位置がコロコロ変わるのでそれに伴って再解釈が必要となる
・シンプルアイデア
・最低限の殺しで置かれた状況の厳しさを観客に伝える説得力
・時間がぴったり。飽きすぎず急ぎすぎず。
・画面進行のスピード感と罠に怯んでソロソロ進む感は良いバランスです

【悪い点】
・シチュエーション情報が少ないため、「脱出物」「致死の罠がある」以外に特にどきどきする要素がなかなか見えてこないこと
・主だったメンバーの中で設定された舞台装置で死ぬのが少数派のため、舞台が大がかりな割には自己主張が無く、無くても良いんじゃないか、とか思えてしまう点。
・集められたメンバーの意味があるのか無いのかって辺りが見えないので物語の「必然」が見えないこと
・密室で時間が分からないが為に、「急ごう」とか「時間がない」とか言われても動作音が聞こえるまで緊迫しないこと
・最終的に「出口は本当にあったんだ」ぐらいしかカタルシスがないこと

【総合評価】
「saw」シリーズへの批評で時折出てくるので見て見ましたが、映画ファンの求めるスリラー要素は私には分かり難いと思いました。人を殺すことに対する、他人を力で支配することに対する嫌悪感が画面からは伝わってこない点もちょっと減点。「良い」で。

2010/01/03 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:64(77%) 普通:6(7%) 悪い:13(16%)] / プロバイダ: 21570 ホスト:21365 ブラウザ: 9828
こういうシュールでスタイリッシュな不条理劇は大好きです。コロシ方とかが奇抜でよかった(笑)。

デビッド・クローネンバーグとかテリー・ギリアムとかリアルの「閉塞感」を超えて、リアルの「窒息感」を映画に叩きつける監督が好きだった。

今まで何度も撮られ続けてきた不条理劇映画(「未来世紀ブラジル」とか)を一番シンプルでわかりやすいものにしている。

「ひとつの設定の中に閉じ込められ、疑心暗鬼や悪意が暴走する群集心理」を描くのはウィリアム・ゴールディングの「蠅の王」などと構造的には同じ。

気がつけば、わけのわからないシステムと制度で、自動進行している世界に生きている人間、

そもそも、そんなことに「気がつく」人間がいないからこそ、世界は自動進行しているのだけど、

そんな「世界」に「覚醒」してしまったり、この映画のように「不図、目が覚め、辺りを見回し、気がついてみれば」自分が放り出されている世界の有様。

人間や世界に潜んだ闇に「気がついてしまう」ことが実は、一番のホラーなのかもしれない。

ある程度見過ごさなければならないものだ。

「そんなことに気がつきさえしなければ・・・。」「あんなものを見なければ・・・。」「知ってしまう」ことへの恐怖。

「気がついて」しまったら、きっと、この6人のようになるのだろう。

この映画で描かれた寓意的な「そこ」は、どこか既視感がして、この無機質な人工的閉塞感は、懐かしくすらある。

それもそのはず、フィクションの「そこ」で描かれた「不条理な世界」はリアルの「ここ」そのものだから。

というか「CUBE」の建築様態は、どこにでもある、ありふれたビジネスホテルやカプセルホテル、

マンションやアパートの、画一的で無機的で閉塞的なデザインそのものだ。

人間が、生活と、人生と、命を預ける場所、そこが、画一的、閉塞的「CUBE」の世界自体なのだ、きっと。

登場人物たちが「この世界は一体何なのか」と議論する中で「公共事業」という言葉が出てくる。

今のシステムの真実を端的に言い表した言葉だし、「今のシステム」を端的に言い表したものがこの映画そのものだと思う。

一度決まった公共事業は「しなければならない」、作ったものは「使わなくてはならない」、

成立したシステムはそれが人を殺すものであってもシステムはシステムなのだから「稼動させなければならない」。

小役人的思考停止の自動稼動で動いている世界「凡庸な悪」で動いている世界、そしてもしかしたら滅ぶかもしれない世界。

CUBEはわかりやすく人間をバラバラにして殺すから「悪」だとわかりやすい。

けれどもっと怖いことは人間をバラバラに殺すわかりやすい悪ではなくCUBE世界を稼動させているシステムという「凡庸な悪」。

CUBEに放り込まれた6人は「無駄な公共事業」システムで動いている日本人そのものなのかもしれない。

世界の多くの人はきっとCUBEに放り込まれた6人ほどにも覚醒も、闘いも死に物狂いで生きようともしていない。

システムに抗って「闘い」「死に物狂いで生きよう」とするにはまず「不図、目が覚め、辺りを見回し、気が」つかなければならない。

世界は凡庸な悪で出来ている。そして「凡庸な」悪は気がつかないうちにはびこっている。凡庸だから。

人間を(共同体を)生かすシステムが気がつかないうちに自動的に人間を殺すマシンと化している。

フィクションのホラーは「気がつく」 ことから始まる。

リアルのホラーは「気がつかない」ことによって進行している。

「人間は生まれながらに自由である」とは誰が言ったことか。

「人間は生まれながらに、自主的自由意志とは無関係な思惑とシステムと欲望にまみれた世界にがんじがらめになる。」といったほうが正しい。

こういう作品は、端的にそういうことを表現しているんだと思う。「人間は生まれながらに不自由である。」と。

ホラーは恐るべき「気づき」から作られ、見るものにその「恐怖」を伝染させ、今ここにあるホラーへの気づきを促そうとするものだと思う。

こういう「極限状況もの」を見ると人間の問題は「生きるか、死ぬか」じゃないんだとわかる。

人間は生まれた瞬間からゆるやかに死んでいる。

人間の問題は「どのように生きるか、どのように死ぬか」でしかないのだと思う。

自らの生死すら自らの意志で選択できないことが多い。

CUBEに閉じ込められた6人は知恵を出し合い、自分が置かれた状況とは、CUBEから脱出する方法とは、高速回転する脳で思考し始める。

しかしささやかな「謎解き」に一喜一憂する彼らはどこか虚しい。

自分が置かれているシステムの正体を暴いても「CUBE」の中、システムの中に組み込まれ中にいることには変わらない、

これからも変わらないしシステムの犠牲者になりながらも自分自身が結局システムへの回帰を望んでいる。

「CUBE」に閉じ込められた彼らはそのシステムが「CUBE」の外の世界、

(「フィクションの中(CUBEの中)」にいる彼らにとっての「外」(リアルの視聴者のいるリアルの世界)、

「この」世界そのものが創り出したのだという答えに行き着く。

しかし彼らはその「外」へ(フィクションの中からフィクションの外へ、リアルの「中へ」)の 「脱出」と「解放」と「帰還」を目指して倦むことなく進む。

けれどきっと視聴者は「CUBE」の中に閉じ込められて「CUBEという「この世界のシステムそのもの」の欺瞞や不条理に気がつき、

死ぬ気で戦い生き延びようとする彼らが見たいのであって、リアルの中に戻ってリアルのシステムに再び回収されリアルに堕落し、

再びシステムを自動稼動させる無思考な一員に帰還することなど望まない。

フィクションとは足元にあってあまりにも距離が近くて見えにくいリアルをリアルから飛躍し逸脱し、脱出することで俯瞰することが可能になるシステム。

フィクションはリアルのシステムの外からリアルを見つめるシステム。

リアルからの出口はフィクションの中にしかない。

リアリティへの入り口はフィクション(想像)の中にしかない。

彼らがその命を持ってこの物語の意味を視聴者に訴えかけることで彼らの命は昇華される。(あるいはただコロシたかっただけか。)



「CUBE」は人間の人生の縮図なのかもしれない。

人は死に追われて生きる。

何もしないでいれば社会的にも生物的にも死ぬだけだ。

人は死から逃げるために生きる。

死の部屋に追いかけられる「CUBE」の中にいるみたいに。

ささやかな達成や謎解きに一喜一憂して、けれど死から生に逃げて行き着く果ては、生のゴールは、結局、死なのだ。

自分の意思でというよりも、生きる以上、死に殺されるようにして訪れる死に行き着くしかないのだ。

人は人生という名の「CUBE」から逃げることはできない。

死に四方八方を包囲されている生からはどこに行くこともできない。

死に包囲された人生からは、生からは、人はどこにも「自由に解放」されない。

日に日に包囲を狭める死に追いかけられ死に閉じ込められた人生、それが人間が生きるということ。

死は生を閉じ込める牢獄の檻か、それとも、生の限界を超え、生の境界を超え、生の彼方を示唆するものか。

そして、世界の狂気を生き延び、世界の狂気に生き残り、CUBEの外、CUBEを生み出した世界の 「中」へ 「脱出」 してゆくメンバーが示すことは。

一度も「世界の狂気」になど気がつかなかった、一度も覚醒などしなかった「彼」が表すものとは。

ブラックジョークに似たダークなラスト。

「解放」を意味する(祝福の)出口の(入り口の)光はどこか人工的で禍々しい。

無力感と脱力感いっぱいのラスト。

それが世界の真実か。

こういう無常映画を楽しむのも、限られた生の楽しみ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

人間は生まれながらにして死刑囚である。

死より確実なものはなく、死期より不確実なものはない。

すべての人間は幸福になることを求めている。

これには例外がない。

そのための手段はいかに異なっていようとも、彼らはみなこの目的に向かっている。

これはあらゆる人間の、自ら首をくくろうとする人々に至るまでの、あらゆる行為の動機である。



多数の人々が鎖につながれ、死刑を宣告されているさまを想像しよう。

幾人かが日ごとに眼前で絞め殺され、残った者は自分たちも同じ運命をたどることを悟り、

悲しみと絶望の中で互いに顔を見合わせながら自分の番がくるのを待っている。

現実の人間はみな空しく、その空しさをまぎらわすために常に気晴らしを求めている。

これが人間の状態なのである。

この世に真の堅固な満足はなく、われわれのあらゆる楽しみはむなしいものにすぎず、われわれの不幸は無限であり、

そしてついにわれわれを一刻一刻脅かしている死が、わずかの歳月の後にわれわれを永遠に、あるいは無とされ、あるいは不幸となるという、

恐ろしい必然のなかへ誤りなく置くのであるということは、そんなに気高い心を持たなくとも理解できるはずである。

「パンセ」ブレーズ・パスカル

・・・

「何の為にこいつも生れてきたのだろう? この娑婆苦の充ち満ちた世界へ。 」

「或阿呆の一生」芥川龍之介

[推薦数:1] 2009/06/28 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:157(72%) 普通:34(16%) 悪い:28(13%)] / プロバイダ: 8874 ホスト:9066 ブラウザ: 7453
ソリッドシチュエーションスリラーの原型であり先駆けとなった本作。特に「SAW]シリーズはこの作品に強く影響を受けたらしい。ただ本作は「SAW」ほどのスプラッタ描写は無く、単なるスリラー路線が強い。

ストーリーの根本自体が謎で、それに詳しい説明が一切語られないのが特徴。人間関係や場面背景も本当に大まかな説明のみで、それを残したままストーリーは着実に進んでいくので次の展開が気になる。序盤から唐突に物語が始まるので理解はしづらいが、話に入り込みやすい。開始早々、キューブに閉じ込められた男性がバラバラにされてしまった瞬間は若干ひいたが、それ故次の展開から緊迫感が加えられ、人数が増えていくところでも心理描写に見応えがあって一層画面が緊張する。完全にスリル押しできているのでどこまで視聴者側を食い入らせるかがポイントになってくるが、作中語られない謎と暗号の変化によって登場人物たちが突然危険にさらされるという状況でストーリーから目が離せない。

ただ雰囲気が淡々としすぎている点で、話が盛り上がらず、恐怖感も連鎖的ではなく間隔があいてある程度独立している。人間性を持ち続ける者や他者を蹴落とそうとする者、表裏を見せ始める者など人物像はさまざま。それでも一人一人に役割があり、関係性を持たせやすい。そこについても詳細は視聴者の感性に任せられている
おそらくだが、この作品のテーマすなわち内容の本質は、極限状態における生きていることの再確認。死を近づけさせることで人間本来の欲を引き出し、「生きたい」という感情を必然的に生み出させる。視聴者に対してもこのテーマは当てはまる。要は見ている側に「あんな状況になったらどうしよう・・・」と思わせることがこの作品の目的なのだ。

ところがこの作品からそのテーマを意味深く感じることが出来るかどうかは個人的には微妙なところである。というのは「死」に対して無常さが感じられないのだ。序盤での少しめを塞ぎたくなるシーンでも、残酷さがあるだけで、それ以上のものが無い。殺人トラップが用心深い行動で乗り切れるものに留まり、絶対的な選択や救いどころの無い状況から生きていることをある特定の人物が振り返って感じるというシーンが描かれないので、表現力に不十分さがある。演出や構図の描き方は素晴らしいが、だからこそテーマ性の表現はどうしてもマイナスとして捉えないわけにはいかない。

ただスピード感や展開の上手さ、終わった後の何ともいえない余韻はソリッドシチュエーションスリラーならではで見事である。

評価は「とても良い」としたい。

2009/05/18 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1353(49%) 普通:0(0%) 悪い:1382(51%)] / プロバイダ: 32099 ホスト:31923 ブラウザ: 2907(携帯)
特定の範囲の中だけなのにちゃんとストリート展開や引きがある。
ホラーでありながら知的で謎解きもよくキャラ描写や心理描写などもしっかりしていて内容がある。
最初に脱獄犯が死ぬことによって緊迫感も出てくるしキャラの役割や段階がはっきりしているから分かりやすくテンポがよく引き込まれていく。
説明も肝心な説明だけしといて余計な説明を一切入れないのも上手い。(謎解きやキャラ設定だけ)
世界観はcubeの中だけで黒幕が誰なのかとかcubeを作った意味とか中にいる人間たちの想像で説明させていくのもいい。
ストーリーがまとまっていて最後は余韻が残る。

2009/05/05 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:503(44%) 普通:378(33%) 悪い:254(22%)] / プロバイダ: 26251 ホスト:26365 ブラウザ: 9125
【良い点】
・緊張感がある。
・心理状態がしっかり描かれている。
・ラストが良い。

【悪い点】
・特になし。

【総合評価】
たった一つの箱だけで、あれだけ緊張感と恐怖を演出できるのはすごい。
極限状態での人間の心理状態もうまく描いています。
ラストは皮肉な結果で、後味は悪いですが、この映画には合っていると思います。
グロシーンが嫌な人、最後までなぞが残るのが嫌な人、バッドエンドが嫌な人にはオススメしませんが、そうでない人は是非観ていただきたい作品です。
評価は「とても良い」。

2009/01/10 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:52(70%) 普通:12(16%) 悪い:10(14%)] / プロバイダ: 29382 ホスト:29418 ブラウザ: 6791(携帯)
ネタバレ注意

多分白人の精神障害者は生き残るだろうと予測付けながら観ていたが本当に彼だけだったのはちょっと意外だった。

トラップは「ソウ」と違い国が絡んでいるだけあって金が物凄くかかっているようなトラップが多かったがソウより陰湿さに欠けている感じがした。

この危険な建造物が公共事業で建てられた施設という設定は官僚社会主義に対する批判であり日本で言ったら同じくらい無意味である厚生省の「私の仕事館」?と似たモノだろう。

何故建てられたのか?そこには予算を全て使わないと来年の予算が減る理由や、天下り先に仕事をやる必要があるからなど腐った理由が沢山つまっている。

そしてそれに巻き込まれ死ぬ市民である主人公達、これもまた税金を無駄に使われ納税者達が損している事への批判があるのではないだろうか。

アメリカは天下りの嵐であり、議員達はたいてい大企業の顧問だし将軍達もそうであるから監督はそれを苦々しく思ったのかもしれない。

2008/11/01 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:37(16%) 普通:61(27%) 悪い:127(56%)] / プロバイダ: 27715 ホスト:27470 ブラウザ: 6342
二堂;二堂です。

新駄;新駄です。

二堂;なぞの正方形の部屋に閉じ込められた人々との葛藤を描く作品。

新駄;まぁ低予算ながらにヒットした作品だけのことがあって、うまいですね演出が。

二堂;確かにセットしょぼさとかを逆に利用した演出がさえましたね。本当に閉じ込められて窮屈に感じるんですね。

新駄;それもたしかだけど、プロットがうまいね。とにかく。こういう系ってなんでお前そんなことくわしい知ってんねん見たいな奴がぺらぺらしゃべりだして「黒幕発覚→そいつ倒す→セットが制限時間で破壊されることになる→脱出」というのが定番だけどそうじゃないのがいいね。

二堂;説明役はほぼこのCUBEの設計者のみで。政府なのかなにが絡んでるのかもわからないまま終わる。

新駄;そうそこが見所でしょう。ある意味結構現実的に感じる。稚拙な説明するぐらいならなぞはなぞでいいと思う。

二堂;でもそこが許せない人にはつらいかもしれませんね。

新駄;まぁ行く先々のトラップのすごいし、謎解きもおもろしろい。そして、演技がそれなりにうまい。でもちょっと客を選ぶかな。「普通」で。

2008/10/30 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:99(60%) 普通:18(11%) 悪い:49(30%)] / プロバイダ: 11821 ホスト:11593 ブラウザ: 2982
【良い点】
斬新な設定。
全てにおいて謎のままな点。
心理描写。人々の立ち位置が凄く変わる。

【悪い点】
自分にとっては、無い。

【総合評価】
最高。

2008/09/14 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:61(58%) 普通:20(19%) 悪い:25(24%)] / プロバイダ: 21849 ホスト:21628 ブラウザ: 6400
この作品を見た後の興奮は今でも忘れられない。とにかく面白い。

舞台となるのは5m立方ほどの箱部屋のみ。
箱の6面にはすべて扉が付いていて、また別の箱に繋がっている。
箱は命を落とすトラップが仕掛けられた箱と何もない箱に分かれている。
中の人は正しい道順を選択して脱出しなければならない。
映されるのは常に一つの箱のみ。低予算を逆手に取った見事な設定だ。

なぜこんな装置があるのか?
なぜこのメンバーが揃えられたのか?
出口への道順のヒントは?
そもそも本当に出口はあるのか?

様々な謎を抱えながら目の前に迫ってくる危機を乗り越えねばならない。
そのスリリングな展開と、心を擦り減らして
お互いが疑心暗鬼に陥って行く心理描写は見事の一言。

最後までほとんどの謎の答えは語られないが
時には語らないことも大切だと続編で知る事になる。

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「【良い点】シンプルなだけに素晴らしい【悪い点】CUBE2でこの事件の黒幕に触れてしまったりなどしたのが残...」 by 才也電卓


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2017/02/10 好印象 by (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 45871 ホスト:45969 ブラウザ: 4936 [編集・削除/これだけ表示]
感じた事怖い/考えさせられた 
ストーリーとても良い(+2 pnt)
キャラ・設定とても良い(+2 pnt)
映像とても良い(+2 pnt)
声優・俳優良い(+1 pnt)
音楽とても良い(+2 pnt)

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記事日時:2015/10/11
3. もしも私なら::もしもジュウオウジャーセカンドが誕生するなら by 無限堂
... キューブアニマル・キューブコンドル No.0 劇場版からのコンバートで、Vシネマでは架空の存在で空席だったキューブコンドルのマスターへ正式に就任。射撃戦が中心。 ジュウオウホーク スーツカラー・橙 キューブアニマル・キューブホーク No.11 ジュウオウイーグルのポジションを継承。旧名ジュウオウバード。コンドルとは逆に剣主体の攻撃がメイン。 ジュウオウドルフィン スーツカラー・青 キューブカラー・水色 キューブアニマル・キューブドルフィン No. ...
記事日時:2018/08/29
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