[海外映画]アンダルシアの犬: 2020/03/25 霧の童話


あんだるしあのいぬ / Un Chien Andalou
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[推薦数:1] 2020/03/25 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/]
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シュルレアリスムに傾倒していた青年時代のルイス・ブニュエル & サルバドール・ダリが、自身らの見た「夢」をモチーフに創作した実験精神の強い短編映画。
何と言っても開巻早々、「女性の眼球を剃刀でスライスする」というインパクト有り過ぎな猟奇的シーンが本作の「特異性」を良くも悪くも象徴しており、評価に於いても外せない要素に成ってはいるンですが(そもそも此のシーンに対する『好奇心』で、本作を鑑賞する気に成った自分のような輩も相当数居る筈でしょうし)、のっけからドぎつい描写を提示する事でブニュエル & ダリの芸術家コンビ的には、「我々の感性について来れない輩は観なくても宜しい」とばかりに観客を篩に掛けていたような気がしますね。

当初こそ「前衛芸術映画」という触れ込みも相俟って少々身構えつつ鑑賞へと臨み、実際に本編も「整合性ガン無視な抽象的イメージの羅列」に終始してるンですが、一方で「ゲージツ作品」らしからぬ俗っぽさ(つか、お下劣さかな ? )やユーモア精神なんかも織り込んでいるので、思いのほか「口当たりの良さ」を感じつつ観終える事が出来たのは自分としても意外でした。
感覚的にデヴィッド・リンチ監督の『イレイザーヘッド』や、つげ義春先生の『ねじ式』に通ずるものが有ったからなのかも ?

既にオレンジピューレさんが指摘されているように「物語の輪郭らしきもの」こそ序盤から提示されてはいるンですが、そこから如何なる展開を見出すのかは我々観客サイドのイマジネーションに委ねられており、或る意味で本作は2人の芸術家と観客とが繰り広げる「感性対決」の体を成していると言えるでしょう。
無論、自分も当初こそ「掌から這い出る蟻の群れ」「路上に転がる右手首」「青年( ? )が車に轢かれる事を期待する男の表情」「男の持ち物を窓から投げ捨てる一方で慈愛(自愛 ? )の篭った眼差しをも向けるドッペルゲンガー( ? )」「男の口髭を見た途端、大慌てでムダ毛チェックする女(なンでやねんw)」…てな難解シチュの羅列に対し、「あーでも無いこーでも無い」と様々な解釈を打ち立てては見たんですが、もとより明確な答えが出るタイプの作品では無いので途中で諦め、さながら「イシャ」を求めて異世界を彷徨い続ける『ねじ式』主人公の如く、奇怪なイメージの奔流に身を委ねつつ鑑賞しとりましたわw

あからさまに「観客を選別する映画」である上に、観客の受け取り方次第で如何なる解釈も可能な「ズルい作品」なので、本作に対しての好悪感情が二分化するのは至極当然だと思いますが、良くも悪くも「スリリングなひと時」を与えてくれた刺激的作品である事には相違無いので、評価的には「普通」寄りの「良い」と相成りました。逆に言えば、此れ以上の評価を与える事に些かの躊躇いも覚えてしまうのが正直なところなンですが…(汗
[共感]
2020/03/26 思いのほかの「口当たりの良さ」、「ズルい作品」同感です。前衛芸術映画と言いつつ、観客の反応に対し神経質になっていたことが窺える映画でした。 by 放浪カモメ



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