[海外映画]ショーシャンクの空に


しょーしゃんくのそらに / The Shawshank Redemption
  • 感動
  • 友情
  • 勇気貰った
  • 面白い
RSS
海外映画総合点=平均点x評価数5位5,299作品中総合点142 / 偏差値162.60
海外映画平均点12位626作品中平均点2.29=とても良い/62評価
1995年海外映画総合点1位79作品中
評価統計
評価分布
自分も評価投稿する
属性投票
ストーリー2.32(とても良い)19
キャラ・設定2.21(とても良い)19
声優・俳優2.16(とても良い)19
映像1.79(とても良い)19
音楽1.68(とても良い)19
感動84%16人/19人中
友情58%11人/19人中
勇気貰った47%9人/19人中
面白い42%8人/19人中
考えさせられた37%7人/19人中
もっと見る
属性投票する
1994年 アメリカ
監督/脚本:フランク・ダラボン
原作:スティーヴン・キング
音楽:トーマス・ニューマン
日本 公開開始日:1995/06/03(土)
海外 (アメリカ):公開開始日:1994/09/10
公式サイト
1. http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Cinema/9446/
50,4406462
最近の閲覧数
2032211302
16人の方がこの作品が海外映画として最高だと投票しています。
(階位と権限/特典の関係の説明)
最終変更日:2014/10/18 / 最終変更者:永田 / その他更新者: シューゴ / 提案者:宝家義頼 (更新履歴)
  投稿の系統で絞込
この評価板内限定
2017/11/16 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:931(59%) 普通:351(22%) 悪い:297(19%)] / プロバイダ: 19103 ホスト:19125 ブラウザ: 5171
出だしは冤罪で刑務所に入れられ、ただでさえ落ち込んでいるのに同性愛者に狙われたりなど少々気分の悪いものでしたが
しかしある事で発揮した自分のスキルによって刑務所の中でも強い立ち位置にのし上がっていく
ここからは苦難はあっても素直に見ていて面白いと思う場面が増えていきます。

最後の怒涛の展開には本当にびっくりでした、視聴者までも欺いた最高のどんでん返しですね!
あまりの気持ちよさに最後の方だけ何度も見直しちゃいましたw。

見たことがない人は絶対にネタバレを見ないで見たほうがいい作品だと思います。
評価は「最高」でっ!

2016/05/21 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:781(60%) 普通:343(26%) 悪い:179(14%)] / プロバイダ: 13632 ホスト:13463 ブラウザ: 9313
【総合評価】
1人の男の脱獄話
と一言で言える話であり、言えない話。ラストシーンはなんとも言えない爽快感があります
しかしそこに行くまではひたすら長い、暗い、辛い。きっとアンディも同じ気持ちだったのでしょう
彼は冤罪であり、無実の罪で何年も刑務所の中で過ごします。とても辛い経験もします
見てるこっちが心が折れそうになる。しかし何があっても決して諦めない彼の姿はとても魅力的で
アンディ、レッドを始め魅力的な登場人物達のおかげで長い映画も飽きる事なく楽しめました。

2014/10/18 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:223(61%) 普通:61(17%) 悪い:83(23%)] / プロバイダ: 44658 ホスト:44696 ブラウザ: 10196
まずこの作品に、ド派手なアクションシーンやCGは有りません。

しかし本作の根底に有るものは、“どんな時でも希望を捨てないこと"を通して“ 生きていく上での大切さ "だと思います。

そして、改めて考えさせられた。“映画って何だろう?"→“そうだ、これこそが映画だ。"とーーー.

頭の切れるアンディは「スゴイ人だなぁ」と思ったし、本作の語り手とも言えるレッドにも感慨深さを染々と味わされた。

中でも、いちばん感情移入してしまったのは、ブルックスおじいちゃんだったーーー.

人生の殆どをムショで過ごしてきたが故に、その世界しか知らない。だからこそ場所を離れたくなかった。面倒を見ていた鳥とも別れせざるを得なかった。
きっと、慣れ親しんだ場所にずっと居たかったんだよなと思う。

それがある日、仮釈放を受けてシャバに出れた事が返って裏目に出てしまったーーー.
時代の流れと環境の変化に対応出来ず
、毎日を怯えながら暮らす自分に嫌気が差し、最期は自ら命を絶った彼の姿勢が、今日を生きる人たちの現代の社会情勢と重なってしまったーーー.自分の中では。

他にも印象に残っている点は、やんちゃなトミー。アンディの無罪の真実知っており、それを所長に伝える場面で「神に誓って」とほんの一瞬、真摯な姿勢を見せた所。

終盤、レッドがブルックスと同じ道を通って、アンディと再会を果たす前に、ブルックスの名前の隣に「レッドもここにありき」と掘った場面。
「ブルックスは、決して独りじゃないよ。」と然り気無い優しさを魅せた所。

それと、他の論客さんと被りますが、音楽も素晴らしかったです。

ただ、“ 最高 "に一歩届かなかった所も幾つかありました。

舞台がムショな所。

アンディに●ェ●チ●をさせようとしたヤバい集団・囚人たちへ酷な仕打ちを重ねたハドレー主任・口では綺麗事を言っておきながらも不正や証拠隠滅など数々の暴挙を重ねる所長など非人道な人間たち。
(だからこそ、あの爽やかなラストが際立つんだけどね。)

アンディが終盤、ある行動のためにここでは書けない場所を渡り歩いた所。

【まとめ。】

シンプル・イズ・ベストなヒューマンドラマ映画でした。

[推薦数:1] 2014/07/12 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2218(50%) 普通:1112(25%) 悪い:1113(25%)] / プロバイダ: 17625 ホスト:17652 ブラウザ: 5171
20世紀の「岩窟王」。
ただ復讐譚というより刑務所という世界を舞台に社会や人生を描いたという印象。

妻殺しの冤罪で投獄された主人公アンディは途中で真犯人を知りますが、
彼が戦ったのは不当な暴力や権力で人脈や(悪)知恵、文化や忍耐力を活用していく様、
これは学校のイジメから国家間外交にまで通じるように見えます。

そして彼の一世代上のレッド視点で主人公を捉えつつ最年長のブルックス、最年少のトミーを絡め人生も描いていく。
投獄直後のどん底だったアンディを慰めてくれたブルックスの出所後の絶望感、
この時期からアンディが内部の文化や教育に力を入れ始めたのは外部とのギャップを考えてのもの。
そして若く未来を見ているトミーの不当な死がアンディにとって怒りの活力となり
ブルックスの年齢に近づいていくレッドに希望が伝わる様。
(トミーの残された妻子が心配ですが所長へのリベンジがアンディとしては精一杯の行動でしょう)
希望は時に残酷となる様を描きつつも、希望を持つことで人生は変わる様を示しました。

勿論、アンディの最後の成功はブルックスやレッドといった人生の先輩達を見て見習うべき所や自分の中で改める所を理解し、
刑務所内で独りの世界に埋没せず無為に過ごすことも無く20年、積み上げてきた物の先にあります。
その意味でシャバで生きる我々にとっても手本とし自己を省みる部分は多い。評価は「とても良い」よりの「最高」で。

2013/07/10 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1544(52%) 普通:747(25%) 悪い:661(22%)] / プロバイダ: 19416 ホスト:19421 ブラウザ: 6215
無実の罪で投獄されたにも拘わらず上を向いて希望を捨てずに自分の才覚のみで刑務所内での地位を確立していく主人公に感銘しました
淡々と過ぎていく日々の中で刑務所の生活の辛さのなかで、わずかな喜びが生き抜く糧であることが伝わってきます
レッド視点から語られる非常に長い年月を語る映画ですが全てが最後につながる完成度の高いシナリオでした

[推薦数:1] 2013/07/08 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴 / プロバイダ: 31691 ホスト:31620 ブラウザ: 7912
もうこの作品の魅力はこの評価版で語りつくされているようですので周辺的な事を。

感動作として日本でも人気が高い本作品ですが、実は映画界でとかく評判の悪かったナレーションを非常に巧妙に使った例として研究されていた作品。ナレーションは実は使い方次第で物語を魅力的にする可能性のあるツールであることを見せつけた作品です。


この作品はティム・ロビンス演じるアンディと名優モーガン・フリーマン演じるレッドの友情や信頼の物語であり、希望や人生の再生のお話でもあるのですが、主人公はまぎれもなくアンディです。しかしストーリーはレッドの画面外からのナレーションによって進行していきます。レッドが語り手であるため観客はアンディの心の中に入ることはできません。彼が何を考え、何を計画しているのか観客はわからないまま物語は最後まで進んでいきます。


レッドは天才型でスーパーマンタイプのアンディと違ってひどく平凡な男です。映画を見ているその他多くの観客と同様に。そしてたいへん気立ての良い男です。多くの観客はレッドに好感を持ち感情移入するでしょう。そしてこのような好感の持てる人物と同化するのは観客にとって簡単なことです。しかしレッドは平凡な男であるが故に天才型のアンディの考えていることが分かりません。レッドが分からなければ観客である私たちもアンディが何を考えているのかわかりません。



しかし残りわずか10数分で一気に捻りの効いたエンディング(結)が観客に鮮やかに示されます。この時点になって観客はアンディが何を考え計画していたかやっとわかる仕掛けになっています。この種明かしのやり方は非常にスマートですね。ずるいくらいです。本当に巧妙な脚本です。



もしアンディが一人称で自らを語っていたらラストの驚きはなかったと思います。おそらくアンディは自分の計画を一部でも明らかにせざるを得なかったでしょうし、自分の行動の理由について何らかの説明がなされたでしょうから。脇役であるレッドがナレーションで語り続けた理由はひとえにラストの意外性のある演出で観客をあっと言わすための仕掛けだったと言っていいでしょう。(おそらくこのあっと言わすというケレン味やサービス精神こそがエンタメなるものなのかもですね)また、観客はすっかり人の良いレッドに心を奪われていたからこそラストの驚きがいっそう増したのだと思います。



映画ではとかくナレーションの多用が映像表現の稚拙さを招くと悪く言われがちですが、この作品はナレーションが語り手の気持ちや考えをすべて語ることができる性質を逆手に取り、だましに近い手品のような華麗な脚本テクニックを披露しています。

[推薦数:6] 2013/05/19 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴 / プロバイダ: 10140 ホスト:10106 ブラウザ: 7397
非常に手堅く作られた作品であり、名作であることに疑いの余地はないでしょう。
ただし、個人的には天才型ではなく、秀才タイプな作品という印象を否めない。演技・演出、音響、ストーリー、キャラ、どれもが上質ではあるのですが、突出したものがないように思えます。

この作品、アンディーが長い絶望の道を這いずって自由を手にするまでを描いているのだけど、正直なところ、アンディー視点で物語を追っていくとそれほど面白みを感じませんでした。
ストーリーの流れそのものは凄く出来が良くて綺麗ではあったのだけど、反面、がっつり描かれていないというか、なんか物足りなさを感じてしまう。
その原因は多分、【アンディーがどのようにして自分の未来に希望を見出したのか】がいまいち伝わってこなかったからです。
自分が無実の罪で捕まる原因となった人物を特定したのになにも出来ず、二か月間懲罰房に閉じ込められ所長からは脅迫され、教え子だったトミーは殺された……。
これだけの状況に陥ったら、普通は絶望する。しかしアンディーは、ここで夢を語ることで希望を見出す。その内容は、ささやかなものだった。
しかしそれだけが、アンディーの原動力となる。生きる力となる。

それは分かる。それは分かるんだけども……。この作品、絶望したアンディーから始まっており、彼の人間性というものを今一つ掴めない状態でした。彼の人間性は入所して以降明らかになっていくのですが、どうも入所前のアンディーが見えてこないんですよね。アンディーの人格って、少なくとも刑務所にいる間は完璧超人に等しい。ハドレー主任にも発言するだけの勇気をもち、蔵書室の増設をやり遂げちゃうし、所得申告の作成を請け負うしですごい善人。
どうせなら、浮気されるだけの欠陥を感じる部分が欲しかったように思います。その方が、絶望の淵に立たされたアンディーが希望を見出した時、感情移入がもっとしやすかったかと。
これはまぁ、欲張った意見ではあるのですけどね。

で、ここで僕が言いたいのは、【レッドが主人公として観ると面白いよね】ということです。
何気にレッドという男、主役にもってこいのポジションなんですよ。
刑務所にすっかり飼いなされ、外に出るだけの勇気もなくしてしまったレッドが、ある日やってきたアンディーとの出会いと交流を通じて、やがて一歩を踏み出す……。
こう考えると、結構密度が濃い。しかもアンディーが友人ポジとしてめちゃ良いキャラしてる。絶望の淵に堕ちて座り込んだアンディーと同じ目線になるレッド。しかし、希望を語るアンディーと対照的にレッドには希望がない。

そんなレッドを見たアンディーは翌日脱獄する。その偉業は少なからずレッドの心境に影響を与える。仮釈放が認められ、出所したアンディーがショーシャンクの空を見上げるシーンは、アンディーの見上げた嵐と対照的で実に良い。
ここからレッドが時の流れとか刑務所との違いを痛感していく流れになるのだが、ここが結構怖かった。ブルックスみたくならないかビクビクしてた。
でもそうはならなかった。何故なら、レッドにはアンディーという希望がいたから。アンディーからの手紙を読み、彼のもとに向かうことを決心したレッドの、穏やかな表情が素敵だ。さらに素敵なことに、ブルックスの書き彫りの隣にレッドが書き彫ることで、孤独だったブルックスが独りじゃなくなるという演出。

そして言うまでもなく、二人の再会は感動ものでした……。
ほんの少しの希望があれば頑張れる。このことを、アンディーよりもレッドの方から僕は感じましたねぇ。

で、この作品は音楽は勿論のこと、カメラワークが実に良かった。映像の演出に関しては完全な素人なので強く言えないけど、例えば主任が入所してきたばかりの囚人をフルボッコにする場面ではわざとカメラを引くことで日常としてその場面を映してたり、ショーシャンク刑務所を俯瞰でスーッと動かしてそのスケールの大きさを見せつけたり……。

空恐ろしいまでに完成度の高い作品でした。多分、万人にお勧めできてかつ、ここまで出来の良い映画は稀でしょう。
評価は最高寄りの【とても良い】で。
[共感]
2013/07/08 この映画の全体的な仕組みをよく観察されている評価だと思います。 by cipherxx

2013/01/31 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:5(62%) 普通:2(25%) 悪い:1(12%)] / プロバイダ: 11923 ホスト:11908 ブラウザ: 5141
海外映画なんて4年くらい観ていなかったような気がする……。
評価が高いことからひやかし程度に視聴。

構成が素晴らしいというのが全体的な感想。最初の殺人のところなんかミステリチックになっていて、誰が罪を犯したのか分からないように上手くできている。レッド同様に入所時のアンディをお坊ちゃんだが何か秘めていると内心わくわくしながら観ていた。入所してからのアンディは周りと異質で何も秘めていないんじゃないかという気持ちに度々なったが、アンディの功績でビールを仲間にやったシーンでその気持ちは一気に払拭された。レッドに話しかけたことで彼自身の精神状態も良好なものになっただろう。個人的に好きな登場人物はアンディとレッド、次点でトミー……。レッドは持ち前の顔の広さと人当り良く「調達屋」としての魅力もあった。罰を受けたアンディの釈放祝いにポスターを贈ったシーンなんか仲間想いの面がにじみ出ていて好み。

ブルックスの自殺までの過程は観ていてつらかった。柵で囲まれた刑務所にいるときの彼の役割は外の世界ではまったくなく、入所から時が経ちすぎていて居心地の悪い世界になっていた。刑務所は時代の進歩からあまりにも離れすぎている。自動車にさえおびえ、ブルックスには拠り所すらなくなっていた。出所してからの方がつらい思いをするなんて本末転倒にもほどがある。希望を持ち続けてはいけないことがここで他の仲間達に伝わった場面。1つ1つの場面が意味を持っているので無駄がない。

アンディの心境を大きく動かした出来事であるトミーの死はブルックスの時以上に衝撃を受けた。レッド以上にアンディに懐いていた、というか親分と子分みたいな仲だったから勉強のシーンは思い入れがあった。投げ捨てた解答用紙の疑問はあったが。自分が勉強しても到底頭の良いやつにはかなわないのだとトミーが悟ったからだろうか。それでも試験及第は心が躍った。それが証拠隠滅のために殺されるなんて……惨すぎるにもほどがある。あまりに急すぎて唖然としてしまった。試験及第について何か一言あるか、釈放命令でも下されるかと思っていたから。そしてあの時点から正義であった所長が悪に変わった。そしてアンディ達の方が正義だったと思う。罪があるなし関係なしに、人間の本質的面でアンディ達は勝っていた。

最後は完全に騙された。多分レッドの視点からアンディを見ていたから。アンディは最初、小さなつるはしで脱獄なんかできるか、と言っていたから本当に脱獄してしまうなんて思いもよらなかった。アンディがいないと分かった瞬間でさえも脱獄の考えすら出てこなかった。

無い罪を着せられて捕まったアンディの、雨の中自由になった身で地に立ったシーンも印象的。刑務所は罪をなくす場所ではなく、自由を束縛される場所だ。

ここからもまた面白いところで、脱獄したら普通は不自由になると思うが、所では時間はゆっくり流れ、無限にあるのを有効に使い、用意周到な脱獄で見事に自由を獲得した。アンディ譚は後に所内で語り継がれ、レッドの生きる証にもなった。ついにレッドが仮釈放になり、故ブルックスと同じ部屋に通されたときは彼が自殺をするのではないかという怖さ半分、刻みつけられた字を見て、生きた証拠は残るのだと感慨に耽ることができた。結果的に法を無視してアンディの指定されたところへ行ったのだが、法を無視した時のモノローグが実に爽快だ。もう法なんてくそくらえ的な考えすら湧いてくる。
アンディが教えた石の下に何があるのか考えてはいたが、勧誘だったとは。何が出てくるかは予想できなかったとして、そこで貰ったハーモニカを吹いてエンディングというのが個人的な予想だった。まあ尻切れトンボ感があるかもしれないが、そう思った。

そして最後も冷や冷やさせられた。国境を越えられるか心配しているレッドがいたせいで、リドルストーリーになるのではないかと考えてしまったから。誤算だったのは実に嬉しい。レッドの心境の変化→再開とそこは王道に事を運んでくれた。
予想がことごとく外れ、全て嬉しい方に動いてくれる構成だったので評価は「最高!」。

[推薦数:1] 2012/05/02 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:14(88%) 普通:2(12%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 10796 ホスト:10882 ブラウザ: 5829
名前の響きが良くて気になってしまい、一昔前(1994年)の有名な作品そうだったし、借りてきて視聴。原作は未読。

最初はつかみどころがなかった。主人公はロックハンマーを入手するが脱獄の気配は見せず、それどころか、囚人達や刑務官などと仲良くなっていっていき、図書館を作ろうと刑務所を快適にしようと頑張っていて、何がしたいのだろうか謎であった。しかしながら、終盤に近づいてから(囚人たちが自殺を懸念する場面)、伏線が回収されていき、主人公の本当の考え・行動がわかっていき、極悪人の所長らとの逆転劇が描かれたのは、爽快感があった。

悪い点は、時間が経ってるはずなのに、主人公たちがあまり老けていかないところ。それに、囚人たちの数々の不正を見逃している刑務所の甘さ(実際あんなものなのだろうか)。あとは、主人公がどんな不正をしてるのかが、それほど気にならなかったが、追いつけなかったりした(まあ主人公は元銀行員だからお金の不正等は容易いのだろうが)。

神作とまでは言わないが、非常に評価の高い有名作品のようだし、必ず1度は見て良いと思う。最初は何を考えてるのかよくわからない主人公アンディ・デュフレーンですが、最後まで見ると様々な魅力に惹きつけられます。その天才さ、冷静さ、粘り強さなどに。

[推薦数:2] 2012/04/04 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:7029(87%) 普通:601(7%) 悪い:439(5%)] / プロバイダ: 21970 ホスト:22106 ブラウザ: 2413(携帯)
ともかく長い……長い映画なのだ。
でもこの長さがたまらない人生の雄大で緩やかであったり、激しかったりそんな抑揚のある流れにどっぷり身を任せてしまう。

この物語の真の主人公はレッドである。私は色んな登場人物の立場に立って投影し、考えながら物語を見つめていくうえで彼ほど観客である私たちと同じ第三者的存在に近いのはいないだろうとおもい、彼にした。言うまでもないが物語において語り手は重要である。
なぜなら、本編全体を通して我々に分かりやすく水先案内をつとめてくれるからだ。
そんなレッドの視点からアンディという名の無実の罪を着せられながらもショーシャンクという名の身動きのできない巨大な鳥かごの中で必死に動き回りながら生きた男の姿を伝記さながらに描いた傑作なのである。

刑務所というのは地獄である。実際本作もたびたびそんな暗い面をのぞかせていた。

しかし、それでも映画の世界に引き込まれてしまった。それはやはり囚人たちとのつかの間のひとときだろう。食事のシーンをやたらに描いていることに作り手のそういった意図がうかがえる。他には前半でのアンディの活躍によりハドレー主任の計らいからビールをいただき、一仕事終えたあとの至福のひとときを味わっている彼らの姿、そしてリニューアルされた図書館で音楽を楽しそうに鑑賞している一人の囚人の姿、はたまた映画を鑑賞していて銀幕の美女に思わずうっとりしてしまったりとそれは地獄という場所でありながらも充実した日々を過ごしている様子ばかりなのである。

彼らはとにかく必死に汗水たらして生きていたのである。彼らにはそれぞれ共通の叶えたい夢がある。それは限りなく遠いけど一人ではない、レッドのセリフに「ここにいる囚人は皆無実だ」とあるように一緒だからこそ追いかけられることができるのだ。それは刑務所という閉鎖的空間で極限の状態にしか出せない無敵の勇気である。50年もそして40年も地獄を味わうのは並大抵のことではない。とにかく希望というよりも生きるというテーマが強かったのだ。
映画本編では19年であるもののそれでも世の中の変化を感じさせられた。まさか終盤でレイ・ハリーハウゼンの代表作である「恐竜百万年」で有名なウェルチのポスターが登場するとは思わなかった。アンディが脱走するシーンは短いながらもグッとくる。特に成功したあとの喜びを身体で表す姿はしっかりと噛みしめておくべきだろう。そして、レッドの仮釈放のシーン。何度も何度も繕った言葉で落とされ続けた男が最後に悟った姿。初めて自分が何をして刑務所に入れられたのか、罪と正面から向き合って心から懺悔をする様子は面接官だけでなく、観ている我々の心をも打つ。そして、仮釈放をしたものの生きる希望を見いだせぬまま惰性の日々を送るレッド。しかし、脱走直前のアンディとの約束を思い出し、その結果再開を果たした。残念ながら彼らの罪は一生消えることはない。そして、アンディの罪は形式上では有罪のままだ。でも長い地獄から抜け出し、決してハッピーエンドとはいえないながらも美しい太平洋の海岸沿いをバックに前向きに生きようとする彼らの姿に救われる思いがし、逆に勇気がもらえてしまうのだ。

“まだまだ終わりじゃないんだよ人生はこれからだ"これが本作の最大のメッセージでした。
[共感]
2012/04/04 レッドが視点であるからこそ、視聴者はアンディの考えを知ったときに驚いたんでしょうね。レッドのナレーションは小説を読んでるみたいで共感できます。 by mosukuwa

2012/04/03 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2202(58%) 普通:766(20%) 悪い:853(22%)] / プロバイダ: 15458 ホスト:15408 ブラウザ: 7541
凄く良い映画です。
刑務所の中を題材にした作品ですが、主人公が大変頭の良い人間に設定されているのが話を面白くしています。
主人公は冤罪でしたが、元銀行員なので手際よく刑務官たちの主に納税関連の「悪事」を手伝い、罰を受けてから罪を行う……という、ここまでは普通の内容。
ただ、主人公は頭を使って、脱獄や刑務官や所長の悪事の露呈を行います。
また、刑務所の中では、彼が幾つもの友情を結びました。刑務所の中にいた人間たちが、外では生きていけなくなるほどです。
刑務所の中だからこそ、周囲が信頼してくれるんですね。外では全く通用せず、ブルックスという老人は耐えかねて自殺しました。
ブルックスが育てていたカラスを逃がすシーンや、その宛てた手紙とともに流れる外の日常シーンは悲しすぎて泣いてしまいます。
後にレッドも同じような日常を過ごすわけですが、彼の場合はまたちょっと違いましたね。

さらにこの作品では、主人公補正というのはあまりない。
どう考えても、この主人公になるのはイヤでしょう。俺なら絶対なりたくありません。
ゲイに目を付けられて暴行を受け、便の中を通って脱獄するわけですからね……。
それくらい臭い思いをして、ようやく彼は自由になれるんです。

さらに、この作品は伏線の貼り方が上手い。
何でもないように見せかけた台詞とかも、実は何かが仕込んであることがあります。
ただの説明台詞かと思いきや、後で所長をはめるときに使ったりして……。

トミーの死亡シーンは本当に可哀相。
まさか死亡フラグだったとは思いませんでした。死ぬ瞬間、あっという間の出来事で驚きましたよ。

問題点といえば、主人公の役者さんが常に暗い表情をしてる感じがすることでしょうか。
刑務所の中の物語とはいえ、「前向きに生きること」を一つのテーマとしている感じもするので、なんだか凄く残念でしたね。

2012/02/25 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:166(74%) 普通:14(6%) 悪い:45(20%)] / プロバイダ: 38549 ホスト:38763 ブラウザ: 7353
【総合評価】
学校の授業で見たのですが、とても感動的な映画だったと思います。
かなり長めの映画でしたが、後半にかけて伏線が一気に明かされて爽快でした。

「脱走劇」かと思ってましたが、実際に脱獄したのはかなり終盤、ってところにちょっとびっくり。
ブルックスが釈放されたけど自殺しちゃったのは、半世紀も刑務所にいたから世の中のスピードに追いつけなかったからだと思いました。
とはいえちょっと寂しい・・・。

あと驚いたところと言えば、レッドの仮釈放のところ。3回ぐらい連続でダメだったのに、あるセリフを吐いてから仮釈放になった、
というところが感動的でした。素晴らしい!

感動できて、面白い映画でした。評価は「最高!」

2012/01/03 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴 / プロバイダ: 13618 ホスト:13725 ブラウザ: 11753
【良い点】
・無罪なのかよくわからない主人公。無罪であるかの検証、立証過程も丁寧で、又冷静で、刑務所内でも乱闘したりする。
・割といい人が多く、無罪の人もいる。
・レッドは善人ぽいのに有罪。
・最初は怯えていなかったアンディが時間と共に刑務所の恐ろしさを知る事。
・レッドが社会的な反省について話す事。
・レッドがブルックスの隣に名前を書く事。
・レッドに残した物。

【悪い点】
仮釈放が悲劇になってしまう事。

【総合評価】

主人公のアイデアとあきらめない根性に脱帽しました。何故弁護士にはめられ無罪で入れられたと他の囚人たちはキャッチボールをしているのか、そこが少し疑問でした。また労働もあまり不満を言いません。それは何処か時間とともに体や心が麻痺した?あるいは所長に屈服した?という事なのでしょうか。又外の世界がもっと辛いという意味なのでしょうか。
しかしアンディだけは違った、知性が際立っているだけでなく所長の恐ろしさを知った危機的状況から再び何としても生きるための脱走、それは逃げの感情だけではない。所長に復讐までする事から強さが見られ、またレッドに否定されたある言葉を信じたい感情、それらが折り混ざり常識を越える力と勇気が生まれたのでしょう。ただ自分が逃げる事は出来る、でも所長の悪事まで暴く事から他の人のためや正義感を感じます。

2011/12/19 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:64(77%) 普通:6(7%) 悪い:13(16%)] / プロバイダ: 29314 ホスト:29049 ブラウザ: 10315
十代にスティーブン・キングの俗悪B級ホラーエンタテイメントが好きでほとんど読んだけど、

キング作品の「恐怖と感動」の感動パターンの映画化で稀に成功した映画だと思う。

子供の時から何回も見ていてその度に引き込まれる映画の力。

この「映画の力」は、ある状況に閉じ込められ、人生を砂時計の砂のように喪っていく人間にとって希望や自由とは何かという人生哲学の感動でもなく、

監獄に閉ざされ非日常を生きる囚人たちの日常を淡々と追いながら、最後のどんでん返しにカタルシスを迎えるストーリーテラーの秀逸さでもなく、

それは当然として、まず冒頭で酒に酔いながら銃を装填して妻の不倫現場に乗り込んでいこうとするアンディのシーンと、それを事後として物語る、

裁判にかけられた被告席のアンディと、アンディの罪を立証しようとする検事のやりとりのシーンを交互に流す編集に引き込まれた。

情欲と殺意、熱に浮かされた本能と欲求のままに動く人間と、それを後になって社会性が冷静に裁く温度差を同時進行で見せるやり方が面白い。

映画ならではの表現方法だと思う。

この最初のシーンからして長大な伏線であり、ありふれた情事と悲劇と一人の男の人生の終わりを効果的に見せるシーンでありながら、

ティム・ロビンスの卓越な演技によって、これがただの「ありふれた俗悪な事件」ではないことを微かに臭わせながら観客を引き込んでいく編集が上手い。

最初に一番魅了されたのは、アンディが銃を装填する手のアップのシーン。

たかだか数秒の手の仕草だけで画面にこれだけの表情を出し、一個の人間の心情の全てを込めた完全な演技として成り立ってるのに感動した。

監督のフランク・ダラボンの解説だと、このシーンは俳優に演じさせるより手っ取り早いからと監督自身が演技したショットということで、

演出力のある監督というのは演技力もあるのか知らないけど、「手」だけですごい存在感を出す演技に引き込まれた。

その後の車から出る足のワンショットもそれだけで優れた演技だと思う。

監督の手の演技はこのシーンと他にも一つ、アンディが牢獄の壁を削るシーンだけどそのシーンでも「手」の演技に引き込まれた。

そういう変なところにこだわる見方をするため、自分がこの作品で一番感動し魅了されるのはストーリーの感動より、

一瞬一瞬の俳優たちの演技であり、彼らをリアリティある存在にする背景を生み出す美術であり、

観客を物語に導入する唯一の視点として働くカメラワークだったりした。

キングのストーリーテラーに依存しない、フランク・ダラボンの監督としての技量が成功の鍵だったのかもしれない。



物語の良さはいうまでもなく、それも監督の脚本の良さなのかもしれない。

壮大な歴史叙事詩でも始まるようなショーシャンクプリズンの全容の空中撮影、

アンディがついにショーシャンクの建物に入るアンディの主観に入り込んだ撮影も印象的。

ショーシャンクで最初で最後ではない「ありふれた暴力と殺人」が起きたときのシーンは、

ショーシャンクのありふれた毎日の、ありふれた風景の一部であると説明する場面を、最も効果的に伝達する計算されたカメラアングル。

殴る看守の顔や殴る手や蹴る足のアップを撮ったり、殴られる男の顔や傷や飛び散る血を見せたり、カメラが感情的に煽り多弁になるのではなく、

視点を遠巻きに固定したワイドショットで一部始終を撮る。

そこで起きることも目を凝らさないと見えてこない影の中、耳を澄まさないと聞こえてこないくぐもった音、

一枚の毛布を間に挟んでその光景を見ているような、目の前すぐ近くにありながらそこには踏み込めない、踏み込んでそこに影響することはできない、

見たくはないけど見なければいけない、見ずにはいられない、そして見たところで閉じ込められ管理された自分にはどうすることもできない、

自分もそこにある残酷な風景の一部でありながら、風景に関与できず風景から拒絶された、

そこにいる囚人と同様の無力感と絶望と諦めと同じ気持ちを観客も味わうためのロジャー・ディーキンズの計算された視点。

人生が風景のように流れていくのを眺めながら、自分はその人生に関与できず風景に拒絶されている終身刑の囚人、

その象徴に託された様々な意味、この作品がテーマとするものを端的に完全に表現している。

そこにあるショーシャンクの「ありふれた日常性(風景)」と、その日常と今ここにいる観客の日常との距離感と、

その間にあるもの(恐怖)を雄弁に観客の心に焼付け物語る心理的効果を出す。

「ショーシャンクの空に」の撮影はロジャー・ディーキンズという有名な方で、この人は、

撮影という客体を写し取り客体を主張させる、一見非個性的・没主張的な行為を最も効果的なものにする完璧な計算と技術を持ちながら、

多くの映画でこの人の撮影によるものだとわかるほど個性的・特徴的でもある。

客体を最も効果的に伝達する技術と計算のみを追求し、自己主張しないのに個性的なのだ。

ロジャー・ディーキンズの照明の光と影の使い方も魔術師のようで、俳優の感情を自由自在に描き出す。

映画と観客の間である物を見せている・見ている、という意識の分断を生じさせず、観客を物語の一部として巻き込ませながら、

映画が観客にこう見せたい、こう感じさせたいという思惑に完全に誘導していく撮り方が天才的に上手い。

フランク・ダラボン監督の話に「客観的な撮影・主観的な撮影」という言葉が出てきて、

撮影(を始め、映画を作る全要素)がどれだけ観客の心理の動きに影響するかということが考え抜かれ、細部にわたって手がかけられていて感動する。



監督によれば、美術スタッフはアカデミー賞ものの働きだったらしいけど、背景美術にも感動した。

人物がどのような人間かを説明するのに、登場人物に語らせたり人物の言動に焦点をあてるのとは別に、

その人物の置かれている背景環境も無言に雄弁に物語る。

この作品で特徴的なのは、主要登場人物であっても彼らを周囲から切り離して特別な空間に孤立させないことだと思う。

主要登場人物が重要な話をしてるときでも、常に周囲のざわめきやモブが彼らの空間とは無関係に空間を行き来していて、

観客が一番感情移入する人物たちを特殊化・ヒーロー化せず、彼らも彼らに感情移入する自分も周りのその他大勢と同じであり、

自分が囲われているより巨大なものの矮小な一部に過ぎないのだという、冷酷な捕らわれた現実性に常に割り込まれる。

配役も素晴らしく、モブは地元の素人や俳優だったらしいけど、モブの何気ない存在感が感動的。

背景のリアリティは、登場人物が誰であり、どのような人物であり、何をするのかを雄弁に物語り、その物語に観客を没入させる。

『常に背景が語りかけてくる。』(フランク・ダラボン)

虚構の中のリアリティというのは、物語と観客の間で交わされる約束事のようなもので、

どこまでの虚構性なら許容範囲かという契約を観客と物語の間で無意識的に交わされていて、

その許容範囲を逸脱すると観客は裏切られたように物語との一体感を剥ぎ取られて、ただ作為的操作的なものとして見てしまうと思う。

フランク・ダラボンによれば、『感情を操られていると気づいたら観客は不愉快に思う。だが巧妙にやれば喜んで物語に浸ってくれる。』

『感情を押し付けるのではなく、引き出す。』

という言葉に集約される、簡単なようでいて物語において一番難しい目的を目指し、詰め込み、そして成功している作品。

美術も素晴らしくて、一から作り上げたとは思えないほどの佇まいで、まるで長い年月最初からそこにあったようで、

この映画の美術スタッフは魔術師のように、セットを上手く作るだけではなく、その中に積年の時間まで構築してしまうのかと思う。

撮影場所となった刑務所は歴史的建造物で、その時間の重厚さと違和感のないセットがすごかった。

音楽のトーマス・ニューマンも「希望」というテーマを臆面もなく真正面から謳いあげて名曲を作ったと思う。抑制された場面をそっと補足する。

この作品、アカデミー賞7部門にノミネートされたけど賞自体は一つもとっていないのが惜しい(同じ年にアカデミー賞を競ったのは「フォレスト・ガンプ」)。

この映画が名作入りした今から振り返ると驚くけれど、公開当初は興行的にも低迷してたとか。

あと入念に作り込まれたものとは別に、最後は監督が頻繁に口にした「直観」によって仕上げられた作品なのだと思う。

・・

スティーブン・キングといえば俗悪なホラーというか、「ある"何か"に閉じ込められた人間」の心理を様々な面から描く作家なのだと思う。

その「何か(it)」とは、環境だったり、障害だったり、自分の心理のある暗い一面だったり、呪われたホテルだったり、関係性だったり、

人生のある側面だったり、ある社会状況だったり、排便途中の公衆トイレだったりする。

人というのは多かれ少なかれ何かしらに閉じ込められているし、アンディがいうように落とし穴に落ちるようにふとした「不運」で何かに閉じ込められてしまう。

アンディがここで言う、突然人を捕まえて閉じ込めてしまう世界に満ちる落とし穴のような超自然的「不運」が、キングが書き続けてきた不条理の恐怖、

「IT(イット)」で、作品のジャンルを変幻自在に変えながらもキングはどこまでもキング節なんだなと思う。

人間の身体も精神も社会性も有限で、もっといえば人間は誰しも命そのものの有限性に生まれながら囚われている。

囚人・監獄映画ものというのは人間が囚われている目に見えない有限性・限界性を端的に象徴して描けるのだと思う。

人間は本質的に囚われ人であり、様々な場面で様々なものに囚われる。

それを端的に可視化することで、人間を捕えている様々なものが何なのか、囚われた命の中で何を見出せばいいのか、

有限性のギリギリの端はどこなのか、ギリギリの端を越えた向こうにある自由とは何なのか、却って人間の本質を露出するのだと思う。

「ショーシャンクの空に」では終身刑の囚人という直球ものだけど、それは人間が置かれている様々な「閉じ込められた状態」のある一面にすぎない。

空間的時間的広がりを恣意的に限定された囚人を描くことは、却って、人が普段は目をそむけている、

それぞれの内にある人間の本質に開かれることなのかもしれない。



最初の殺人の夜の後、食事シーンで囚人たちがその話題をしてるときに話に入ったアンディが「彼の名前は?」と訊くことでアンディの性格を窺わせる。

アンディと友人になるレッドはリアリストで上手く環境に適応して強かに生き抜く。

閉じ込められた人間に起きる本当の恐怖は、『最初は自分を閉じ込める檻を憎み、次第に慣れ、やがて檻に頼るようになる』 ことだとレッドは知っている。

アンディの『誰にも奪えないものは心の中にあるものだ。』 『希望はいいものだ。多分最高のものだ。いいものは決して滅びない。』という言葉に、

『希望はここでは危険だ。正気を失わせる。』と返す。

この映画のように夢のように美しい「希望」は、現実の中では確かに現実を見誤らせる危険なものになりうるけれど、

「希望と夢」など幼稚園の標語にしかならないかもしれないこの世界で、(アメリカ的なものかもしれないけど)こう直球に夢と希望と自由を語る、

映画であることに馬鹿正直な映画らしい映画があってもいいと思う。

この映画のラストで、レッドがブルックスのような末路を辿る経過をじっくり描いたらそれはそれで良質な「リアリズム」映画になったかもしれない。

でもこの映画がリアリズム路線になったらそれは、刑務所に閉じ込められていたのとは別の、レッドが閉じ込められた内面の牢獄から解き放たれず、

『ブルックスと同じだ。ここ以外では生きていけない。外は怖い』と言ってしまったレッドの死に至る病、「監獄病」は克服されず、

人にとって本当の自由と希望とは何かを描く映画になることはできなかった。

内に閉じこもり、妻に「閉じた本のようだ」といわれていたアンディは、

閉じ込められた壁の中で内に秘めていたものを囚人達と分かち合うことで希望を見出し、

「希望は危険だ」と語ったレッドが最後に自分自身の中の檻から脱し、友人アンディとの約束に続く希望の道を歩んでいく、

映画の最後に訪れる夢のように美しくて非現実的な場面は、この映画が映画であることの約束を果たしに行く姿のようだった。

嵐の夜に脱獄したアンディが空を抱きしめようとするように空に手を伸ばし、祝福のように全身で雨を受ける場面、

共に魂の牢獄から解き放たれたふたつの友の魂が、夢のように青くどこまでも広がる"記憶の無い海"の浜辺で、自由な空の下で抱き合うラストシーン、

刑務所中にオペラが流れて時間が止まった一幅の絵画のような美しい永遠のような一瞬など、名シーンの枚挙に暇がない。

二時間を短くすら感じさせるのは、人生を奪われ人生を喪っていく檻の中で、必死に生きることと、必死に死ぬこと、

そのどちらをも一瞬一瞬を戦っている、そこにいる彼らの中に永遠があるからだ。

俳優の演技も素晴らしく、人間の表情の無限性を見せられた気がした。

憎らしい悪役はどこまでも憎らしく、憎めない役は微笑ましく、すべての役にすべての配役が完全に一致し、

それぞれがそれぞれの立場を存分に演じきった完成度だと思う。

人間の一瞬の表情にこれほどの無限の多様性、無限性、永遠性があるのかと衝撃的だった。

アンディと所長が初めて対面して独房の中で聖書の引用対決する場面の、

所長にとって無名の一囚人でしかないアンディを傲然と見下して見ると、アンディが淡々と真っ直ぐ所長の目を見つめ返し、

何かを感じ取った所長が思わず目をそらす、無意識の心情の出し方もタイミングも完璧なふたりの視線の演技には痺れるものがある。

そこから伏線となる聖書引用対決の場面に流れ込む構成が完璧だと思う。

ここはアンディ最大の心理戦の場面でもある、ということを複数回見直して初めて分かる演技の妙。

閉じ込められた時間、空間、有限の命、限定された世界、そこに閉じ込められ規定された人間が持ちうる無限性と永遠性が却って見出されてくる。

起伏を作り上げる物語の運び・繋ぎとしての一コマではなく、次に繋がる物語などない、どこにも行けない、行き着く先は無常な現実でしかない、

身動きもままならない監獄の中だからか、時間が停まったような一瞬一瞬の中で、永遠が静止しているかのように思える。

その意味では同じ年にアカデミー賞を競って全敗した「フォレスト・ガンプ」と対照的だと思う。

これほど面白い筋運びでありながら、この映画の醍醐味は、映画全体に緻密に張り巡らされた一瞬一瞬の演技演出を堪能し、

一瞬の中に込められた永遠と自由を見つめることにある。

「決して滅びないいいもの、希望」を描いたこの作品は、決して滅びないもの、永遠のもの、本当の自由はいつも、人の心の中にあると語りかける。

時間と空間を閉ざされた過酷な生の中で、今ここを生きる一瞬一瞬の永遠性の重さを演じきった、

名優モーガン・フリーマン(これ以上のナレーションは聞いたことがない)主役ティム・ロビンス始め大御所ベテラン俳優らの名演とともにこの作品を讃えたい。

でも同じフランク・ダラボン×スティーブン・キングでも、『グリーン・マイル』がそれほど良くなかったのがどういうわけなのかと思う。

2011/09/24 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:56(84%) 普通:5(7%) 悪い:6(9%)] / プロバイダ: 4501 ホスト:4352 ブラウザ: 9663
【良い点】
刑務所内でのリアルな生活感
主人公、レッド
話のテンポ
伏線

【悪い点】
嫌いな登場人物が多い(まあ舞台が舞台だから仕方ないかもだが)

【総合評価】
まさかまさかのラストに主人公が脱獄するとは思わなかったです。
なんか報われないなあなんて思った矢先での出来事だったので見事にスカっとさせてくれました。
理不尽な現実と向き合い、最後は脱獄。それまでの伏線もとても良い出来だと思います。
大人の熱い友情を見させて貰った気分です。ただ、あの男同士のやり合いは好きじゃなかったです。それが現実なのかもしれませんが…。
それと凄い感動した!というほど感動はしませんでした。ただ単純に自由になれて良かったね、と思った程度でした。

もっと読む

「特に前情報もなく観たのですが、脱獄ものとかそういった観念がなくみれてとても面白かったと思いますアンデ...」 by アスドフ


次のページを読む

この評価板に投稿する



2019/05/11 好印象 by (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 6908 ホスト:6505 ブラウザ: 8326 [編集・削除/これだけ表示]
感じた事 
ストーリーとても良い(+2 pnt)
キャラ・設定とても良い(+2 pnt)
映像とても良い(+2 pnt)
声優・俳優とても良い(+2 pnt)
音楽とても良い(+2 pnt)

もっと見る
1. 2018年ジャンプ19号感想(読切『いにしえ滅び紋』掲載号) by エスパー
... 治まるよう仕上げたと好意的も考えられるんですが、 正直この漫画はビッグスケールで描いてくれるを最初期待してたんですよ。画力高さからしてさ。 糸使うやつから一気につまらなくなったので諦念はしていたんですけどね…。当初からこの予定だったかな。 リコピン 映画あまり見ないので「ショーシャン」も名前しか ...
記事日時:2018/04/09
video video
2. 4分でわかる by またおまえか
... 邦題を「ウォーク・トゥ・リメンバー」といい、2003年公開されたそうだ。 この4分近いクリップ見ただけで、ボクもあなたも「おなかがいっぱい!」 ――― どう見ても、ド直球な「お涙頂戴ラブストーリー」としか思えないだが わたしが普段、ネットレンタルしてるところ映画レビューを見ると これがなんと「ショーシャン」よりも評価 ...
記事日時:2013/08/10
3. 『13階段』と『ショーシャン by 腐ってもエビ
... 』を読み終え、このサイトで評価を軽く見たですが、「後味が悪い」という意見が思いの外多いのに少し驚きました。 言うなれば「『ショーシャンラストを蛇足と取るか否か」というような問題です。 こういう作品は得てして"最後切り方"が難しいので、評価する際もその部分をどう判断するかが難しくなってくるんですよね ...
記事日時:2013/03/21
[もっと見る]

作品の評価またはコメントの投稿欄
お名前 <=サイト内では一つのHNで。複数のHN使用は投稿全削除&アク禁対象です。実名ではないHNをお勧めしてます
この作品に対する評価文またはコメント文(丁寧な文面を心掛けて下さい)
※↑のボタンは評価のテンプレート[=形式例]を消すのに使って下さい
[コメント(?)]
良いと思う 普通と思う 悪いと思う
ルール違反の書き込みでなければ=>
↑上へ