[海外映画]ラ・ジュテLa Jetee
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作品紹介(あらすじ) 第3次世界大戦後のパリは廃墟と化し、戦争を生き延びた数少ない人類は、勝者の支配者と敗者の奴隷に別れ、地上から地下へ逃れて暮らしていた。 科学者たちは「過去」と「未来」に救済を求め、奴隷を使った人体実験で時間旅行を試みるが、実験結果は、どの奴隷も廃人になるか死亡し、失敗に終わる。しかし、新たに選ばれた、少年時代の記憶に取り憑かれた男は、人体実験の末、「過去」に送られるのだが、正常なまま帰還する。 [詳細] ※ このあらすじ部分にはWikipediaを参考/または引用した部分があり、GFDLのラインスが適用されます。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
監督:クリス・マルケル 製作:アナトール・ドーマン 脚本:クリス・マルケル 音楽:トレヴァー・ダンカン [詳細] ※ この説明部分にはWikipediaを参考/または引用した部分があり、GFDLのラインスが適用されます。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
海外 (フランス):公開開始日:1962/02/16 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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最終変更日:2015/07/02 / 最終変更者:永田 / 提案者:青いエビータ (更新履歴) |
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2019/12/06 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by TCC (表示スキップ) 評価履歴[良い:4022(33%) 普通:4348(35%) 悪い:3884(32%)] / プロバイダ: 24624 ホスト:24712 ブラウザ: 8329 この監督の他の作品、おそらく見た事ないけど、どちらかと言えば長編よりも短編の方が多かった様ですね。 この映画も30分足らずの短編で、第三次世界大戦でついに廃墟になってしまったパリが舞台でしたけど、映画というよりスライドショーを交えた動画みたいでしたね。モノクロ写真を使っていたのだけど、半世紀前に製作されたとは思えない、フランスらしい芸術的な美のセンスは感じられましたね。 あまりに滅茶苦茶になってしまったからか、人体実験で奴隷たちを次々と時間旅行させてついに白羽の矢が立った男がやっと過去の時代へのタイムトラベルに成功したけど、そりゃ好きだった女性があんな美人だったらなおさら過去の記憶に固執したのも無理なかったのでしょうね。 その女性とも再会して、今度は・・・・・・・・・だった様ですが、あっけなかったと言うか、やはりそう上手く何度も事は運ばないという事だったのですかね。この男の最期の後もどうなったのか気にはなったと言うか、「えっ?これでもう終わり?」な気もしないでもなかったですが・・・・・・・・ 後に、1990年代に製作された12モンキーズはこれの影響を受けて・・・・・・だったらしく、固定観念とかに囚われない独自の手法は光ったけど、もっと面白くなりそうな所で終わった感じもして、それなりの異色作な程度ですね。評価は「普通」で。 [推薦数:1] 2010/06/07 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/] by 青いエビータ (表示スキップ) 評価履歴[良い:276(73%) 普通:25(7%) 悪い:76(20%)] / プロバイダ: 8110 ホスト:7880 ブラウザ: 10170 映画の基本は「動く絵」であるはずなのにそれを拒絶してしまった、大変ユニークな作品です。 29分の上映時間をモノクロのスチール写真で構成し、そこにナレーションをかぶせるだけ。状況説明はすべてナレーションでこなすので、この映画には登場人物同士の会話さえない。しかしこうした表現上の制約が、映画の内容をまったく制約していないのがすごいです。それに、写真の一枚一枚が芸術的で美しい。まるで詩のようです。モノクロのスチール・ショットですから、それをより効果的にするために、「光」が重要な要素となっています。加えて、「陰影」も大切なものとなっています。地下世界(現在)は黒と影を多用し、未来世界(未来)は白と黒のグラデーションをはっきりつけ、少年時代のパリ(過去)は白と光を多用し、主人公にとっての各「世界(時間)」への意識の違い、を明確に表現し、それを私たちに意識させてます。また、同じシーンにおいても、1カット毎に微妙な陰影の違いがあり、それらは非常に効果的に用いられているため、静止画であるということを時に忘れてしまうほど。 さらに言うと、ムービー・カメラで最初は「動く絵」を撮っておき、それを編集段階でわざわざストップモーションにしているのです。絵と絵がカットでつながれる場合もあるし、なめらかに次の絵へとオーバーラップしてゆく場合もある。紙焼きを再撮影して、カメラがパンするのと同じような効果を生みだしている場面もある。作品の作りは一見単純ですが、こうやって見てみるとものすごい凝りようです。 その静止画だけで構成された作中,1か所だけ動画が挿入されるシーンがあります。ベッドで寝ている女性が目を開け、まばたきする、というただそれだけなのですが,正直ドキッとさせられました。スチール写真だけで構成された、いわばすべてが風景であるような世界が、当たり前のはずの一瞬によってぞわっとし、生き生きと動き始める。スチールとスチールの間にある「移動の省略」が、むしろ普通の映画以上に「動き」を感じさせるようになるのです。ラストシーンに至っては、スチール写真だけでカットバックやスローモーションの効果を生み出すという離れ業まで見せてしまう。これには驚きました。 物語は「12モンキーズ」のモデルとなっているのですが、やはり文化の成熟度というものを考えさせられます。 過去への強固な執着によってタイムトラベルさせるという、その手法からして斬新ですし(タイムトラベルといったら、豊富な予算と高度な技術を用いたタイムマシンの存在がお約束だと思っていたので…)、時間の波を行き来させられる主役の男が、剥製博物館という、「時間を持たない」ものに囲まれた空間で女と過ごすひと時に慰安を見出すというくだり、そして「過去」も「未来」もない、ただその瞬間に無垢の信頼と愛情が芽生える二人のつながりを強調するあたり、いかにもロマンチックさを真に押し出すフランス映画らしいな、と思いました。 これを観るまでは「12モンキーズ」も素晴らしい作品だと思っていたのですが、本作を観た後だとかすんでしまいます。とにかく、ストーリーや描写にまったく無駄がなく、それでいて美しく、今なお斬新。「半端な気持ちで映画を作るな」、そんな無言のプレッシャーがかけられるような作品でした。 |
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2019/12/06 普通の印象 by TCC (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 24624 ホスト:24712 ブラウザ: 8329 [編集・削除/これだけ表示]
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