[海外映画]街の灯


まちのひ / City Lights (Machino Hi)
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作品紹介(あらすじ)

貧乏だが心優しい浮浪者チャーリーは、街角で花を売っている盲目の娘に一目惚れします。
運命のいたずらで彼女に大金持ちと間違えられたチャーリーは、娘の手術代金を手に入れるため、色々なことを始めるのですが…
■ STAFF ■
制作・監督・脚本・編集:チャールズ・チャップリン
撮影:ローランド・トザロー 美術:チャールズ・D・ホール 作曲:チャールズ・チャップリン 編曲:アーサー・ジョンソン
■ CAST ■
浮浪者:チャールズ・チャップリン 盲目の花売り娘:ヴァージニア・チェリル 風変わりな大金持ち:ハリー・マイヤーズ
日本 公開開始日:1931/02/06(金)
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最終変更日:2014/01/26 / 最終変更者:永田 / その他更新者: カトル / 提案者:37moto (更新履歴)
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2015/07/23 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:549(58%) 普通:236(25%) 悪い:158(17%)] / プロバイダ: 1605 ホスト:1372 ブラウザ: 7913
【良い点】
・ラスト5分に込められたドラマ。二人の表情。
・拳闘シーンは今の時代に見ても良くできたコメディ
・情緒のある音楽

【悪い点】
・最後がちょっぴり悲しい

【総合評価】
既にトーキー映画が世に出回っていた中でサイレンスに拘って制作された本作品。主役のチャップリンが見せる表情は、とても豊かで喜怒哀楽の全てが
こめられている。
盲目の花売りを愛し、彼女を助けるためには自分をかえりみないチャップリンの姿は世界共通して共感を呼ぶだろう。終始コメディの形式を取りなら、
ラストには万感の思いを込めて二人を再会させる、その喜劇と哀愁のギャップがたまらない気持ちにさせてくれる。

それにしてもチャップリンのラストの表情は素晴らしい。観る側にあれだけ様々な感情を想起させる、嬉しそうで、寂しそうで、少し照れたような、
あんな表情はなかなかお目にかかれるものではない。その表情のためだけにこの作品はあったのではないかと思えるほどだ。
トーキー映画だったら、表情にあれだけのメッセージは込められないのかもしれない。

もちろん、途中のコメディ的な部分も喜劇王の本領を十分に発揮している。特に拳闘のシーンなんかは今観ても面白くて、構成の上手さが光る。

鑑賞直後は「良い」だったのだが、こちらで他の論客の方の評価を見て、ラストシーンの二人の表情に様々な解釈ができることを知った。それだけこの
映画のドラマ性が高いことを考えて、「とても良い」にしたいと思う。

2014/05/09 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:9(90%) 普通:0(0%) 悪い:1(10%)] / プロバイダ: 7323 ホスト:7227 ブラウザ: 5920
鑑賞はずいぶんと昔のことですが、鮮明に覚えています。私は泣きに泣きました。鼻水がずるずると落ちてきて止まりませんでした。なんと、その日は「ポセイドン・アドベンチャー」との2本立てで、すでに「ポセイドン・アドベンチャー」を見終え、大泣きしていたにも関わらずです。誇張でなく、脱水症状になるほど涙がちょちょ切れました。感動作2本を見終えた後のコーラは、実に美味しかったです(当時、未成年)。

2014/05/08 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:19(95%) 普通:0(0%) 悪い:1(5%)] / プロバイダ: 8433 ホスト:8443 ブラウザ: 4698
チャールズ・チャップリンは傑作ばかりで一番好きな作品を選ぶのは悩む。
そうだな・・・一番好きなのは「モダン・タイムス」だ。
バスター・キートンの「カメラマン」に並ぶ最高にアクロバティックで踊って歌って楽しい映画・・・しかし、やはり一番泣ける作品は「街の灯り」かも知れない。

「犬の生活」では子犬、「キッド」では孤児、「サーカス」では芸人、「黄金狂時代」という西部劇では金鉱を探す開拓者、そしてこの作品は盲目の少女との出会い。

少女は可憐な花を持っているが、眼の光を失っている。
チャップリン演じる主人公は、職は無いが心は豊か。主人公は、彼女から花を貰う代わりに、彼女の心に光りを灯して去って行く。

チャップリンもまた、彼女のために色んな職業にチャレンジしていく。

ボクシングのシーンは、この作品唯一のアクション。
「鉄腕ジム」「キートンの拳闘屋」「罠」「ボディ・アンド・ソウル」「ロッキー」といったボクシング映画は当然だが、拳によって道を拓く。
しかしこの作品のチャップリン、レフェリーに抱き付いてボクサーをクビときたもんだ。
こんなチャップリンが「殺人狂時代」では平気で人を殺してしまうのだから驚きだ。

職も失い、未来も見えずフラフラ街を歩くチャップリン。
そんな時に、再びあの少女に出会う。

「どうせ僕は駄目な男なのさ」
「そんな事ないわ。あなたは私に“希望(光)"をくれたじゃないの」

サイレント映画はどうしてこうも面白いのだろうか。

無粋なセリフも、無粋な音楽も何もいらない。
ただただ動きによる表現だけで、人の心を動かしてしまうのだから。

2013/03/16 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:6806(87%) 普通:574(7%) 悪い:419(5%)] / プロバイダ: 21846 ホスト:21789 ブラウザ: 1975(携帯)
街の広場から追い出された浮浪者が、花売り娘に、すっかり魅了されてしまうところからはじまります。彼は、最後の小銭でバラを一輪買うのですが、ちょうどそのとき、近くに車を止めた紳士が、彼女に紙幣を渡して去っていきます。お金持ちと誤解されてしまった浮浪者ですが、彼女の目を治すお金を得るために、猛烈に働き出すのです。そして、偶然と幸運が重なって大金を手に入れて、彼女に渡すことができたものの、彼自身は刑務所へ入れられてしまいます。その後、出所してくると、彼女は花屋の店を開いていました。しかし、彼女は、この浮浪者が、目を治してくれた恩人とは気づきません。ようやく、手の感触で分かり「あなたでしたか」と感動的なラストシーンを迎えます。

サイレント映画の良さを最大限に発揮した愛の名作でチャップリンは例によって浮浪者役でしたが、ふと見かけた盲目の花売り娘に惹かれて、彼女の目を治すために、一生懸命に働き出すその一途なところが良いです。それが、あのラストシーンでの感動を呼び起こしていると言えます。

それから、テーマ曲の「ラ・ヴィオレテラ」も大変良い曲で雰囲気をよく引き出しています。

チャップリン映画の中でも最も泣ける作品。

評価は文句なしで「最高」とさせていただきます。

2013/01/20 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2189(50%) 普通:1097(25%) 悪い:1097(25%)] / プロバイダ: 36209 ホスト:36373 ブラウザ: 6425
トーキー映画が幅を利かせてくる中、サイレント映画に拘り続けた
チャップリンの意地がラスト5分に垣間見える作品。

自分の明日の生活すらおぼつかない男チャーリーが盲目の花売り少女のために
奔走する様をコミカルに描くのは、ある種のお約束。
(賭けボクシングは「ロッキー」の原型?)
最後は一生分の力を使い果たしたようにヨレヨレで新聞売りの少年にも馬鹿にされる。

その背後には、かつて助けた少女が綺麗な姿で花屋を営んでいる。
お金持ちの紳士に助けられたと思っている彼女の心無い言葉に
チャーリーの胸から花びらが一片ずつ落ちていく。
共に社会の底辺にいた、それでいてチャーリーの方が自分を偽っていた
あの頃の関係はもう無い事が示され、彼は立ち去ろうとする。

しかし、その声や手触りを彼女は覚えていた。
この辺りは見た目が重視されるのは人間、仕方の無い事だけどそれが全てじゃないという事?
後は視聴者の想像に任せる形のチャーリーの余韻を感じさせる表情で幕引き。いい作品でした。

2012/04/29 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2183(58%) 普通:756(20%) 悪い:847(22%)] / プロバイダ: 15458 ホスト:15408 ブラウザ: 7541
音楽はあるけど、声はない。半分くらいサイレント映画みたいなものですが、非常に良かったですね。
笑って、泣ける。ただひたすらに一人の青年の純情を描いてます。
チャップリンらしくコミカルで笑えるんだけど、ラストシーンは大号泣。

盲目の花売りに恋をした浮浪者が、彼女の目を治すために奮闘するんですが、その姿はなかなか涙ぐましいものがある。
特にボクシングをするシーンなんか良かったですね。弱くても真っ直ぐに勝とうとする男のカッコよさと、抱腹絶倒の戦法が相まって作中でも最高のシーンです。
まあ、このシーンに関してはどちらかというと笑いの部分が大きかったと思います。
全体的にもテンポも良すぎるくらいで、サクサクと進んでいきます。見てて退屈はしない。

主人公は最終的に、花売りのために自らの人生を犠牲にするんですが、そのシーンでも尚笑顔であるのが泣いてしまう。
ここまで純粋に誰かを思い遣る人間なんてそうそういないでしょう。
それでも、リアルな愚直さを持つ主人公だったから、臭さなんて微塵も感じない。
基本的にギャグを担当し続け、視聴者を笑わせてくれる彼が笑う時、視聴者は泣いてるんです。
心からの笑顔であると感じられる素晴らしい演技でした。
チャップリンって映画における全ての役割で最高レベルですね。

花売りは目が治ってから少し嫌なヤツになってるんですが、思いがけず浮浪者の手に触った時、手が震えて表情が変わる。
彼が自分の目を治してくれたんだと気づいたシーンでの、彼女の演技も素晴らしい。
チャップリンを小馬鹿にしたような感じで鼻についた彼女の印象が、このシーンだけで砕け散る。
もしかしたら金持ちのイケメンを期待してたせいで少し失望してたのかもしれないけど、そんな暗いシーンではないと思う。
おそらくハッピーエンドとして作ってるんだと思うし、わざわざああいう終わり方にしておいて彼女は落胆してるっていうのもなさそうです。

えっと……酔ってるときはチャップリンの親友で、シラフだとチャップリンを認識してすらいない、あの変わった金持ち。
自殺しようとして助けられたことから彼の親友になるんですが、それは酔ってるときだけというまたトンデモない設定の人物。
二重人格同然で、浮浪者が逮捕される原因になっちゃうのも彼のこの設定のせいなんですよね。
ちょっとイライラしますし、彼との最後のシーンがシラフの状態なので、彼の印象は最終的に薄い。
シラフの彼が親友と認めるところまでやっちゃうとヒューマニズム映画みたいになっちゃうので、まあこれくらいの扱いで良かったかなと思えます。
あくまで純粋なチャップリンの姿がこの映画のキモですからね。

音楽はチャップリン作曲ですが、これもなかなか良い。
盛り上がるし、古臭いしなかなか聞いてて楽しく、耳に残りやすいんですね。

見ていて最高に楽しめる映画でした。
浮浪者と花売りがその後どうなったのかはわかりませんが、あそこで終えるっていうのも才能かな。
後のことを想像できるからこそ、映画って面白い。グダグダやるよりずっと良いですよね。

2011/06/22 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:3(60%) 普通:1(20%) 悪い:1(20%)] / プロバイダ: 15735 ホスト:15599 ブラウザ: 3420(携帯)
チャップリンは全部見ていますけど、これが最高傑作です
笑いあり、涙あり、優しいあたたかい愛あり、
これぞチャップリン映画中のチャップリン映画です

2011/06/01 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:882(66%) 普通:353(27%) 悪い:93(7%)] / プロバイダ: 31188 ホスト:30920 ブラウザ: 17907
チャップリン監督、制作、主演のサイレントコメディー映画。
言語や文化の違いを超えて楽しませてくれる素晴らしい作品。
チャップリンをはじめ出演者たちの動きやリアクションは大変面白く、ストーリーのほうもしっかりしていて良かったです。
ぜひ見てもらいたい作品ですね。

2010/07/26 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:281(73%) 普通:26(7%) 悪い:78(20%)] / プロバイダ: 16818 ホスト:16896 ブラウザ: 11758
特筆すべきはヒロインの魅力のなさです。容姿もさることながら(失礼)、その性格も良いとは言えません。こういった設定でありがちな、見目麗しく、性格も素晴らしい、まるで仏様のような(キリスト教圏だからマリア様かな)非の打ち所の無い女性ではありません。彼女は、家賃が払えないと、まるで乞うかのようにさめざめと泣き、眼の手術代までさほど遠慮せず受け取ります。目が見えるようになってからは、「私を好きみたい」と上から目線の調子に乗った発言までします。
ただ、これらは性格が悪いとまではいえません。チャップリンが大金持ちだと思えば、金銭的に甘えるのはある意味当然です。貧しい彼女の生きる術でもあります。重要なのは、彼女は何処にでもいる“ごく普通の人間"であるということです。このことが、珠玉のラストで活きてきます。

真実を知り戸惑う彼女。微笑むチャップリン。2人のこの後を見せようとしないエンディングは「これ以上何も語る必要が無い」ことを示しています。すべてを語るな。もう十分だと。観客から“この後の成り行きを想像する楽しみ"まで奪うかのような唐突さがあります。この時のチャップリンの心情は察するに余りある。手術が成功したことに対する喜び、自分がもう必要でないことを知った寂しさ、彼女の戸惑う表情を見て感じたであろう悲しみ、やり切れなく観客の胸をえぐります。決してハッピーエンドではありません。しかし、チャップリン本人はこれをハッピーエンドと捉えているのです。チャップリンの静かな笑顔が、いっそう観客の胸を締め付けます。絵空事のお涙頂戴話になっていないのは本作に泥臭い人間味が垣間見られるからです。それはヒロインだけでなくチャップリンにも言えます。彼女に手術代を渡す前、一瞬自分の取り分を確保する抜け目なさ。そしてラスト。自分の正体を明かさないという選択もあったのに、チャップリンは自分の正体を明かします。自分があなたの恩人なんだよと。ある意味、粋ではありません。でも明かさずにはいられない。それが人間です。作り物ではない“心"が見えるから本作は傑作なのだと思います。

2006/07/27 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:9(90%) 普通:1(10%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 4085 ホスト:3798 ブラウザ: 3878
盲目なことを除けばヒロインが人の金をただ取りするというどこかのチリ人妻の自伝のようなおかしなとんでも話なのですが社会の不条理を風刺し人の心の交流を描いた古典コメディの名作としてこの作品は有名ですね。
拳闘に追いかけっこと定番のやりとりばかりですが、街頭新聞売りの子供たちからからかわれるシーンは情けなくて遣る瀬無い気持ちになりましたが最後に何とか救われたような気がしました。
自身作曲によるラスト・テーマも永久に滅することのない名画音楽として有名です。

2006/07/12 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:6(50%) 普通:2(17%) 悪い:4(33%)] / プロバイダ: 46795 ホスト:46633 ブラウザ: 4483
チャプリンのヒューマニズムの結晶ともいうべき本作は劇伴と音響効果が備わったサウンド版であるが演出面に於いてはサイレントの手法がとられている。チャプリン自身の主題曲がムード醸成に一役買うようになったのも本作からである。

[推薦数:1] 2006/06/15 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:22(51%) 普通:6(14%) 悪い:15(35%)] / プロバイダ: 43722 ホスト:43656 ブラウザ: 4184
チャップリンは犬の生活以降しみじみとしたヒューマニズムに富んだ作品を作り続けてきたわけですが
このシャシン(活動写真)以後イデオロギッシュな作品へと傾倒していくようになります。
その過渡期にあたるこの作品はチャップリン無声期の集大成といっていいでしょう。
1931年といえば時代は既にトーキーに移行しそんな中でトーキー化の波に適応できなかった多くの映画人たちが次々と銀幕を去り行く中、チャップリン自身が無声映画で培ってきた全てを注ぎトーキーでさえ表現なしえなかったラスト・シークェンスで多くの人々の心をとらえ無声映画の表現力を再認識させ、去り行くサイレント監督、俳優たちへの挽歌としました。

世界映画史上最も残酷なシーンのひとつといわれるラスト以外に、
花売り娘にチャーリーの恩人としての正体を明かさぬまま時は流れ花売り娘は資産家の青年と結ばれ、そのウェディングを襤褸に身を窶したチャーリーが遠く物陰から眺むというチャップリンはもう一つのラスト・シーンを構想していたのですがその誘惑を断ち切って現在の形にしたといわれています。

盲目の花売り娘にチャーリーをいかに金持ちとして誤認識させるか、このワン・シーンだけの撮影に1年以上を費やしたり、先述の悲恋のラストの誘惑を断ち切って「“You?"」のラストをもってくるあたりに、ロンドンの貧民窟上がりのチャップリンでなくては出来なかった作品にかけた情熱と精神がこの作品には息づいています。

>>37moto さん
>盲目の花売り娘の手術代金を工面しようとする浮浪者チャーリーの奮闘を軸に描かれる、社会派コメ
ディー悲恋物語。

わたしも結ばれない派ですけど、もうひとつのラストだったら悲恋には違い在りませんけど
わたしはこの「“You?"」のラストは悲恋だとは思いませんね。
綺麗事並べるようですけど愛や恋なんてのは見返りを求めてやるもんじゃないんじゃないですか。
たとえ結ばれることが無かったとしても、「“You?"」の瞬間にこころが通じ合った時点で
この物語はハッピー・エンドですよ。

[推薦数:1] 2006/05/13 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:99(99%) 普通:1(1%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 6960 ホスト:7191 ブラウザ: 7294
盲目の花売り娘の手術代金を工面しようとする浮浪者チャーリーの奮闘を軸に描かれる、社会派コメ
ディー悲恋物語。

チャップリン映画のベスト作品をあげろと言われると、無茶を承知で筆者は本作を推したい。喜劇・
社会風刺・人間ドラマ・そして音楽という、チャップリン作品のエッセンスが最もバランスよく味わ
える作品として、本作は映画史上でも重要な位置を占めているのではなかろうか。本作撮影中にいわ
ゆる大恐慌が始まり、本作に続くチャップリンの作品は社会派路線へと傾倒してゆくが、それはまた
別のお話。

チャップリンといえば誰でも即座に思い浮かべるあの風貌と行動パターンが、本作でも存分に活躍し
ていて、まずはそれを純粋に楽しむ事がいちばん大切な事だと思う。おかしいと思った場面で存分に
笑えれば、それで十分。なぜ笑えるかなんて小難しい理屈は評論家の皆さんにお任せすればいいんだ
から。
でも、チャーリーの瞳の奥のあたたかくもさみしげな輝きに気づいた瞬間、本作はコメディの枠を超
えて、人の心を細やかに描き始める。冒頭のチャーリー初登場場面のコミカルさと物悲しさが、本作
を隅々まで照らし続けていることに注意したい。この2面性が白黒画面の中に鮮やかに浮かび上がる
のが、実にすばらしい。視覚を超えた色彩感覚という概念を筆者が真の意味で意識したのは、本作が
初めてだった。
花売り娘はある日登場した白馬の王子様(チャーリー)の言葉を、紆余曲折の末に信じる。それはチャー
リーの心が美しいことを、彼女が心の目で知ることができたから。でも、そこに彼女が盲目であるが
故の運命の悪戯があり、チャーリーはその悪戯と彼女の信頼に応えようと、できもしない努力を重ね
る。もちろんこの時点でチャーリーは彼女に大きな嘘をついていることになるのだが、それを誰が責
めることができるだろうか。この二人が見せるひたむきな無償の愛がこれほどまで優しく(しかも爆
笑を積み重ねることで)描かれるのは、まるで奇跡を見る思い。
様々な大冒険(?)の末に、彼は花売り娘との約束を叶えるが、その代償はあまりにも大きかった。そし
て時が流れ、彼女がついに白馬の王子様を探し当てたとき…夢が現実に取って代わる一瞬の残酷さを
あんなに劇的に、しかもやさしく描いた映像を、筆者は本作の他に知らない。彼女の瞳ではなく指先
がチャーリーを最初に気づくという趣向は、永遠に切なく、美しい。
このシークエンス途中で挿入される字幕(本作は全て字幕で台詞が表現される)…確か3カットのはず…
の美しいこと、強いこと! たった一言「You」という単語だけで、花売り娘の感情全てが表現されてい
る(それを言葉にしろと言われれば、この文章量全てを費やしても、筆者には不可能です)。サイレン
トならではの言葉の重みが、この台詞に集約されている。この台詞の前には、昨今の多くの映画やア
ニメの思わせぶりな台詞回しなんか、チャンチャラおかしくて聞いてられません。
さらに、フィナーレで物語のその後を描かない演出が、深い感動と余韻を観客に与えてくれる(ちなみ
に、筆者は「結ばれない派」)。余白の美とでも言うべきか、描かれないことで始めて触れることがで
きる、そんな「何か」の存在をこれほど意識させてくれる本作のすばらしさは、筆者の語彙ではとても
表現できない。万一未見の方がおられれば、本当にすばらしいのかどうか、ぜひご自分の目で確かめて
いただきたい。
なお、本作は完全サイレントではなく劇伴がつく(この音楽が作曲家チャップリンが開花する契機となっ
た)が、この出来も見事で、作品の演出に大きく貢献した。チャップリンのコミカルさははもちろん、
(色々トラブルがあったそうですが)花売り娘役のヴァージニア・チェリルの清純な演技も見逃せない。

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2015/07/23 好印象 by (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 1605 ホスト:1372 ブラウザ: 7913 [編集・削除/これだけ表示]
感じた事感動/ロマンチックな気分/可笑しく笑える/楽しい/面白い/悲しい 
ストーリー良い(+1 pnt)
キャラ・設定最高(+3 pnt)
映像とても良い(+2 pnt)
声優・俳優最高(+3 pnt)
音楽良い(+1 pnt)

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