[海外映画]十二人の怒れる男


じゅうににんのいかれるおとこ / 12 ANGRY MEN
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海外映画総合点=平均点x評価数67位5,304作品中総合点45 / 偏差値83.98
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1957年アメリカ
モノクロ作品
監督:シドニー・ルメット
製作:レジナルド・ローズヘンリー・フォンダ
日本 公開開始日:1959/08/04(火)
海外 (アメリカ):公開開始日:1957/04/13
画像集サイト
1. http://homepage2.nifty.com/e-tedukuri/12ANGRY%20MEN.htm
プロモーションビデオ (1個)
Twelve Angry Men TrailerTwelve Angry Men Trailer
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最終変更日:2013/12/09 / 最終変更者:霧の童話 / その他更新者: mosukuwa / TCC / 提案者:宝家義頼 (更新履歴)
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[推薦数:2] 2015/08/02 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:7043(87%) 普通:602(7%) 悪い:443(5%)] / プロバイダ: 21970 ホスト:21974 ブラウザ: 1975(携帯)
小さな陪審員からカメラがほとんど一歩も出ないで議論に議論を重ねていくさまを映しとっている。低予算だが手抜きではない。シナリオが実によく練られている。次第に緊張感が高まり、観客もまた陪審員になったような気分のなかで画面のなかに組み込まれていく。有罪十一対無罪一が、無罪を主張するものが二人となり三人となり、過半数に達し、息詰まる逆転劇が展開されていく。以下、二点に絞って述べる。

まず第一点はテレビ的手法、すなわちクローズアップに近いショットの多用が効果をあげているのを指摘したい。元はレジナルド・ローズのシナリオをシドニー・ルメットが演出したテレビドラマである。シナリオ、演出ともにテレビドラマ史に画期をもたらした傑作との誉れが高く、二人のコンビで映画化となったが、その際テレビの手法を映画にも持ち込んだ。テレビは映画とは違い画面が小さいため必然的にアップが多くなるが、映画はそれを踏襲することでディスカッションドラマとしての緊迫感を維持することができた。だがテレビ手法を安直に模倣したのではない。カメラのアングルをさまざまに変化させて撮ることで単調さを救っている。しかも微妙に角度を変え、縦横の移動も駆使して撮影されているので密室劇なのに映像にダレがない。

第二点目こそ重要だが内容と思想について作者が何を言いたかったか。民主主義は時間がかかる、言い方を変えれば、真理は常に真理であることを検証されることによって真理であることができるというメッセージである。ドラマにそっていえば、他人が有罪であると断定したとしても本当に有罪であるかどうかの判断は陪審員が自らの責任でしなければならない。一人が「ボスが考えてくれるから俺は考える必要がない」というが、そんな非自立的思考は民主主義とは無縁だと作者は言いたいのである。

ディスカッションだけで展開していくため極めて論理的である。なんとなく優しい雰囲気とか情感というものはない。言葉だけが武器であり、徹底して言葉の持つ論理性に依拠している。論理だけでも人間の心を揺さぶることができるというよりは言葉でコミュニケーションをし、言葉で相手や自分の思考を深めるものであるのを改めて教えてくれる。映画に言葉への信頼を持ち込んだ点でも画期的だ。映画を観て、あるいは観終わってアメリカ民主主義が脈々と生きているとの快い印象が残る。作中で少年を有罪としていた一人が無罪に主張を変えたときに言う。「少年が有罪であれ無罪であれ、陪審員は損も得もしない。アメリカという国の強さはそこにある。民主主義は素晴らしい」。

民主主義を守るための無償の行為がアメリカ民主主義の原点なのである。世界を我が物顔で闊歩する「力」のアメリカと同時にアメリカにはもっと懐の深い別の顔があるのだと思わずにはいられない。とりわけ、ヘンリー・フォンダ以下男優ばかりのアンサンブルが絶妙で「無罪だ、無罪だ」と最後の一人が言う言葉がいつまでも印象に残る。

[推薦数:1] 2013/12/09 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:722(51%) 普通:387(27%) 悪い:302(21%)] / プロバイダ: 7600 ホスト:7632 ブラウザ: 9932
現在も多くの映画フリークから、「密室劇やディスカッション・ドラマの基本形にして金字塔」と評される事が多い古典的名作。1人の少年の「命」を巡って、12人の陪審員達が喧々諤々と議論を交わす――ただ、それだけのシンプルなプロットであるにも関わらず、観る者をグイグイと物語に引き込んでしまう程の形容し難いパワーを孕んだ内容と成っています。

本作の醍醐味は何と言っても明確に個性を色分けされた12人の陪審員達が繰り広げる「舌戦」に有りますが、個人的には濃密な台詞の応酬から発言者の人生観がチラリと垣間見える辺りに著しく興味を惹かれましたね。劇中、最後まで頑なに少年の有罪説を唱え続ける「3番の男」などは、息子との関係に対する苛立ちを同世代の少年へとぶつけているだけですし、何かと権威的な発言を繰り返し顰蹙を買う「10番の男」は自分の主張に反論する者を口汚く罵倒する様などから、己の人生に於いて周囲にイエスマンしか置いていなかった状況が窺えます。彼等が偏見や差別意識といった(日常生活では抑えていたであろう)負の感情を剥き出しにして理論武装を図り、自己を正当化しようとする姿にこそ大国アメリカの抱える「闇」が色濃く反映されていたと言えるでしょう。

或る意味で生々しいまでに「人間らしさ」を曝け出した有罪派の彼等とは異なり、終始冷静さを失う事無く理路整然と真実を追究し、見事な弁舌で次々と味方を増やしていく「8番の男」は主役を務めるに相応しい存在だったんですが、些か漫画チックな完璧超人属性や台詞からバックボーンを窺う事が出来ない唯一のキャラである事も影響して、差ほど魅力的には映りませんでしたね。窮地に陥る場面こそ少なからず存在するものの、その度に周囲の賛同者(主に「9番のお爺さん」)がフォローしてくれるので、コレといった彼の「弱さ」が拝めずじまいだった事は残念です。反面、同じ冷静キャラである「4番の男」との感情に走らない理論派対決は、異様な緊迫感に包まれていて非常に見応えが有りましたが。

難点を挙げるなら、何かと議論に茶々を入れ周囲を揶揄していた「7番の男」の無罪側に廻る理由が、「めんどくさいから」の一言で済まされた事でしょうか。無論、それなりの思惑が有って主張を変えた事は映像からも理解出来るんですが、散々場を引っ掻き回して目立ちまくっていたキャラだけに曖昧なままで終わらせず、彼なりの「正義」をハッキリと口にして欲しかったような気がします。

細かな難点こそチラホラ見受けられるものの、大きな破綻も無く開放感溢れるラストまで一気に魅せていく展開の巧さには感服させられました。物語の舞台を9割方「会議室」に限定し、更には「空調が満足に稼動しないサウナ風呂状態」とする事でイライラが募り易いシチュエーションを作り上げた設定の妙や、時間が経過するごとにキャスト陣の服にうっすらと汗ジミが浮かぶ様も、ディベート合戦の白熱振りを抽出する事に巧く機能していましたね。目撃証言をひとつひとつ丹念に検証するシーンも、冗長さを伴わない程度に済ませてあるのは好印象です。

裁判所から「陪審員」としての出廷要請が来た場合、自分ならどのタイプに当て嵌まるか ? ――そんな事を漠然と思い浮かべつつ観賞してましたが、案外「12番の男」のような主体性の無さを露呈しちゃったりして…。

2012/12/08 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2795(60%) 普通:786(17%) 悪い:1103(24%)] / プロバイダ: 13784 ホスト:13627 ブラウザ: 9931
日本の社会に最も欠けている物。
制作者がこの作品を通して描こうとした物を一言で言うと、こうなります。

話は、父親殺しの容疑がかかった少年の裁判で陪審員に選ばれた12人の1人が無罪を主張する所から始まります。

先ず目を引くのは、会社経営者、広告会社のサラリーマン、ハイスクールのフットボールチームのコーチ、職人等、
職業も年齢も人種も違う知らない者同士が議論する光景。

陪審員たちが、下の階にいた老人が物音を聞いている、女性が向かいのアパートから父親を殺害する所を目撃している、
少年が逃げる所を目撃している、少年が殺害時間に見ていた映画のタイトルや出演俳優を言えない等の証拠を洗い始めると、
陪審員の一人が凶器に使われた珍しい型のナイフとそっくりなナイフを出して見せる、女性がいたアパートと殺害現場の間を列車が走っていた、
被害者の体に刺さったナイフの向き等、証言や証拠が崩れたり、穴が開いたりして次第に無罪を主張する陪審員が増えていく。

頑なに少年の有罪を主張し、あからさまに少年を中傷して偏見や差別感情を露にして他の陪審員から顰蹙を買った
陪審員も、作中で作品テーマの反面教師の役割を果たし、最後は無罪と認めて12人の議論が幕を閉じる。
これらは、民主主義の理想像と言っても良かった。

[推薦数:1] 2012/10/05 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:362(78%) 普通:43(9%) 悪い:60(13%)] / プロバイダ: 2731 ホスト:2715 ブラウザ: 7310
【良い点】
●内容がとにかく濃い。セリフの一つ一つにしっかりとした重みがあり、"旨みのあるぜい肉"はあっても"旨みのないぜい肉"な部分が非常に少ない。90分という、映画としては短めの尺ではありますが、事件・裁判に対する解明と人物の掘り下げがしっかり両立されているというのが素晴らしいです。
●登場人物ひとりひとりに個性があり、無罪側・有罪側のそれぞれの中にも考え方の違いというのがあって、それがじわじわと塗り替えられていく様は見事。スポットが当たりやすい人物、当たりにくい人物である程度分かれていましたが、それでも持て余されている人物はおらず、殆んどがキッチリと役割を果たしていました。
●昔の映画にしてはテンポが良い。さくさくと進んでいきますし、緩急の使い分けも上手いので、終始気を張り続ける必要もありません。

【悪い点】
●やはりデイビスがキレ者すぎました。爺さんなど、他にも活躍する人物はいましたが、事件の内容にメスを入れていく人物が彼だけなのは流石に違和感があり、リアリティに欠けています。
●事件の内容や裁判の映像などが流れず、視聴者側には手がかりがないので、全体的に後出しジャンケンになってしまっている印象が強い。陪審員たちの言葉によって事件や裁判の内容は少しづつ見えてきますが、所詮想像でしかないので説得のインパクトが薄れてしまっていたように思います。
●裁判に対する姿勢や考え方など、良くも悪くもアメリカらしく、日本人からすると少々戸惑ってしまう部分もあると思います。特に陪審員制度に対する理解などがないと、私たちからすればただのスッキリしない話にしか思えない所もあります。それに日本人の考えを覆すのはもっと難しいでしょうから(笑)
●個人的には、あのあと恐らく再審になったのだろうから、最終的な結果は教えて欲しかった。

【総合評価】
50年近く前の作品ではありますが、好評価されるのも納得できる作品でした。密室劇のお手本のような映画です。

登場人物それぞれに個性があり、それぞれを活かす展開もあり、全体的なテンポも良い。配役や演技のレベルも高く、映画としてオイシイ要素が沢山詰まっている作品だと思いました。
昔の映画はわりと退屈な印象が強かったのですが、これは今見ても引き込まれます。

最後の一人の説得は、映像で見るとインパクトに欠けるきらいがありますが、視聴者に背景を想像させるものだったので、個人的にはアリかなぁと思いますね。

現在の作品と比べると、爽快感は欠けると思いますが、それでもしっかり面白味のあるドラマを見ることが出来るでしょう。
評価は『とても良い』で。

2011/11/09 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2218(50%) 普通:1114(25%) 悪い:1114(25%)] / プロバイダ: 36209 ホスト:36373 ブラウザ: 6425
【良い点】
室内劇としてのレベルの高さ。
理論と感情を交えた言葉の応酬で90分強の尺に耐えうるテンションを保つのは見事で、
CDやラジオドラマとして扱っても差し支えないですが役者の演技力もすごい。
特に有罪主張派の中核人物は感情むき出しの発言をしている事が多いだけに
主人公の反論に怯んだり、差別心むき出しの挙句に全員にシカトされて落ち込む場面の真に迫りよう、
「人を不用意に攻撃すると自分に帰ってくる」という事を反面教師として演じきっています。

【悪い点】
圧倒的有罪意見を覆していくストーリーのため仕方無い部分でもありますが、
ヘンリー・フォンダ演じるデービス(登場人物の名前が殆ど判りませんね)が完璧過ぎる感があります。
コロンボか超一流弁護士並の理論と信念に基づいた発言はアマチュアレベルじゃない〜。

反対意見の者に人間味がある一方で彼が主人公として超人的ともいえるためリアリティがやや弱く作劇的、
それでいて有罪派の最後の砦が陥落するのがあっさりしていたのが拍子抜けの印象を受けました。

【総合評価】
限られたフィールドで陪審員制度のみならずアメリカ社会そのものが表現されているような作品。
差別心を露骨に見せるのがアメリカ人なら、文明人として理性的であろうとするのもアメリカ人。
多様な価値観、民主主義、社会問題、家庭問題などなど色々な事が想起される良作でした。

2011/06/25 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴 / プロバイダ: 10766 ホスト:10924 ブラウザ: 11751
【良い点】
ほぼ全ての陪審員が有罪と答えている状態の出発点から何故一人が無罪と主張するのかで導入部から引っ張りこみ、生命に対する責任感及び民主主義による議論が行われる事。職業や立場の違う人が価値観をぶつけ合う。様々な憶測が当たっていたり疑わない事をあえて疑う鋭い洞察力を持った人もいる。また逆に家の親父はどうだった等のプライベート台詞により世の中を批判する部分も出る。逆にだからといって先入観により犯人を断定しつはいけない等の公平的視点により客観性が挿入される。同じナイフの存在やそれを使った事件当日のシミュレーション、少年の心理推理、わずかな根拠。意見を言う時の迫真の演技とカット。スリリングで推理物の様な雰囲気もあり、徐々に無罪の意見者が増えていく過程。有罪論者が怒りと冷静さを込めた推理により決して多数決でなく追い込まれる事。鋭い洞察力と着眼点、個人の意見、これらが一つになり結実していく事。
【悪い点】
立ち上がって喧嘩になりそうになっている。どうしてもその人ごとの個人的主観が出る事でしょうか。

【総合評価】

民主主義の為、社会的責任だという事が前に出ていました。
2つは異なった意味でもある。肉親を殺すと言う命以前の問題であるからこそ、起きてほしくない、真犯人は別にいるのでは言う追及心が強くなる。逆にそう言う少年もいるだろうと言う概念をもった陪審員を織り交ぜる事により十人十色である鑑賞者の価値観を代弁している。世の中を憂う事もあれば容疑者であっても公平な視点で者を見る事、また命や真犯人のみならず民主制の国でそう言った忌まわしい事件が起きてほしくないと言う願望が徐々に賛成者を増やしたのではないか。決して容疑者を弁護する一方的な肩入れ視点ではなく。
(生命、真実の追求、忌わしい現実を受け止める、またそういう社会であってほしくない)
その全てに怒り、責任感が込められており、民主主義とは何かの問いかけがなされ、その答えを出すのが自分達一般人による自分達の社会的責任の取り方だとあの人は言いたかったのではないでしょうか。

2011/05/11 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:882(66%) 普通:353(27%) 悪い:93(7%)] / プロバイダ: 31188 ホスト:30920 ブラウザ: 16542
「あの子を無罪にしたとして、本当に有罪だったら?」

アメリカ裁判制度の中で非常に重要である"陪審員制度"をフォーカスする社会派映画。
監督は『狼たちの午後』のシドニー・ルメット。
ただ一人無罪を主張し、疑義を投げかける"陪審員8番(最後に名前はデイビスと判明)"を演じたのは"アメリカの良心"『怒りの葡萄』のヘンリー・フォンダ。

真夏の密室で展開される人間心理が交錯するサスペンスが面白い。

終始密室で展開されているのに非常に動的で熱っぽく最後まで飽きない。
舞台出身のルメットの才能がいかんなく発揮されているのが分かります。
ストーリーやキャラクター描写はやや誇張されてますがそれも演出でしょう。

スターのフォンダも素晴らしいけど、アンサンブルキャストもキャラクターが立っていて存在感がある。
特に陪審員3番を演じたリー・J・コップはアカデミー賞助演男優賞を受賞するすばらしい演技を見せています。

社会派映画としても娯楽映画としても非常に面白い作品で、
集団心理学を学ぶのにも誂え向けの教材でもあるのでぜひ多くの人に見てもらいたいですね。

2011/04/04 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:24(62%) 普通:3(8%) 悪い:12(31%)] / プロバイダ: 10771 ホスト:10722 ブラウザ: 13425
【良い点】
裁判員について何となく知ることができる

【悪い点】
場面が一部屋のみ

【総合評価】

大学の授業で見た作品。初めはほぼ全員「有罪」だったが話し合いの結果、最終的には「無罪」になる課程にはいろんな意味で驚かされた。

2011/04/03 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴 / プロバイダ: 11696 ホスト:11856 ブラウザ: 13115
【良い点】
・裁判員制度について知ることができる

・非常にシンプルな構成

【悪い点】
・場面(部屋)の移り代わりが殆どないので、つまらなく思うことも

【総合評価】
裁判員制度の教科書のような映画。会話の応酬を90分ほど行っている
だけなのに、まるまる見てしまいました。
年月や小手先の技術を越えたものを感じさせます。

2010/08/05 悪い(-1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴 / プロバイダ: 16029 ホスト:15909 ブラウザ: 12486
そんなに面白いとは思えなかった。
当時はすごかったのかもしれないけど
今となっては普通にテレビドラマでもやってそうな話だから。

[推薦数:1] 2010/08/05 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:177(76%) 普通:23(10%) 悪い:34(15%)] / プロバイダ: 5331 ホスト:5100 ブラウザ: 8451
特別な撮影技術がなくたってアイデアと巧みな脚本があればこれほどに面白い映画が作れるんだという格好の例。CGやらVFXだのみで中身の薄い昨今の一部映画制作者に見習え!と言ってやりたい。

【良い点】
・場面転換もなく(一部トイレのシーンがあったか)、巧みな会話劇だけですべてを見せている事。
・事件の証言に対する検証についても陪審員たちのディベートだけで見せている点。下手な再現シーンなど入れない点。
・事件の真相を語らない点。実際の少年の罪の有無が問題ではなく、民主主義とは如何なるものなのかが問題。

【悪い点】というわけではないのですが・・・
・『有罪』支持派として残る面子がやや思想的に過剰すぎる人物に偏っている(株のディーラーの男性は例外)。ただ己の意見にあくまで執着する人間は得てしてそういう人物が多いのも確かだが。
・十二人が『無罪』で一致する最後のシーンで個人の感傷をメインにした演出になっている点。
以上は【悪い点】というよりも、物語上致し方ないとは言え、やや都合の良い演出になっているように感じます。個人的には『有罪』『無罪』が一致しないまま終わっていても「良し」と出来る作品だと思いますが・・・。

【総合評価】
勿論、陪審員制度(裁判員制度)に対し思うものは多くあるのですが、それを抜きにしても高く評価出来る作品です。
会話劇を中心とした構成は演劇的でもありますが、アイデアと工夫があれば(勿論、俳優陣の確かな演技力も)これほどに面白いエンターテインメントを作り上げることが出来るという事をこの映画は証明してくれています。

[推薦数:3] 2010/04/26 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:105(70%) 普通:20(13%) 悪い:25(17%)] / プロバイダ: 11196 ホスト:11401 ブラウザ: 8365
優れた脚本の重要性を説くときに良く引き合いに出される映画だけあって、90分が本当に濃密です。各陪審員のセリフの一つ一つに意味があり、無駄なセリフなんて一つもないんじゃないのというほど。古い映画だからと敬遠せず、ぜひ一度見てもらいたいです。

名画に例えられる事さえあるこの映画ですが、その要因は色々と考えられます。例えば、今回無罪になるのがスラムの少年であったということも大きく関係しているのではないでしょうか。それは、少年という社会的な弱者が、法律や民主主義に救済されるという一つの美談になっているから。
しかし、私はここで想像します。もしも、これが悪徳政治家の汚職の疑惑であった場合、ヘンリー・フォンダ扮する8番陪審員が今回のように無罪を主張するでしょうか?皆があそこまで白熱した議論をするでしょうか?それを見た我々観客は感動できるでしょうか?私はそれでも彼は無罪を主張すると思いたい。法律は時に強者のものであるとか、温かみがないという風な言われ方をします。もし現実に悪徳政治家やカルト宗教の教祖を弁護しようものなら確実に非人の烙印を押されるでしょう。しかし、政治家を救うのが推定無罪なら、少年を救うのもまた推定無罪であるということを、我々は忘れてはいけない。民主主義の象徴である多数決が、全ての票の価値が平等でないと何の意味もなさないように、人々を守る法律や法理も全ての人に対して等しくもたらされなければ何の意味もない。推定無罪がよく印象に残りますがこの映画はその先の「法の平等」も強く訴えいていると思います。

では、その行使は誰が行うか、それは我々に他なりません。今回の陪審員は皆が一般人でした。あの会議室はこの社会そのものであり、各陪審員は我々一人一人なのです。又、その行使は、細心の注意を払い、真剣な議論の元で行われなければならない。ヘンリー・フォンダがあそこで無罪を主張したのは、彼を救わねばならぬという使命感に駆られたわけでも、一人の命を救ったという名声が欲しかったわけでもなく、只、自分に与えられた役割を全うしようとしたからではないでしょうか。それが、あの議論を呼び、その結論が無罪だったに過ぎない。12人の怒れる男は12人の真剣な男。怒るということは本気であるということですから。裁判所をでるまで、お互いが名前すら知らなかったことが何よりの証拠でしょう。この映画からは法律はあくまで「皆の法律」なのであり、決して権力者だけのものではない、余計な先入観や偏見は持たず平等にもたらされるべきなのだという強い自戒の精神が見て取れると同時に、それを成さねばならない、成して見せるという高い志も感じ取れます。

この作品を見ると、法治社会のあり方、人が人を裁くということの難しさやその資質、引いては真の民主主義国家や社会正義など、様々なことを考えずにいられません。そんなパワーを持っているということが、この映画の傑作たる所以なのだと思います。

文句なく「最高」で

2008/07/24 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:75(39%) 普通:70(36%) 悪い:47(24%)] / プロバイダ: 2246 ホスト:2057 ブラウザ: 8090
自分の中でちょっと特別な作品なので、いつも通りの感覚では評価できませんね。

人が人を裁くということをテーマにしているのは面白いと思います。
人の死を左右する責任を深く考える人、責任より真実を見極めようとする人。
色んな人が集まって自分の正義を信じて投票する。
様々な考え方の人が生活しているのがこの世界なんだなと、そう感じる。

8番を中心に話が進んでいますが、誰が主人公でもこの話は作れます。
8番の言ってることは他の誰かからみたら間違いかもしれないんですから。
ただ、この映画で少年の命を左右することに、大きな責任を覚悟した8番を主人公にしていただけ。
どんな人にもその人なりの考えと正義があります。
1番を主人公にすれば陪審員長視点の話になりますし、7番を主人公にすれば7番なりの考えで進められていくことでしょう。
あんな推理では誰が間違っているかなんて誰にもわからないんです。
僕は少年が犯人だと思ってますしね。
絶対とか断言とかそんなもの完全に言い切れることなんて、日常にだってたくさんあるわけじゃないです。
言いきれるかどうかを問い詰められれば、言い切れないに決まってるんです。
世の中絶対的なことより曖昧なことの方が断然多いんですから。
少年はその曖昧な部分から命を逃れただけにしかすぎない。
8番みたいな人がずっと陪審員をしていれば、確実な証拠がない限り皆死刑を逃れられるでしょうね。
さて、それは良いことなんでしょうか?悪いことなんでしょうか?

別に僕は皆無罪になる世の中でも別に良いと思いますよ。
じゃあ、何のために陪審員や裁判官や弁護士がいるのか。
わからなくなってきます。
矛盾しているのがこの世の中なんです。
僕はこの作品でそういうことを考えました。
この映画は考える作品ですね。

でも正直言って面白くないので[普通]にします。

2007/06/29 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:193(70%) 普通:41(15%) 悪い:42(15%)] / プロバイダ: 3700 ホスト:3813 ブラウザ: 5234
かなり個人的にツボに入った作品。
まず、金のかかってない作品であること、次に考えさせられる作品であること。

作品の大半は陪審を行う部屋だけで展開されます。
ただ延々と陪審を行うだけ。なのに、何故こんなに面白いのか。
それは、一人の陪審員が他の陪審員を味方につけていく過程の面白さに尽きると思います。
コロンボや古畑任三郎で犯人を追い詰めていくような手法で、
あるときは論理的に推理を展開し、あるときは予想外の証拠を提供して相手の意表をつく、
またあるときは伏線を張っておき相手の言葉によって相手の理論を撃破してしまう、
そんな議論のスタイルが、次はどういう手で他の陪審員をみかたにつけるのか、とワクワクさせられます。

かといって理屈ばかりの無味乾燥な作品で終わっておらず、
陪審員達がそれぞれ個性的で、かつ気持ちを前面に押し出して議論するために、
非常にアツイ心のこもった作品になっています。

そして、この作品は強いメッセージを持っています。
根強い差別、市民の無関心、多数決の持つ危険性、印象や思い込みの力、などなど、様々な問題を突きつけてきます。
第一印象で結論を出そうとする陪審員、自身の信念や感情で結論を決める陪審員、裁判官の考えを信じる陪審員、
そのいずれも間違いではありませんが、「考えること」を放棄した意見ではあります。
それに対して立ち向かう一人の陪審員から僕は「考えろ」というメッセージを受け取りました。

少なくとも、問題提起をしてくれている作品では有るので、
それに対して自分なりの答えを「考えて」いただきたいと思います。

一方で、ストーリー自体は予定調和的な展開で、最終的には落ち着くところに落ち着きます。
もう一ひねりあっても面白いかな、と思いました。

ラストのシーンはなかなかカッコよくて好み。

飾らない作品で、過剰な演出は一切無し、映画好きにはたまらない作品だと思います。

2007/06/19 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1(50%) 普通:0(0%) 悪い:1(50%)] / プロバイダ: 34156 ホスト:34058 ブラウザ: 4634(携帯)
限定された時間と空間(リアルタイム)で見事に人間を描いているとおもう。むしろ、そう限定することによって、徹底的に陪審の12人を撮ることによって、テーマが人間であることが際立っている。
逆をいえば、法廷劇を期待した観客にとっては不満が残るだろう。法廷劇だとしたら、もっと効果的な手法がいくらでも考えられるし説明不足な点が多い。
つまり観客の視点に作品の良し悪しが依存しているので、評価が割れやすい(それも狙いか!?)。
テレビドラマのリメイク、監督もテレビ出身ということもあってか15分おきに展開があるのでストップウォッチ片手にご覧になっては?

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「物語の舞台は狭い部屋の中だけなのに、それを広く思わせる物語の展開には驚愕しました。モノクロ映画なのに...」 by 無花果


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2015/08/02 好印象 by (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 21970 ホスト:21975 ブラウザ: 1975(携帯) [編集・削除/これだけ表示]
感じた事面白い/考えさせられた 
ストーリーとても良い(+2 pnt)
キャラ・設定とても良い(+2 pnt)
映像とても良い(+2 pnt)
声優・俳優とても良い(+2 pnt)
音楽良い(+1 pnt)

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