[漫画]サンガース


Sangaasu
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1990年漫画総合点51位143作品中
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作品紹介(あらすじ)

禁欲主義の密教者であり、チベットの僧院から来日した聖崇。彼が導師から与えられた
使命は、運命の相棒を探し出し「M」と戦う事。「M」とは人間に寄生し、人類を破滅させる
108体のエイリアンなのだ。だが、崇の見つけた相棒「W(ダブル)浅野」は、品性下劣・
喧嘩上等の超不良高校生だった。共通点の全く無い二人が人類の命運を賭け、超能力を駆使する
M達と戦う密教バトルストーリー。
作者:笠原倫
出版:秋田書店
日本 開始日:1990/02 週刊少年チャンピオン
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最終変更日:2015/01/16 / 最終変更者:永田 / 提案者:古典主義 (更新履歴)
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[推薦数:1] 2014/07/16 悪い(-1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:257(53%) 普通:121(25%) 悪い:105(22%)] / プロバイダ: 3744 ホスト:3847 ブラウザ: 7915
孔雀王で密教に興味を持っていた少年時代だったので、このサンガースも当然影響を受けていました。
よくは分からないが、何やら良い事を言っている感じがとても好きでした。
今読み返しても、その「良い事を言っている感じ」は伝わってくるし「熱い生き様」みたいなものにも胸を打たれます。
そのポイントは昔と変わらないことに、この作品の色あせなさを感じます。

内容としては、突っ込み所満載です!!!
あれ?って思うところは多数出てきます。
それをスルーしたとしても、ストーリー展開がそんなに良いわけではないし絵柄がうまいわけでもなく
当時のマイナー少年週刊誌掲載といった感じがアリアリ出ていますね。
そんな作品ですが、何度も読み返したくなるほどの魅力といえば・・・
それはやはり、W浅野のキメ台詞ではないでしょうか?
彼の熱い台詞に何度も鳥肌が立ちました。

悦子の回
悦子の攻撃でピンチになった崇とW浅野の会話で
「もし悦子が助かったとき、おれたち二人がまだ呼吸をしていたら、そんときゃぁ
一緒にチョコパフェを食おう 崇」
あの不良であるW浅野からチョコパフェなんて言葉が出るとは思いもよりませんでした。
彼なりの照れ隠しなのだとは思います。
ピンチの時に、「これを切り抜けたら○○しよう」というのは良くある展開ですが
今回もそのパターンの中で名シーンの一つとして加えてもいいでしょう。

教会で菊池と戦った時、菊池は過去の生い立ちを暴露します
そんな彼にW浅野はこう言いました
「大見得を切る前に足をずらせ。そのこ汚ねえ足を・・・どけろと言っているんだ」
その菊池の足元には美可のブラジャーがありました。
菊池の悲しい生い立ちを一蹴する台詞です。
まさに男らしい!!

亜東の回
亜東は以前、信頼していた友人に裏切られてしまいます。
その時の嘆き悲しみでMに目覚めてしまうのですが、そのMの力を使ってその友人に制裁を加えます。
それは「復讐」ではなく「おとしまえ」だと亜東は言います。
亜東は復讐をするような、小さい人間ではないという事ですよね。
それを聞いたW浅野はこう返します。
「裏切られて怒ることとしかえしをする事は違う
しかえしをするような男だからヒロシはお前を裏切ったんじゃないのか」
この言葉はとても衝撃的でした。
ここが、この作品で忘れることの出来ない一番の名シーンです!
そうですよね、しかえしをするような奴は裏切られても当然です。
これは名言だ!!
・・・でもちょっと待ってください
本当に仕返しをするかどうかは、裏切らないと分からないわけで
そもそも裏切らなければ仕返しはしないわけで・・・
それは屁理屈というものでは???
そこまで分かってはいるのですが、それを理路整然と言ってのけるW浅野がカッコイイですよね。

その後、崇の命よりもプライドを取ったW浅野に対して
「友情のメッキははがれた」と亜東が言います。
するとW浅野は「崇に持っている感情は友情ではない」と言ってきます。
友情では無ければ何?指名?・・・いやいや、W浅野はそんな事を言うやつではありません。
何でしょう?凄く気になる答えは
「人情」です。そして「同情」です。
これまた屁理屈というか・・・どことなく釈然としないというか・・・
でも、どことなくカッコイイような気はします。
友情で人助けをするのはちょっと照れくさいのですが、人情なら出来るのではないでしょうか?
良い言葉を見つけました。

菊池によって電車がジャックされ多くの人たちが巻き込まれました。
その火種となっているW浅野がその電車から飛び降りれば(いなくなれば)とりあえず他の人は助かる
と言った場面での格言
「火種は火事場で燃え尽きろ」
そう言って逃げるのを拒みます。
う〜ん・・・カッコイイというか、会話になっていないというか・・・
W浅野らしいといえば、らしいです。

そして最後、無二との問答です。
無二「綺麗な地球を人間から取り戻したら、喜んで死を選ぼう」
W浅野「綺麗という感情は人間だけが持つもの。綺麗な景色と綺麗と感じる者がいなくなってもそれが本当に綺麗なのかよ」
ん?何か良い事を言っている気もするが、どことなくチープな気もします。
アクシズ落とし時のシャアとアムロの会話はもっとカッコよかったような・・・

そして、W浅野に倒された無二はこういいます。
無二「私は間違っているのか
人類がこれ以上地球を汚すのを見ていられなかった
地球を昔のような楽園に戻すために私は・・・」
それに対し、(始めは崇の言うとおりに説法を説くのですが)
W浅野「おまえは間違っている」
これには驚愕です。
会心し始めた悪党に対して、率直に「間違っている」って・・・
そこはフォローじゃないのか?なんとも男らしい!
それに続く言葉として
「強制的楽園は もう楽園とは呼べない」
確かにそれは一理あるかもしれません。
誰かの名言として「この世に聖者しかいなかったら、そこは地獄と変わらないだろう」と言うものがあります。
女神転生の世界で言うならば、LAWがあってカオスがある、そしてニュートラルもある。
正しいことも間違っていることも、それが人間らしいということなのではないでしょうか?
そう私は考えます。
笠原氏は「強制的なものだけが悪だ」と言っていますが、それだけだとどこか語弊が出てきそうですよね。
強制的楽園というのが善か悪かは、私にはわかりません。それを望まない人に強制するのはいけない事だとは思いますが。
この問題に関しては、色々と言葉足らずですよね。正解を導くにはうまくまとめられない感じです。
そもそも、無二との会話が成り立っていないような気もします。
禅問答のような感じもしますが、断片的というか、自分の観点だけで自己主張しているだけというか・・・
それもW浅野らしいといえばらしいのですけどね。

結局の所、名言のように思える言葉もただ単に屁理屈のような気もします。
が、それはW浅野だから許される所があると思います。
もしかすると、それがカッコイイ男と言う事なのかもしれませんね。
ラストも味がありますよね。
ちょっとありがちな展開ですが、最後の最後までW浅野を貫き通していい感じです。

色々と感じる事の多い作品でもあり、私は笠原氏の作品の中でこれが一番好きです。
決して、名作と言うわけで無く、内容も面白いと言うわけでは無く、作品として全体的にまとまっている訳でも無く、絵柄が良いという訳でも無く
(もちろん私の中で・・・です)
なので、作品として高い評価を付けることは出来ないのですが
それでも、一本筋の通った熱い思いというのは確かに存在する作品でした。

2009/12/13 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴 / プロバイダ: 3868 ホスト:3816 ブラウザ: 5717
この漫画は女郎を読んだあとに本屋で発見したので「こんな漫画も描いてるんだ!」
と驚かされた作品です。もう素晴らしいところは言われているのでお気に入りの話を
1巻でW浅野に一人の女の子が助けられます(すごい太っている!)、その子は浅野と
同じ学校で何とヒロインの親友、しかし浅野はヒロインのコトが好きだったため憎しみのためにMに憑かれてしまいます彼女の能力は岩を操るサイキック!
その代償にどんどんやせてしまいます、憎しみの力でたった1日で激痩せする女の子
ヒロインはそれにも驚かされますが、すさまじいのは悪口を言われただけで生徒を瀕死の重傷にしてしまうほど残虐になってしまいます(元は優しい女の子です)
とうとう女の子はヒロインと浅野の会話を見てしまいヒロインを残酷に殺そうと誓って
ヒロインに恐ろしい攻撃を仕掛けてきますが、助けに来た浅野にヒロインがどんなにひどい目に合わされても「本当は優しい子なの!」と必死で訴えます。
勿論、浅野は助け出しますが、その後のヒロインと親友の会話は「えっ!」と思う人もいるかもしれませんがここから友情をやり直す二人を見てなぜか泣いてしまいました。
浅野の面白いところは不良のコトを「フリオ」といったり、正義のWのはずなのにヒロインの部屋に夜這いを仕掛けてスタンガンかまされたり駄洒落を言ったりと、元来のヒーローっぽくないのが魅力ですね,でもそこがかっこいい!崇君が始めてスチュワーデスとしゃべったときチベットで食べてるものを注文してしまったため、このスッチーとんでもない言葉を心の中で口走るのですが、怒るよりも女郎色が強くて思わず笑ってしまいました、最後に二人は3つの星を(これが世界に平和をもたらす)探しに行きますが何とその星は崇君とあの「ダライ・ラマ」が持っているとか!?中国人に殺されないうちに守りに行くんだぞ二人とも!
最後に評価は最高ですがW浅野ならなんていうんでしょうね?
「あたり前田のUWF解散!」

2007/01/25 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:740(41%) 普通:439(24%) 悪い:636(35%)] / プロバイダ: 21026 ホスト:20955 ブラウザ: 5234
少年チャンピオンと言うと、一昔前なら「番長漫画」と「カルト漫画」
が鉄板という図式があった。時折現れるカルト漫画の流れは、少年誌の枠に
収まり切らないパワーを感じる物も少なくない。本作の著者、笠原倫も
少年漫画と言うよりは、「劇画」の残り香をまとった作風。泥臭いながらも
勢いと熱気、独特のセリフ回しに捨て難い味がある。
個人的には本作「サンガース」と「唇にパンク」が名作だと思う。
本作はいきなり「密教」。題名の「サンガース」も「密教者」の意味。カルト
まっしぐらである。作中に現れる宗教用語の数々、W浅野が崇と数珠の力を借りて
発揮する超能力など、後に、例のカルト教団絡みで有名になったようなシロモノが
続々と登場する。ここには、当時の若者達が抱いた「物質文明への行き詰まり感」が
良く出ている。ちょうど前後して、「寄生獣」が始まっているが、やはり根底に
人間存在への根本的な問いを見ると、世紀末を10年後に控えた90年は、そういう
時代だったのだと痛感させられる。
禁欲者で平和主義、全てに慈愛と自戒をもって望む崇。彼と数珠でつながれるのは、
高校1年を2回ダブり(ここからW浅野のアダ名が)、常に唯我独尊、組事務所を壊滅させ、
機動隊とモメて装甲車2台を破壊した伝説の不良王、W浅野。全く違った2人が仏縁?で
宇宙的悪意Mと戦う。
2人の前に現れるM達は、幼児期にMに寄生された本来ならば普通の高校生達。彼らが
Mとして覚醒するのは、人間を憎んでしまったから。イジメられたから、嫉妬に狂ったから、
親友に裏切られ、親に捨てられたから。そして、人類の愚かさが許せないから。人間であれば、
誰もが一度は抱く、断罪への渇望、人間への失望が引き金となり、彼らは牙を剥く。
最初は暴力的だが気のいい不良、程度だったW浅野は、M達との命懸けの戦いを通じ、
彼らの悲しみを感じ、受け止めて人間的に成長していく。
M教団を設立し、大規模テロで人類破滅計画を実行しようとするMの指導者、村崎無二(むに)
の主張「人類は地球を侵す害虫で粛清すべき」は、まさに例のカルトを見るようだ。Mとの
戦いの果てに崇とW浅野が辿りつく答えは、もっと早く、広く読まれるべきだったのかもしれない。
「寄生獣」の問いが「人間とは何か」であったなら、本作の問いは「人間はどうあるべきか」
だろう。本作は「寄生獣」に比べれば圧倒的にマイナーだが、90年代に問われ、今も問われ続ける
哲学的命題に、作者なりの解答を示した作品。アクの強さ、泥臭さはあるものの、バトル物の
娯楽とギャグの中の強いメッセージは、一読以上の価値がある。
人間不信に陥った時に読み返したくなる傑作だ。「とても良い+」で。

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記事日時:2011/07/27

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