[漫画]封神演義


ほうしんえんぎ / Soul Hunter ( Hoshin Engi )
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注意: これは漫画版。その他メディアのページ: アニメ:仙界伝・封神演義 / ゲーム:封神演義 / 文学:封神演義
漫画総合点=平均点x評価数21位9,305作品中総合点287 / 偏差値135.27
漫画平均点330位1,330作品中平均点1.55=とても良い/185評価
1996年漫画総合点1位176作品中
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作品紹介(あらすじ)

現代から三千年以上前の古代中国、殷王朝時代。
邪心を持つ仙女 ・ 妲己に、皇帝・紂王が心を操られ国は乱れた。
そんな人間界を救う為 「 封神計画 」 が始動した。その実行者として太公望が選ばれ……
著者:藤崎竜安能務
出版:集英社

通常版:23巻 / 完全版:18巻
※ この説明部分にはWikipediaを参考/または引用した部分があり、GFDLのラインスが適用されます。
日本 開始日:1996 週刊少年ジャンプ 1996年28号 / 終了日:2000 2000年47号
公式サイト
1. 封神演義 - 集英社コミック文庫
プロモーションビデオ (1個)
封神演義 完全版販促動画封神演義 完全版販促動画
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最終変更日:2018/11/28 / 最終変更者:オルタフォース / その他更新者: アセチルサリチル酸 / 管理人さん / 孔明 / 羽幌炭鉱 / myu / 提案者:K Sato (更新履歴)
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2021/01/23 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:15(75%) 普通:5(25%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 9150 ホスト:9230 ブラウザ: 10274
【好きな点】
・斬新な太公望の人物像
熱血漢とは程遠く、平時は安穏としている怠け者だが、実は相当頭が切れて、周りの人間や仙道の事を考えている…というギャップが素敵で、「この人に付いていきたい」と思わせる魅力がある。

特に素晴らしいと思ったのは、殷を倒すという目的を達成するための、太公望の考え方。

“仙道が紂王や妲己を倒したのでは、結局彼らとやっている事は変わらない。民衆から支持を得られず、再び騒乱が起きて血が流れる事は必至。あくまで「周が殷を討ち滅ぼした」という正当性が必要なのだ。"

殷を倒した後の周及び殷の民の事など、自分達の行動が与える政治的な影響まで考慮しており、彼の責任感の強さにとても好感を持った。
全般的に、冷静に俯瞰的に物事を捉えようとしており、少年漫画の主人公としては異色(良い意味で)だと感じた。

・上手く描き分けられたキャラクター達
太公望以外も、魅力的なキャラクターが多い。
政治的思惑などどうでも良く、華麗に戦う事が全て…の趙公明
妲己ではなく、殷と紂王に絶対的な忠誠を誓う聞仲
圧倒的な実力を持ちながら、傍観者の立場を楽しむ申公豹
…などなど、特に敵側の面々が魅力的だった。外観だけではなく、中身で個性付け出来ているのが素晴らしい。
イチオシは黄飛虎。正義感が強く、苦難に抗って自分が信じる道を進み続けた生き様が、本当にカッコ良かった。

・ストーリー構成の緻密さ
表向きは、妲己を倒して人間界に平穏をもたらすために戦う…だが、裏では様々な登場人物や組織の思惑が絡み合っており、非常に緻密。
最終決戦は、そこまでの伏線が一気に収束しており、戦いの規模も相まって圧巻だった。ここに来て「封神される」ことの意味合いが明かされたが、納得感が凄かった。
『導なき道へ』というサブタイトルも、センスが光るなと感じた。

【嫌いな点】
・表向きの元凶であった妲己の扱い
人間界で残虐な所業を繰り返し、倒すべき敵という位置付けであったはずが、ラストでまさかの扱いに…。
この決着に持っていくにしても、これまでの行いに対する報いを受けて欲しかったし、やはり消化不良感は否めない。

【総評】
少年漫画っぽくないところがあり、人を選ぶ作品だと感じますが、私は大好きです。
太公望をはじめとするキャラクターの魅力、ストーリーの壮大さ・巧みさ、高い画力と、魅力が満載でした。
通常コミックスと完全版の2種類を購入した、数少ない作品。分かりやすい派手さはないですが、名作だと思います。

2019/05/04 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:931(58%) 普通:277(17%) 悪い:406(25%)] / プロバイダ: 20576 ホスト:20533 ブラウザ: 5517
【良い点】
・中国の神話的時代を舞台にしたファンタジーな原作を基に少年漫画として違和感なく作り込んだのは見事(日本での原作知名度を最も高めた作品かもしれない)。個性的なキャラ、コミカルを取り入れてシリアスとのバランスが良く冒険漫画感があった。
・引き延ばしと言われがちなジャンプ連載でテンポ良く進み、後述の問題はあれど綺麗に終わった。ラストのしんみりした感じも旅の終わりな余韻が尾を引く。
【悪い点】
次第にバトルのインフレが加速して、終盤はいきなりSFが入って来てぶっ飛び過ぎた。
【総合評価】
ジャンルにズレあれど現在大ヒット中の「キングダム」より遥か前の時代を舞台にヒットさせたのは改めて凄い。評価は「良い」か迷ったが「とても良い」。

2019/02/23 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:25(78%) 普通:5(16%) 悪い:2(6%)] / プロバイダ: 24343 ホスト:24191 ブラウザ: 10315
【良い点】
太公望のキャラ 好感がもてる
ギャグが面白い
いきなり出てきた燃燈道人の強さには笑った
【悪い点】
顔の描き方がワンパターン
妲己の最期
【総合評価】
良い

2019/02/05 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:9(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 8225 ホスト:8154 ブラウザ: 8834
【良い点】
単行本表紙すら使った太公望と王天君の伏線。

物足りなさもなく、怠くも感じない程よい話の長さ。

太公望が宝具を使えない嘘とか、歴史の道標、太極図など、わりと話に無駄が少ない。

敵味方問わず魅力的でキャラが立っている。

【悪い点】
アニメ版から入ったのもあるけどやはり雷震子の扱いは納得出来なかった。二軍落はともかく、大きな戦いには参戦すらさせてもらえないって。初期に仲間になったのに。

基本明るい雰囲気の作品ですけどえげつないところはわりとえげつない。こういうギャップが苦手な人には合わないかな。

【総合評価】

個人的には仙界大戦後半からが好きですね。最終戦派手で良かった。

燃燈道人が好きです、後半に出てきたポッと出のキャラなのにあの存在感。

今でも読み返すマンガの1つです。

2018/09/09 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:77(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 34495 ホスト:34318 ブラウザ: 5213
ほかにも素晴らしい作品はあるけれど、この漫画だけでしか味わえないものがたくさんあります。
ストーリーの壮大さもキャラクターの個性も高いレベルでまとまっている。小難しい話は抜きにして少年漫画としての面白さを追求した姿勢はすごい!
一人一人の丁寧で熱いエピソードの数々に、私は胸を打たれました!

【総合評価】
群像劇を魅力的に描くパワーこそ、根強い人気を得ることができた証。
週刊少年ジャンプに輝く傑作です!

2018/08/13 悪い(-1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:53(66%) 普通:8(10%) 悪い:19(24%)] / プロバイダ: 18980 ホスト:19133 ブラウザ: 4763
中国四大怪奇小説は、日本では『西遊記』も『三国志演義』も『水滸伝』も、絵本や漫画、ゲームの形を経て人々に親しまれるようになり、そして『封神演義』はこの漫画版が普及に大きく貢献した印象です。
(これが人気になってから、別のビジュアルでの『封神演義』のゲームが出てきた記憶がある)

しかし、原著をそのまま忠実に描写した訳ではない事は明らかで、そこには連載誌の読者の想定は勿論、原著自体の取っ付きづらいイメージを払拭する為の工夫として「アバウトさ」があったように思います。
それは太公望のように、目的は確りしつつ、敵や味方の意表を突いたり、いざという時に備える為に自身への負荷を軽減したり、実際にただサボったり(笑)と、一見して「いい加減」なスタンスに象徴されています。
より具体的には、拘りはあってもそれに固執しない柔軟性です。如何に自分の身の犠牲を厭わないとはいえ、あくまで優先順位の話。頼れるものが在ると理解していれば、それに甘える事も吝かではない。多少は根性を見せるとしても、その出し所を見逃さない。つまり彼に在る「いい加減」とは、決して「杜撰」という意味ではなく、「自身の分を弁え、適切さを見極めている」という事なのでしょう。
その癖、「いい加減」を象徴した省略形だけでも面白いのに、それに留まらず進行毎に、トウ蝉玉の五光石の最大の被害者(楊戩が変化した分、画的に倍加している)になったり、日焼けマッチョになったり、蛇のように変態したりと、そんじょそこらの妖怪仙人など足元にも及ばない妖怪ぶりで、最早画面に出るだけで面白い始末。伏羲になってなお、省略形になっても太公望時代の角被りの特徴が出るのは業の域です(笑)。

そんな太公望とは対照的に楊戩は、初期はその美貌と有能性の元、ひたすら美味しい所取りもとい八面六臂の活躍をし、でもそれが打ち砕かれる度に妲己に化けて立ち去ったり、五光石で美貌が崩される事を恐れて太公望の身を借りたりと、変化による照れ隠しというか、本当の自分自身の表情を覆い隠す頑なさが覗えます。
しかし仙界大戦で出自が明かされて以降は、彼の理解の及ばない事態に見舞われても取り繕う事無く、素顔のまま表情が崩れるなど、気取るばかりではなくなっていった細かい変化も巧みに描いてくれました。

そんな2人に限らず、さり気無くも注力されているのが親子関係の演出です。
太公望(呂望)については、太上老君への接触の為に桃源郷に赴く道中での亡き両親の幻との邂逅が、仙道が若さを維持できる設定のお陰で、実年齢とは別に視覚的にも「親子」として上手く演出されていました。
哪タク関連では主に親視点が良く、互いにいがみ合っていた筈の李靖が、最終決戦で王貴人に封神されかけた際には動揺を見せた事。彼の魂の創造主である太乙真人に至っては、割とマッドではあるものの、常に哪タクの心身を案じている様子があり、作中でも取り分け好感の持てる人物でした。
中でも突出していたのが、楊戩が深く関わる所で、まず彼と実父の通天教主が強く印象的で、金鰲島と崑崙山の休戦協定の為の交渉材料として引き離されてから、人間形態で再会した時に顔を合わせる事無く去っていった場面と、後の仙界大戦で直接対決となった際の半妖体で思いを真正面から伝えた場面の対比があります。更に後者は、後の牧野の戦いで殷郊に変化して紂王を説得する際の場面で左右が反転している構図、紂王がそもそも退行化している為(実子がいる筈も無い外見)に、説得が失敗に終わった事でも巧く対比されていました。(そこで哪タクの「子ではなく母に化けるべきだった」という駄目出しも、紂王の外見に対する観点は勿論、哪タク自身の心情に関わる点を鑑みても巧い)

その他、出る度に一々変わるどころか、時にはその日の内に2,3回も着替えるという服への贅沢三昧ぶりや、実戦の少なさによる陰謀家としての徹底(見た限りでは、趙公明一派との戦いの前哨戦や、牧野の戦いでのスーパー宝貝合戦ぐらい)などの妲己の演出面、
先述の一々面白い太公望を始めとする、ギャグへの凄まじい注力(シリアスな空気を壊す事もあるので賛否両論でしょうが、「笑える」という一点に於いては非常に強いポイント)、
仮にも「貝」と称されるだけの事はあるのか、復活の玉で修復された打神鞭、気位が高い禁鞭、太上老君が「(太公望が)宝貝を"手なずけた"」と言うなど、「生物」の様に描写されている「宝貝」(この3番目が、張奎戦で太極図を発動する時の「疾」の小気味良い連呼でも体現されており、並々ならないセンスがあった)、
特定の脇役(モブキャラ)の度々の出演(主に薪屋)、
と遊び心に満ちていて面白いものでした。

ただ、アバウトさについては、長い目で見ると物語の精度に逆効果を及ぼす事もありました。

まず、第1話にして(以降にもあるが)「封神の書」の開き方が逆という痛恨のミス(申公豹が接近してくる時)、
白鶴童子以外で正確に運用されていない尊称「師叔(スース)」(第1話で「"自分の師"の弟子にあたる人(つまり兄弟弟子)への尊称」と定義されていたにも拘らず、全編を通して太公望への愛称と化している)、
「仙道に殺生は御法度」という前提に対し、例外となっていた「封神」は「殺生に該当しない」にも拘らず、結局は「殺す」に収束された台詞回し、
「封神計画」の真意を秘匿する為のプロテクトの1つを無意味同然にした、当初の説明に対する「封神の書」の表記人数の矛盾(太公望の怠惰を鑑みたとしても、こうも露骨では、連載上の変化を演出する為の都合以外の意義を感じない)、
クイーン=ジョーカーⅡ世号で、檻となっている砂時計の口を手で押さえて凌げる事に気づかなかった面々(四不象ぐらいは、1階での戦いを視聴していた時点で対処できた)、
作中200年前の休戦協定の回想時に、金鰲島を離反した女狐の妖怪仙人を「妲己」と呼んでいた通天教主、
牧野の戦いに備えた周軍間の伝達に使われた「電話」(仙界大戦で「通信用宝貝」の形で出てきたので違和感があった)
ぐらいなら、割と些細なものとして済みます。

太公望らとの激闘以降、碌に出番がない挙句、改造紂王の噛ませ犬に貶められた九竜島四聖、
不可視な馬元の内部(殷氏を人質として機能させる上では不都合にしかならないというか、そもそも李靖に轡を噛ませた意味もない)、
四不象の成人証明の必要性(炙り出しで初めて成人証明が成立する意味が分からない)、
仙界大戦で四不象が食いそびれた事が影響するかと思いきや、以降で全く影響しなかった黄天化へのダニ宝貝の寄生、
燃橙道人に盤古幡を渡す為の中継ぎ(運搬係)にしかならなかった竜吉公主、
女媧との対決の前哨戦で、妲己軍代表の7人に対し、崑崙側で5人しか出せていない不備(燃橙に残り3人を纏めて倒させる辺りが非常に雑)、
仙桃を使って酒を造ったり、楊戩の変化を散々見てきたにも拘らず、高覚戦で疲弊した張奎を回復させた燃橙を前に、然も初めてとばかりに「術」を説明したり、女媧との決戦前の雷公鞭の担い手の選別に迷ったり(今更、申公豹を差し置こうとする理由が謎)、作中2000年前の真の封神計画の会議で、王奕の「私1人では力不足が見込まれる」に対して、燃橙が「なぜもっと早く女媧を倒さなかった!?」と話の筋を理解していない返し方をするような、無駄な会話の数々、
黒点虎が「最強の霊獣」である由来の不明瞭さ
といった数々の無意味さは看過しきれません。

封神台に封じられた魂との再会が容易く可能な事で台無しになった、仙界大戦終結時の太公望の悲哀(喩えそれが出来るのが、仙道のみだとしても)、
天化を討つも、その後に紂王を引き連れて逃げようともしなかった殷の兵、
万仙陣完成前の時点で、女媧の"魂魄を薙ぎ払った"「営鎮抱一砲」(魂魄に通常攻撃が通用しないという話は何処?)、
虚を突いて楊戩を突き刺しても倒せなかった四宝剣(「確率歪曲」とやらの絶大さは何処?)、
楊戩と王奕の因縁の未消化(ここは太公望が逃避している理由の1つかもしれないが)
と、終盤ほどに手抜きが明らかでした。

あとは、金鰲島三強の趙公明と聞仲が、女媧の存在を感知していた必要性も薄かったように思えます。
特に聞仲については、殷の為だけに仙人界を滅ぼす目論見を語るのみで、仙界大戦終結後に金鰲島から発見されたのは、その最中に蓬莱島に向けて移動させた際の情報を記録したブラックボックスと禁鞭のみという事で、少なくとも「女媧を討伐しようとしていた」とするには説得力がありません。
本当にそうするつもりならば、禁鞭や通天砲だけでなく、他にも切り札があるのが道理であり、太公望たちがそれに(喩え金鰲島の墜落で破壊されたとしても)思い至らないまま終わった為、聞仲が金鰲島を移動させた事にある意味は「蓬莱島の在る方角を示しただけ」という、彼のキャラクター性を貶める方向に傾いた(敵を過小評価しているも同然)、不完全な伏線となった訳です。
結果、妲己が「1つの行動で 2つも3つも効果を考える真の陰謀家」ならば、聞仲は「1つの行動で 2つも3つも破綻させる真の愚者」というべき皮肉となりました。

何より、妲己のオチ並びに彼女に敵対する仙道のモチベーションの低さといったら非道いものでした。
紂王の洗脳を始め、極端な重税を強いて民を路頭に迷わせ、蠆盆の人間の残骸を喰らい、四大諸侯を罠にかけた上にその一角の人物に人肉を食らわせ、殷周戦争に民や父・兄(女狐にしてみれば赤の他人だが)を駆り出したという彼女が、その最後には目論見通りに地球との融合を果たしたというのは、幾ら何でも虫の良い話です。
しかも性質の悪い事に、そこには太公望らの「大事の前の小事」とばかりの意思が介在している事でも成立している節があり、虫の良さを一層際立せていました。合理性とは別に、所詮は人間ではなくなった事を悪い方向に出した様な嫌らしさがありました。
加えて、ああも悪逆非道の贅沢三昧を尽くした者が、全てとの融合のイメージでみせた美しい画は、彼女の本心にも拘らず、それまでの積み重ねを考えれば寧ろ安易な美で糊塗されている様であり、それこそ伯邑考のいう「嘘のある美」に見えたのも皮肉ではあります。
絶大な力を持つ女媧に面従腹背するまでは良いとしても、結局その先にある妲己の真意が「真の封神計画」を阻害しない程度でしかなかった点も、その上で地球と融合してもまるっきり影響が出ない点も、またまた虫が良すぎました。(後者は良くも悪くも、知的生命体の正邪に対する平等性かもしれないが)
これを敢えて好意的に解釈するならば、「歴史の道標」という超常の存在を超えて、地球に生けとし生ける存在が支配から解き放たれた様に、彼女もまた「悪役」という名の「物語に於いて征伐されるべき役割に必然的に課せられる枷」から解き放たれた存在として意味を成します。でも、それで納得できるかと言えば断じて否。
「土にも 水にも 風にも "ヒトにも" 全てに居る事ができたなら…」? 幾らヒトならざる者だとしても、少なくとも彼女の悪行によって虐げられてきた民衆にしてみれば、極めて屈辱的でしょう。
(ここまで冷罵していながらも、妲己のキャラ自体は非情に好ましく思っています。ただ、シナリオのバランスが悪かった事には変わりない)

そんな訳で、少年漫画的なアバウトさ故に、取っ付きづらそうな中国古典への間口を大きく広げた事は栄誉に値する偉業ですが、同時にそれが肥大化した事で、物語の説得力をも大きく揺るがし、特に終盤の展開の締まりを失ったというオチです。
物語の全体像を踏まえた伏線こそ要所で上手く敷き詰められていますが、細部の辻褄合わせにまでは神経が巡らされていなかった様です。妲己の扱いの様に、二元論に対する固執を越えたというには余りにも中途半端に終わった印象が否めませんでした。

2018/06/07 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:15(88%) 普通:1(6%) 悪い:1(6%)] / プロバイダ: 6735 ホスト:6631 ブラウザ: 8331
【良い点】
ストーリーが面白い
伏線回収が見事
絵が特徴的で味がある
シリアスとギャグの使い分け
キャラに好感が持てる。特に主人公の太公望は良いキャラしてる
【悪い点】
一部キャラの扱い

【総合評価】
ジャンプでは珍しく打ち切り引き延ばしもない円満完結した漫画。
ストーリーも絵もどれも最高でしたが、雷震子や一部の十二仙など扱いが悪かったキャラがいたこと。あとは1話からライバルとして登場した申公豹と最後まで戦わなかったこと(共闘も終盤に少しあるだけ)太公望の正体も個人的には少し微妙でした(伏線はちゃんとありましたが)
不満はそれくらいかな。人は選ぶかもしれないけど本当に面白い漫画です

2018/05/28 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:18(55%) 普通:6(18%) 悪い:9(27%)] / プロバイダ: 2571 ホスト:2607 ブラウザ: 10558
【良い点】
いつもはとぼけているんだけど、実はかなりの真面目な人間な太公望のキャラが良い味を出している。四不象との掛け合いも面白い。

【悪い点】
中盤の聞仲との決戦がかなり力をいれて描かれたため、これ以降の趙公明戦、紂王戦があまり盛り上がらなかった。
黄天化が生き返ったり妲妃が地と同化したりする女媧編が蛇足のように思えてならない。
話をスムーズにするため道士同士の戦いを主に描かれているが、牧野の戦いなどで南宮适や黄家四天王の活躍も描いてほしかったと思う。

【総合評価】
小学生などが読者対象であるジャンプに掲載していたため、武吉などが現代風衣装などのアレンジは仕方がない。
しかしそうしたアレンジを不自然に思わせない画力の高さや読者の目を引くストーリーが素晴らしく、面白く良いマンガだと思う。

2018/04/01 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:46(50%) 普通:0(0%) 悪い:46(50%)] / プロバイダ: 2099 ホスト:1918 ブラウザ: 5171
【良い点】
序盤から張った伏線を見事に回収する完成度の高さ
すべてにおいて無駄がない

【悪い点】
実はミスがあるが些細なもの

【総合評価】
世紀末の少年ジャンプの傑作

2018/03/24 良いと思うコメント [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴 / プロバイダ: 17647 ホスト:17611 ブラウザ: 9806
【良い点】
ストーリーが面白い。主人公に好感をもてる。
物語全体を通して矛盾がなく、まとまりがある。
後付けがましい設定がほとんどない。ヒューマンストーリーも多いが、お涙頂戴的な誇張表現がなく、素直に読める。

【悪い点】
姐己の後始末が今一つ腑に落ちない。

【総合評価】
面白い。読んでよかった。また読みなおしたい。

2018/02/01 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1043(56%) 普通:431(23%) 悪い:401(21%)] / プロバイダ: 19103 ホスト:19125 ブラウザ: 5171
壮大な世界観、数多くのキャラクターだけどよく纏まっている作品かなぁと思う。

ちょっと都合が良いように感じる部分や妲己の結末など納得のいかない部分もあるけど
おどけているようで賢い太公望が知恵を絞ったり卑怯な手を使ったりして勝利していくのが面白いし
個性的でかっこいいキャラクターたちが強力な敵に総力を挙げて戦っているのでやっぱり盛り上がりますね!
僕が一番好きなのは普賢です。出番はそこまで多くなかったけど僕の心を一番掴んだキャラクターでした。

宇宙人とかが絡んできた時は最初は超展開!なんて思いましたが
太公望の正体と繋がるのは面白かったですね。

ただ正直言うなら妲己との戦いが本格的に始まった後より始まる前のほうが面白かったとは思っちゃった。

真面目な戦闘の時にでもギャグなノリが入ったりする作品なのでそこは人を選ぶかも。
それがこの作品の良い所でもあるけど、さすがにここは自重してほしいと思ったこともあったり。

評価は「良い」でっ!

2017/12/24 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:49(82%) 普通:0(0%) 悪い:11(18%)] / プロバイダ: 13195 ホスト:13242 ブラウザ: 9175
【良い点】
個性的な登場人物
古代中国とSFとのベストマッチ
長すぎず短すぎずの絶妙な構成力

【悪い点】
やや人を選ぶ

【総合評価】
アニメ化はまだですか?

2017/12/20 最悪(-3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:0(0%) 普通:0(0%) 悪い:1(100%)] / プロバイダ: 10490 ホスト:10595 ブラウザ: 10391
【良い点】

無い
【悪い点】
中国が舞台、登場人物が中国人…
中国人が大嫌いな自分にとっては拷問、それと絵が気持ち悪い

【総合評価】
ゴミ

2016/06/23 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:68(48%) 普通:27(19%) 悪い:48(34%)] / プロバイダ: 5870 ホスト:5837 ブラウザ: 7906
【良い点】
仙人の世界をうまくまとめている
武器の種類によって幅広い戦闘が見られ、工夫した戦闘などの要素が多い
キャラの個性が良い

【悪い点】
笑わせようとして失敗しているシーンが多々ある

【総合評価】
味方はもちろん敵も魅力的なキャラばかりで非常に楽しい
良い 作品だと思います。

2016/02/28 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1806(52%) 普通:906(26%) 悪い:781(22%)] / プロバイダ: 38702 ホスト:38942 ブラウザ: 8632
【良い点】
・ストーリー構成とその完成度

【悪い点】
・仙界大戦編

【総合評価】
私は原案の封神演義を何も知らないため、どう改変しているかという部分のセンスはわからないのですが
作画が独特でデザイン性も前衛的でクセが強くて、かなりのアレンジがされているのはわかります。
デフォルメのゆるい絵柄やメタ演出も、これまた良い味となって雰囲気を作っていました

太公望はジャンプ主人公らしからぬ性格で、やる気がなさそうで飄々としていましたけど
その策略家、策士家っぷりは歴史ファンタジーとは相性が良かったし、なによりもストーリー構成がすばらしかった

これだってどのくらい原作のラインをなぞっているのかはわかりませんけど、仲間を集めて、仙人退治をしていた
封神計画の隠されていた裏側がみえてくることで目的が変わっていき、それが最初から意図されていた最終局面へと
繋がっているわけです。このストーリーの完成度にはかなり高いものを感じました

それだけにストーリーをもっと優先させてほしかったんですよね。宝貝<パオペエ>バトルにはあまり興味が
もてなかったので、特に仙界大戦編はバトルが長すぎて読むのが苦しかったくらい。原作を好きな人が読んだら
「○○でたぁ〜」って盛り上がれるのかもしれないですけど、コチラからしたら唐突に新キャラがどしどしと
登場するだけですから、キャラバトルとしてはそんなに魅力がないんです

バトルを減らしてストーリーに特化すれば、さらに名作に成り得たかしれません

もっと読む

「【良い点】マニアックな原作をうまく少年漫画に翻案したところ独創的なキャラクターや宝貝等のデザイン・作...」 by 多ん古


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2014/07/27 [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示] by (表示スキップ) プロバイダ: 21890 ホスト:22068 ブラウザ: 5171
未だに根強い人気を誇るフジリュー封神。独自のセンスが光っている。

2019/05/04 好印象 by (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 20576 ホスト:20533 ブラウザ: 5517 [編集・削除/これだけ表示]
感じた事熱血/楽しい/面白い/格好良い/びっくり 
ストーリー良い(+1 pnt)
キャラ・設定とても良い(+2 pnt)
映像良い(+1 pnt)

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