[漫画]TRIGUN MAXIMAM(トライガン・マキシマム)


とらいがんまきしまむ / TRIGUN MAXIMUM
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漫画総合点=平均点x評価数73位8,621作品中総合点113 / 偏差値81.72
漫画平均点40位1,317作品中平均点2.35=とても良い/48評価
1997年漫画総合点5位195作品中
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ストーリー2.71(最高)7
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作品紹介(あらすじ)

砂だらけの荒涼たる大地、容赦無く照りつける二重恒星からの日差し……ここは5つの月を従えた砂漠の星。人々は荒れた大地にしがみつき、血と汗で大地を湿らせながら細々と生きている。そのささやかな暮らしも、荒くれどもが銃をぶっ放して台無しにすることもある……ここはそんな世界。

その過酷な世界に一人、赤いコートにトンガった金髪の、トラブルメーカーがいた。名をヴァッシュ・ザ・スタンピードという。彼は荒涼としたこの世界を放浪しながら、何かを探している。分かっているのは彼が凄腕のガンマンで、とてつもなくタフで、そして、筋金入りの平和主義者だということ。気のいい青年だが余りの傍迷惑ぶりに、付いた渾名が「人間台風(ヒューマノイド・タイフーン)」。とうとう局地災害指定を受ける羽目になった彼には、保険会社からお目付け役が派遣される始末。

しかし、彼には幾つもの秘密と、胸に秘めた決意があった。

※ このあらすじ部分にはWikipediaを参考/または引用した部分があり、GFDLのラインスが適用されます。
原作:内藤泰弘
掲載誌:ヤングキングアワーズ
版元:少年画報社
日本 開始日:1997/08/30(土) 1997年10月
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最終変更日:2014/08/11 / 最終変更者:永田 / その他更新者: kunku / 孔明 / 羽幌炭鉱 / 提案者:エスパー (更新履歴)
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[推薦数:1] 2018/06/28 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2018(50%) 普通:784(19%) 悪い:1251(31%)] / プロバイダ: 11695 ホスト:11939 ブラウザ: 8251
アニメよりハード路線になっていますが、それが本来のこの作品の持ち味だったと思えます。

【良い点】

ヴァッシュとその周囲の人々の動きに対し、ナイブズの狂気と、その一方で自身の暴走を制御出来ない苦しみに、ナイブズを慕って集まってきた殺し屋達も、そんなナイブズを支えてやる事が出来なかったというのが、教訓的な意味合いでウツされていると思います。

ウルフウッドや、メリル、ミリーらといった面々との心の繋がりが次第に周囲の人々にも理解され、何度も挫折しながらも、思いをどんどん大きくしていって、遂にはナイブズを凌駕していったヴァッシュに対し、ナイブズには心酔していた相手しか集まりませんでした。それは心酔する事と、互いに付き合って信頼を持つ事との意味の違いを明示していると思えます。

そうした具合でのヴァッシュの戦いの結集が、最終戦で出ていたといえました。

【悪い点】

ストーリーがややくどく、進行が遅いのも欠点といえばいえそうです。その為、「そろそろ終わりかな?」と思ったら、まだ続く・・・みたいな展開引き延ばしが続いているような感じもしました。

ストーリーを長引かせるにしても、もう少し工夫が欲しかったし、画力向上で迫力が増していても、やや理解困難なシーンが多かったのも難点といえば難点です。

ナイブズに心酔していった敵役達も、その過去の心理面や、闇を描くにしても、それがやや蛇足気味だったような感じもするし、そうしたシーンもやや増えて、肝心の主役のヴァッシュさえ出て来ない話もあったのだし、そうしたトコは勢いで突破せざるを得なかったとはいえ、やや気になったトコでした。

【総合評価】

アニメは原作よりもソフトタッチでしたが、この原作のハードタッチの方が好きだという人が多いのも頷けそうだと思えます。ハードタッチだからこそ、アニメでは再現しきれなかった各キャラクターの心理や思いがよりストレートに伝わったように思えます。

この後、ヴァッシュはメリルとミリーに追いかけられながらどんな道を進むのか?というラストも気になったのですが、ナイブズの純粋故に屈折した心を救ってやったところや、そうした事で新たな世界を・・・という部分に、単にナイブズに勝った以上の爽快感と良さを結集していたといえそうです。

2018/01/26 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 23261 ホスト:23436 ブラウザ: 10063
漫画は軽く5000冊は読んできましたが、この作品が文句なしのNo.1です。数え切れないほど読み返しましたが、物語が重厚でなおかつ引き込まれる作りになっているので飽きというものは存在しません。むしろ読み返すたびに味が出てきます。
しかし、出会いは最悪でした。それはちょうどヘルシングを読み終え、次の漫画を探そうとした時でした。少年画報社の棚に出向き、トライガンマキシマムをたまたま見つけ、何の期待もせずに読み進めたところ…つまらん!としか思えませんでした。ですが、他に読む漫画がなかなか見つからなかったので(なんでこんな漫画に金をかけたんだ…)とか(今こいつらはなにやってんの?絵が見にくいなぁ…)とか思いながら読み進めました。ちなみにまとめ買いです。
1日1冊ずつ読んでいって7巻までいったところで(おっ続きが気になってきたぞ)と思い、その日の内に全巻読み終えました。終盤がものすごく面白かったので、もう一度読み直してみると何故かあんなにつまらいように感じた1巻がすごく面白いように感じました。おそらく内藤先生の絵に慣れたのが大きな理由でしょう。トライガン無印の存在を知り、すぐさま購入して、そこから1ヶ月はトライガンをひたすら周回しましたが、まぁ面白い。ギャグとシリアスの黄金比をこの漫画は体現しているでしょう。鋼の錬金術師、ワンピースなどの名だたる漫画でさえこの黄金比を見つけるのに苦戦し、もしくは苦戦していて失敗しているというのにこの漫画は凄い。
間の取り方といい、そのシーンの雰囲気に合わせたギャグを選ぶセンスといい完璧ですね。
この漫画は造形のセンスも凄いです。銃やらキャラのデザイン、服装やらもう天下一品です。心を何度揺さぶられたことか…
ストーリーについてはあえて触れません。ネタバレになってしまうので避けます。

さて、この漫画の唯一無二の欠点とも言えることは初見に非常に不親切なところです。絵に慣れないとアクションシーンが全く把握できないし、物語の設定を初見で理解することが難しいです。初見でギブアップしてしまう人も多いそうです。ここがトライガンの流行の妨げになってしまっています。このコメントを見てくださった皆さんには是非とも読了してもらいたいです。読了した時に、もしくは読み返している最中に感じる最高級の満足感、爽快感は絶対に保証します。

【総合評価】

2017/09/05 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:631(69%) 普通:108(12%) 悪い:171(19%)] / プロバイダ: 17052 ホスト:17144 ブラウザ: 5147
【良い点】
・画力は芸術的とも呼べるレベルに
・前作からの伏線が回収されて行く。ヴァッシュの信念自体は薄っぺらいもの
ではないことが肉付けされている。考えさせられる発言も多い
【悪い点】
・前作よりも絵がいよいよ見難く何やっているのか分からない箇所が増えた
絵が見にくいと言われている作品でもかなり我慢出来る方の自分でも限界に来るほど
・前作よりも雰囲気がさらに重くなって展開もグダグダに。求めているのはこの方向
じゃなかったんだけどなあと思ってしまった。ウルフウッドをそんな好きでもない
ので彼に比重があるのもそう感じるところ
【総合評価】
前作より良いと一般的に評価される本作だけど、個人的にはストレスが強くなり過ぎて、
途中でもう良いかなと思ってしまった。作品としてハイレベルなのは確かなので評価は「普通」。

2017/08/01 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:29(94%) 普通:2(6%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 8383 ホスト:8436 ブラウザ: 9346
【良い点】
・ただひたすらかっこいい、この作品のせいで厨二を拗らせました(笑)
・感動した、よく挙げられるウルフウッドの最後のカタルシスがやばかった。クロノクルセイドのラスト然り最後の最期で報われる展開は卑怯ですね(笑)締め方も完璧だった

【悪い点】
・戦闘がわかりづらい

【総合評価】
色褪せることない名作!

2017/07/10 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:515(54%) 普通:201(21%) 悪い:243(25%)] / プロバイダ: 3480 ホスト:3576 ブラウザ: 5173
掲載誌を青年誌に移籍し、本格化したお尋ね者の物語。前作から2年くらいあとのお話だ。

ガンアクションをメインとしたSF西部劇漫画として名を轟かせる本作は、スピード感あふれるアクションシーンが圧巻。普通なら数コマに分けて描く動作を一コマの中に詰め込むため情報量が膨大になり、とてつもなく濃厚な"動き"をあらわしている。
初期こそ前作の粗さを引きずっていたが、巻が進むごとにその技術も洗練され、終盤ともなると漫画で表現できる限界に到達していると言っても過言ではない。

心理描写や回想の入れ方も神がかっているほどに細やかで秀逸。敵味方関係なくしっかりとした背景と個性を感じ取れる。
どうしようもない悲しい世界の中で、どうしてヴァッシュは優しくいられるか。贖罪・憎しみ・共存といった重いテーマに、「LOVE&PEACE」を唱えつつも真正面から向き合い信念を貫く姿に感動。
守るもののために血みどろになるリアリストの相棒・ウルフウッドとの関係性もいい感じ。
奇抜なキャラクターや奇想天外な公然の秘密兵器も世界観の構築に一役買っている。

【総合評価】
全面的に隙のない、この世で最も優しいガンマンの物語。
内藤先生の他作品もそうだが、その優れたセンスは『男の義務教育』として優秀。人生観をもひっくり返す「漫画台風(コミック・タイフーン)」の称号を与えたい。

2016/04/10 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 30802 ホスト:30690 ブラウザ: 8957
[無印]を読んで、おもしろい絵を描く人がでてきたなーと思って、[マキシマム]も読んでみました。
大胆な構図や線の描き方から、大友克洋さんや鳥山明さん、冨樫義博さんらと同じようにメビウスからの影響を受けた人なんだろうな、と思いきや、最終的にはドラゴンボール的な戦いの連続で、すっかり普通の日本の戦闘少年漫画に。
広大な世界観があるだけに、速筆感がありすぎてもったいないなーと思いました。

2014/08/11 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 20324 ホスト:20162 ブラウザ: 10024
【良い点】
・戦闘
ヴァッシュ&ウルフウッドVSミッドバレイ&ガントレット
ウルフウッドVSリヴィオ&ラズロ
リヴィオ&ラズロVSクリムゾンネイル

・その他
ドタバタな日常
ウルフウッドの最後
最終回のカラーページ

と言うか全てが最高でした!!!!!

【悪い点】
存在しません!!!!!

【総合評価】
人生最高の漫画です。今までも、これからも・・・。

2013/11/09 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴 / プロバイダ: 35983 ホスト:35733 ブラウザ: 1959(携帯)
フィフス・ムーン事件で姿を消し賞金首になっている主人公。混乱した町中早いテンポでストーリーは進みますがどこかコミカル。キャラクターのインパクトや見せ方はかなりのもの。疲れきっている主人公でも面影はある。ウルフウッドもよい。髪を戻すのがいいです。キャラクターみながこの街で生きていると言う独特の雰囲気がある。だけどもうだめかと言うような緊迫感も十分にある。ナイブスが体の秘密を知っている事。ウルフウッドの命が大事だと言う言葉もいいです 。だんだんと主人公が熱く激しくなる。
1巻は割とほのぼのしてますが2巻から最高の苦しみを与えると言う恐るべき殺人者達が出てきます。同時に残虐シーンや大コマも増えます。
一騎打ちで敵の信念も描かれる。ウルフウッドが命を軽く見ていると言うのがすごい。そして想像を絶する暗き一面も見せる。戦いのシーンは圧倒的な画力でものすごい迫力で展開され、かつ物理的ウンチクもある。それは何ページにも渡り恐怖と闘志、怒りや憎しみと悲しみでたたみかけるようで、よくこれだけ何ページも迫力シーンを連続して飽きさせないな逆に引き込む力がものすごいです。
これが殺し合いや、あまりに人間でない等台詞と画両方で凄さが表現される。外道はくたばるまで外道味やでなど本質を描いている。みんな生きとるなという逆の一面も。また親父の作ったパンは上手かったなど人を大量に殺した過去と逆に悪役に対する情けや悲しみもある。

2013/10/26 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:3(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 28108 ホスト:28210 ブラウザ: 11732
【良い点】
笑えて泣けて、単純にストーリーがめちゃくちゃ面白い。
ヴァッシュとウルフッドがかっこよすぎる
魅力的な敵キャラ
武器やメカや車のセンスの良さ
終わり方
名言や考えさせられるセリフが多い
【悪い点】
男か女がわからないキャラがいる

【総合評価】
最高の漫画です!そして一番好きな漫画です。
もっともっといろんな人に読んでもらいたいです。SFものとしても人間ドラマとしても本当におもしろいです。

2012/09/22 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:44(69%) 普通:4(6%) 悪い:16(25%)] / プロバイダ: 1172 ホスト:1180 ブラウザ: 5356
stampede
{名}
①(動物の群れが)驚いてどっと逃げること
②(群衆・暴徒が)なだれを打って逃げ出すこと、総崩れ
{動}{自}
①どっと逃げだす、敗走する
{他}
①どっと逃げださせる
([Canon wordtank S500]収録 学研監修 英和辞典より引用)

どこかの町で、のさばる一団を"総崩れ"にし、
別の街でも「決意」の紅いコートを纏って人間の中へ入ってゆき、決定的な瞬間を"死に物狂いで遠ざけ"、
そして、「(『絶大な脅威となる生体プラントを恐れた人類が刃向って来た』と仮定して)もしもそうなったら 僕は"急いで逃げよう"」「そしてまた ほとぼりがさめたら 静かに寄りそうよ」と力を無暗に振るわない宣言。
「人間台風」(ヒューマノイド・タイフーン)とは別の、「その名」の意味を、前作以上にこれでもかという程に体現して見せたヴァッシュ・ザ・スタンピード。

そんなヴァッシュとは対にして、真の意味で片割れでもあるミリオンズ・ナイブズは、前作での情報に限れば
「健康な宇宙に病原体をまく様なものだよ」
の弁から、人類への粛清を意味するものとして「百万のナイフ」を名乗ったのでしょう。当時の連載誌が存続していれば、典型的な神気取りで(本質こそ突いてはいるものの)一面的な見方でしか行為に移せない傲慢な存在として描かれる恐れがありました。
だけど仕切り直しとなる続編では、人類が積み重ねてきた所業を学びつつ「人類との融和」を肯定的に考える所から始まります。しかし、そんな彼を変えたのも結局は「人類の所業」。
思えばナイブズは「Project SEEDS」の宇宙船で、緊急事態に於いてクルーのプログラム修復作業中に緊急用スラスターのコントロールを覗き、ウィリアム・コンラッドから存在を歓迎された事に不意に涙を流すなど、感受性が強い場面が伺えました。彼の名前は、元々は「繊細」(naive)から来ていたのでしょう。
そんな中で知ってしまったテスラの一件は、さぞやナイブズの心を突き刺す様な傷を与えた事でしょう。それはヴァッシュも同様ですが、彼とは違って即座に意識が途切れてしまったナイブズのダメージは推して知るべし。
そうしてナイブズの「繊細」さは、それが極限まで研ぎ澄まされた時、「大墜落」(ビッグフォール)を引き起こし、中継衛星を尽く破壊した刃の様に、何もかもを無慈悲に切断してしまう「ナイフ」(knives)と化すという、狂気(凶器)に変貌した訳です。


そうした2人から始まった、150年に渡る戦いの中で交わされた言葉は、
先述の言葉を始めとする、
「暴力は受けた側からしかその本質は語れない 苦痛にうたれた者にしか争いを止める真の言葉は吐けない テスラの死を… ただ憎しみと争いの連鎖の中に組み込むか 胸に秘めた自分の礎にするか 本当の戦いはそこにある」
「(過去、ヴァッシュが村ぐるみで食料などを奪われた、その根本的事由から得た教訓として)いかに俺達が何も知らないかをだ そして何故 その事を忘れて生きてしまうのかをだ 無知のまま ただ… 引き鉄を引く傲慢さを… 俺は断じて許さない」
など、人間を肯定しつつも、批判的側面も垣間見せるヴァッシュの叫びには心打たれ、

「人間がこれだけの力 俺達のような桁違いの力をふるう存在を受け入れると思うか あるわけがないな そんなことが 血まなこになり集団で括り殺しに来るだろう 自分たちの居場所を脅かすものに対し奴等がどんな行動に出るか おまえの胸裡には刻み込まれているはずだ……!!」
「(「"時間が掛かっても"なお人間は進み続けている」というヴァッシュに対し)そのかかる時間が問題なんだ そうしている間に 仲間は次々と搾取され 干上がり 捨てられてゆく」
「俺は今 この瞬間ただ囚われの仲間を救いだすだけ その結果 不完全な存在たちが殺しあう事になるのならば――所詮やつらもその程度の種だということだ」
「今まで…散々食いものにしておきながら………!! この期に及んで言葉で懐柔を謀るというのか 人間共!! つくづく度し難い種族だな 恥を知れ 贖われる血も無しに 我々が赦しの言葉に耳を貸す事なぞあるものか!!」
「(ヴァッシュが言う「無知ゆえの傲慢」に対し)無知のままの引き鉄!? そんなものは歴史上奴等が一番引いてきたものだ 煩わしい事この上ない…! 何処まで救えぬ種族なのだ!!」
など、人類に蹂躙されてきた存在の意思を代表するかのようなナイブズの叫びが、心に突き刺さりました。
彼らの対話に於ける何もかもが人間の業を隈なく語っており、まさに終盤のプラントの融合体が撒き散らした羽根のように「良いものも悪いものも全て降り注ぎ、どちらがより正しいでもなく、余すことなく伝えて」くれました。


永きに渡る戦いは決着。最終的に姿を消してしまったナイブズは、ヴァッシュを助けてくれた父子の為に「リンゴの木」を差し出しましたが、それは彼にとっての最初で最後(?)の人との融和の証である事は勿論、ヴァッシュが身に纏っていた「紅」を彼なりに表したものであり、反面的に「楽園を追放された男女」の伝承のメタファー――人間の原罪を暗示し、また今回の争いを忘れさせない為の警告を表すオブジェクト――であるように思えました。
そしてラストは、雲が流れる青空を背景に、地平線に向かって駆ける紅いコートの姿を、保険屋さん改めNLBC(ノーマンズランド ブロードキャスト)突撃取材班と化したメリル&ミリィ、ノーマンズランドに根を下ろす形となった地球連邦治安維持軍、首に掛けられた懸賞金を狙う賞金稼ぎ共が追い掛ける光景。ヴァッシュが愛したタフで優しい、「スタンピード」な日々は、終わらない唄として唄い続けられる事となった訳です。

すべての始まりは人間であり、その歴史の中でより良い世界となるように考えつつも、同種に対する問題さえ今なお燻り、それ以外の所では更に苦難におかれている現実があり、その延長線上に在るであろう「トライガン」。この物語で人間の為に、蔑む意味ではないが"人間ではない"2人が争う事になってしまったのは何とも物悲しい話でしたが、結果として少なくとも異種の存在を認識し、ひとつ前進できたと確信させてくれたエンディングには頭が上がらない気持ちになりました。
ヴァッシュの在り方や言葉は元より、ナイブズのそれもまた目を背けてはならない大切なものだったと、月並みながら思います。

ちなみに、この作品の惜しい所は、
ナイブズが初期に纏っていた、仮面を始めとする装備のように、
前作で、ナイブズの不興を買った事で四肢を機能不全にされたレガートが、自分の手足として引き連れていた巨人のように、
ナイブズの直下の刺客「GUNG-HO-GUNS」が定員12名である中で、13人目としてエレンディラ・ザ・クリムゾンネイルを態々「ロストナンバーズ」と銘打ってまで設定している意味のように、
説明不足というか、練り込み不足というか、はたまた両方なのか、不明瞭な設定が目立つ事です。物語の勢いに偏りすぎてしまった皺寄せなのかもしれません。


P.S
ヴァッシュが不殺を徹底してきた精神を、レオノフ・ザ・パペットマスターは「何百の悲しみや、何千の苦しみや、何万の怒りが穿ち抜いてきた、血の色をした虚(うろ)」と表現し、その決壊に耐えるべく笑顔の上塗りを重ね続けた果てには、感情が「混ぜ合わせた多種の絵具が混濁したような灰色と化した」こと。
人間の殆どは老化により体毛が「白化」しますが、それとは逆にプラントは、その機能を酷使する事による消耗の証として「黒髪化」し、両種の種族差となっていること。
そして、厳密なものではありませんが、幼少のヴァッシュがレム・セイブレムから聞かされた「未来への切符の行き先はいつも白紙」であること。
今作はヴァッシュのコートの「紅」がより前面に押し出されていますが、他にも上記のように幾らか「色」に纏わる要素が盛り込まれています。それに加えて、直前までずっとモノクロであった事もあって、最終回の見開きのカラーは鮮烈で、実に心憎い演出でした。

2012/04/21 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:255(53%) 普通:120(25%) 悪い:105(22%)] / プロバイダ: 3805 ホスト:3886 ブラウザ: 10414
この度、「トライガン」「トライガンマキシマム」を一気に読みました。
初めて読んだのですが・・・素晴らしい作品です。
さすがに長期にわたって連載してただけあって「トライガン」に比べると読みやすくなってきた感はあります。
絵やコマ割り等の見せ方が格段に良くなっていくのがわかります。

ストーリーですが
序盤はただのガンアクション漫画かなと思っていました・・・
GUNG-HO-GUNSとの戦いはそれなりに面白かったと思います。
ローラーブレードを履いている雷泥も素敵です。
レオノフの人形をあのような方法で倒すのは画期的でした。
ミッドバレイのサックスというか、そのスタイルや生き様がカッコイイです。

ここまでなら、ただのちょっとカッコイイ銃アクション漫画だったのですが
レムの話が出てきたあたりから物語は深くなって行ったように思われます。
ちょっと難しくなるのですが、そのちょっとがまた何度も読み返したくなるという魅力なのでしょうね。

混沌の時代が始まるのですが
そこにきて、メリルとミリィの登場は嬉しかったですね。
忘れていた頃というのもあり、また生きてて良かったというのもありで混沌としたストーリーの中に一筋の光がみえた気がして心が晴れました。

そして、ウルフウッドの最後・・・
号泣です。感動です。登場人物の死がここまで泣ける作品はそうあるものではありません。
あのウルフウッドが・・・GUNG-HO-GUNSで・・・実は急激に成長していて・・・故郷を守るために戦って・・・
そして死んでいくなんて・・・
悲しすぎます。
仲間たちに自分だと気づかれず突っ張って生きる・・・まさに漢です!!!
ラストの紙吹雪・・・(バイファムを思わせますが)とても素敵です!!!
感動です!!!このシーンは何度読み返しても涙する名シーンでしょう!!
ウルフウッドは短い人生だったかもしれませんが、他の人よりも十分に濃い人生を歩んだのだと思います。
目的も持たずにだらだらと生きる人が多い世の中ですが、短くても太い人生を歩みたいと思います。

地球艦隊が来た頃には物語は佳境に入ってきます。
始めは荒野のガンマンの話だったハズですが、広大な宇宙を舞台に地球艦隊の話まで膨らむなんて・・・
どこまで深い作品なのでしょう!!
物語も二転三転し、ピンチから逆転、ピンチから逆転とここにきてもワクワクドキドキがとまらず
目を離せません!!!

人々の思いを胸に決着が着いたとき、この「トライガン」がとても素晴らしい作品になった事に喜びを感じました。

最終話ですが
リンゴのくだりはとてもココロに染みました。
ナイブズの思いや人間に与える食べ物が「リンゴ」であったことなどとても感慨深かったです。
その後はハチャメチャとなってしまうのですが・・・これはこれで良かったのかもしれません。
この終わり方が、トライガンらしいといえばらしいですよね。

「トライガン」を一言で言うならば、カッコイイ漢達の物語なのでしょう。

とにかく最高です!!
この作品に出会えたこと、そしてこの作品の作者・内藤氏に感謝です。

2011/04/27 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:442(63%) 普通:152(22%) 悪い:103(15%)] / プロバイダ: 23098 ホスト:23044 ブラウザ: 8928
これは,かなりおすすめです.

ただの超凄腕ガンマンに留まらず,世界そのものを巻き込んでいく展開や人間ドラマに目が離せませんでした.

ニコラス・D・ウルフウッドは最高!(もちろんバッシュも最高です!)

こころなしか最後の方かなりグロテスクな描写が増えた感じがします.
絵がだんだん見やすくなっていきました.
(複雑なアクションを漫画という媒体で書くことは,意外と難しいのだと思います.)

[推薦数:2] 2011/04/09 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:670(88%) 普通:60(8%) 悪い:33(4%)] / プロバイダ: 1740 ホスト:1741 ブラウザ: 3876
まず断っておきたいのですが、アニメを見てから違いなど大雑把に見つつ、続きを漫画で見た特殊な見方しています。当然マキシマム以前の事も含んだ評価です。

まず様々な敵と戦うバトルが面白いですね。特にガンホーガンズは凝った技を持った変な敵が多くて毎回個性や趣向が凝らしてあって面白いです。

次になんといってもキャラが良い。ヴァッシュは不殺主人公の中ではるろうに剣心以来の魅力的な主人公ですね。ヴァッシュだけの魅力として、100年以上この危険な星でその信念を貫いているという背景があることですね。もちろんそれは描かれませんけど。面倒な事をしているとはっきり言えば思います。正反対の考えを持っているのがウルフウッドで彼の言う事のほうが理解しやすいです。面倒な事をしてる事に価値があるとウルフウッドに見せるような描写も多いです。納得できる面が多いです。もちろん彼の強大な力が背景になっているので、普通の人じゃ無理かもしれないとは思います。ただ面倒な事をしている事を省いてしまおうとなる心を彼はウルフウッド良くないと身をもって見せています。漫画としてはヴァッシュのヒーローとしての生き様を素直に楽しんで見れますが、やっぱりウルフウッドの言う事の方が共感はしやすいです。その辺り現実に自分と切り離して見ている部分もあります。

バトルにちょっと触れるのですが、どうも13、14の辺りすなわち最終巻の辺り大味だなと感じます。レガートに向かってヴァッシュがこんなの戦いじゃないと言い放ちますが、まさにその通り。もうバトルモノの体をなしていません。この手の強大過ぎる力を持ったもの達が戦うと案外バトルモノとしての面白みが薄れる時があります。その点だけはマイナスだと思っています。代わりに得るものはある事はあるのですが、足し算引き算の計算から言えば、ちょっとぐちゃぐちゃだなと感じます。この作品がただのバトルモノと違うのでしょうがないとかと思います。そこがこの作品のもう一つの魅力でもあるので。

ただラストのいつものどたばたに戻って終わる感じ良いです。

さてもう一つの魅力の主人公ナイブスについてです。アニメだけならただの良いどまりの作品だったと思います。漫画のナイブスは刺激的でした。アニメのナイブスって良くある傲慢で嫌なラスボスって感じしかしません。薄っぺらいです。漫画のナイブスは魅力的です。話に深みが出ました。彼の人類に対する軽蔑が素直に共感できます。自分達の母体となった生物種を工場の機械の様に扱っていたら、それは人類を好きになる方がむしろ変です。ヴァッシュが良い人過ぎると逆に思いました。よっぽどナイブスのほうが人間臭いです。ナイブスが同種に思う愛情の様な気持ちが人類への怒りへと転化します。これはヴァッシュには無い部分です。これを見て良いを飛び越えたからとても良いにしようと思いました。

またナイブスのラストが良かったのも大きいです。ラスボスは殺されて終わりがすっきりすると思います。しかし私は彼は殺されるべきでは無いと思うのです。(実際生死は私は良く分からなかったんですけどね。人々には生死不明で伝わったと言う事で)また人類が彼らの仲間を虐げるような扱いをしたときの怒りと恐怖の存在としての役割があると感じます。はっきり言えば、奇麗事です。実際問題人は自分にとって煩い面倒な存在を排除します。そこにナイブスの怒りはあると思います。ナイブスも傲慢ですが、同時に人間側の傲慢です、私自身立派な事はいえません。現実的感覚から言えば、いつ暴走するか分からないナイブスを排除したいと思う側でしょう。それでもせめて物語の中ぐらい人の持つ傲慢さを叩く存在がいても良いとは思います。人間の上に立つ、人を虫けらの様に扱う種。こういうったアニメ漫画の伝統の倒されるラスボスからナイブスはあのラストで一線越えたと感じました。

ヴァッシュらしいラスト、単純にそれだけの意味しか無いと思います。それでも私個人はナイブスを生かしておくべきだと感じます。けじめ責任。もしそんな事を持ち出すなら、人類、あの生物達を使わず独立して生活するべきでは?と言う反論が出てきます。そういう人類とナイブスって関係はおいておいて、レガードやってしまたし、ついでにナイブスもってならないラストに好感持っています。

家畜の持つ従順さ、反抗的ではない。牙をむかない。ここに人間はあまり誇れない気持ちを溜め込みます。家畜との信頼関係は、牙をむかないことで成立します。安心や信頼がやがて生き物を物の様に見てしまう傲慢さに繋がります。ヴァッシュの側に立つとヒューマンドラマですけど、ナイブスの側で見ると生命の尊厳みたいなものを扱っているような気がしてきます。アニメではまず抱かなかった気持ちです。アニメで評価してしまわないで良かったと素直に思います。ナイブスの心は家畜たちの怒りであり、ナイブスの強大な力は牙だと感じます。(現実問題自分がその立場なら、荒っぽい家畜は多分面倒ですけどね。そこに時折考えさせてくれる物語の良さがあるかと。)

おとぎ話の奇麗事。そういったものが私の感想には溢れていると思います。しかし私は臆病だからこそ分かるのです。傲慢になる時、ふと心をよぎる何かに対する畏れ。こういったものを引き起こす力が物語にはあります。それだけで良いのです。頭の片隅にある引っかかり。そんなもの以上のものを期待しなくて良いです。バイブルでは無いのだから。

なんかついでみたいですけど、女性陣とのやり取りも楽しいですよ。とにかくこの作品、キャラが良い。

私は、娯楽と考えさせれる話が両立している作品が高評価になりやすいです。SFと言うよりあまりに荒唐無稽で馬鹿げてますが、この生物が核を越えるようなエネルギーを持つって発想はナウシカと似てますが、それを工業的に利用するって設定はとても面白いです。家畜ではないので物でしかない。ここにナイブスの不快感の元があると思います。人の心を揺さぶるものがあります、素晴らしい設定だと思います。

2010/10/09 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:4(67%) 普通:0(0%) 悪い:2(33%)] / プロバイダ: 28641 ホスト:28432 ブラウザ: 12324
【良い点】
・バッシュの人間像。
・ウルフウッドをはじめ主人公の周りの登場人物が好感を持てる。また、敵キャラ
もレガートをはじめかっこいいキャラが何人かいる。
・名セリフがたくさん出てくる。
・絵に迫力があってとてもいい。

【悪い点】
・なし。

【総合評価】

この漫画にもっと早く出会いたかった。

2010/07/14 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:545(70%) 普通:88(11%) 悪い:148(19%)] / プロバイダ: 7073 ホスト:6885 ブラウザ: 11787
【良い点】
ヴァッシュをはじめとする男たちの生きざま。
不殺を信条とする漫画の中でも、その描き方は今までで見てきたなかでは一番良かった。14巻の「数万人の命を犠牲にしようとしてたんですよ」という言葉はグッとくる。他にもしびれる名言数々。作者の魂を感じる。
絵は上手い、メカデザなども良い。
SFの絡め方と全体のまとまりも素晴らしくコンパクト且つ、壮大。

【悪い点】
絵は上手いのだが、見づらい。
あまり先が気にならない。全部読むのに意外と間が空いた。おそらくこれはヴァッシュの強さに起因。どこかスーパーマン的な設定が最初からあるためほうほうの体で勝つことが予想できる。

【総合評価】
良作。厚みあるストーリーと作画センス。どれも一流。

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「まさに神マンガといっても過言ではない作品でしょうね。 最高ですよ。この作品の特によいところは銃による...」 by クー2


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2018/08/28 好印象 by (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 5150 ホスト:4935 ブラウザ: 10317 [編集・削除/これだけ表示]
感じた事感動/熱血/友情/面白い/格好良い/美しい/考えさせられた 
ストーリーとても良い(+2 pnt)
キャラ・設定良い(+1 pnt)
画力とても良い(+2 pnt)

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