[漫画]死刑囚042: 2012/02/01 みゆきちいいいいい


しけいしゅうおしに / Shikeishuu 042
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by (表示スキップ) 評価履歴[良い:48(52%) 普通:24(26%) 悪い:21(23%)] / プロバイダ: 9949 ホスト:9853 ブラウザ: 5238
【良い点】
・SFらしい奇異な設定
・ヒューマンドラマ

【悪い点】
・結末
・少し綺麗にまとめすぎている

【総合評価】
うーん、なんか最後がいまいち。

物語の舞台は死刑・終身刑制度が廃止された日本。
7人を殺した凶悪殺人犯の死刑囚042は、新制度の実験のために、殺人衝動を起こすと爆発するチップを頭に内蔵されて
公立高校の清掃員として暮らしていく。

物事を一面的にしか捉えてない死刑の在り方や、死刑囚の人権など、現在の死刑存廃に通ずる問題点にも触れられてはいるが、
あくまで物語の副産物的な役割でしかなく、そこはあまり深く掘り下げていない。

殺人衝動を起こすだけで爆発するなんていう恐ろしい枷を付けられて生活するというのも斜め上の設定でいかにもSFらしい。
殺人衝動なんて常人でも瞬間的になら起こすことはあるというのに、四六時中監視され手淫もできないストレス過多な環境で自己を律するなんて最早仏の域であろう。
あまりにも超越した設定であり、まるでロボット三原則に縛られたアンドロイドのような生活である。

社会的悪人が主人公の作品というのは、「実はいい奴」というのがお決まりのセオリーであるのだが、
本作品もその例に漏れず、死刑囚042の人の良さが十二分に描かれている。
「殺人をしたときは楽しかった」と答える042だが、それもまた己の悲惨な境遇が生み出したもので同情を得やすい。
こういう死刑囚の設定も、物事の一面をピックアップして誇張しているきらいがあって、あまりリアリティは感じられなかった。
あくまでフィクション、ドラマチックな話として割り切れば、そこそこ胸に来るものはある。

最終的には、042の実験は他の死刑囚の事故によってあっけなく幕切れとなってしまう。
実験自体の効能によって生死が定められたわけではなく、“チップの誤作動"という何とも拍子抜けな展開での終幕。
第1巻から壮大なネタバレをしといて、その終わり方はちょっと投げやり気味ではないだろうか…
実験結果が芳しくないので本来の刑罰を執行するなら話はわかるが、技術的な誤作動によって実験の存続が困難になったため、
用無しとなった死刑囚を処分してしまおうというのは些か展開が雑すぎる。
実験の成果は大して生み出せず、ただただ徒に死刑囚042の生命をもてあそんだだけのようにも感じた。
それはそれで否定はしないが、この作品の色合いとはちょっと違うような気がしてならない。
ここら辺の終わり方からも、実験が終わったらスクラップにされるロボットのような印象を受けた。

ラストシーンは、042に関わった人々の幸せな生活風景と自然の中で安らかに眠る042の後ろ姿で終わる。
「なんでこんな良い奴が死んじゃうのかな」と感傷めいた気分にもなるが、その気分だけに集中できなかったのが残念。



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