[漫画]力道山プロレス地獄変 木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか


りきどうざんぷろれすじごくへんきむらまさひこはなぜりきどうざんをころさなかったのか / Rikidozan Protesting Jigoku hen
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作品紹介(あらすじ)

戦後の日本、プロレス定着前の黎明期に暴れ回った柔道日本一の木村政彦と、力士を廃業した力道山光浩。

アメリカに渡り、そこで知ったプロレスを日本へと持ち込んだ木村と力道山、2人の熱意と奮闘、周囲の協力によってプロレスは日本へと定着していくが、そうした日本のプロレスの発展の陰に何があったのか?何故協力しあい、互いの力量と信念、視点を認め合っていた力道山と木村は対立し、決闘に持ち込まれたのか?何故力道山は生き急ぎ、死に急いだのか?何故木村は格闘技の世界から身を退いたのか?何故力道山のプロレスが負けたグレイシー柔術に、木村は打ち勝てたのか?

様々な取材や、視点と解釈で語られる日本プロレス界の誕生と歴史、そしてその功罪に迫る。
著者:増田俊也
画:原田久仁信
出版:双葉社
日本 開始日:2012
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最終変更日:2017/11/24 / 最終変更者:634 / 提案者:634 (更新履歴)
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2020/02/07 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2071(50%) 普通:805(19%) 悪い:1285(31%)] / プロバイダ: 10719 ホスト:10813 ブラウザ: 8249
今でも賛否や異論がいろいろ分かれますが、力道山と木村政彦の友情と確執、因縁、そしてそこへ至るまでの道のりを描いた点で、ある意味戦後を描いた最後のプロレス作品になったと思えます。

【良い点】

力道山の栄光とスター性に隠れてほとんどスポットが当たらなかった木村政彦の素顔と、人物像が描かれている事や、日本でのゴタゴタに嫌気がさして格闘界から一時足を洗ったり、南米に行ったりという事に、「木村は地味だけど、力道山よりも凄くて偉い」というのを映しているトコロで、実際の木村も、力道山のように大暴れするようなところはあったけれど、力道山ほど暴走はせず、力道山よりも人間的には常識人で、気さくで人に触れていた親しみやすい人だったようです。

柔道を通して多くの人と出会っていき、そうした事で翻弄された人生と出会いという見方も出来ますが、柔道を通して戦争の中も生きてきたし、そして力道山とも逢ったという訳なので、そうした戦中戦後を生きてきた不器用な格闘家の姿と、そこから学び取れるものがあるかと思えます。

バックの世界情勢を映しながらも、その中で生きていく1人の格闘家の姿を描いた意味では本書は全ての格闘技ファン、プロレスファンが見るべき書の気がするし、人間木村政彦の姿と、知られざる素顔と実像に迫る事では、本書が一番判りやすいと思えます。

【悪い点】

少々木村を美化しているところが多いという事でしょうか。その為、力道山好きや、プロレス好きな人には少々抵抗があるシーンや作風も出そうです。なにせ力道山との対決の時、力道山の方が悪役扱いになっていて、「プロレス最強説」を信じている人にはちょっと・・・・・・という面もあるかもです。

かくいう自分もプロレスが最強の格闘技だという考えはありますが、「最強ではあっても、無敵では無い」と思っているので、その無敵では無かったプロレスと力道山の姿を受け容れるか、そうではないかという点で賛否が分かれそうだと思えます。

しかし、力道山もレスラーとして最強であっても、無敵では無かったと思えるし(馬場の師匠であるフレッド・アトキンスなどには負けているし)、そういう部分や、力道山の功績を無視はしませんが、一方であまり表面化しなかった問題が・・・というのは、今更蒸し返されるという気がしない事も無いですが、一方で、そうした過去の汚点的なものを忘れてはいけない面も警鐘となっているような感じもします。

【総合評価】

日本とブラジルの柔道の結びつきは前田光世から始まり、そして木村にも受け継がれますが、木村がブラジルで逢い、負かしたエリオ・グレイシーの一族が、力道山に負けた事には「土俵が違っていたから」、「真剣勝負とショーは違う」という言葉を残していますが、なるほど木村という人物は本当の真剣勝負、もしくは言葉は悪いけど、殺し合いみたいなものなら力道山に勝ったかもしれませんが、力道山は「ショー+喧嘩」という方向でくるので、そういう部分で力道山に抗えなかったのもあったと思えます。

後年の力道山の弟子のアントニオ猪木が、大山倍達の弟子だったウィーリー・ウィリアムスとの異種格闘技戦で対決し、引き分けに終わった時、黒崎健時が「真剣勝負ならウィーリーが勝つが、リングの上なら猪木の方が上」と述べていますが、そうした事が猪木とウィーリーの対決という意味で繰り返されたかもしれないと思え、興味深かったです(因みに、普通にプロレスリングの上ではウィーリーは猪木に負けている)。

強ければ強いほど良いというものではないのが、木村の人生にもあったのかもしれないし、力道山も力道山で、暴漢に刺されて若くしてこの世を去ったのに対し、木村は75歳まで生きて、後年にその時の歴史の知られざる負の断片を掘り起こしてくれたので、本当の勝者はやっぱり木村ではなかったかという気がします。

そうした運命の皮肉さと、勝敗で決まるのは果たしてリングの上だけなのか?という点や、疑問に思っていた事への一考を与えてくれる書だったといえそうです。

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2020/03/18 好印象 by (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 10719 ホスト:10827 ブラウザ: 8296 [編集・削除/これだけ表示]
感じた事熱血/友情/悲しい/怖い/びっくり/考えさせられた/勉強になった/道徳心&モラル 
ストーリー最高(+3 pnt)
キャラ・設定最高(+3 pnt)
映像とても良い(+2 pnt)


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