[漫画]むじな注意報!

学生の頃にはまった小山田いく氏の(おそらく最後の)学園漫画です。
「すくらっぷ」は主人公達が手探りで青春していたのに対し
この作品は、主人公のむじなが同級生の悩みを聞いて解決する形になっています。
作中に成長した「すくらっぷ」のキャラが登場したりして懐かしい思いでした。

現在の少年誌は萌えやエロ、バトルまみれですから
こういう傾向の作品は貴重だ、と思って応援していたんですが1年で終了…
残念です。

評価:とても良い

以前コミックスか雑誌かを見た時に、内容的には「すくらっぷブック」に近いのかと思いましたが、
それよりはハードな印象を受けました。

「 ウッドノート 」 でも主人公が壊れる場面がありますが、明るくほのぼのしてるのは、純粋な意味では
「 すくらっぷブック 」 だけかと思い、残念です。
個人的には、あの優しい絵で重い内容は見たくないという気持ちが大きいですね。

小山田いく氏の作品にはじめて出会った作品。

「濃ゆい」「激しい」絵柄の多いチャンピオンの中ではあの当時ですら目立った優しい絵柄と
暖かい感じの内容は、個性派揃いのチャンピオンの中でも目立っていたが、やはりこの作者が
ブレイクした頃に比べると埋没の恐れさえ感じさせた。

しかしこの作品、雑誌のバランスというのをとる存在としてぴりりと引き締めていただけでな
く、見事に優しく暖かい学園漫画としての個性を静かながらにも主張し、その存在をアピール
していた。

こういう作品が存在していた頃は、まあまだまあチャンピオンも読めた印象がある。