[漫画]フルーツバスケット


Fruits Basket
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漫画総合点=平均点x評価数88位8,621作品中総合点105 / 偏差値79.35
漫画平均点439位1,317作品中平均点1.36=良い/77評価
1998年漫画総合点5位192作品中
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著者:高屋奈月
出版:白泉社
掲載誌:花とゆめ

日本 開始日:1998 / 終了日:2006
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最終変更日:2014/01/12 / 最終変更者:永田 / その他更新者: 暁に吠え猛る獅子 / 孔明 / 羽幌炭鉱 / 提案者:猫玉 (更新履歴)
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2018/11/03 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:9(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 830 ホスト:717 ブラウザ: 10070
【良い点】
誰かが一方的に悪いという訳ではなく、一人一人の登場人物がしっかりと善いところも悪いところも描写されてるところが好きです。アキトとかどう考えても序盤だと悪役で終わるんだろうなーと思える人物も納得のいく形で成長させたり。

見落としそうな何気ない台詞やヒトコマが後々に大きな意味を持ってたりするところ。話の構成力がスゴい。

個人的に好きなキャラは女性なら透。男性ならはとりです。

特に好きな話は透の母である本田今日子の過去の話が好きです。あと、透がアキトにてを差し出して改めて自己紹介をする辺り。

生徒会メンバーの話も好きです。こっちはギャグ的な感じで面白い。

【悪い点】
透が良い子過ぎる。
悪いところもって訳じゃないてすし、透がこういう性格だから登場人物たちが救われたのですが、こういうキャラが嫌いな人は嫌いだろうなとは思いました。

透と生徒会メンバーの絡みとか見たかった。

もう少し焦点を当てても良かったかなと思う人物がチラホラと。

【総合評価】
自分が唯一読んだ少女漫画。
数年前に単行本を引っ越しの際に売ってしまったのですが愛蔵版で再購入したので。
何度読み返しても面白い。

人の心の向き合い方を真摯に描いた神作。最高以外付けられません。

2018/05/19 良いと思うコメント [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:383(86%) 普通:23(5%) 悪い:40(9%)] / プロバイダ: 20453 ホスト:20180 ブラウザ: 10089
※前コメント、いつ書いたのかさかのぼるのが大変なので、消さずに改めて再評価※
コミックは全巻揃えていたが、改めて全巻通して一気読み。

やはり最初の方は絵が安定していなくて違和感があるが、徐々にストーリーも内容もバランスが取れて安心できる。

家族に恵まれなかった主人公の透が、
『十二支プラス猫の呪い』に縛られた登場人物と出会って行くストーリーだが、
呪い=一族と言う名の呪縛でもあり、
一番近い筈の家族にすら、その『呪い』の為に微妙もしくは複雑な感情を抱かざるを得ない彼らとの透との距離感が非常に上手い。

彼女は彼女自身が言う通り決して綺麗(内面性)ではないかもしれません。
でも、彼女が彼らと接する事で確かに彼らは救われました。絶対的存在である『十二支の神であり当主』であるアキトですらも。

それはやはり彼女の「母性」そのものでした。
嬉しいことも、悲しいことも、すべて包み込み、
それでも最期は「頑張ったね」と言ってもらえる人生を送りたい。
そう思い続けた彼女の一本筋の通った性格が、
この作品の大黒柱であり、彼らの新しい人生に繋がったと思う。

一話と最終回で出てきた「新しい宴会の始まり」、
それは彼女の「物語」の始まりでもあります。

どうか最終回から始まった彼女の「宴会」が、悲しみよりも幸せが多かった事を祈りたかった。
そんなラストシーンです。

2018/05/16 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:5(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 10178 ホスト:10082 ブラウザ: 8819
【総合評価】
内容の構成が緻密で、何気ない一コマが後々重要な場面で再び出てきてその真意に驚愕したりと、作者の方のセンスが光る作品ですね。
今でもふと思い出して読み返すのですが、毎回咽び泣きます。

2018/03/10 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 20748 ホスト:20817 ブラウザ: 10468
【良い点】
モヤっとすることなく綺麗にまとめられて終わった。
とにかくそれぞれの登場人物がしっかり作られてある。

【悪い点】
後半、だんだん絵が変わってきて、登場人物の顔が似通って見分けがつかない時があった。

【総合評価】
たしか、小学生の頃から読み始めて、高校生の時に完結した漫画でした。それから10年ぐらい経って、暇だったので改めて1巻から読んでみました。
連載を追って読んでいた当時は、とにかく早く呪い解けろ、慊人なんてどっかいけ、ぐらい思っていたのですが、歳をとってから読むと…
物語の中で誰よりも哀しく心細い気持ちでいたのは慊人だったのではないかと思い、気が付けば慊人の立場で読み進めていました。呪いなんて解けんくてもいいやん、みんなこれからも仲良くやっていこうや…なんて思ってしまいました。ここまで見方って変わるものなんですね(笑)
人物設定がしっかりしていて、それぞれに理由があって想いがあるということがちゃんと描かれているので、誰の立場に立っても、感情移入して読めます。
自分が成長したことによって、昔は分からなかった登場人物の気持ちが今なら理解できたりもします。
そういった意味で、何回も読み返したい作品です。
次に読む時は、誰の気持ちになるのかなあ…(笑)

最後に。慊人について。
今までの自分の行いを考えたら、私だったら絶対に逃げます。自分だって勝手に神様を押し付けられたのになんで私だけ悪いんだって逆ギレして逃げます。それをせずに最後には前を向いた慊人えらい。
きちんと慊人も立ち上がらせてくれた結末は本当に満足です。

2012/10/22 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2183(58%) 普通:756(20%) 悪い:847(22%)] / プロバイダ: 35832 ホスト:35777 ブラウザ: 12180
非常に胸に来る漫画でした。序盤から「設定が面白いな」って感じで読んでたんですが、中盤で一回飽きました。
…が、再び続きを読み始めると、もう涙が止まらず、読み終わると、終わってしまったことに対する喪失感で抜け殻のような状態になりました。
もう、そのくらい面白いし、感動しました。

登場人物の一人一人が、重い人生を背負ってきているのがまず大前提。
ヒステリックだったり、他人を傷付けたりする人物もいますが、良いとか悪いとかじゃないのがこの作品の面白さでしょう。
全人物がとにかく何か重いものを背負いながら生きている。主人公の透も例外ではないんですが、彼女はどんな苦境でも前向きで、誰かに優しくし続けるのが感動を誘います。
彼女に支えられて変わって行く人々の姿に、こちらも胸が熱くなりました。
最終的に結ばれるのは夾でしたが、由希の抱いていた「母親」という感情も面白かったですね。
序盤は、てっきり由希と結ばれるのかと思ってましたが、ちゃんと「猫年」の伏線を回収して夾と結ばれていくのは案外よかった。
生徒会などの草摩と関係ない新キャラが登場した時はどうなるかと思いましたが、後半にちゃんと活かされてきたのは、やはり由希や透の存在があったからじゃないかと思います。

一部の十二支は完全に空気でしたね。
神羅なんかは、夾とのエピソード以降ほぼ出番がなかったため、絵柄が変わり始めて再登場した時には誰だかわからなくなってました。しかもこの子の場合は最初の頃の方が可愛く見えたし…。
女装の人なんかも、もう完全に忘れてましたね。
草摩よりも生徒会を優先させたため、主にこの二人のことは忘れてましたが、まあ…。
あと、変身する設定も忘れがちです。序盤はギャグシーンで結構変身したりしてたのに。

透の母・今日子のエピソードは全体的に良かったですね。
彼女の家族エピソードは全体的に泣けます。透が敬語を使うようになった理由も。
また、夾の今日子とのエピソードも非常に良かったと思います。
帽子の少年の話についての謎が解けて安心していたら、しばらくして意外な背景が描かれたのにビックリ。
常にどこかで自分を責め続けていた彼の人生を思うと、色々悲しくなりますが、それを全て受け入れた透の存在がやはり泣かせました。

台詞というか、透たちの考え方も印象に残りましたね。
背中に具がついたおにぎりたちが、他のおにぎりの背中を見て羨ましがって生きてる。
自分のお腹を見ても真っ白だから、自分には何もないと思って他を羨ましいと思ってしまう。
その人の背中には立派な具がついてるのに…っていうところ。凄く励まされました。
終盤で夾と由希が喧嘩する時、序盤のこの台詞を思い出しました。

呪いが解けるあたりもなんだか切なくてよかった。
「鋼の錬金術師」で、アルが人間に戻ったのは明らかに誰にとっても嬉しいことなのに、どこか切ない気持ちになったことがあります。
それと同じで、十二支の呪いが解けるのは不思議と涙が出てくるシーンでした。

ギャグも結構面白かったし、デフォルメされたキャラも可愛かった。
問題点といえば、ちょっと脇役キャラの回想ばっかりになったあたりで飽きそうになったことくらいでしょうか(話があまり進行しないので)。
とにかく、楽しいし切ない素敵なストーリーだと思いました。文句なしの最高。

2011/04/01 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
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アニメから入って全巻読みました。
結末は少々たんぱくといいますか存外あっさりでしたので拍子抜け感は否めませんが、それがまた、物悲しさを感じさせますね。アニメほどグッとくるものがありませんでしたが、良い作品だったと思います。アニメから入ったかたは残念に思うかもしれません。
生徒会のメンバーに好感が持てなかったのが楽しめなかった原因かもしれません。
もみじくんは本当にいいキャラクターでした。

2010/11/15 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
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【良い点】
十二支とそれからあぶれた猫の呪いを受けた一族と心優しい少女の物語。
しかし序盤は前面ギャグタッチ。
三角関係になるのかと思ったがユキにはちゃんと好きな女の子がいて、透への思いは母親の思いと一緒だと言うことが分かった。
花ちゃんの過去。
キョウがなかなか透に告白できないわけが透のお母さんに起因していたこと。
みんなの前世(呪いの元)
キョウの二重の呪いを正直に受け止めた透。
キョウの最後の試練(花ちゃんに「ママと呼んだら許してあげる」とどえらい勢いで迫られて「それって死ねって事!」とマジでビビっていましたから)

【悪い点】
紅葉の人生が気の毒(母親は事実を受け入れられず紅葉の事を記憶の中から消したと知ったときには泣きそうになりました)
呪いを全て受ける人物が透にしたひどい仕打ち。
神楽がかわいそうだったな。(いい人が見つかればいいのですが呪いも猪だし気の毒ですよ)
【総合評価】
心温まるハッピーエンドでよかったです。でも二人が結婚するシーンだけでも見たかった(いきなり孫が出来ているんだもんなぁ!)手をつなぐ二人が素敵でした。

2010/10/19 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:36(90%) 普通:2(5%) 悪い:2(5%)] / プロバイダ: 26446 ホスト:26458 ブラウザ: 11287
【良い点】
設定
とおるが良い奴だった
泣けた
動物時のキャラが可愛かった

【悪い点】
とくに思い浮かばず

【総合評価】最高
男ですけれど、泣きました。泣けたのが良かったです。

夾が化け物になって透がそれでも受け入れて泣いた
花島咲の昔話で泣いた
夾と楽羅の昔話で泣いた
透が紅葉の家族の話をしたとこで泣いた
旅行先で紅葉が透のために何もできないで泣いている所で泣いた
綾女、思い出せないけれど、何かの話で泣いた
杞紗が一番最初に出来てた話、いじめの話で泣いた
最後、みんな普通になったところで泣いた
他にもどっかで泣いたと思います。
泣けたから良かった。
そんだけ

[推薦数:5] 2010/09/03 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:33(89%) 普通:2(5%) 悪い:2(5%)] / プロバイダ: 6674 ホスト:6404 ブラウザ: 4540
人と人が感情や気持ちを共有したり、すれ違ったりした時のその心の機微がどんな漫画よりも繊細に、絶妙に描写された稀代の名作だ。

元々男性も楽しめる「花とゆめ」連載の作品でアニメ化もされ知名度は高かったが、その注目度の高さ、期待の高さに十分以上に応える物語を最後まで展開してくれた。
主人公で純真誠実な本田透を中心にして、いろんな過去と運命を背負った人物たちが登場した。
この作品を好きな人はおそらく作中の誰かに強く感情移入しただろうし、そうできるだけの濃密な心理描写が実に秀逸だった。

本作品のテーマは「幸せ」と「絆」だ。

本作品では「絆」を、気持ちや感情、その人が立っている世界の共有だとした。人間には互いに考え方や気持ち・感情を共有する力がある。
その気持がより深く、奥底にある敏感なものであるほど、人の絆は強くなる。その絆を「絶ちたくない」と思う気持ちこそが、まさに真の意味での絆だ。
本作はそんな「絆」を形成していくさまをじっくりを描いてくれた。

そんな「絆」の根源となっている感情や気持ちは当然第三者にはなかなか察知しえないものだ。
草摩家の十二支の繋がりはまさにそんな、他人から決して理解出来ない、彼ら独自の感情でつながっていた。
草摩家の「絆」はなんとなくわかりにくいのだが、その理由はそこにある。

親友とか深い意味での恋人とは、お互いに気持や感情を長い時間をかけて共有して成り立つものだ。
お互いに長く同じ時間を共有して同じ経験をする。その中でお互いの気持や考えを知り、それが重なりあうほど仲は深まる。
そうしてできた仲は、何かあって二人が別れることがあっても、なかなか消えるものではない。何年もその気持が続くこともある。
草摩家の絆はそれとは違う。彼らの絆は経験や感情の共有によって来るものではなく、本能から来るものだった。
呪いによって、経験の共有とかそんな本質的なものではなく、草摩という一族と十二支の呪いという形式によって定められた絆だった。
草摩慊人がしがみついていたのはそんな絆だった。呪いが解ければ、跡形もなく消え去る。彼には心から気持ちを共有できる人間が居ない。そんな環境しか与えられなかった。

故に形式的な絆にすがって生きていくしかない。人間にとってそれほど残酷で寂しいことがあるだろうか。その辛さが、非常によく伝わってきた。

草摩家の「絆」は、この作品の本質的な意味での「絆」を際だたせるための実にいい対比例だった。

本作はそんな「感情の共有/相手の気持を知ること」という、我々が時折考える、でもあまり正面きって言葉にしない人間関係構築の要を驚くほど絶妙に鮮明に描き出した。
これほど感情移入しやすく、男女共に楽しめる少女漫画が他にあるだろうか。「あるある」を感じた人は多いはずだ。
「あのとき、あの人はこんな気持だったんだなぁ」というあの感覚を漫画の上で体験させてくれた。

そしてそういう絆を構築できることが、「幸せ」だという。
もちろん幸せのカタチは他にもあるだろうけど、「絆」を得られることは「幸せ」なことだという点には、誰もが同意するだろう。
そんな普遍的な価値観を最初から最後まで一貫して描き続けたことが、本作品の魅力であり、価値だと思う。

本作品はずっと、慈悲心や、前向きな姿勢、謙遜、気のおける仲間、そういった善意に満ちた幸せな世界と、
憎しみ、妬み、怒りといった悪意に満ちたを明確に対比させて、幸せな世界が悪意によって蝕まれそうな、
見ていてハラハラする(不快になる)展開を何度も繰り返す。そんなシンプルな善と悪の対比を繰り返しながらこの作品は進んでいく。
その悪意の世界に正面から立ち向かう存在が本田透という(悲しい過去に裏打ちされた)善意に満ちた少女だけど、
多分彼女を好きだと言えるか嫌いだと思うかって点で意見の分かれどころがあるように思う。彼女のような純粋な人間が苦手だと思う人が結構いるだろう。
でも、好きであるにせよ嫌いであるにせよ、彼女を見て「彼女は悪だ」と断言する人はまず居ないだろう。
(表面的には)子供のような純真さを持つ彼女を見て我々は、彼女をひとまずは「善い人」だと思えるはず。
実はそこで我々は自身のうちに「良心」があることを確認する。
本田透が好きか嫌いかはさておき、彼女を善だと感じた人には立派な良心が備わっている。その確認こそが大事なのだ。

単行本22巻第126話で、本心を自覚した慊人は、「私は以前の貴方の方が好きでしたよ」と言った侍女に、「じゃあ、君は"そこ"に居ればいい」と言い放った。
慊人が立った世界と侍女の立っている世界。極端な対比がここに存在するが、実際には多くの読者はこの間のあやふやな位置に立っているはずだ。
人によってその位置は様々だ。大事なのは今、自分がどの位置に居るかだ。これは本作を読んだ人なら大体把握できるだろう。
そして自分はどんな位置に立ちたいか。10年後、20年後、本作のいろんな登場人物たちのそれぞれの年齢になったとき、
自分がどの位置に立っているか、誰に当てはまるか。その時になってこの作品を思い出せば、自分の「今」をありありと自覚できる。
そういう意味で、この作品は何十年先も心に刻み付ける価値がある。世界中で広く読まれているのも、その価値を知ってか知らずか皆理解しているからではないだろうか。

*-*-*

本作で心うたれるのは主人公の本田透の健気さと純粋さ、心の広さと、その裏に抱えるどうしようもない不安な心である。
彼女は冒頭からテントぐらしという衝撃的な画で登場する。「メゲないことが取り柄」と自分で言っているが、
彼女は亡き母親への想いを柱にして常に前向きでなければ自分を保てない人間だ。そんな怪しいバランスを保ちながら彼女は生きていた。
草摩家や十二支たちの秘密と過酷な運命を知っていくなかでも、彼女は自分を見失わず彼ら彼女らと正面から接した。
彼女がずっと前向きに「自分」を保っていこうとするしたたかさに、どんな人でも何かを感じるはずだ。それは否定的感情でもいい。

そんな彼女の純真さを心の奥ではどうしても信用できなかった狹や他の草摩の人間たちの心境は、彼女を苦手だとする読者のそれと似ているかもしれない。
その感情は人間として当然のものだと思う。思うというか、当然のものだ。
人間は生来的にその奥底に憎しみや悲しみや妬みの心を持つし、この作品はそもそもそれを堂々描いている。
重要なのはその負の感情に立ち向かうことに、十分な価値があるかもしれないことを我々に考えさせてくれることではないだろうか。
めげずに、前向きに進んでみること。子供じみているかもしれないが、ぶっちゃけ年齢関係なく言えることだと思う。

本田透のことばかり書いてしまったけど、どのキャラクターも非常に感情移入しやすく、理解できる部分が多かった。
随所に見られた、親と対比した時の子供の気持ちとか、小っ恥ずかしくなるような青臭い恋愛感情、友人を心から応援する気持ち。
紫呉の冷笑的態度やはーさんの遠くを見るような感情、そこに絶望を垣間見たうおちゃんの悲しみ。
どれもコレもが、なんとなく読んでても痛いほど理解できてしまう、それほどの言葉と勢いで描かれていた。どのキャラクターも外せない存在だった。

*-*-*

しいて気になる点をあげるなら、同じような展開、つまり暗い話があったら透や周囲の人が明るい話でフォローしてくれて、
みたいな話の繰り返しだったのが、ちょっとマンネリに感じるかもしれない。
まぁこれは作品テーマを考えるなら仕方のないことだし、人間の変化はそうやって何度も同じことを経験してゆっくり起こるものだから、
あれでいいんだって肯定できるけど、特に今の若い人が読んだら「長い」と思うかもしれない。のんびり付き合える人向けだと思う。

あとこの作品をラブコメとかホームコメディとかの枠組みをつけて語る評を見たことがある。
まぁ確かにラブコメに見えなくもないが、正直言ってそんな既存のジャンルの文脈に当てはめて語るような作品ではないと思う。
ラブコメにしてもホームコメディというにも雰囲気が暗すぎる。物語も恋愛関係が中心ではあったが、親子や友達の絆も非常にがっつり描いていた。
「恋愛」という括りをつけるのは本作品の枠組みを過小評価していると思う。もっといろんな関係が当てはまるテーマのはず。



長くなってしまったが、要するに、これは良かれ悪かれ気持ちを揺さぶられる作品だ。
いつ読んでも、いつの時代でも通じる、色あせぬ作品だろう。中断はあったものの、10年近くに及ぶ連載は伊達じゃなかったと思う。

2010/07/10 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:6(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 7565 ホスト:7534 ブラウザ: 10256
【良い点】
心理描写がうまく、一つ一つの言葉にすごく響くものがあった。
人間だったら感じる感情を描いたちょっとした教科書みたい。

【悪い点】
少し話(パターン)が似ている部分がある

【総合評価】
次はどうなるのかといった引き込むだけのマンガではなく、
一つ一つの話がとても考えさせられた。
それでいてところどころ面白さもあった。

2010/05/09 最悪(-3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:7(44%) 普通:3(19%) 悪い:6(38%)] / プロバイダ: 29382 ホスト:29409 ブラウザ: 7624(携帯)
漫画は星のカービィとスーパーマリオくんしか読んだことがなかったので、何か他の漫画も読んでみようと思い、手にとったのがフルーツバスケットでした。しかし、自分には少女漫画が合わないことに気がつき始め、1巻を買っただけで2巻以降買っていません(笑)

[推薦数:1] 2010/02/27 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:3(60%) 普通:0(0%) 悪い:2(40%)] / プロバイダ: 12514 ホスト:12597 ブラウザ: 9646
勧善懲悪な漫画ではないので、いろんな見方ができるし、読んでていろいろと考えさせられる漫画です。

トラウマ設定だけなら、他の漫画のほうがヒドいのが多い。
問題はそのトラウマと「向き合う話」か「向き合わない話」かです。
この漫画は「向き合う話」なので、読んでてつらい時があります。だからこそ励まされます。

【良い点】
・個性的なキャラクター。と、その成長
・トオルとアキトの対比。でも実は...
・直接的な性表現が無いので、安心(?)して読める。

【悪い点】
・結局、アキトや草摩家が何の仕事をやっているのかわからなかった。ビルや山を持ってるから、地主なのかな? せめてそこくらいは、現実的に出してほしかった。
・リツ。人気なかったのかなぁ。メインストーリーには関わらなくても、他のキャラみたいにちょい役で出せばよかったのに。

【総合評価】
・結局みんなカップル成立。一人、それでも前向きに生きるモミジがかっこいい。
・ モミジ、アヤメ、ヒロの三人は、最初はウザいキャラだなコイツとか思ってたけど、読んでいくにつれて、三人とも好きになりました。
・ 一度読み終えてから、もう一度読む事をオススメします。二回読む事で、不可解だったシグレの言動や行動が理解できます。

「自分を受け入れて、理解してくれる存在の大切さ」を描いた話だと思ってます。
何度 も読み返したくなります。

2010/01/28 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:30(58%) 普通:11(21%) 悪い:11(21%)] / プロバイダ: 23234 ホスト:23295 ブラウザ: 10225
【良い点】
・設定
・ストーリー
・個性的なキャラ

【悪い点】
・初期の絵
・暗すぎる過去

【総合評価】
言う事はありません。とにかく良い作品です。うおちゃん花ちゃんがからんでくる話はとても好きでした。ギャグも笑えたし。
評価は「とても良い」で。

2010/01/25 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:11(92%) 普通:1(8%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 22709 ホスト:22773 ブラウザ: 5374
友達に借りてよみましたが、アニメと違っていい感じで終わらせてますね!
あと、お笑いがツボでしたww
話もサクサク進み、読者もどんどん読めたと思います!
絵が丁寧かつ綺麗で、私のお気に入りです!
基本、あんまり少女漫画にハマらない私が、久しぶりにハマった一品ですかね☆

買ったら、結構長い事抜け出せないと思います((笑

2009/10/13 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:728(64%) 普通:178(16%) 悪い:225(20%)] / プロバイダ: 16283 ホスト:16544 ブラウザ: 8451
【良い点】
・本田透というキャラ。ビル清掃で自活する直向きで逞しいところや、
明るく真面目で、自分のことより他人のことを思う優しい性格なところ。
ありのまま受け入れる事の出来る慈悲深さ。天然ボケ。
物の怪憑きの十二支達の悲しみを知る事で、呪いを解きたいと強く思うようになる。
そんなところ。そのため、【十二支の神】草摩慊人とも衝突し、慊人の唱える「不変」
を否定するものの、透自身も「不変」に囚われていたことを悟り、
最後には慊人を救うこととなり、和解する・・・・そんな展開。

・ありがちな「勧善懲悪」という次元ではなく、被害者・加害者共、
「十二支の呪い」をとりまく哀しみの物語・・・というそんな内容。

・草摩綾女のこわれっぷり(笑)。
彼のエピソードには何度も笑わせていただきました。
(最も、彼はかつて弟、そして自分に想いを寄せる女性に対し
無関心な過去があったため、そのことに後悔している一面がありますが)

・草摩慊人と草摩楝の争いと昼メロ的なところ。ある意味インパクトを感じました。

【悪い点】
・若干、話の展開がダラダラ・・・と思ったこともありました。

【総合評価】
・【最高!】の作品です。

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2017/07/04 好印象 by (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 9700 ホスト:9799 ブラウザ: 4936 [編集・削除/これだけ表示]
感じた事感動/友情/可笑しく笑える/可愛い/美しい/悲しい/怖い/びっくり/考えさせられた 
ストーリー最高(+3 pnt)
キャラ・設定とても良い(+2 pnt)
画力とても良い(+2 pnt)

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記事日時:2018/11/06
3. 2/28漫画レビュー(らいか、ゴハンスキー、いぬやしき、アシガール) by ゴーグル侍
... 2017年4月号 らいか・デイズ(むんこ) 財津先生が唐突に友達である来華ちゃんのおじいちゃんを教室に招いておじいちゃんの誕生日会を開いて、クラスの皆でフルーツバスケットをする事になりましたが、そのフルーツバスケットは暴露形式であってやっていくうちに徐々にカオスな状況になっていったものの皆楽しかったようで何よりでした! それにしても、財津先生とおじいちゃんは良いコンビ ...
記事日時:2017/02/28
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