[漫画]クロノクルセイド


Chrono Crusade
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注意: これは漫画版。その他メディアのページ: アニメ:クロノクルセイド - CHRNO CRUSADE -
漫画総合点=平均点x評価数48位8,708作品中総合点155 / 偏差値94.19
漫画平均点138位1,329作品中平均点1.99=とても良い/78評価
1998年漫画総合点3位194作品中
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画力2.62(最高)13
ストーリー2.54(最高)13
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作品紹介(あらすじ)

第一次世界大戦終結後の1920年代。それはまだ現代よりも夜の闇が濃かった時代。
アメリカ合衆国は大戦による軍需景気に湧き、同国に生きる人間たちはその繁栄を謳歌しながら、自らの持つ「心の闇」に捕らわれていた。
その光と闇に狭間に乗じて、ヒトの心の弱さを突き、暗躍する者たちがいた。 悪魔と呼ばれる人外たちである。
宗教改革の時代において魔女狩りに端を発し、当時の宗派を超えて集った有志の人々によって設立された「マグダラ修道会」は「学問として魔女・魔法の本質を知る」ことと「その知識を利用し、悪しき者の災禍より人々を守り救う」事を目的とする、国家からの信頼も篤い悪魔退治(エクソシスト・悪魔祓い)を専門に行うプロテスタント系キリスト教教団である。
マグダラ修道会ニューヨーク支部に在籍する、悪魔祓い専門のシスターロゼット・クリストファは、相棒であるクロノと共に激動と繁栄と闇に満ちた米国を駆け巡る。
著者:森山大輔
掲載誌:月刊コミックドラゴン月刊ドラゴンエイジ
出版社:角川書店
単行本:全8巻
日本 開始日:1998/12 / 終了日:2004/05
148,78711578
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最終変更日:2014/01/09 / 最終変更者:永田 / その他更新者: ウィングゼロ / 十傑集 / 暁に吠え猛る獅子 / DONP / ケイ素 / SS / 提案者:エスパー (更新履歴)
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2018/09/17 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:764(65%) 普通:165(14%) 悪い:245(21%)] / プロバイダ: 20576 ホスト:20533 ブラウザ: 5509
【良い点】
・退魔ファンタジー世界観(特に前半)、ロゼットとクロノのコンビをはじめ真っ直ぐなキャラクター(次回作ワールドエンブリオとの違い)、絵もこの頃から魅力的
・何よりラストシーン。クロノがロゼットの寿命を使って戦うという設定から予見されていたものだが逃げずに描き切って感動
【悪い点】
ストーリーとしては弱い。特に本筋に入ってからは過去編、宇宙人などSFになって描写不足。次回作も膨大な伏線やミスリード描写など分かりやすいと言えないものの深さがあったが、本作では盛り上げ舞台装置レベル。エンディングの良さで悪く言えば隠せてる。これなら悲壮も抱えつつ前半のベタ退魔アクションを保ってエンディングに繋げた方が良かった
【総合評価】
次回作ワールドエンブリオに比べると前半の雰囲気やキャラクターは良いのだけど勿体なさが残る(前半ベタ、後半説明不足)。面白い作品だが名作と呼ぶには疑問だし、総合的には次回作の方が良かった(あちらもエンディングは劣らず感動的。ここが上手い作者だと実感)。一段落としての評価は「良い」

2018/09/15 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1620(52%) 普通:810(26%) 悪い:703(22%)] / プロバイダ: 20932 ホスト:21118 ブラウザ: 8679
悪魔を使役するシスターと、その悪魔のコンビによるエクソシストガンアクションでした。
異種族とのコンビモノというのは数多くあり、私の好きな設定の一つなのだけど、今回も当たり
といって良いものに仕上がっていたのではないでしょうか

悪魔祓いの旅路は、やがて運命に定められた四人のパーティーが組まれますが、その内の三人もが敵側に
兄弟、姉妹といえるほどの因縁深い相手がいることで、それぞれの対峙。というのがポイントになっていて
それもあってバトル漫画というよりはドラマ性の高いストーリーが描かれています

そしてほぼ横道に逸れることなく全8巻というちょうどいい長さで、それもご都合主義で締めくくるのではなく
提示されていた運命を受け止めて、その物語を最期まで書ききっていたことも私の印象を良くしました

2017/05/13 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:29(94%) 普通:2(6%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 8383 ホスト:8436 ブラウザ: 9428
【良い点】
ラストが卑怯です。余韻が凄かった
最後にロゼットが救われてよかった。この作者は締め方だけはトップクラスなんじゃないかな
キャラデザがいい。絵が綺麗。
いい塩梅の厨二要素

【悪い点】
クロノの過去編はもう少し短く出来なかったかな。
ストーリー自体はテンプレ感あるような。途中で飽きるかも。
作者は良くも悪くも漫画の優等生って感じなので平均点は高いけど突出してるのは無いって感じなのが残念かな。
かなり偉そうな評価ですが(笑)

[推薦数:1] 2015/10/08 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:544(62%) 普通:137(16%) 悪い:193(22%)] / プロバイダ: 47101 ホスト:46879 ブラウザ: 5779
【良い点】
・8巻という短い巻数ながらもキチンと伏線と回収してスッキリとしたラストになっています。悪魔祓いがメインの話なんで設定もかなり込み入ってる、そんな中で弟を探す、アイオーンとの決着、アズマリアの奪還などさまざまの展開をテンポよくまとめているのは単純に凄い。

・劇中で主人公であるロゼットは設定上寿命がかなり短く、作中では24歳で亡くなってますが、その短い生涯を文字通り駆け抜けるように生きていったのを表現するには10巻も20巻も掛けて描くよりもスッキリまとめたほうが良い。そのことが作者も分かっていたんでしょうね。新装版では没になったエピソードが紹介されてるけど、他の漫画だったら2〜3巻かけてやるような内容だった。そこをバッサリ切ったのは英断でした。
ホントあっという間でしたがロゼットほど全力で生涯を駆け抜けていったキャラは見た事無いです。

・3、4巻辺りからグッと話が重みを増して、主人公たちもまさに戦いにつぐ戦いで休む間もなくという感じでしたが、実際は戦いにゆとりなんて無いですからその緊迫感が8巻までずっと保たれていて凄くリアリティというか戦いの壮絶さを感じます。敵の方もただただ極悪というわけではないというのも何とも言えない気持ちになります。

【悪い点】
・ロゼットが駆け抜けていった8巻でしたが、もう少し日常描写が欲しかったな〜と思います。
ロゼットとクロノ、アズマリア、サテラの4人の絡みって意外と作中だとそんなに多くなくて。だからこそあの何の気なしに撮った4人の写真の重要さが増すんだけど ラストを考えるとロゼットたちの幸せな日常を切り取った話を1話か2話余分に見たかったなぁ・・・。

【総合評価】
アニメの方から見たんですが、ラストにかけてだいぶ展開が違うんですね。僕としてはどっちもOKな感じなんですけど
確かに原作の圧倒的なまでの完成度と切なくも優しいラストを見るとアニメはダメだ!という人の気持ちも分かりますね。
ストーリー自体は王道ではあるんですが、王道の良さをこれ以上も無いほど表現してくれた文句なしの名作。

2014/03/08 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 99 ホスト:158 ブラウザ: 10249
【良い点】
面白い
まとまりがきれい
感動した

【悪い点】
特になし

【総合評価】
買ってよかったです

2014/03/08 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:3(75%) 普通:0(0%) 悪い:1(25%)] / プロバイダ: 36915 ホスト:36985 ブラウザ: 10949
【良い点】
絵がきれい
面白い
8巻
絆と感動

【悪い点】
なし

【総合評価】
1巻から主人公の立場の悲しさが印象に残りました。主人公とクロノとの絆の強さに感動にました。本屋ではもう売られていないので、ネットで中古を手に入れるくらいしか手段はないと思いますが、ぜひ読んでほしい作品です

2013/10/26 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:3(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 28108 ホスト:28210 ブラウザ: 11732
【良い点】
絵が上手い
キャラクターがみんな魅力的
笑える、泣けるストーリー
コマ割りの工夫
最終回

【悪い点】
無い!

【総合評価】
とてもとても面白いし本当に良い話です。
終わらせ方がうますぎます、めちゃくちゃ泣いてしまいました。
読んで損はありません!絶対

[推薦数:1] 2013/09/27 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴 / プロバイダ: 18003 ホスト:17932 ブラウザ: 1959(携帯)
活発で強く、上品さも合わせ持つシスター・ロゼット、コマワリも画の好感度も抜群です。ロゼットは表情が豊かであるにも関わらず、
ギャグシーンで表情が崩れた時も下品にはならず独特の気品が常にただよっています。
彼女は普段の仕草、表情からだけでなく様々なシーン、エピソードで優しさや叙情的な雰囲気もかいま見せそれを表現する漫画として表情の描き方が絶品で、嬉しい時は嬉しい、悲しい時は悲しいと強く伝わる高い表現力を持った作家さんです。福音弾など悪人に対する怒りも激しい。ここぞと言う時には圧倒的な強さも見せます。ロゼットの強さとヨシュアに対する気持ちなどは書きましたが、怒りの表現について触れていませんでした。彼女は1話から悪人に対して激しく怒ります。でそれが時には見開きで描かれます。彼女は自分たちに対してだけじゃなく、他人の未来を奪う相手にも怒ります。呑み込まれるくらいなら飲み込んでやるわよ!だったら今は前にすすむしかないでしょ?四聖文字砲などそれはヨシュアを探すためクロノと命を削った契約、一見悪魔に見えないクロノとのコンビ、これが普段の掛け合いだけでなく物語の最重要キーになってきます。命を削って契約する事が独特で、これにより自立しているともとれパートナーと共存している、弟を救うため契約した運命共同体ともとれる。彼女の強さは全てヨシュアを救うためでありそのため削った命を全力でいき、常に前向き。それは寂しさや恐怖と隣合わせなのでしょう。見てるだけじゃだめだ、強くなるんだ、戦うんだ二人でと言う子供のころのちかい。

クロノが力を解放しても信頼感がある事や、命を削って契約する切迫感と長くはない切なさ、クロノとの独特な関係が名言を生む。しかしロゼットは何でも出来るようで常にクロノがパートナーである事から共存、依存の関係でもあり精神的支えが常に必要ともとれます。他のキャラ、アズマリアもロゼットとは違う個性の持ち主で子供らしい愛らしさとの足手まといになりたくない、強くなりたい気持ちをが見えてよいです。ロゼットと違い弱いようでパートナーに頼らない強さを身につけようとしています。ロゼットがアズマリアに昔の自分を重ねているなど多面が描かれる。ロゼットがアドバイスするシーンは他にもありますが、比較対象ではなくアズマリアには独特の強さがあります。二巻はヨシュアに対する気持ちが特殊能力ゆえに勧誘される病気の彼とロゼットの子供の頃からの彼を守ろうとする芯からの強い愛情が対比して書かれ強く痛い程描かれます。2人でずっと一緒だった事、将来を話す事や危機に飛び出し叫ぶ事、ロゼットが強くいられる事、強がりでも走り続けるのは全てヨシュアの為であり、特に恐怖を解放し封印を解きクロノと出会う話やヨシュアに言う「一緒に行こう」と言うセリフが彼女の性格をよく表していました。ヨシュアが危機に陥った時の反応が凄い。クロノもそれを理解しまた「そんな生き方本当にいいのかい」とやけになって弱さを見せるロゼットを力付け励まし、生き方をとう。僕は君と契約する、時間を動かすんだなどの名言により二人の独特の関係がよく表されていました。またクロノにとって角と罪人と言う事がキーとなる。昔の自分には戻らない、大空からは見えないささやかなものを見つけたんだと言う事が彼が悪魔であっても違うのだと言う事を見つけた証なのでしょう。決してヨシュアだけでなく3人でと言う所がポイントなんだと思います。そしてアズマリアが怖さを克服し、ロゼットが守ろうとする事も描かれていました。

この作品は一巻がロゼットの人となりやクロノとの関係、さらに二巻でヨシュアとの過去を十分に掘り下げて書く事により厚みを増しています。次にサテラが出てきてから少しパーティーが騒がしくなって、戦闘シーンもど派手に続き、ロゼットのキャラクターがより強烈になる、十年かかんのよとかさすがに言い過ぎですが。ヨシュアに対する思いも相変わらず描かれる。アイオーンの登場でクロノがより複雑に描かれ、ヨシュアをさらった、魔界扱いされる事また騒がしかったのがまたアズマリアを彼女の特技である歌の美しさや強くなりたい気持ちを中心に描かれていました。 クロノは静かですが抑え役だったりロゼットを勇気づける名言が多くその絵による演出もよいです。 そしてロゼットも「いつからだろう」とクロノが心の中で占める位置が変わっていた事も描かれていました。

5巻はとにかく圧倒的な展開でした。アイオーンの強大さや二人か大怪我をするのも凄いですが、何よりヨシュアへの思いを踏みにじられてしまう。記憶がないというのが凄い。 人はみなおなじだと言うセリフやその人にしかできない戦いと言うテーマから潜霊と言う行動にいたる。二人のセリフや生き方に影響を受け挫折から立ち直る事が描かれる。
クロノの過去やマグダレーテの存在が怒涛。アイオーンに、ひとつの可能性しか信じないからあるはずの選択肢が見えなくなるんだと言う事や力及ばない悔恨、そしてロゼットにも君をマグダレーテと同じ目に合わせてしまうと言う心情から過去に傷ついた事やこれからの予兆が描かれる。でもクロノが一緒にいてくれて良かったと思うと言う言葉や独りぼっちにさせたくないよかったことまで・・と言う言葉や何者にも縛られず決着をつけてこいと言う一気に怒涛の流れ。

パンデモニウム復活にはヨシュアの力が必要、しかしどれだけ命を増やせば!と彼以外の人のためにも怒ります。
ヨシュアを助ける強さいたわり、クロノのパートナーには・・嫌パートナーなんだと思います。
君を傷つけるものとはという意識が強く、近づくな!最後までパートナーにはなれずおいてかれてしまいます。しかし足手まといではないのです。パートナーなのです。
一緒に戦う関係からクロノが未来を作るため戦いそれをまつ関係に変化していく。二人の関係が昇華されていきます。
一緒に泣いてくれた笑ってくれた。最初にくれたキャンデーの味。
わたしは迷わず悪魔に魂を捧げるわと言うセリフ。自分の弟に引き金をひく。約束を思い出す。おかえりヨシュア。
離れたくないよおと言うセリフに二人の強さと隣合わせな寂しさが集約されていました。

そしてその強さはマグダレーテが守っていた。約束を守る事、そして生きる事人にかたられる事・・彼女は未来に生きていたんだと思います。
後半、クライマックスともう怒涛、怒涛で・すごい勢いと思いが押し寄せました。・クロノが主人公?とと思いきや、ロゼットの切ない思い、強さ、寂しさがしっかり描かれ、そうか、こういう終わり方なのかと思いました。エピローグも良かったです。基本的に活躍が多く弱さをあまり見せないロゼットですが終盤のクロノとの約束では待つ女、信じて耐える女という1面が強調されていました。これだけ上手く感動を言葉に出来なかった作品は始めてです。森山先生にありがとうございましたと言いたいです。

2012/03/22 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴 / プロバイダ: 34218 ホスト:34327 ブラウザ: 5345
【良い点】
ストーリー
作画
キャラ(当時はアズマリアが可愛かった)
敵キャラの格好良さ
おまけ漫画
単行本収録の真最終話(泣けた)
【悪い点】
無しだな
【総合評価】
この作者の作品好きだぜ
最高で

[推薦数:1] 2012/03/01 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:49(67%) 普通:6(8%) 悪い:18(25%)] / プロバイダ: 1298 ホスト:1370 ブラウザ: 5354
人には、「寿命」という名のタイムリミットが存在し、その中にある「一瞬」は、人によっては生涯で何よりも掛け替えのないものとして心に残ります。
そんな「限りある時間」をどう生きていくのかを、言葉通りの意味で「寿命を代価とする事」で考えていくようになる、「もう過ぎ去ってしまった古い時代」の"ただ一瞬の軌跡を描き「そのとき」を駆け抜けた悪魔(少年)と修道女(少女)の物語"(ドラゴンコミックス第7巻あとがきより引用)。

まさに、この作品に在るテーマは「時間」である訳です。
永きに渡って自らが果たしてきた役割に対して疑問を抱き始めてきた時、ある人との出会いによる一瞬の積み重ねから大切なものを強く意識し、時を超えて出会った大切な人を、二度と理不尽に失う事が無いよう守る決意をした悪魔クロノ。
海難事故に遭った両親の安否の報を、ただ待つだけだった事が苦痛で、だからその眼に道が見えている限りは決して立ち止まらず、走り続ける事を信条としてきたマグダラ修道会の修道女ロゼット=クリストファ。
そんな2人が、『罪人』(とがびと)アイオーンの策略によって「時を止められてしまった」ものを再び動かす為に、冒頭の通り「寿命」を代価とする『契約』を執り行いますが、この事で必要な力を得るばかりでなく、互いへの思い遣りなどを介して絆を強靭なものとし、「時間」についてより強く意識する事になります。
特に印象的だったのが、カリフォルニアでの感謝祭の夕暮れ時に、主人公2人にアズマリア=ヘンドリックとサテラ=ハーベンハイトを加えた4人で、一枚の写真に収まった場面。これはテーマ表現としては定番ではありますが、このエピソード自体が、それまで緊張感が高められてきた中で緩やかな空気が入る最後の機会であり、そんな中で4人ともが非常に楽しんでいた事もあって、そうした思い出が一枚の写真に集約され、そこにアズマリアの優しい語りが挿入された事によって名場面として完成されたのだと思います。

しかし、作品としては「時間」をテーマに表現が成されていると同時に、各キャラクターについて着目すると、「停滞からの脱却」としての行動を執る様な信条を持っている、あるいは持つようになる表現が成されている事が分かります。
ロゼットの、目標を前に「ただ待つ事」を厭う気持ちによるアクティブさや、彼女やクロノにある「時を止められてしまったもの」を再び動かす為の信念は勿論の事、
アズマリアの、『地上代行者』(アポスルズ)の能力に伴う代償からくる「自分自身を諦める癖」を、ロゼットたちとの出会いによって自分を変えていくようになった心境の変化、
サテラの、最愛の姉フロレットの生存への一縷の希望が、真実を前に絶望しないように「期待しない」スタンスであった事から、ロゼットやクロノ、アズマリアのように望みの為に邁進する姿を見た事で、同じく望みの為に前を向き、たとえ絶望に打ちひしがれる事になっても、道が続く限り諦めなかった信念、
ヨシュアの、『地上代行者』の能力に伴う代償からくる弱みを付け込まれ、アイオーンの策略により精神が不安定になった事による「現実に対する"幻の姉さん"の上書き」からの解放に至るべく、現実の姉の言葉に応えた事、
フィオレの、アイオーンらが打ち出した作戦『オラトリオ』に必要となる「宝石」の製造の為だけでしかない「抜け殻の人形」だった頃から、幼少のヨシュアの言葉によって魂が吹き込まれた事による「フィオレ」という新しい人格の確立、および本来の主の命令を振り切ってのヨシュアへの恭順、
そしてアイオーンの、『魔界』(パンデモニウム)の維持という名目の「社会(システム)への束縛」に対する憎悪による、『魔界』への反逆
とあり、敵味方問わず主要人物のいずれもが胡坐をかく事なく、それぞれに意志を持って行動に移せており、台詞回しや心理描写の良さも加わる事で、繊細さと力強さの両立が成されていました。

そしてエピローグ。
話は主題となる「時間」に戻りますが、物語は最終的に、ロゼット(達)の尽力による「過去」があり、アズマリアはロゼットたちが齎した世界で生涯を全うして「現在」に至るまでの記録をサテラに託し、サテラは仲間達が繋いでくれた「未来」を生きる、という美しい落とし所を用意してくれました。しかし、そこから更に、ロゼットとクロノの2人について大切なエンディングがありました。
アイオーンは、『魔界』への反逆に至った理由の吐露に際して
「神も悪魔も誰かが考えた 人を社会(システム)に縛りつける為の方便だ そんなもんいやしねえよ」
とも言いましたが、ロゼットにとっては少し違っていたようです。
最終回で、ロゼットがクロノと交わした約束によって、彼が帰ってくる場所を守る為に、「走り続ける事」ではない闘う術を見出しました。
この時の話から数年後の教会にて、嘗ての保護者であったユアン=レミントンとの会話を終え、「クロノの帰る場所」を守る為、改めて心を決めたロゼットを襲う激しい発作。恐らく度々発作が起きていたのでしょう、「大丈夫」と何度も繰り返してきたロゼットでも心が折れそうになり、それでも教壇まで這いずり、壇上に伏す形で「死にたくない」と絞り上げるように呟きました。

宛ら、神様に祈るような姿で。

そのロゼットの呟きに込められた願いは、教会の扉が開かれた事で現実のものとなります。
これは、先述のアイオーンの「神と悪魔」への見解に対し、「生涯を懸けて戦い抜いてきた一人の人間の、ただ一つの願いを叶えてくれる神様と、その人間にとっての掛け替えのない大切な悪魔は確かに存在する」という答えを示しているようでもありました。
そこから更に、ロゼットがよろめきながらも今ある力を振り絞ってクロノの元へ走り(クロノとの約束で見出した闘う術から考えると賛否両論あるかもしれませんが、結果的に彼女の生き様である「走ること」を貫いてみせたのは見事だった)、抱擁を交わそうとするまでの一連の流れはまさに「画竜点睛」。この作品を最後まで見届けた読者(私)に無類の感動を齎してくれました。
作者・森山大輔は超解(スーパーガイド)にて「(連載当時)結末について2,3の選択肢があった」、新装版あとがきにて「もっと幸せな終わり方はきっとあったと思う」と述べていましたが、それでもなお「自分が一番納得できる終わり方を選んだ」事が、何にも代えがたいベストエンディングに繋がったのでしょう。

こうした美しさを携えた物語は、シナリオの構成や演出の巧さも然る事ながら、森山氏の美麗ながらも力強いタッチ、そして場面ごとの登場人物の豊かな表情によって十二分に表現されたと言っても過言ではありません。喜怒哀楽のいずれも上手いのですが、特に喜・哀を表す涙の表情がキャラの心理を十全に捉えているものとなっていました。
何より、最初期こそ初連載という事もあって、漫画としては未熟な点が伺えましたが、元から高かった画力が更に向上し、次第に技術的な練度も格段に増してきた事で、物語にある数々の場面が一層輝きを帯びるようになってきたのだと思います。

単純明快ながらも、作品で掲げたテーマから逃げず、決して読者を裏切る事無く物語を収め、極上の感動を齎してくれた傑作の一本となりました。
単純なシナリオの中に多くのギミックが盛り込まれた事により、読み返す度に発見があり、しかし同時に欠落している点も伺えましたが、それすらも超越して最も愛した作品となりました。
ありがとう、森山大輔先生。この作品は生涯忘れられません。


P.S
流石に引っ掛かりを覚えた点は看過できないので、以下に代表で3つ。

1. アズマリア保護のミッションにて、侵入者迎撃用の『守護像』(ガーゴイル)を撃退する為に、それらの飛行時に翼部を破壊する事により、墜落時の自重で破壊する戦法に出ましたが、その場所は敵が表社会で経営するカジノ。当然客が大勢いて、それを踏まえなかったばかりに『守護像』の落下で二次被害が出る始末。
幸いにして、アズマリアの神霊力のお陰で事なきを得ましたが、この件でロゼットらが反省する場面がなければ、上司のケイトが叱責する場面もないという、描写不足が見られました。
ロゼットのミッションの報告の場面を設け、それを受けてシスターケイトが従来のサブミッションではない、冷静かつ含蓄ある叱責を見せていれば、彼女が武闘派なだけではない、ロゼットの上司としての威厳をより良く表わせたのではないかと思います。
2. 本作の悪魔は、「爵位」によるランク付けを制度としており、その中でも最高位とされる「公爵」を冠するデュフォーは、実質的に戦闘部隊の総大将格ですが、漫画では残念ながら目立たず、『罪人』討伐の為にアイオーンと対決したものの噛ませ犬と化し、脅威には感じられない扱いとなってしまいました。この辺は、展開こそ違いますがアニメ版の方が上手でした。
3. サテラの『相愛なる六月』(リーベンツヴァイリング)の用途。彼女の姉フロレットをベースとしたフィオレが着けていた宝石と、サテラが持っていた宝石とを共鳴させて諸共に結晶化させる、いわば「最後の手段」として用いるものですが、これは作中の限りでは、互いに対応する宝石を装着しているときにしか使えないと推測され、その他の敵にはてんで役に立ちそうもない代物です。相互的なカウンター(一方が悪事を働いた時の抑え)としての役割も考えましたが、それならば敵対側が対応する宝石を捨ててしまう可能性もあるので、設定の練り込み不足という印象があります。

2011/01/30 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:90(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 18404 ホスト:18370 ブラウザ: 14398
『ワールドエンブリオ』の後にこちらを読んだクチですが、やはりストーリーが練り込まれているなと感じました。伏線の展開・収束が実に上手かったです。
登場人物は『ワールドエンブリオ』と異なり王道でクセがないので、すんなり受け入れられました。 ロゼットとクロノの主人公コンビも好感が持てましたね。
エンディングも、作中で何度も示唆されていた彼女の寿命について誤魔化さずに描かれており、素晴らしかったです。最後の見開きは、胸が熱くなりました。

2010/12/30 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:81(65%) 普通:6(5%) 悪い:37(30%)] / プロバイダ: 26528 ホスト:26690 ブラウザ: 10415
【良い点】
全8巻とうまくまとまっている
画力高い、というか綺麗で漫画の雰囲気に合っている
コマ割りに工夫を感じる
ラストの幕引き
ロゼットとクロノの良いニヤニヤ感
味方も敵も好感が持てるキャラばかり
キャラのデザインが良い

【悪い点】
皆さんも仰っていますが専門用語が多い
物語に少し説明不足感を感じた

【総合評価】
月並みな台詞ですが良〜い漫画でした
ストーリーも絵も安定していますし、8巻で綺麗にまとまっているのも好印象です
序盤は王道的で物語に入りやすく、中盤で手に汗握り、ラストは素晴らしい幕引き、といったストーリー展開でしたね

ラストでこける作品が多い中で、こんなに綺麗に終わりを迎えることが出来た漫画も珍しいと思います

2010/10/20 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:12(86%) 普通:1(7%) 悪い:1(7%)] / プロバイダ: 3780 ホスト:3648 ブラウザ: 9365
【良い点】
・絵
・8巻(他も良いけど特に)
・綺麗にまとまっている
・泣けた 感動 鳥肌

【悪い点】
・個人的には特に無かった気がします

【総合評価】
別に最初の方もつまらないとは思いませんでした。
個人的には全然いいです。
巻が進むにつれて面白くなっているのは確かだと
思います。

最高で!

[推薦数:2] 2010/09/16 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:17(74%) 普通:1(4%) 悪い:5(22%)] / プロバイダ: 8522 ホスト:8682 ブラウザ: 11758
=評価=
話自体は、序盤から中盤にかけてはありきたりな展開なので、つまらないとは思わない
までも、そこまで作品に魅力を感じることはありませんでした。
だけど、画力の高さとキャラクターの魅力、丁寧な心理描写があるおかげで、読むこと
が苦になることはありませんでした。
しかし、終盤の盛り上がりとラストは本当に素晴らしい出来でした。
最後まで読んで良かったと思えました。
要するに話が進むにつれて、おもしろみが徐々に増していき、ラストでは思いっきり感動できる作品なんです。
その点で本作における評価はグッと上がりましたね。
序盤で読者を引きずり込んでおいて、ラストでは読者を置き去りにするような作品と比
べると、構成力という点での評価も良かったと言えるでしょう。
やっぱり、終わり方というのは作品の評価において大きな要素に成りえますからね。
それから、全8巻ということもあり気軽に何度も読み返せる作品なので、漫画を全巻そろ
えても損のない作品だとボクは思います。
読んだことのない方はぜひ1度読んでみることを改めておすすめます。
アニメ版よりも漫画のほうがオススメです。
最終巻のエピローグは本当に泣けます。(だけど、過剰に期待しすぎると泣けなくなるかも。)

=感想=
本作の感想を書くとなると、やはり終盤からラストについての感想が中心となってしま
うので、ネタバレには注意を!

本作は泣きの要素が非常に強いです。たとえば、感動した場面を2つあげてみますと、
クロノが「最初に君がくれたキャンディ…」と言う場面、ここは心がジーンとしました
ね〜。

それから、今までどんなに辛いことや困難があっても決してあきらめることなく、前へ
と進み続けてきたロゼットが、最終決戦を終え、その後も心身が弱っていき、それでも
気丈に振舞っていたのに最後の最後で孤独な「死」に直面した時の姿は見ていて辛かっ
たです。その孤独のあまり、今までのロゼット像からかけ離れた弱々しい姿をあらわに
した時は本当に切なくなりました。しかし、そこでクロノの登場!
このシーン、まあ、8巻(最終巻)のエピローグのラストシーンになるんですけど、本当に
笑顔で号泣しましたね〜。
主役であるロゼットの死という結末をしっかりと書ききってくれたことに拍手をおくり
たいです。

=終わりに=
キャラクターにも好感が持ちやすく、絵もとても綺麗な上に、ストーリー構成もなかなかのものでした。

「終わり方が綺麗な作品って何?」って聞かれたら真っ先に挙げる作品ですね。
それくらい素晴らしい終わり方でした。

「クロノクルセイド」、本作はなかなか良い作品でしたが、欲を言えばやはり前半にも盛り上がれる要素が欲しかったかな〜。

というわけで、評価は「とても良い」としておきます。

2010/08/28 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:41(85%) 普通:0(0%) 悪い:7(15%)] / プロバイダ: 4586 ホスト:4829 ブラウザ: 11743
特別大きな衝撃を受けるほどのユーモアは感じなかったが、かなりの良作といった印象。
話の流れは王道的で変にひねってる感じはない。
テンポは快適で緩急の波が丁度いい。
絵も全体的に上手いと思った。女の子可愛いし戦闘に迫力あるし。
ただ終盤は話の展開も絵も少しごちゃごちゃした印象を受けた。
まあ肝心の締めは申し分なかったですが。泣けました。

でも一番印象に残っている、というか読んでく内に心に響いたのは
「限りある時間というものについて考えてほしい」という作者のメッセージ。
「人は一人じゃない」「仲間は大事」というのも結構あったが、
手遅れになる前にさっさと行動を起こすか、
あるいは焦らずに最善の方法を見つけてから動くか
作中ではこのような葛藤が生じる場面が何度もあり、
登場キャラたち同士でも言葉にしてぶつかり合っている。
どちらのスタンスでいるのが正しいのか、などとはっきりと言えることではないのだろうが
そういうことを考えてみるのは大事なことであるだろうし、
この作品を読んだことで作者の言ったとおりに私自身が考えさせられる機会を得られたので良かった。

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「前から興味を持っていたので新装版を買って読みました。良い点としてはまず、絵。普通に見やすくてカッコい...」 by 亭亭


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2019/09/29 [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示] by (表示スキップ) プロバイダ: 19361 ホスト:19275 ブラウザ: 8924
文句なしの「終わり良ければ全てよし」「ハッピーエンドじゃないけどグッドエンド」作品。
幸運にも連載第一回から最終回まで連載を読み続け、単行本の書き下ろしラストに酸欠起こしかける程泣き崩れ…
ラストだけでも文句なしの傑作。

2019/04/26 好印象 by (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 20576 ホスト:20533 ブラウザ: 5517 [編集・削除/これだけ表示]
感じた事感動/可愛い/悲しい 
ストーリー普通(+0 pnt)
キャラ・設定良い(+1 pnt)
映像良い(+1 pnt)

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