[日本映画]ノロイ: 2019/08/31 霧の童話


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Noroi
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by (表示スキップ) 評価履歴[良い:760(51%) 普通:415(28%) 悪い:314(21%)] / プロバイダ: 20108 ホスト:19997 ブラウザ: 4721
とある事件を題材にしたドキュメンタリー作品の完成直後、制作者たるルポライターが行方不明と成った事で実質的に「お蔵入り」化した取材テープを基に、Jホラーの仕掛人・一瀬隆重プロデューサーが俊英・白石晃士監督を起用して追加取材を行ない、「映画」という媒体での公開に踏み切った衝撃の恐怖体験レポート…てな触れ込みで巧妙なプロモーション戦略を展開し、観客の好奇心を煽る事に成功したモキュメンタリー・ホラー。
ぶっちゃけ、モキュメンタリー作品の火付け役である『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』や、根強い固定ファンが多い『放送禁止シリーズ』等と殆ど同一のコンセプトで作られてるンですが、極端なまでに評価が分かれる内容へと興味が沸き初の白石作品鑑賞へと臨むに至りました。

怪奇実話作家・小林雅文氏が「隣宅から聞こえる異音」「超能力少女へのインタビュー」「ロケ撮影中の女優が遭遇した怪奇現象」「エキセントリックな霊能力者の奇行」といった性格の異なる4つの事象へと取材を重ねるうち、バラバラだった事柄が「禍具魂(かぐたば)」という謎のキーワードの許に集束し始め、其れと呼応するかの如く取材対象者や関係者の周辺にも奇怪な出来事が続発する…てな具合に「物語」は展開します。

当初こそ諸々の怪奇現象よりも、「鬼気迫る形相」で小林氏を追い返す露骨に怪しい中年女・石井潤子や、どう見ても不審人物にしか思えぬ「最強の霊能力者w」堀光男ら取材対象者に「ネタキャラ」としてのインパクトを感じてしまい、今ひとつホラー映画を観ているという実感が沸いてこないのには難儀させられたんですが、終盤へと連なる「情報」を小出しに提示して状況がどんどん「ヤバい方向」へと突き進んでいる事を仄めかしたり、音響分析官や民俗学者といった「スペシャリスト」の証言も挿んで其れなりに信憑性を高めたりと、後々表面化する「ノロイ」への下準備としては中々に巧妙な見せ方だったと言えるでしょう。通常ならウザったく感じる実在著名人のカメオ出演も、あの程度の出番なら問題無いように思えますね。
個人的に、異音事件の証言者である隣人母子や松本まりか宅の真上に住んでいただけの後輩といった、然ほど事件の中心に居るとは思えぬ人物が悉く犠牲に成っていく辺りから面白味を感じ始めました。「もしかすると、小林氏自身が『媒介』と成って呪いを拡散してるのか ? 」てな具合に穿った見方も出来るので、考察好きの立場としては思いのほか想像力を刺激させられます。

難点は「ハンディカメラ持参」という取材スタイルに付き纏う「それって今、撮ってる場合か ? 」てなツッコミどころを、本作でも多々感じてしまう事でしょうか。世評では「妻がドえらい目に遭ってるにも関わらずカメラを廻す小林氏」を描いたクライマックスに批判が集中しているようですが、あたくし的には「闇雲に山中を駆け上る発狂状態の堀へ必死に追い縋る小林氏」に凄まじい違和感を覚えましたね。
だって小林氏って「百貫デブ」と表現してもいいぐらいの肥満体型ですぜ ? 其れなのに全力疾走中の堀の「ほぼ真後ろ」というベストポジションをキープしている上に、急斜面をも難無く駆け上るって…此の辺りは流石に「ジャーナリズム精神の成せる業」と擁護する気に成れませんわw
2時間近い長尺も此のテの作品としては間怠さが否めず、テンポの悪さも相俟って眠気を覚えてしまう箇所が見受けられたのも事実です。

鑑賞後、賛否両論渦巻く理由が朧げながらに分かったような気はしますが、其れなりに観ていてワクワクさせられたという事はあたくし的に「賛」を証左しているンでしょうね。繰り返し観るほど面白かったという訳では無いにせよ、或る程度期間を置いた後に再鑑賞すると初回とは異なる魅力を発見出来るのかも知れません。そういうタイプの作品であるという事も鑑みて、評価的には「普通」寄りの「良い」とします。



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