[日本映画]累-かさね-: 2019/07/14 怪盗乱馬


かさね / Kasane
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2019/07/14 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/]
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予想以上に凄い作品だった。
まず土屋太鳳と芳根京子と顔が似てるので最初はどっちがどっちを演じてるのか全く分からなかった。
そして傷だけが入れ替わるのかなと思ってたら顔そのものが入れ替わるんだなと観ていて気づいた。
だから最初は中身は一緒でニナ役はずっと土屋太鳳が演じてるのかなと思ってたらそうではなくて、ニナの顔でありながら中身はかさねになったりする。
そして傷がある方のキャラクターをずっと芳根京子が演じていた。

つまり確実に女優の演技力が試される作品でそこが半端なく凄かった。
原作ではもっと顔は違うみたいなんだけど、あえて似てる人を選んだのかどうかは分からないけど、顔自体が入れ替わるんだなと分かったあとでもあれこれどっちが演じてるんだっけと一瞬パニックになるぐらい二人の演技が抜群に上手かった。
あえてそれを狙ってるような撮影の仕方もあって、時間が経つと元の顔に戻るんだけど椅子に座ってるのが傷があるんだけど中身はニナの芳根京子だったのがカメラを回して顔を見えなくしてる間に、次に顔を映した瞬間元の顔に戻ったニナつまり土屋太鳳になっている。
それを考えるだけというか見ているだけでも面白くて引き付けられた。

ニナの方は元々女優だから堂々としていてちょっと高圧的なキャラクターなんだけど、かさねの方はおどおどしていて根暗なキャラクター。
この両極端のキャラクターを使い分けて、さらにメインはニナの顔になってくるから土屋太鳳は中身はかさねで舞台の上に立った時の演技もしなければいけない。

ニナは女優のセンスはないからあえてちょっと下手でわざとらしい演技をして、中身はかさねになった時かさねは大女優の娘ということもあってセンスは抜群で、オドオドしたキャラクターから豹変する演技を披露したり土屋太鳳すげーと思った。
顔は同じでも中身は入れ替わってるなと説明はなくても演技だけで分かる。

ずっとニナの顔で舞台をやって行く内に時間が経過して最初はオドオドしたキャラクターだったのが、少し明るい雰囲気を帯びてくる演じ分けも完璧だった。

ニナは一度倒れたら何週間か眠り続けてしまう病気を抱えているために、不思議な口紅と演技のセンスを兼ね備えたかさねの力を借りる事になる。
最初はニナの方が高圧的でかさねを利用してるだけの立場だったのが、徐々に逆転してくる。
かさねの演技力に嫉妬したり自分の人生を乗っ取られるかも知れないという怖さがあったり、女同士の対決が最大の見所だった。

そのため男のキャラクターは取って付けたような飾りに過ぎなかった。
途中で二人が惚れる若手演出家が出てきてこの男が最後まで関わってきたり影響を与えて来るのかと思いきや、途中であっさり切り捨てる。
この男だけが顔は同じでも中身は違う事に気づける唯一のキャラクターとして引っ張っていた感じだったのに、単なる踏み台に過ぎなかったのが恥ずかしくなる。

二人を引き合わせたマネージャーの男にしても都合の良いように使える道具としてのキャラクターでしかなかった。

全体的にはファンタジーでありながら安っぽさは感じず展開もはっきりしていて映画として良く出来ていて面白かったんだけど、疑問点は少しある。
かさねの母親が重要になって来るだけに母親の死因は描くべきだったし、最後の展開もやや強引。
顔自体が入れ替わるのに口紅をすり替えるっていうすぐバレる嘘をやろうとは思えないし、寝てるニナにキスするならともかく起きて抵抗して来るニナにキスしようなんて難易度高すぎるししかもかさねが舞台をはけてる数分の間。
オチも中途半端が漂って締まらずもう一捻りもう一工夫が欲しかった。
オチがイマイチだったので評価としては良い止まりになってしまった。

最大に疑問に残った点が幼少期にいじめっ子の顔を奪ってそのいじめっ子が屋上から転落したシーンで、その時にナイフでかさねの顔に傷が付いたんだけど、いじめっ子の顔を奪ってるならいじめっ子の顔の方に傷が行ってかさねには残らないはずなんだけど、顔だけが入れ替わってるだけだからいじめっ子が死んだ時に傷だけはそのまま残ったということなんだろうか。

最後の舞台での土屋太鳳の演技とダンスは圧巻だったし普通にこの舞台だけを観に行きたくなるほどだった。
土屋太鳳だけでも必見の価値ある作品。



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