[日本映画]夜明けの旗 松本治一郎伝


よあけのはた まつもとじいちろうでん / Yoake no hata Matumoto Jiichirou den
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日本映画総合点=平均点x評価数914位2,820作品中総合点2 / 偏差値50.48
1976年日本映画総合点10位18作品中
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製作:岡田茂
企画:高岩淡日下部五朗本田達男佐藤雅夫
脚本:棚田吾郎野波静雄
音楽:木下忠司

※ この説明部分にはWikipediaを参考/または引用した部分があり、GFDLのラインスが適用されます。
日本 公開開始日:1976/10/16(土)
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最終変更日:2015/06/13 / 最終変更者:mosukuwa / 提案者:mosukuwa (更新履歴)
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2015/07/03 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2210(57%) 普通:775(20%) 悪い:861(22%)] / プロバイダ: 13598 ホスト:13708 ブラウザ: 5173
神保町シアターで視聴。
部落解放の父・松本治一郎を題材にした映画で、まあおそらく脚色だらけだろうけど、伊吹吾郎演じる松本治一郎の人情味溢れるキャラクターと、世の差別の理不尽さやそれと戦う意志を描いた作品としてはなかなか面白く見られる作品となっているかと思います。
松本治一郎なる人物の存在感もなかなかでしたが、脇役たちもなかなかの名キャラ揃いで、これもまあ何度か泣き所がある映画かなぁという感じです。

今作は今のところネットで感想、レビューといったものを書いている人はいないかな?
被差別部落に住み、昔から差別され続けた松本治一郎が主人公で、彼やその周りの人間が差別を受ける姿が描かれています。後半はそこから脱する為に戦う場面が多く、ラストも治一郎は理不尽な形で逮捕されるも、部落差別をなくす運動で終わり、なかなか見てる側としては「彼らはやってくれるぞ」と思いながら、しかし、身近な問題として(当時は)考えながら終える事ができる形になっているでしょう。
まあ、近年では、もう部落差別なんて時代遅れで、下手すると「部落って何?」、「エタって何?」ってな人もいるんじゃないかっていう良いんだか悪いんだかわからない時代が到来しつつあるので、その辺の活動は充分報われたといえるのかな。

治一郎のキャラクター面がまず、人情モノとしては結構テンプレートな感じだったでしょうね。
強気で負け知らずな所があり、ただやはり頭は良く、権力を相手にも巧みに弁論を返す事ができる冷静な人物として、まあなかなか見られたものでした。仲間が心の弱さを突かれた時にも優しくそれを許し、「差別される辛さは自分たちが一番よくわかるはず」と声をかける性格も好感が持ちやすい所ですね。
まあ、その台詞に関連しての事ですが、「部落差別も行われているけど、部落の人は部落のコミュニティの中で士族等の上層中産階級の出身がいても差別しないの?」という話にも持って行っているのは面白い物で、一方的に差別を受ける被害者としての面だけを描くわけではないのは本作の良かった所でしょう。
治一郎は結構ビジュアルがコロコロ変わって、伊吹吾郎本来の強面の顔を活かしたヤクザ者のような姿の時もあれば、髭を生やしてスーツを着こなす紳士的な恰好をしている時もあったり…。場面が変わるとこれがまた変わってる事もあるんですよねぇ。
最初の方は若者の設定だったみたいですが、流石に徴兵の為の身体検査の場面では年齢的に無理があるような…(笑)

治一郎も良かったのですけど、やっぱり本作の肝は途中で長女を亡くした家のドラマですよね。
「部落出身の家族というのがどういった暮らしを強いられるのか」を克明に描いたのは、「治一郎の生活」ではなくて、「清たちの家の生活」の方でしたね。治一郎はといえば、やっぱりこうした弱者たちを守るヒーローであって、せいぜい「タキとの結婚が出来ない」という一点でしか差別描写はありませんでしたからね。
あらゆる場面で「差別を受けてきた」と語る事はあっても、下田家のように、視聴者も思わず腹が立ってしまうような散々な仕打ちを受ける描写ってほぼありませんし…。
まあ、この一課も愛娘の火葬を受け入れてもらえず、挙句にその死を馬鹿にされ、それを怒れば警察に捕まり…といった散々な生活だったのですけど、残された家族の絆はなかなか良かったですね。この家族のドラマが結構本作の泣き所の多くを占めていたかと思います。

まあ、フィルムの状態が悪いのか、やや赤みがかっていた場面もあったし、物凄く画面が揺れたところも見受けられましたが、内容としては概ね満足です。
こうした所でソフト化が難しそうだなぁと思う所。

評価は「とても良い」。
それにしても、最初の方でやや治一郎がヤクザっぽく描かれていたのは、やっぱり監督が山下耕作だからでしょうか。
暴れ者でフラフラしてるように見えた冒頭からは考えられないほどのインテリになりましたし、そういえば田中邦衛のポジションもひっついてるチンピラっぽいですよね。
…まあ、モデルの松本治一郎自体が結構…。

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