[日本映画]太陽を盗んだ男


たいようをぬすんだおとこ / Taiyou wo nusundaotoko
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作品紹介(あらすじ)

中学の理科教師・城戸 誠(沢田研二)は、東海村の原子力発電所を襲い、プルトニュウムのカプセルを盗み出す。アパートの部屋を実験室のように改造、独力で原爆の製造に成功した誠は、自ら“9番"と名乗り、国家に次々と要求を突きつける。そして、交渉相手に警視庁の敏腕警部・山下(菅原文太)を指名してくる。ヤツの狙いはいったい・・・!?
“9番"に興味を抱くラジオのパーソナリティー沢田零子(池上季美子)を巻き込み、物語は壮絶なクライマックスに向け、狂気をはらんで加速してく・・・!!
配給:東宝
監督:長谷川和彦
製作:山本又一朗
プロデューサー:伊地智啓

※ この説明部分にはWikipediaを参考/または引用した部分があり、GFDLのラインスが適用されます。
日本 公開開始日:1979/10/06(土)
公式サイト
1. http://www.amuse-s-e.co.jp/taiyo/
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2018/08/25 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:93(73%) 普通:23(18%) 悪い:12(9%)] / プロバイダ: 24774 ホスト:24732 ブラウザ: 5507
レンタルDVDで鑑賞。
僕オッサンですけれど実はコレまで一度もこの映画を観た事無かったんですよ。

ストーリーは…中学校の理科の教師がアパートの自室で原爆を製作、日本政府相手に無理難題の要求を突きつける。大規模な撮影に派手なカーチェイス、敏腕刑事とのスリルある対決とケレン味溢れるピカレスクロマン+クライムサスペンスに仕上がっている。

映画評としては「怪作」と呼ぶのが相応しいように思う。名作ではなく怪作。または怪作の傑作。

計算された面白さの他に計算外の面白さ、計算度外視のエネルギッシュな破綻が渾然一体となっている印象だ。
想定するに本来の作品の格子は「モラトリアム男VSモーレツ男」であろうと思う。全共闘に学生闘争といった若者が社会に楯突く事がファッションだった時代が終わり、若者が「しらけ世代」と呼ばれた時代の映画で、そのしらけ世代の象徴としての主人公と、頑として揺るがないオールドタイプの敏腕刑事の対決といった図式だ。

しかし計算外だったのか予想以上だったのかモラトリアム主人公を演じる筈の沢田研二が魅力的で演技も上手い事がこの映画の解釈をややこしいものにしている。特に頭脳犯として立ち振る舞う時の格好良さはなかなかのものだ。
しかし本来「いるいる、こういった奴って」という共感を得るような主人公になる筈で、そういった普通の男が原爆を作って日本を敵に回しつつ途方にくれる二面性が軸となる筈だったのに、沢田研二演じる繊細かつ大胆なキャラクターは共感の対象ではなく崇拝の対象に近付いてしまった。故にエキセントリックな魅力が目立っている。

菅原文太演じる敏腕刑事も強面かと思いきや結構ノリノリで演技しているようで、おどけた会話を楽しんだりするお茶目でキュートな場面もある。どうやらこの映画はアドリブ演技が結構多いようで、沢田研二と菅原文太の魅力と演技力の高さが随所で発揮されている。

しかし役者やスタッフのの活気や熱意がこの映画を奇っ怪な出来にしている面もある。
例えば原爆を作るシーンでは入念な製造工程を描いていて、カーチェイスやアクションシーンなど本格的なクライムサスペンスの様相だが、その入念な描写や派手な演出とは裏腹に、コミカルなプルトニウム強奪シーンや少々適当な原爆奪回シーンなどが織りこまれている。多分上映時間の都合で前後をカットしたのだろうがプールにプルトニウムの破片を捨てるシーンなどは何がしたかったのか意味不明になっている。ラストの主人公と刑事のバトルも破天荒だ。
そういった感じで緻密に作り込まれた展開と雑な展開がゴチャマゼになっているので、映画としての一貫性が見失いやすくなっている。主人公の持つ無常感とエネルギッシュな行動力は別々に描かれ乖離したままだ。過激なテーマの面白さと小市民的なドラマも乖離したまま一致しない。

とはいえ想像で補えないレベルではなく、むしろヒントは劇中にきちんと描かれている。主人公"9番"はなぜ要求を思いつかなかったのか? なぜ敏腕刑事の山下警部との対決を望んだのか? このあたりは時代性の違いもあるので解釈が難しいところだが、熱量の高いエキセントリックさに惑わされなければラストの意味も見えてくる。

結論として40年近く昔の映画ながら非常にスリリングな娯楽超大作映画で非常に面白かった。一方で40年の時代の流れと共にタブーとされる事が山のように増えたので易々と人にオススメも出来ない危険な映画でもある。

…ところで若い人がこの映画を観れば、冒頭での国鉄(現JR)駅内で主人公が煙草を吸うシーンにビックリするだろう。まるで外国か異世界ファンタジーのように見えるが昭和の日本では駅の中でも電車の中でも煙草が吸えた時代だったのだ。後半での労働組合のデモ行進も昭和の時代には珍しくない風物詩だった。バスジャックに限らず身代金誘拐や強盗事件などもさほど珍しくなかった時代で、自動車の形も現在とはかなり違う。1970年代後半の全共闘時代から高度経済成長期に移り変わる昭和日本の光景も見所と言えよう。

[推薦数:1] 2017/05/06 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:226(61%) 普通:62(17%) 悪い:84(23%)] / プロバイダ: 8986 ホスト:8636 ブラウザ: 10196
【 見所=ツッコミ 】

・普段から気だるく風船ガムを膨らましていたのにバスジャックを警察と共に果敢に止める
→ボケた老人になりすまして警官からハジキを奪う
→何を血迷ったか、今度は松田 優作になりきったり変声機でマイクテスト。

→原発へ侵入そして捉えに来た所員たちに向かって火炎放射器をぶっ放す、ソリッド・スネークも真っ青のスニーキング・ミッション(単独潜入)
→次は女装および妊婦になって国会議事堂の女子トイレへ原爆を置く
→次はオカマとなって警察へ脅迫電話を掛けるなど数々の奇行を披露した、カオス・サイコ・マッドな城戸 誠の人物像。

そんな彼を見事に演じ切った、沢田 研二の圧倒的な存在感および芸達者ぶり。
筆者は改めて確信した。今時の役者では到底不可能な役柄であると――――.

・美人DJが“ 九番 "に感化され、共犯者になっていく過程――――.
・終盤のカーチェイスで魅せた、規制が煩い今では絶対不可能な、国会議事堂前でのゲリラ撮影。

・ターミネーターばりに標的をひたすら追い続ける執念、何発撃たれようがホシを放さなかったタフネスそして心中、
それ以前にメイトリックスばりにヘリから落ちても不死身など、
真っ当な人柄ではあるが、あからさまにキ●ガイである鬼刑事・山下警部。

・理科の先生にも関わらず、原爆が人体に何をもたらすのかを知らなかったのか――――.
・論客の皆さんが仰っておられるように、確実に人を選ぶ作風。

【 まとめ 】

〜〜 ジュリー×文ちゃん。 一世一代の大対決が始まる 〜〜

タイトルマッチのゴングは鳴った。 負け続けていた刑事に、一度きりのチャンスが訪れる――――.

途轍もない大きな力を持ってしまったいち人間の、行き場の無い現代社会への、やり場のない怒り・憎しみ・そして焦り、
および原爆の怖ろしさを、ポップかつブラックユーモアに描いた、邦画史上に残る歴史的傑作。

髪と悪魔の境目に訪れる結末はいかに――――.

2015/05/13 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:7551(87%) 普通:639(7%) 悪い:462(5%)] / プロバイダ: 21970 ホスト:22104 ブラウザ: 1975(携帯)
ごく普通の学校の教師がふとしたことからたった一人で原子爆弾を作り上げてしまうという狂気に満ちた作品でした。

ごく普通と書きましたが、主人公は理科の先生で普段、授業やる以外はやる気なさそうな感じでガムを膨らませたり、スヤスヤ居眠りをしていたりなんですが、運動神経は抜群で武術はもちろんのこと跳躍力にも優れていたりとなんなら体育の教師も出来るんじゃないかと思えるほどの完璧超人でしたね。

そんな主人公でしたが、生徒たちと修学旅行をした矢先にバスジャックされて、危ういところを菅原文太扮する刑事に救出されるわけですが、本格的なストーリーはここからでしたね。

プルトニウムを盗んで原子爆弾を作り上げ、前述の刑事をはじめとする警察に宣戦布告し、さまざまな要求をするわけですが、原爆という絶大な力を手に入れてしまったこともあり、無理難題なワガママをしてしかもほとんど通ってしまったりともはやここまでくると無法状態でしたよね。

クライマックスではそんな主人公と例の刑事との対決も描かれていたりと非常に見応えがありましたが、間違いなく観る人を大きく選ぶ問題作であろうと思いました。

評価は「良い」とさせていただきます。

[推薦数:2] 2013/12/16 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2202(58%) 普通:766(20%) 悪い:853(22%)] / プロバイダ: 16515 ホスト:16546 ブラウザ: 5386
あとりライムスター宇多丸のラジオで「新幹線大爆破」と並べて語られていたので、果たしてどのくらい名作なのだろうか…とかなり期待して見ました。
あの「新幹線大爆破」みたいに、犯人に同情できる人情モノとしての路線でドラマ部分が強いのだろうと何となく想像していたのですが、これはむしろ正反対。
何の同情もできないくらい短絡的な理由で原子爆弾を使って、くだらない事に原爆を使ってやろうと暴れまくる映画です。
ただ、「同情」はできないと言いましたが、この主人公、どこか「共感」できるんですよね…。

まず、その主人公というのは、沢田研二が演じる物理教師・城戸です。
城戸は教師としてはかなりいい加減で、常にぼーっとしてて、遅刻したりガム噛んでたり居眠りしてたりが当然の男です。
かなり透明でやる気のない人物で、かなり空気みたいな男。
まるで狂気を感じない普通の人です。むしろ、バスジャックをされた時には生徒を守るために身を挺した行動しており、正義感が強いところさえ見えます。
サボるにも度胸はいりますから、ある種の度胸みたいなものは持っていますね。

彼が東海原発から盗んできたプルトニウムで原子爆弾を作り、単身で日本を自由に操ろうとするのが今作のストーリー。
でも、ノリは軽い。このノリを口で説明するのは難しい。見ればはっきりわかるんだろうけど、たぶん口で説明したところで、理解はしがたいだろうから、誰かに伝えられたイメージと、実際の人物像もかなり違ってくるんじゃないかと思います。
だから、もうはっきり言って、これの評価は「見た人前提!!」で、「見てないなら見ろ!!絶対見ろ!!」と唱えたうえで進めます。

城戸の目的は、まさしく「退屈しのぎ」ですよね。原爆で何かをする事じゃない。
だから、なんで原爆を作ったのかもわからない。そのために、必死で勉強して、必死で体を鍛えて、あらゆる準備をして、愛していた飼い猫まで犠牲にして、彼は何をしたいのか、自分でもわからない。
まあ、強いて言えばただ日本を騒がせたいとか、あくまでそのための行動で、やっぱり理由なんていうものはない。
原子爆弾を使っての脅迫内容も、「プロ野球のナイターを見たい」とか、「ローリングストーンズを日本に呼んでほしい」とか、そんなものばっかりです。本気でそれが目的なんじゃありません。それくらいしかやる事がないんです。
実際には、ここまでほとんど無理な事をしまくってるので、それこそこれの「原子爆弾」は「大怪獣を創り出した」でも「戦闘ロボットを創り出した」でも、どんな不条理な内容でもいいんですよね。映画でしかできないブッ飛んだ設定と不条理が大前提です。
要は、世界を動かすのとか、自分のワガママを日本中がしかめっ面で聞いてくれるのが楽しいんです。完全な愉快犯。
強大な力を持った男が、たったひとりで日本を翻弄しまくる、その自由きままな生き様が描かれているだけなんですよね。
でも、なんか共感してしまう。
現状に不満がなくても、一度でいいからこのくらい自由に、派手に、何もかもをブッ壊してみたいっていう感情を刺激してくるような映画です。もう、本当に何を犠牲にしてでもこれくらい他人を支配したいんですよね。
この城戸は、自分(原子爆弾を有しているので、だんだん被ばくの症状が出ます)・恋人・愛猫のすべてを犠牲にしているけど、そんな犠牲まで出して、それでも他者を支配したい、壊したい。支配して壊して、それから何をすればいいのかはわからないけど。
下手すれば、この映画って男にしかわからないのかもなぁ…。

城戸を妨害する山下警部も凄く良い。
どこまでも執念深く城戸を追う刑事で、銭型警部のような強固なイメージを感じさせます。
城戸に翻弄されつつも、どこか余裕のある様子を見せ、いざ正体を知って対峙すると、自分を犠牲にする事も辞さない。
ある種、彼も狂人です。冒頭のバスジャックでも死を恐れていないし、城戸との戦いでも傷を負うことを辞さない。
何発も何発も銃で撃たれても死なないし、あきらかに急所を狙った銃撃でも生きてるんですよね。というか、何十メートルもの高さから飛び降りても平然と生きてます(あれ明らかにおかしいよな…)。
彼の存在もとにかく強烈でした。

んで、アクションシーンもかなりの見どころ。
先述の数十メートルの高さのヘリコプターから飛び降りるシーン、車が派手に飛ぶシーン、トラックの下のわずかな隙間を走り去っていくシーン。
とにかく、カーチェイスのくだりは不条理だし、何もかもが「ありえない事」尽くしなんですけど、だからこそ良い。
派手な妄想であっても、すべてが幻想であっても、この映画が見られた事そのものが素晴らしいくらいなんですよね。
小説の「檸檬」みたいなものかもしれません。

一番盛り上がるのは、やっぱり5億円をばらまくくだりでしょうか?
お金をばらまくシーンの爽快感って何でしょうね。
それを拾うのに必死な人間たちを見るのもまた、凄く心地いい。これもまた支配欲みたいなものでしょう。
俺なら、絶対拾う側なんですけど、こういう映画を見てると、まるで自分がばらまいてる側みたいな気持ちにさせられる。

もう、評価は「最高」です。音楽も最高、俳優も最高、話も最高。
でもこれを他人に説明するのは難しい。
まあ、この映画を見て犯罪を決起する人間がいるかもしれないくらい危険な映画かもしれませんが、犯罪はやめましょう(汗)
[共感]
2013/12/16 原発に侵入してプルトニウムを強奪するシーンのBGMがインベーダーなのに時代を感じます by CHIGE

2013/01/27 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2865(60%) 普通:802(17%) 悪い:1128(24%)] / プロバイダ: 12023 ホスト:11837 ブラウザ: 9931
長谷川監督の目に映った当時の日本社会。
これが、この作品を通して長谷川監督が描いた物です。

東海村の核施設を男(城戸誠)が風船ガムを膨らましながら覗き込むシーンから話が始まり、城戸と生徒達を乗せたバスがバスジャックに遭い、
バスジャック犯が天皇との面会を要求する、山下警部補の活躍で事件が解決する、銃火器で武装した城戸が核施設を襲撃してプルトを強奪、
自宅で原爆の製造を始めると言う具合に作品自体は、狂気に満ち溢れています。
(それと比べれば北野映画で表現される狂気は子供の遊びです)

先ず目を引くのは、生徒と一緒に学校に遅刻する、自分の授業で原爆の製造法を教えて生徒達に「入試に出ますか」と突っ込まれる、
自宅に忍び込んだ猫がプルトの被爆で死んだ事がショックで校舎をバックにターザンをやる、零子を海に落とす、市民プールにプルトの欠片を投棄する等、
城戸が見せた奇行の数々。

その次は、プロ野球中継を放送時間を無視して最後までやらせる、ローリングストーンズの武道館コンサートを要求する、
ビルの屋上から5億円をばら撒く(ウドの街でゴウト達が金貨の雨を降らせるシーンはこれが元ネタかもしれません)等、
城戸が原爆で国や警察を脅して突きつけた要求。

自ら進んで城戸の共犯者になるほど平和ボケした零子、城戸の犯行を零子の番組のコーナーにしてしまうラジオ局、
嘔吐や脱毛と言った被爆の症状に苦しむ城戸、城戸が原爆を持って街を歩くシーン等、
これ等は、長谷川監督の言わんとしている事を雄弁に語っており、山下警部補と対峙した時に城戸が口にした
「この街は死んでいる」等の台詞も長谷川監督の声と言っても良かった。

ただ、作品そのものは他人に勧める事が出来ない内容な為、評価は「良い」止まりです。

2012/12/07 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:746(51%) 普通:406(28%) 悪い:309(21%)] / プロバイダ: 26629 ホスト:26607 ブラウザ: 8916
「個人で製造した原爆を武器に政府を脅迫するアナーキスト」というプロット自体、刑事ドラマの『特捜最前線』で既に使われていたので、世間が評価するほど新鮮さを感じなかった事もあり、長い間未見でしたが近年になって「食わず嫌いはいかん」と思うに至り、ようやくマトモに鑑賞と相成りました。
「原爆」という戦争が生み出した負の遺産を重要なファクターに据えた事もあり、物語の根底には常に重苦しさが漂っているものの、それを漫画チックな荒唐無稽さで包み込んで前面に表出させない見せ方は秀逸です。

城戸と山下警部。2人の主人公を引き合わせる為だけに「皇居前バスジャック」という無茶苦茶な発想を思い付き、それを実践したスタッフの(良い意味での)無謀さには圧倒されます。ジュリー&文太兄ィを邂逅させるのなら他に幾らでも方法が有る中で、敢えて違法スレスレのゲリラ撮影を敢行している訳ですから…。本筋にはあまり関係無いこのシーンの舞台に、「皇居」という或る意味タブー視されている場所を選んだ時点で、自分は「とんでもなく刺激的な映像を見せられている」といった妙な高揚感を覚えました。
城戸が原子力発電所を襲撃するシーンはBGMのリズムに合わせた編集がPV的な効果を発揮し(スペースインベーダーのSEまで流用する悪ノリぶりが最高)、自宅で行なう原爆製造もツッコミどころ満載といった具合に、原爆完成までのプロセスを追った描写は何れも事態の深刻さに反した「笑える」ものに仕上がっているのが絶品な反面、後に城戸の運命を大きく左右する伏線もキチンと張っている辺り、演出&脚本の構成力の巧さを感じさせられます。

原爆完成により絶対的な「王」としての力を手に入れ、政府や山下相手に子供じみた理由で喧嘩を吹っ掛けるものの、やがて「自分が本心から望んでいるものが何なのか分からない」といった空虚な想いに囚われ始める城戸。この辺りからドラマは加速度的にシリアスさを増し、自身の「望むもの」を求めて城戸は迷走し続けます。追い詰めた山下へ「とっくに死んでいる街に住む人間を殺して、何の罪になる?」と嘯く城戸自身、「その死んだ街で虚ろに日々を過ごす生ける屍の1人に過ぎない」という自己矛盾を赤裸々に暴いたクライマックスは、山下と文字通り「血みどろの死闘」を繰り広げる最終決戦も含め圧巻の一語に尽きます。

段階を経て陰鬱な展開に変貌するとはいえ、警察に押収された核爆弾をターザンよろしく雄叫びを上げながら奪回する城戸、その城戸を大人数で包囲しながら何故か確保出来ない捜査陣、追跡中のアクシデントによりオープンカー仕様に「変形」する山下のパトカー、ギャグの領域で絶体絶命の窮地から生還する城戸など、終盤に突入しても不意打ちの形で「笑い」が挿入されるのには脱帽しました。『特捜最前線』における当該エピソードとの近似性をチェックするというイヤラシイ楽しみ方も出来て、最後まで飽きずに楽しめる力作です。敢えて難点を挙げるなら、池上季実子いらなくね…?

2011/10/20 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:882(66%) 普通:353(27%) 悪い:93(7%)] / プロバイダ: 31188 ホスト:30920 ブラウザ: 7291
監督は長谷川和彦。主演は沢田研二、菅原文太。
映画を意識的に見ようという試みを初めて以降200本は見て、ほんと良作から駄作までいろいろありましたが、素晴らしい作品に出会うことができました。
まずストーリーが奇抜で挑戦的で面白く、開始から引き込み飽きさせないプロットが素晴らしい。そして不条理でくだらないが愛すべき世の中を笑い飛ばすユーモアと社会派でシリアスな側面を併せ持つ多義性が作品を嫌味なく深甚なるものたらしめてる。音楽や構図やアングルその他撮影技法も洗練されていて視覚、聴覚をも満足させる。
ほんとに素晴らしい作品ですが、ラストの沢田と菅原が対峙するシーンが少しきになりました。菅原があまりに熱っぽく演じすぎて浮いていた気がしました。菅原にもう少しスポットを当てて掘り下げていたらとも思いました。
本当に素晴らしい映画なのでぜひ多くの人に見てもらいたいものです。
この作品が気に入った方はスコセッシのタクシードライバーとかもいいかもしれません。
原子力という観点で見ると今川昌平の『黒い雨』や黒沢明の『夢』、『チャイナシンドローム』なんかがありますね。
今作は原子力を直接フォーカスした作品ではないですが、これらの作品を見ると原子力の危険というのは充分分かっていて憧憬も鳴らされているはずなんですよね。それなのに3・11のようなことが起きてしまった。んー考えさせられます。
この作品が気に入った方はシドニー・ルメット監督、アル・パチーノ主演の『狼たちの午後』なんかがお薦め。、

2009/10/23 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:50(68%) 普通:11(15%) 悪い:12(16%)] / プロバイダ: 319 ホスト:260 ブラウザ: 4447
【良い点】
(本当に良い意味で)無茶苦茶な映画

【悪い点】
なし。

【総合評価】
さえない教師がプルトニウムを盗み出し、アパートの一室でこともあろうに
原子爆弾を完成させる。そしてその爆弾を利用して政府を恐喝するのだが、
その内容は微笑ましいというかくだらないというか・・・。

この映画は本当に見所満載。なんとも形容しがたい魅力有る沢田研二の役所。
無気力で世間に対して穿った目をして、そして遂にとてつもない計画を遂行する。
しかしながら原爆が完成した時点で何となく目標を見失い、いろいろやってみる
ものの、心は虚ろなまま彷徨った挙げ句に最後に壮絶なバトル。
沢田研二も凄いが執念そのものの菅原文太も驚愕に値する。これだけやって
死なないんですかー!もう、見ていてこの人の方が怖いです・・・。

他に類を見ない秀逸なアイデア、そこを補うSF的な部分でのリアリティ、
この時代ならではの派手さとスピード感、そして随所に魅せるシニカルとコミカルさ。
本当に素晴らしいエンターテイメントだと思う。
いろんな意味でひとつ突き抜けた作品ですね。

2008/09/06 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:64(73%) 普通:10(11%) 悪い:14(16%)] / プロバイダ: 17298 ホスト:17277 ブラウザ: 3874
日本映画を語る上では欠かせない映画の一つである。
娯楽映画の中にテーマ性を取り入れており、何度見ても楽しめる作品である。

===原爆で日本を・・・===
原爆映画は何度もあったが、原爆を自分で作って国家を脅すというのは今までに無かったものだろう。
しかし、これは危ないものを秘めている。
まず、原爆をつくるための「プルトニウム」をいかに手に入れ、どのように自室で原爆を製造するのかというものである。
ここで、普通なら「嘘だ!」と思ってしまうかも知れないが、この作品はそう思わせぬように様々な工夫が施されている。
プルトニウムを盗むのにも一定のテンションがあり、「こんな簡単に盗めるわけ無いだろ!」と思わせないようにスピーディーに奪っていく。さらに原爆製造も丁寧で、すべてがそこらへんで買えるような用具で簡単に原爆を作っている点もリアリティーをだしている。
金属プルトニウムを調理用の網ですくって磨いたりと、「原爆はこんなに簡単に作れます」というような演出がこっている。(もちろん、この作り方は嘘であるが、それでもここまでリアルに見せている点を評価するべきである。)

そして、最初はそれを作って何をしようかと思っていたのだが、主人公は少し前の修学旅行でバスジャックに巻き込まれ、そこで犯人を命がけで逮捕した刑事(菅原文太)と対決したと思い立ち、原爆をつくったと日本政府を脅すのであるが、その日本を脅した際の要求が、これまた庶民的でリアルであった。

「テレビのナイター、あれ最後まで見せて」

であった。
原爆を持っているといったら、別に金を要求したって良いのに、あえてそこに「テレビのナイター」という要求を持って来る点がすごい。
しかし、テレビのナイター延長を要求した後、主人公は何をしていいか分からない。そのため原爆をころころとサッカーボールのように転がして「何がしたいんだお前は?」と原爆に語りかけるシーンも「やりたいことはたくさんあるのに、何をして良いか分からない」という点が非常にリアルに響いてくる。

この作品は、良い意味で「リアルと非リアル」のバランスが取れているのである。(このリアルと非リアルのバランスは「機動戦士ガンダム」でも同じことが言える)

===娯楽映画か芸術映画か===
映画には大きく分けると

・万人受けを狙った「娯楽映画」(トリックやアイアムレジェンドなどがそれにあげられる)
・映画をある程度よく知っている人向けの「芸術映画」(バトルロワイアルやパンズラビリンス・フリック・バッシング等)

この二つであるが、この「太陽を盗んだ男」は、その両方が合わさっている。
原爆を盗んで政府を脅していろいろな要求をする点は娯楽映画としての要素だが、そのなかに先ほど書いた「なにをすればいいのか」などの人の心に突きつけられる点が芸術映画の点をあわせている。
ここまで二つの要素をあわせた映画はそう多くは無いだろう。

===沢田研二===
今はあまり見なくなったジュリーこと沢田研二であるが、演技面に関しては「彼しかこの主人公を演じられない」と思う。
演技にさまざまなバリエーションがあるというわけではないが、そのぶん一つの演技に絞ることで、観客にも上手く「庶民的」なイメージもついているし、風船ガムをかんでいるところも「バカな教師」といったものをひねらずストレートに表現できている点も特徴的である。
また、最後に菅原文太と決闘してそのとき菅原文太は死亡するが、そのときに目から涙が出てくるシーンも「菅原文太と戦うという目的を失ってどうすればいいのかという絶望感」がストレートに伝わっている。

===菅原文太===
演技にも、「硬派な刑事」を表現するように努力している点が見受けられる。
沢田研二と上手く対照的になっている点もよい。

しかし、なによりも最後に沢田研二との決闘シーンでの演技で、八発以上も銃弾を暗いながらも何度も立ち上がって沢田を追い詰めていくシーンでの顔は非常にいい表情をしている。
さらに最後に沢田研二と一緒に屋上から飛び降りるシーンでの表情はとても印象に残るだろう。

===名シーン===

---プールでの心証シーン---
沢田研二がプールでプルトニウムを投げ込み、子供がしたいとなって浮いているところに自分の死体をみるという心証シーンであるが、このときに、真剣に「原爆をつくって被爆して、これからどうすればいいのか」を表現している。

---ラスト決闘シーン---
決闘するまえに2人で日本について語るシーンは、2人の考えの違いなどを短い時間でストレートに表現している名シーンである。

===総合===
日本映画を語るなら、かならず見てほしい作品である。

2005/11/20 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:59(83%) 普通:6(8%) 悪い:6(8%)] / プロバイダ: 40374 ホスト:40453 ブラウザ: 3874
「……ジュリ〜〜♪!#&$%」
あの当時、僕はおこちゃまだったので、あの当時の沢田研二さんの人気、すごさをリアルタイムであまり実感してなかったですが、ちょっと大人になってこの映画見ちゃうと『寺内貫太郎一家』であのおばあちゃんがモンモンしちゃうのも頷ける。色気と怪しさ、時折見せる寂しい悲しい目、男の僕でもモンモンだ(笑)

対照的な菅原文太さん演じる警部(だったけ?)さん、自分で言っているように国家の「犬」、しかもひたすらしつこく獲物(ジュリー)を追っかけるギラギラしてる獰猛犬だ。いいー!平成の時代ではなかなかお目にかかれないタイプだ。

鉄砲を手に入れて万能感に浸ったり、それまでしたことがない悪さしたり話は映画でも漫画でもあるが、
この映画の主人公が手に入れたのは、原爆!!しかも個人で。スケールが違う。
ストーリーに関しては説明不要の邦画では死語になりつつあるドキドキハラハラの「娯楽作品」、と同時に「何かを考えさせられる作品」。さっさと道路封鎖しなよ、とか突っ込みたくなる個所もあるが、それは野暮。

「(幸せになれると思って)手に入れたものの、何していいかわからない」どうする?どうしたらいい?
原爆を作ったジュリー役の教師は問う。
この映画が作られたあの時代、まだまだあった"がむしゃらにいかければなかなか掴めない幸せ"という世相を反映していたのではなく、"電子レンジでチン、的なお手軽簡単な幸せ"というちょうど今の時代に表したもののように思う。つまりあの映画のテーマというか思想は10年以上先を行っていたんじゃ…最近そう考える。

僕がず〜っと気になったのは屋上シーンの多さ。都会の中で"怪しげな"物思いふけるところ、本音をぶちまけるところはまさに屋上しかないってくらい多い。都会ならではの屋上、何かそうさせるものがあるのか?

記憶があいまいなのですが、
『亡国のイージス』の著者福井晴敏さんがNHKのテレビ番組「トップランナー」で好きな(だったような)邦画3つで確か『新幹線大爆破』、『日本沈没』そしてこの作品を上げていたような。

製作は1979年?!ガンダムと同じ年だったのね…。

2005/08/13 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
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沢田研二演ずる高校の化学教師の物憂い感じは最高でした。アパートの自室でこっそり原爆をつくっていく
シーンはすごく印象的でした。とくに終わり方が、パターンにはまらない仕方だったのもよかったです。

2004/07/04 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
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原爆を作りたくなった化学教師のほんの一人の思いつきから日本が壊れるっていう極端なデフォルメを原爆という道具を通して描いた映画です。設定からして話はややマンガ的なのですが、日常的な生活空間の行為から世界が破滅に追い込まれるというプロセスが最高に面白い。大友克洋とかが好きなアニメファンにはぜひ見て欲しいですね。

中だるみのないストーリーの進行テンポのよさ、日本の命運を手に握りつつ危なっかしく次の一挙一動から目が離せない沢田研二の見事な性格俳優っぷり、菅原文太の刑事のかっこよさ、映像的な構図のセンス、音楽のカッコ良さなど、サスペンスものの日本映画では「踊る大捜査線」がヒットした今でも、なお必見の作品だと思います。いままで5回以上通して見たなぁ(ビデオで)

まあ原爆自作のくだりは、専門家に聞いたことがあるけど、当然ながら、嘘があるらしいです

2004/06/13 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
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沢田研二演じる理科教師がプルトニウムを強奪して自分で原爆つくって
世間を脅して楽しんでいるうちに、本人が放射能の汚染で毛が抜けたり
して、挙句余ったプルトニウムを市民プールに投げ込んで、死人プール
にしたりとトラウマになる描写が満載の映画でした。
また、理科教師も少しナルシーなのか、銀の球体の原爆に自分の裸体を
写して楽しんだり・・。

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2017/05/06 好印象 by (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 8622 ホスト:8376 ブラウザ: 10196 [編集・削除/これだけ表示]
感じた事可笑しく笑える/面白い/悲しい/怖い/びっくり/考えさせられた/勇気貰った 
ストーリーとても良い(+2 pnt)
キャラ・設定良い(+1 pnt)
映像最高(+3 pnt)
声優・俳優最高(+3 pnt)
音楽最高(+3 pnt)

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