[日本映画]青天の霹靂: 2019/10/20 墨汁一滴


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2019/10/20 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/]
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見終わった後で知ったことだが、物語の着想は、劇団ひとりが実際にマジックバーで目撃した、
とあるマジックに感動して、それを映像化したいと思ったことが起点らしい。

いわば、そのマジックシーンの映像化のために、
物語を肉付けしていったということらしい。

そのマジックシーンが見事、物語の象徴になっている。
クライマックスの見せ場における、その美しさに涙腺がゆるむ。

映画という映像表現でできることの有用性をよく知っているみたい。
どこまで本人がやっているのか怪しいが、編集にもセンスを感じる。

印象的だったのが、登場人物たちを俯瞰で見せるシーンよりも、
顔面アップに寄ったシーンが多いことだ。
演者たちの表情に、劇団ひとりが惚れ込んでいるのがわかる。

主演の大泉洋の顔面アップから滲むのは、みじめさや恥ずかしさだ。
誠実さを感じてしまう大泉洋でやってしまうと、浮いたシーンも少なくないが、
全編を通じて、大泉洋でないと成立しなかったと思う。

面白い映画を生み出す映画監督には作家性がある。

監督名を芸人名(「劇団ひとり」)にしていることがポイントだと思う。
芸人は人を笑わせるプロだということ。

劇団ひとりだから生み出せた笑いが本作の大きな功績だ。
どこかシニカルな視点がついて回るのが彼らしくて面白い。
狙いにいった笑いが見事にハマるだけでなく(劇場爆笑)、
物語の流れに違和感なく溶け込ませているのも巧い。
その笑いの使い方に、ウディ・アレンにも似た作家性を感じてしまう。

ストーリーテラーとしての才能、芸人ならではの演出力。
「笑って泣いて」というありがちだが
日本映画として希有な完成度だ。



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