[日本映画]山椒大夫


さんしょうだゆう / Sansho the Bailiff
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注意: これは日本映画版。その他メディアのページ: 文学:山椒大夫
日本映画総合点=平均点x評価数389位3,012作品中総合点6 / 偏差値53.79
1954年日本映画総合点4位11作品中
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声優・俳優1.80(とても良い)5
映像1.60(とても良い)5
ストーリー1.40(良い)5
キャラ・設定1.20(良い)5
音楽1.00(良い)5
悲しい100%5人/5人中
道徳心&モラル100%5人/5人中
考えさせられた60%3人/5人中
美しい40%2人/5人中
勇気貰った20%1人/5人中
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監督:溝口健二
脚本:八尋不二依田義賢
製作:永田雅一
出演者:田中絹代

※ この説明部分にはWikipediaを参考/または引用した部分があり、GFDLのラインスが適用されます。
日本 公開開始日:1954/03/31(水)
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最終変更日:2012/10/27 / 最終変更者:雪霞 / 提案者:スー (更新履歴)
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2019/06/12 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:599(59%) 普通:253(25%) 悪い:166(16%)] / プロバイダ: 2534 ホスト:2505 ブラウザ: 8337
【良い点】
・物悲しくもリアリスティックな人買いの現実
・映像としての美しさが素晴らしい
・安寿のきりっとして爽やかな存在感

【悪い点】
・成長した厨子王がちょっと・・

【総合評価】
平安時代末期、民思いがあまって夫が左遷され、没落した妻の玉木と、息子の厨子王、娘の安寿。夫に会いに行く途中で、人買いに攫われてしまい、玉木は佐渡、厨子王と安寿は丹後国の山椒大夫という領主の元で奴隷として働くことになる。
長じて厨子王は安寿の助けもあって、逃げ出し、丹後の国司として山椒大夫の元に戻ってくる。しかし、安寿は亡くなってしまったことを知り、国司を辞して、佐渡へ母親を探しに行く。そこでは、娼婦として過酷な生き方をしてきた老いた母親の姿があった。

とても重い内容である。厨子王や安寿、玉木の過酷な人生は哀しく辛いが、そこからは家族の相手を想う愛情がひしひしと伝わってくる。
そして、山椒大夫の下で生きている奴隷たちの生活もまた過酷である。彼らは劣悪な状況で働いており、脱走に失敗すると額に焼きごてを押され、病気で死にそうになると野山に捨てられてしまう。

溝口監督は『雨月物語』などもそうだが、"侘しさ"というものを、その演技、間の取りかた、風景で表現するのが非常に巧い方だと思う。特に、その侘しさは貧しい人から見たものが多く、この『山椒大夫』もそういった人たちへの情というものが感じられるものの、しかし、そこに特別なヒーローを出すではなく、辛い現実を辛いまま表現しているように感じられて、そこが一番印象的だった。

2016/06/04 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:3247(33%) 普通:3431(35%) 悪い:3202(32%)] / プロバイダ: 29292 ホスト:29168 ブラウザ: 5213
この年(1954年)、森鴎外は生きていれば92歳でしたが・・・・・・・

小説版も読んだ事あって、それとも言う事は被る点もあるけど、旅人を宿に泊めるのは
ダメ!!な本来人身売買を防ぐ為の方が結果的に厨子王一家の悲劇に繋がってしまった
のは皮肉でしたね。公開された当時、日本もまだ経済水準が戦前で最も良かった頃の水準
に漸く回復してきた頃で、小説版同様次郎(でしたっけ?)みたいに安寿と厨子王を温かく
励ましてくれた人もいましたが、一方で逃げ出そうとした者には焼鏝を当てた等
当時の世相も幾分か反映された様な苛烈で厳しい現実を目の当たりにしたのには改めて
ゾッとさせられたものはありました。

厨子王もただ黙ってこき使われていたわけではなく、その為に払った犠牲も小さくは
ありませんでしたが、関白・藤原師実への接近等運命に翻弄されながらも粘り強く
世の中そのものを少しでも変えていこうとした姿は、時代は違えど2016年現在の
世界情勢とか改めてみても勇気を与えられたものもあったかもしれません。

人身売買がいくら非人道的だったとしても、それで生活している人がいるのですから、
厨子王の側近にも容易に従わなかった人もいたし、所謂抵抗勢力が必死に既得権益を
守ろうとしていたのも彼らからすれば当然至極だったのですが、山椒大夫の、最後まで
ブレなかった良い意味での憎たらしさも終盤の大きな見せ場になっていましたね。

そして最後は佐渡で母に再会し、盲目となってしまったし、失われた時間が戻ってくる
わけではないですが・・・・・・・・津川雅彦氏の少年時代の代表出演作でもあった
様ですが、氏もその物怖じしなかったパフォーマンス等やはり既に大物役者の片鱗が
見られましたね。評価は「とても良い」寄りの「良い」で。

[推薦数:1] 2015/11/06 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2034(50%) 普通:787(19%) 悪い:1250(31%)] / プロバイダ: 11146 ホスト:11369 ブラウザ: 7866
有名な森鴎外原作の映画化ですが、戦後の生々しさが残っていた頃の作品故か、苛烈な描写もありましたね。

原作では姉弟だったのが、兄妹に変更されているのですが、おおまかな筋は同じでした。

【良い点】

山椒大夫の悪者振りと、当時から悪事を働く権力者をしょっぴけないもどかしさというのを、安寿の犠牲で逃れたものの、厨子王がようやく復讐を果たすにしても、関白から「国のためにあーだこーだ・・・」なんて不条理で理不尽な面も描かれていました。

時代劇なんかでは悪者は最後はスパッと始末されるケースが多いのですが、本当ならこういう感じなのかもしれないな・・・ということや、姉、いや妹を失い、父も先立たれ、身分も捨ててようやく、疲弊して盲目になった母との再会が無常観と救いを与えてくれたといえます。

【悪い点】

途中のやさぐれる厨子王が直ぐに態度変えたり、安寿の入水自殺にしてもちょっと説得力が不足し、山椒大夫退治にしても、軍部の圧政から解放される戦後をオマージュさせる人々の姿を描くにしても、もう少し早くできなかったかと思うし、ラストの母との再会にしても、もう少し時間を掛けても良かったような気もします。

【総合評価】

大映らしい時代劇映画でしたが、やや無難に造られていた感じもします。

世間へのアピールやテーマを出していたのは大映らしいといえましたが、そういった反骨心やテーマのパワーがやや大人しめだった感じもするので、この後の大映時代劇の盛り上がりからすればやや大人しめだったと思えます。

2015/05/18 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2243(50%) 普通:1123(25%) 悪い:1123(25%)] / プロバイダ: 36209 ホスト:36373 ブラウザ: 5173
先日、BSにて鑑賞。原典は自分も既読でしたが相違点らしき点が幾つか気にかかり調べ直してみました。

ポイントは2点でまず安寿と厨子王の関係。原典では姉弟だったのに対して本作は兄妹。
もう一つは厨子王の山椒大夫に対する復讐がさらりと流され下人達の解放による追放処分に纏められている。
これは戦後という時代を反映するものだったようです。
メイン二人は戦災孤児のメタファー、物語は戦後民主主義の台頭による抑圧的封建社会からの解放のメタファー。

母の生存を知り逃げ出そうと言い出す安寿に対する厨子王の返答。
「先の生活はどうなる?お前は身を売り俺は野党に落ちぶれるのがオチだ」と言い放つのも
彼の方が年長者で現実が見えているからこそ説得力がある。
兄を送り出した後に安寿が湖に入水する場面と、その直後に厨子王が駆け込んだ国分寺の大仏が映るカット。
兄の言葉を妹なりに真剣に受け止め、せめて兄の無事と母との再会を祈願するため御仏に命を捧げる意味合い。
この辺りはキリスト教的価値観の外人さんには理解しがたいでしょうか(笑。
山椒大夫の焼印による拷問などの凄惨なシーンも入るし。

ただ自分の生活を失う危険や明日の生活もどうなるか分からない身の上で正しい事を貫く
(厨子王の中盤における発言も父の失脚による身の上からの反動による)難しさというテーマは万国共通。
「火垂るの墓」の作者も戦後、妹を死なせて自分は生き残ってしまった悔恨の念をずっと引きずっていたというし
当時に本作を観て涙した人は多いのではなかったでしょうか。

2015/03/12 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:7304(87%) 普通:616(7%) 悪い:455(5%)] / プロバイダ: 21970 ホスト:21947 ブラウザ: 1975(携帯)
内容はある程度知っている状態で視聴しましたが、それよりもやはり、目を引かれたのは映像面でしたね。

今から60年以上前の1954年に作られた作品ということもあり、当然、映像に関しては白黒ではあったものの、それでも綺麗だなというか画面の見せ方が上手いなという印象でした。

とりわけラストでの母と子が再会するシーンでは向こう側の水面が太陽の光が当たってキラキラしている様子が容易にうかがえて、なんというかこだわって撮っているなという印象でしたね。

ストーリーの大筋としては原典とだいたい一緒でしたけれど、母親と切り離された姉弟の悲しみやそして再会を果たしたとはいえ、姉の方はすでに退場させられてしまっており、弟が無事生き延びて母親と再会するわけなんだけれども、心の底から手放しで感動できるわけではなく、世の中の無情感といいますかそういった切なさが感じられ、あの場に姉がいられなかったということもあり、よりいっそうそう思わされました。

森鴎外の小説の方は全部読んだことがないため、機会があれば是非とも最後まで通して読んでみたいものですね。

最後に評価になりますが、とても良いよりの「良い」とさせていただきます。

2013/04/04 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:882(66%) 普通:353(27%) 悪い:93(7%)] / プロバイダ: 8068 ホスト:8065 ブラウザ: 6546
「人は慈悲の心を失っては人ではない。己をせめても人には情けをかけ、人は等しくこの世に生まれてきたものだ。幸せに隔てがあってよいわけがない。」
・気強く
・いたずら
・てごころ
・上洛
・やっこ
・はしため

監督は『雨月物語』の溝口健二。
厨子王を演じるのは津川雅彦。当時14歳。
伊丹映画での活躍を見ているとずいぶんと若いですねえ。こんなに若い時から一線で活躍しているなんてすごいです。

母と子の対面のシーンは感動的。

溝口健二の代表作としてぜひ見ておきたいですね。

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2019/06/12 好印象 by (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 2534 ホスト:2505 ブラウザ: 8337 [編集・削除/これだけ表示]
感じた事美しい/悲しい/道徳心&モラル 
ストーリーとても良い(+2 pnt)
キャラ・設定良い(+1 pnt)
映像最高(+3 pnt)
声優・俳優良い(+1 pnt)
音楽良い(+1 pnt)

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