[日本映画]二代目はクリスチャン


にだいめはくりすちゃん / Nidaime wa Christian
RSS
日本映画総合点=平均点x評価数2,426位3,049作品中総合点-1 / 偏差値47.42
1985年日本映画総合点19位23作品中
評価統計
評価分布
自分も評価投稿する
属性投票する
監督:井筒和幸
脚本:つかこうへい
原作:つかこうへい
製作:角川春樹
日本 公開開始日:1985/09/14(土)
90211
最近の閲覧数
2000100000
この作品を日本映画として最高の中の最高と投票した方はまだいません。
(階位と権限/特典の関係の説明)
最終変更日:2015/06/30 / 最終変更者:mosukuwa / 提案者:mosukuwa (更新履歴)
  投稿の系統で絞込
この評価板内限定
2019/09/23 悪い(-1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1154(76%) 普通:254(17%) 悪い:110(7%)] / プロバイダ: 583 ホスト:516 ブラウザ: 4721
85年に公開されたつかこうへい原作のアクション映画。美人シスター“今日子"へ、警察官で実家が仏教寺の次男“神代"とヤクザの“晴彦"が共に我こそがと互いに先を争い求婚し、自分の想いを伝える。そんな中天竜組の二代目の組長を継ぐべき晴彦が敵対する`黒岩組'の罠に嵌り、殺されてしまう。そうした中で不意に跡を継いだ今日子は組員に耐えることを諭すが、黒岩組の嫌がらせはエスカレートする一方だった。ついにシスターは白刃を手に立ち上がる。

本作品はつかこうへいの原作小説を井筒和幸監督の演出を得て、新境地を開拓したアクション・コメディー映画の快作で、アクションスター`志穂美悦子'による壮大な演出を見開いた傑作作品となっています。シスターであった“今日子"がヤクザと結婚し、その相手が死ぬことで二代目を襲名するというストーリーは、角川映画往年のヒット作『セーラー服と機関銃』を連想させますが、本作品は志穂美悦子の眩しいばかりの美しさを見せながら、美人シスターが、後半では一転してドスを片手に大立ち回りを見せるという、「聖女と侠女」この両方を巧みに演じる志穂美悦子の希有な才能を持った女優の魅力が見所となっています。

本作品のヒロインで志穂美悦子演じる“シスター今日子"は神戸の教会の美しいシスターで26歳。教会の前に捨てられていた孤児で、マザーに育てられた。イタリアの修道院にも8年いたことがある。真面目で男性経験もないが、男にはモテる。英二に惚れている。父親は「狂犬病の鬼頭」と呼ばれた伝説のヤクザで、母親は遊郭の娼婦。岩城滉一演じる“天竜晴彦"は亡くなった天竜組初代組長の息子で、2代目を襲名予定。百合と付き合っているが、今日子に惚れている。今日子のハートを射止める為、組員たちを道連れにして洗礼を受ける。柄本明演じる“神代"は神戸署の刑事。晴彦とは幼馴染みで恋のライバル。今日子に惚れているが、100年続く天台宗の寺の息子なので、嫌々ながら檀家総代の娘の`とみこ'と婚約する。室田日出男演じる`黒岩'は世話になった天竜組の親分を裏切り、大勢の組員を引き抜いた黒岩会の会長。神戸で大きな力を持つ天竜組の代紋を狙っている。病院で覚醒剤を売り捌く卑劣で冷酷なヤクザ。かたせ梨乃演じる`百合'は晴彦を陥れる為、黒岩が仕向けた女。騙すはずだった晴彦に本気で惚れてしまい、今日子に嫉妬する。黒岩によって覚醒剤中毒にされてしまう。蟹江敬三演じる`磯村'は天竜組の若頭的立場のヤクザ。5人になってしまった弟分(金造・徳二・次郎・吾助・森田)のまとめ役で、頼りない晴彦を支えている。劣悪な環境で育ち、中学の時に父親をバットで殴り殺した過去がある。北大路欣也演じる`英二'は一匹狼のヤクザ。「火の玉の英二」の異名を持ち、チンピラ時代に今日子の父親を殺した。博打での壺振りでは、サイコロの目を自由に操ることができる。警察に追われている時に教会へ逃げ込み、今日子に助けられた。

ストーリーは神戸は六甲山の中腹にある`聖サフラン教会'では、天竜組組長`故天竜源一郎'の告別式が行なわれていた。オルガンで讃美歌の伴奏をしているのは“シスター今日子"。その瞳は神のみを見つめ、端正な横顔はこの世のものとは思えないほど美しく優しい。この今日子に惚れているのが天竜組二代目候補“天竜晴彦"。本来ならば天竜組の二代目を継ぐべきところなのだが、恋は盲目、晴彦にとっては天竜組の代紋より今日子の存在の方が大きいのだ。彼女の気を引く為に、毎日教会のブタ小屋の掃除に余念がない。それどころか子分の意見を無視して、全員洗礼を受けさせてしまった。腹巻きの中にはドス、首には十字架という情けない姿で仲間からはバカにされる始末。一方今日子に想いを寄せている男がもう一人。晴彦の幼馴染みで`神戸署'の刑事“神代"だが、実家が天台宗の寺だけに二人の間には宗教の厚い壁が立ちはだかっている。しかし肝心の今日子は数年前、ある嵐の夜に宿命的な出会いをした“英二"という男に、秘かな恋心を抱き続けていたのだ。天竜会と対立する`黒岩会'会長の`黒岩'は、自分の情婦`百合'を使って晴彦を罠にかけようとしていた。そして二人が抱き合っている現場を抑えた黒岩は、晴彦を袋叩きにしてしまう。晴彦を救出に行った今日子は、黒岩のところに身を寄せている英二と再会。だが英二に寄りそう女の姿を見て、その場に立ち尽くすのだった。今日子はついに晴彦と結婚することにした。式の後で晴彦の二代目襲名披露も行なわれることになった。結婚式当日、今では晴彦に想いを寄せるようになっていた百合が、嫉妬に狂ってナイフで今日子に襲いかかり、彼女を庇った晴彦が刺され死んだ。今日子は涙の渇く間もなく、神代に連れられて二代目襲名披露会場へ。居並ぶ親分衆の前で亡き晴彦に替って二代目を襲名するのだった。一方黒岩会は一気に天竜組を潰すべく無差別攻撃に出た。次々と倒れていく子分たち。しかも今日子が世話する子供たちまでも標的にされた。爆破され破壊された教会で呆然と立ちつくす今日子。その時崩れ落ちたキリスト像の後ろから、油紙で包まれた今日子の亡き父`狂犬病鬼頭'と呼ばれた父の長ドスが現われた。そのドスを手に黒岩会に殴り込みに行く今日子。途中あの英二が行く手を遮った。だが英二は今日子に人の斬り方を教えると、自分から彼女の手にかかって死んだ。英二を斬った今日子は父親の形見の刀を持ち、黒岩会へ殴り込む。ダイナマイトを持った`次郎'とマシンガンを持った神代が後方から今日子を援護し、大勢の敵を倒していく。しかし次郎は途中で黒岩に撃たれて死んでしまう。今日子は修羅と化し、傷を負いながらも黒岩に迫っていく。そしてついに黒岩を刺し殺し、落とし前をつける。戦いの後、神代は全ての責任を自分が被ると言ってくれる。今日子は2代目からシスター今日子に戻り、子供たちを育てていくというもので、ヤクザを題材とした映画なのに、主役が至って普通の教会のシスターがヤクザの2代目を襲名するというかなり突飛な作品となっています。本作品は前半は志穂美悦子演じる“シスター今日子"と警察官で実家が仏教寺の“神代"とヤクザの“天竜晴彦"の三角関係を巡るラブコメディとなっており、後半は打って変わって血で血を洗うヤクザ映画の展開となっています。最初のコメディ展開を好きで見ていた人には「どうしてこうなった?」という疑問しか残らないと思います。しかし本作品は限られた時間で観客が疑問を挟む余地の無いほどの勢いでストーリーを展開させ、殴り込み時の今日子のテーマソングをバックに「てめぇら!悔い改めてぇ奴は十字を切りやがれ。でねえと一人残らず叩っ斬るぜ!!」という台詞はかなり印象的になっています。

本作品は演劇界で飛ぶ鳥落とす勢いだったつかこうへい氏の脚本と井筒和幸監督による角川事務所創立10周年記念作品として、独特のストーリーとアクションドラマだったかもしれませんが、全体的に見たらヤクザの抗争が主で、何だか『セーラー服と機関銃』の真似事みたいな感じがしないでもないし、かつ往年の仁侠映画の焼き直しみたいで、志穂美悦子さんのいろいろな表情・演技・アクションを見られる盛り沢山な映画ですが詰め込み過ぎて残念な映画になってしまっていると思いますので、評価は【悪い】。志穂美悦子さんの可愛らしさが前面に押し出されたいかにもバブル感が漂う異色作品でしたが、キャラクター設定が飛び抜け過ぎてしまい、クリスチャンとやくざたちの価値観の違いというのがまったくうまく噛み合っておらず、バランスの悪い映画という感じで、コメディとシリアスがキャラクター以上に派手になってしまった感は否めませんでしたね。

この評価板に投稿する





作品の評価またはコメントの投稿欄
お名前 <=サイト内では一つのHNで。複数のHN使用は投稿全削除&アク禁対象です。実名ではないHNをお勧めしてます
この作品に対する評価文またはコメント文(丁寧な文面を心掛けて下さい)
※↑のボタンは評価のテンプレート[=形式例]を消すのに使って下さい
[コメント(?)]
良いと思う 普通と思う 悪いと思う
ルール違反の書き込みでなければ=>
↑上へ