[日本映画]人間魚雷回天


にんげんぎょらいかいてん / NINNGEN GYORAI KAITEN
  • 考えさせられた
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日本映画総合点=平均点x評価数435位3,049作品中総合点6 / 偏差値53.82
1955年日本映画総合点2位18作品中
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配給:新東宝
監督:松林宗恵
企画:広川聰
原作:津村敏行
日本 公開開始日:1955/01/09(日)
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最終変更日:2006/12/28 / 最終変更者:TCC / 提案者:ラマンチャ (更新履歴)
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2019/09/22 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:615(59%) 普通:265(25%) 悪い:169(16%)] / プロバイダ: 27581 ホスト:27796 ブラウザ: 8328
【良い点】
・特攻がいかに非人間的な作戦であるか切実に訴えてくる
・ただのお国万歳にしておらず、戦後10年の映画の中でしっかり反省している
・戦後間もない映画だけに、一つ一つの所作、セリフ、軍隊の動きにリアルさが滲み出ている

【悪い点】
・主人公3人以外の人物像も掘り下げてほしかった

【総合評価】
恥ずかしながら、特攻隊と言うと零戦による「神風特攻隊」の知識しかなかったのだが、このまさに人間魚雷と言われる回天の搭乗した特攻隊士たちのことを、この映画をとおして知ることができ、とても考えさせられる内容であった。

朝倉、村瀬、玉井という3人の予備少尉が話しの中心になってくるのだが、軍隊の非人間的なやり方に疑問を抱いたり、恋人を忘れられなかったり、2度の特攻出撃にも関わらず不慮の事態で帰還したことを恥じていたり、など三者三様の背景がある。それによって、最期に特攻してしまった3人も当たり前のように人間であり、色々な思いをもったまま逝ってしまったことを痛烈に感じさせる。

特に印象的なのが玉井少尉と恋人の幸子が海で逢瀬しているシーンである。既に特攻が決まっている男と女が語るべき未来が無いことを呆然と哀しみ、その海辺を鎌倉でのデートと妄想して手をつなぐ形で自分たちを慰めることしかできないのが、見ていてつらかった。

8月になると様々な戦争ドキュメンタリーが特集されるが、回天の件は見たことが無い。魚雷艦の極小な空間の中で死の恐怖と戦いながら、ただ一人で海中を敵艦に向かって特攻し、または故障により海底に沈んでいくという様が、零戦以上に特攻の非人間的な酷さを映し出してしまうからだろうか。
この映画を観ていると、そんなことを考えてしまう。

特攻という自ら命を散らすという行為は非常に苛烈なもので、そういう隊員の姿は物凄い迫力と、ある種の清らかさがあったのだろう。劇中で、特攻隊員に向かって「皆様は軍神でありますから。」と言っている場面はそれを象徴しているように思う。
そういったものが群衆心理として破滅的な陶酔感をもたらし、非人道的な行為と分かっていても誰も止められなかったのだろうか。そうであれば、特攻作戦を考え出した軍部の責任はとてつもなく重いだろう。
願わくばこの様なことが起きない未来が続くことを祈るばかりである。

2015/09/18 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:7601(87%) 普通:644(7%) 悪い:464(5%)] / プロバイダ: 21970 ホスト:22072 ブラウザ: 1975(携帯)
そういえば、だいぶ前に視聴した「ザ・コクピット」というアニメでも人間が魚雷に乗り込んで敵艦に突撃を仕掛けるという内容が取り上げられていましたが、このような非人道的な戦法には作中のアメリカ兵でなくともクレイジーと言いたくなってしまいますが、裏を返せば日本がそれだけ追い込まれていたということがうかがえますね。

終戦からちょうど10年後に公開された作品ながら、まるで戦時中に作られたんじゃないかと思うほどの俳優陣の真に迫った演技が印象的でしたが、特にまだ学生だった兵士と上官とのやりとりでしたね。

お国のためにと15歳ぐらいのときに予科練に入った18歳の若者が健気にも大日本帝国軍人らしく振る舞おうとしていたのに対してその心中を察してか優しく気遣い、「君の母親は君を見てどう思うのだろう?私には両親はもういないが君の母親の気持ちはよく分かる」とむやみに命を粗末にしてはいけないことを柔軟な語り口で説いている姿にはグッとくるものがありました。

そして、クライマックスでの魚雷の中で主人公が短刀で最後のメッセージを彫っているシーンが涙を誘います。

最後に、この作品の評価ですが「とても良い」とさせていただきます。

[推薦数:1] 2006/08/14 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2036(50%) 普通:791(19%) 悪い:1253(31%)] / プロバイダ: 20897 ホスト:20785 ブラウザ: 5234
連合軍から「海のカミカゼ」と恐れられた人間魚雷回天を扱った映画ですね。

『戦艦大和』から僅か2年後、戦後十年に企画されたものでした。

神風特別攻撃隊による特攻に加え、海中から人間が有人式に改造された魚雷で敵艦に突っこむというものでした。今だったらホーミング魚雷というものがあったのですが、当時は当然の事ながら、そんな事はなく、目標まで操縦し、そして激突するという戦法ですが、やはり非人道的戦法であることに変わりはありません。

本作では特攻に到るまでの経緯とその精神状況を生々しく描いたものですが、それが白黒故になんともいえない悲壮な空気とイメージ、そして雰囲気を与えてくれます。恋人と死に別れることが辛い予備少尉が、出撃前の最後の一時と安らぎを味わいながら、最後は自ら飛び出し、一足先に入水自殺した恋人の死も知らずに敵艦に突撃して自爆する悲壮感は忘れ得ぬものがありました。主人公にしても、本来やりたかった事が出来ず、先輩である従卒兵士との心の交流と、威張りくさってる一般兵士に、軍への怒りを露わにするところにも、本作の真骨頂がありました。

こうした死ぬ為の出撃というのは欧米諸国には理解できないものだそうですが、もともと軍人という商売は人殺しをするし、自分もまた殺されるかも知れないというものなので、そういったものの恐怖心を、装備が充実している今の軍隊には判らない事だと思います。

戦争はとにかく破壊と殺戮だけのものだという事例は昔も今も変わらないし、そういったものがいかに愚かで、そして空しいかと言う部分が、この映画の虚無感から表れています。

回天や零戦によるものだけではなく、木造特攻艇の「震洋」というものまで造られ、末期の日本を守る為に次々と太平洋に散っていきました。

本作の前に、回天の事は文献や、当事者達の証言で知っていましたが、お天道様を拝めず、水中で悶死していくという事では、神風よりも遙かに回天の方が辛かったかも知れませんし、末期の日本の潜水艦にはそんな回天が多く搭載され、そのまま敵艦に体当たりし、または、打ち出す事が出来ずに母艦共々無為に沈んでいくという光景が展開されたそうです(しかも、映画と違い、回天特攻でも戦艦と空母を沈めることは出来なかった)。

そうした意味では本作は戦後僅か10年目に造られた意味でも、戦争という記憶を決して風化させてはいけないという意味合いが込められた作品だったといえるでしょう。

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2019/09/22 好印象 by (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 27581 ホスト:27796 ブラウザ: 8328 [編集・削除/これだけ表示]
感じた事悲しい/考えさせられた/道徳心&モラル 
ストーリー良い(+1 pnt)
キャラ・設定良い(+1 pnt)
映像良い(+1 pnt)
声優・俳優とても良い(+2 pnt)
音楽普通(+0 pnt)

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