[日本映画]おとうと(1960年版)


Her Brother
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日本映画総合点=平均点x評価数482位3,049作品中総合点5 / 偏差値52.90
1960年日本映画総合点4位25作品中
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声優・俳優2.00(とても良い)2
ストーリー1.50(とても良い)2
キャラ・設定1.00(良い)2
映像1.00(良い)2
音楽0.50(良い)2
悲しい100%2人/2人中
道徳心&モラル100%2人/2人中
考えさせられた100%2人/2人中
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怖い50%1人/2人中
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監督:市川崑
脚本:水木洋子
原作:幸田文
製作:永田雅一

※ この説明部分にはWikipediaを参考/または引用した部分があり、GFDLのラインスが適用されます。
日本 公開開始日:1960/11/01(火)
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最終変更日:2013/10/27 / 最終変更者:永田 / 提案者:スー (更新履歴)
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2016/06/13 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2262(50%) 普通:1136(25%) 悪い:1136(25%)] / プロバイダ: 36209 ホスト:36373 ブラウザ: 5173
【良い点】
タイトル通りトラブルメーカーの弟が物語の中心に来るものの
家族全員がテンプレ的ではなく個々人の悩みを抱え勝手な一面があるリアル描写。
特に父親(言うまでもなく幸田露伴がモデル)は文豪として大成しているものの
家庭内では仕事に逃げて家族に背を向けていながら威厳を無理に保とうとしている所があり
本当は気が弱いのに無理に強がって、それでいて口八丁で自分を正当化しようとする弟が父譲りな性格なのも頷ける。

【悪い点】
岸恵子は美しいものの女学校の生徒はさすがに無理があったような…。

ラストシーンに唐突感。

【総合評価】
弟を中心に崩壊寸前の家族とその再生を描いた物語。
特にリウマチの持病持ちで姉に命令ばかりしていた継母と問題ばかりおこす弟は当初、距離感が一番、遠い印象ですが
(逆に姉弟は憎まれ口を叩きあっている時が一番、生き生きしている)終盤には弟の死病を切欠に互いに理解を示しています。
無論、基盤となる原作あってのストーリーの良さでしょうが市川崑&宮川一夫コンビによるカメラワークも見逃せない。
前半の家族で話し合う場面、「自分はよそ者」的意識が拭えない継母が一人立ち上がったアップを中心に背景に座ったままの三人が映るカット、
対して後半の立ち上がった弟のアップの背後で彼がひっくり返したインクを姉と持病持ちの継母が懸命に拭き取っているカット。
こういった映像技術の研鑽は後の邦画やその系譜にあるドラマにまで受け継がれていく事になります。

本作の評価は「とても良い」よりの「良い」で。

[推薦数:1] 2016/06/11 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2036(50%) 普通:791(19%) 悪い:1253(31%)] / プロバイダ: 11024 ホスト:11279 ブラウザ: 7864
しっかり者の姉と、やんちゃな弟が織りなす作品でしたが、どうしょうもない手が付けられない不良に見えた弟が、実は死病に冒され、その命が長くない事から破天荒に振る舞ったり、弟なりに姉に気を遣ったり・・・で、川口浩の演技が本当に見事だったと思えます。

【良い点】

岸惠子の姉の美しさと、その姉や家族に迷惑をかけながらも、自身の死期を悟っていたような弟の姿と、後半の入院生活で強がっていても、段々衰弱していくシーンが生々しいし、お見舞いを持ち込んでも、奉仕されて家族へのありがたみを知りつつも、死ぬ運命にある事を否定もせず、心の底からの喜びを表現できないアンビバレンツな部分を見せる後半が、一番の見せ場だったと思います。

『夢千代日記』ともある意味共通する美しい死に方にせず、かといって生々過ぎず・・・というバランスでの臨終と、ショックと疲れ、そして一つの出来事が終わった事で倒れる姉が、起き上がって弟の死を忘れようとするかのように、その悲しみを紛らわすかのように動けない後妻の母を置いて出て行くラストにはやるせなさと哀しみをどこへぶつければいいのかという部分が凝縮されていました。

【悪い点】

悪たれ弟なのにどこか憎めない、けど、もう少し心情をストレートに見たかったところと、リューマチ理由でろくに姉弟の面倒を見ない後妻と、仕事一筋すぎて、子供達に構ってやれなかった父親が少々無責任過ぎたような気もします。

周囲も悪童のような弟が死病に蝕まれているといった事を知ったらどうなるか?という変化も見たかった。

【総合評価】

父からはあまり構って貰えず、姉弟で幼い頃から・・・という印象がよく出ていました。父の仕事が忙しいので、母親代わりにもなっていた姉に、その姉を慕っていた弟の姿と、弟が亡くなった母親だけでなく、父親の役目もしてくれたような姉に、「本当は恩返ししてやりたい、けれど、自分は能無しで、更に死病に冒されていては・・・」という悲哀があったような気がします。実際こんな献身的な姉はいないと思うし、文句を垂れながら、弟は姉への感謝の念が強かったと思うけれど、素直になれず、照れて悪垂れてしまう・・・という今でいうツンデレや、ちょっと屈折している姉への愛情と想いは、シスコンとも呼べるかもしれませんが、迷惑ばかりかけてきたのに死病でガタガタの体では恩返しが出来ない歯がゆさと、悪垂れるしかないところに弟の心理が読み取れると思えます。

そうしたアンビバレンツな弟と世話を焼く姉の姿には、失われている現代の世情にも通じる家族愛以上のものが出ているといえそうです。

2015/05/17 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:7601(87%) 普通:644(7%) 悪い:464(5%)] / プロバイダ: 21970 ホスト:21975 ブラウザ: 1975(携帯)
幸田文原作の小説版に関しては全編通して読んだことはありませんが、高校のときに国語の問題集を解いていたときに確か本作の一部の場面が問題として取り上げられていたと思います。

ストーリーとしては自分の弟の姿をお姉さんの視点から描いた作品といった印象でしたが、とにかく主人公のげん(今の感覚からするとあまり女性らしくない名前だと個人的に思いますが)は思春期でやんちゃ盛りの弟に対して頭を悩ましている感じで、ときに弟のした所業に対して厳しく説教したりするものの、それでも弟が肺病に掛かったときには付きっきりで看病してあげたりと、お姉さんとしての弟に対する愛情がひしひしと感じられましたね。

そして弟もやんちゃで悪友たちとときにバカなことをしでかしたりと、まさに「もうどうしようもないな、これ」といった感じでしたが、それでもなぜか憎めない無邪気なところがありました。

ただしかし、二人の継母でしたね。厳格なクリスチャンゆえに二人に対して厳しかったのですが、やたら世間体ばかり気にしているステレオタイプな保守派の女性といった印象であまり好感が持てなかったですね。

原作も機会があればぜひ読んでみたいなと思います。

評価は「良い」とさせていただきます。

2012/10/26 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:882(66%) 普通:353(27%) 悪い:93(7%)] / プロバイダ: 31188 ホスト:30920 ブラウザ: 7307
「この胸のねこのへんが腐っているんだよ僕は、ほら聞こえるだろこうやって叩いてみるといかにも空洞と言う音がするだろ」
・平謝り
・後妻(ごさい)

監督は市川昆。
原作は幸田露伴の次女幸田文。
音楽は芥川也寸志(やすし)。芥川龍之介の三男。アニメ音楽の大家菅野よう子が師事していたそうです。
出演は岸恵子、川口浩、岸田今日子。

姉弟愛を描く作品。

碧朗が病気になる後半からが本作の見どころ。

川口浩の演技が出色。
この灰汁の強さはなかなかだせるものじゃないです。

銀残しと呼ばれる現像技法が使われた最初の作品だそうで、
それによる映像美もまた魅力。

音楽はハリウッドの影響を受けているかな、交響的でやや大仰な印象を受けました。
この作品にあっているのかな。もう少し違うアプローチの仕方もある気がしますが。

それとちょっと親子の関係がうまく描き切れていないようにも思います。
原作の方はそこらへんの描写がきちっとしているのかな。
ラストの終わり方から考えると説明的な感じになるのをさけたのかもしれませんね。

とにかく川口浩の演技は一見の価値あり。ぜひみてほしいと思いますね。

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2019/04/27 好印象 by (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 10475 ホスト:10652 ブラウザ: 8288 [編集・削除/これだけ表示]
感じた事感動/涙流した/悲しい/怖い/びっくり/考えさせられた/勉強になった/道徳心&モラル 
ストーリーとても良い(+2 pnt)
キャラ・設定とても良い(+2 pnt)
映像良い(+1 pnt)
声優・俳優とても良い(+2 pnt)
音楽良い(+1 pnt)

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記事日時:2011/06/20 [表示省略記事有(読む)]
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