[日本映画]シン・ゴジラ: 2016/09/03 けんぼー


Godzilla: Resurgence
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[推薦数:7] 2016/09/03 とても悪い(-2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/]
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形態を変化させながら日本へ襲い来る謎の巨大生物ゴジラに立ち向かう政府と技術者を描いた、シリーズ最新作「シン・ゴジラ」ですね。

新作ゴジラということで、ちょっと期待して劇場に足を運んだのですが僕的には残念賞な作品でした。ごめんなさい、結構長文で語っちゃいますね。

まずゴジラ。今までの流れの作品では「何をさておいても第一作ファーストゴジラありき」で、その後の繋がりでお話が展開します。そういう流れを全てリセットし、ゴジラは今作品で初めて出現した大怪獣として登場。過去の作品に頼らずとらわれずに行こう、その姿勢は評価できると思いました。
ただ恐ろしいゴジラを描く際に肝となるのは「何を考えているのかわからない人知を超えた大怪獣としての存在」というところだと思うんです。でも、どうなんでしょう。僕個人としてはこのシン・ゴジラに登場するゴジラには「現代社会に出現した異形の存在」としては感じることが出来ても「何を考えているのかわからない恐ろしさ」は感じなかったんですよ。故にゴジラ、デカ!とか気持ち悪い化け物的な怪物以上のものが感じられなかったといいますか。

「何を考えているのかわからない」ではなく、このゴジラは「何も考えていない」んですよね。最たるものが放射能熱線を吐くと全機能がストップして動けなくなる設定でしょうか。人類からすればこの上ない攻撃の好機至れりなんですが、ゴジラからすれば放射能熱線を吐く=自分が生命を脅かされるほどの攻撃を受ける最大の弱点でもあるわけです。
それなのに背びれや尻っぽからまで豪快に放出して、一度ならいざ知らず幾度も生命に関わるアクションを起こすって…何(笑)?人類に攻撃されるのを待ってるの?
ゴジラの表皮が所々赤く発光しているのって何故?説明が一切なかった気がするんですが、「こうすればルックス的にそれっぽく恐ろしく見えるでしょ」とかはダメですよ。おそらくは何か理由があるのでしょう。でも、もし説明しなければ解らないのか?と問われたなら「説明が一切ないので当たり前です」としか答えられないです。くどく説明しろとは言いません。が、特にどうでもいいと思うところは冗長と思わざるを得ないほど長いのに、肝心要となるところは全くと言っても過言ではないほど説明がないんです。
正直これはいただけないですね。

くどいくらいに流れるお馴染み伊福部昭さんの音楽も、ちょっと…かな。この作品の世界観には合っていない感じがしましたし、スパッと潔く行って欲しかった。「だってゴジラといえば」とか、そういう問題じゃなく…そうじゃないんですよ。全てを一新したゴジラが作りたかったというなら、そこは過去の音楽に中途半端にしがみついちゃいけませんって。

本編について。これは好みの問題なので好きな人がおかしい・嫌いな人がおかしいという論点ではないです。が、鑑賞した僕個人としては乗れませんでした。そもそも早口過ぎて言っていることを脳内処理する前に次々と新しい情報が絵的な表現でなく、騒がしいほどのテロップや早口言葉大会のようなセリフまわしだけで送り込まれてくるので尚更理解できない(僕が頭悪いだけ?)。
でも全国一般上映作品に於いて、わかる人だけわかればいいよじゃダメだと思うんです。

僕が頭悪いだけなのかも知れませんが、本作に於いて物語らしい物語というものが見当たらなかったです。一言でいえば延々シミュレーション一辺倒な印象。ゴジラの語りどころって、そこだけなの?それしかないの?ていいますか。
ゴジラの「PV」を見ているという感覚で、ゴジラの「映画」を観ているという実感が沸かないんです。

何もかもが空回りで後手に回っちゃう政府と頑張る技術者の状況説明、状況説明、状況説明、対策、対策、対策。延々これなんですね。ゴジラ出現で一大事の割にはどこか淡白で淡々としている感じで「さあ、どうしよう」が実感として伝わってきませんでした。

昨今、主要登場人物における内面や側面、バックグランドを描き、掘り下げをした作品はダサい・流行りでない・キャラクターの雰囲気でおしてナンボ。わかります。
でも総ての作品でそれが成立するかと言えば答えはイエスでしょうか。ゴジラを単体で扱う怪獣映画において、そういう掘り下げが全く無くても成り立つのかなって思います。掘り下げが無い作品に馴れた人にならウケるでしょうし着いていけるかもですが。
雰囲気でイケイケ、それをゴジラ作品で表現するのは果たして正解だったのかな、と。
それが正解なら、そして仮に人間サイドの掘り下げや物語など不要・登場人物は役目を黙々と遂行する機械的な、記号的な単なるキャラクターでよいという製作意図なら。それイコール120分弱の時間、最初から最後までゴジラのみ出して終わりで良くないでしょうか、極論かもしれませんが。上記で「ゴジラのPVを見ている感覚だった」というのは、場面々々の瞬発力やインパクト重視で、その他の描きが薄っぺらい感じがする…つまるところそういった理由なんですね。
発想や試みは新鮮なんですが、あまりにも「雰囲気だけで進行しますよ」に特化しすぎて全面に押し出し過ぎといいますか。

だから幼体、つまり第二形態ゴジラが暴れる東日本大震災を思わせるシーンも3.11を経験した僕から見れば正直言って「ご時世だから入れたかったのかな」としか映りませんでした。何ていうか恐ろしい過去である3.11震災を彷彿させるカットって感じではあるので、パッと絵的に凄く見えるかもしれないんですが。やはりCGはCGに過ぎず、それ以上もそれ以下もなく。
当時テレビ映像や写真で見たのこんな感じだったよね、というテレビ画面で見た印象で再現して作ったカットなんだなっていうか。実際に体験したわけではないでしょうから当たり前っていえば当たり前なんですけどね。
濁流に流される船舶や車輌という恐ろしい光景。でも事後それについては物語中で大して語られず。
だからその場のインパクトはあるものの、揺さぶられるものがなく。ある意味禁じ手の映像化に挑戦した姿勢は認められてしかるべきと思います。
が、しかし。反面、仏つくって魂入れず的に感じたのも事実です。

映画、すなわちフィクションに現実であったことを彷彿させるシーンをガンガン入れる=リアリティではないと思うんですよ。
現実こうなったら政府はこんなことしか出来ない・または現実こういった早口なんですっていうのは「なぞった」だけで、これもリアリティとは言わないと思うんです。
それに政府最高とか言う気は無いんですが、映画という媒体に於いて表現するにあたり、こんな扱いは酷すぎませんか?
理解するんじゃなく感じろ!でなく、絵空事であるジャンルの特撮怪獣映画ではあるのだけれど誰が監督をしましたとか総勢数百人出演しましたとか(そういうのは僕的には正直どうでもいいかな)でなく「怪獣映画として」観客を如何に引き込むかという大前提を忘れて欲しくなかったな。

良かったところは…うーん。ゴジラが兎に角デカい・列車のゴジラへの特攻・血液凝固剤・理由はよくわかんないけどアメリカ大統領になりたい石原さとみさん演じる特使が微妙に間違っているくさいイントネーションでゴジラを「ガッズィーラァ」と呼んでいて大爆笑させて頂いたところかな(笑)。
[共感]
2017/03/20 シンゴジラを通して政府へのストレスを解消するためのサンドバック映画だから受けたのだと個人的には思います。…ただその楽しみ方は滑稽極まりないですがね。だから海外でも爆死しまくっているんでしょうね by しろとくま


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