[日本映画]シン・ゴジラ: 2016/07/29 634


Godzilla: Resurgence
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[推薦数:12] 2016/07/29 最悪(-3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/]
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庵野がメガホンを採る!と聞いてから、全く期待しないで観にいったのだけど、良くも悪くも庵野らしい作品に仕上がったとは思う。

【良い点】

歴代作品のネタや音楽が散見される(どーせ庵野やスタッフの趣味だろうけど)ところと、ゴジラにしてみれば、無力で壊される対象でしか無い電車がゴジラ攻撃の特攻兵器に使われたというところ。

第1作やキングコング、84ではただ壊されるだけの鉄道がゴジラ攻撃として、B2よりもずっと有効兵器として活躍したという点は面白かったかもしれない。

『スペースゴジラ』の柄本明、『GFW』の國村隼も出演し、ゴジラ退治のネタに、さりげなく柄本明がスペゴジでやったゴジラに血液凝固弾を撃ち込むなんてネタを活かしているのも興味深い。

【悪い点】

東宝特有のSF兵器が出ないので、オキシジェンデストロイヤーのようなものも無いのだから仕方が無いのだけど、結局ゴジラを凍らせるなんて対処方法は『ゴジラの逆襲』や『デストロイア』(そーいや冒頭の海底トンネルのシーンは絶対デストロイア意識だろう)、GFWと同じなのは仕方ないにしても、肝心のゴジラが全く愛嬌を感じない造形になっているのは酷い。

ギョロリとした目は一応は初代意識なんだろうけれど、幼態時はオタマジャクシのお化けのような具合で、ミニラやリトルのような可愛さは無く、どちらかといえば、マグロ食いのジラの幼体のような感じで気色悪いし、いちいち赤い体液を撒き散らすのも結局庵野だからと云ってしまえばそれまでだけど、もうこんなモン撒き散らすなよと思ってしまう。

そしてゴジラの放射能が背鰭から発射されるのは、エヴァのS2機関露出の弐号機である以外に、「ゴジュラスギガのゾイドコア砲かよ・・・」とゲンナリしてしまうし、ゾイドのゴジュラスがゴジラモデルであっても、そのゾイドまで真似るというトコに、庵野のパクリしか造るモンがないというのを見せられてしまった(庵野は昔、ゾイドの亜流であるZナイトのアニメに参加してたんだし、ガイナックスもPSゾイドゲームのCGづくりやってるし)。

おまけに肝心のゴジラは尾の先と背鰭、口から放射能を全開砲しても、それで直ぐにガス欠になってしまうのは変に生物というところを出すのに矛盾を感じるし、無力な人類側に対し、そういうハンディキャップを付けなければならなかったとはいえ、ガス欠になって動けなくなるゴジラは、下手したらマグロ食いのジラよか弱いんじゃねーの?と意地悪な見方もしてしまう。更に冷却剤もどんどか造る必要あるのか?というのもあまり必要無かったような気もする(つーか、スーパーXなくても、カドミウム位はあるんじゃない?と意地悪なツッコミも出る)。

【総合評価】

ぶっちゃけ、ストーリーと設定が『84』の劣化版のような感じもするし、人間ドラマや政治ドラマに関しても、冗長で退屈だし、眠くなってしまった程。随所に旧作の伊福部音楽を流しているのは、正直伊福部音楽を冒涜してるような感じすらしてしまう(『GMK』ですら、無理ないようにしてるのに、庵野は金子の真似までしたのか?)し、どうにもぶれまくりで鑑賞者と気持ちを一体にしないのも悪い意味で庵野的な造り。

CGで動くゴジラはただのスライムのような感じもするし、縫いぐるみを使わない事に異論は大きかったと思う。CG合成も多すぎて、街が壊れるミニチュアよりも美麗で迫力のある映像かもしれないが、特撮の魅力はそんなもので片付けられないと思うのに、樋口にしても、庵野にしても、リアリズムの意味をはき違えているように思える。リアリズムは物語を面白くなくする要素も少なからず含まれている危険性を見落としているとも感じる(勿論、縫いぐるみ特撮より、CGの方が安心で低コストで済むかもしれないが)。

ラストのゴジラの尾に取り込まれた人と思われる描写は、これまたGMKの人々の残留思念の集合体のような具合にしているのかもしれないが、それにしても庵野に任せた結果がパクリばっかだし、作中の放射能の除洗だって、あれは本当は除洗ではなく、水で放射能を分散させているだけという現実を虚構にして描いているのも本末転倒である(バックスポンサーが問題だし)。

空気の読めないギャグのようなのも笑えないし、日米関係の問題点を描いているようでも、それでさえ奥歯に物が挟まったような違和感がある。そうした意味でゴジラと云うより、悪く云ってしまうと、ゴジラの名を借りたパワーゲームもどきの茶番劇映画と見られても仕方が無い感じがする。

どちらにしろ、平成VSシリーズはおろか、ミレニアムシリーズにすら劣る完成度である事に変わりは無いし、旧作の効果音や音楽をバシバシ使っても、メッキを張って誤魔化しているような感も否めないし、庵野を始めスタッフ達は旧作への敬意を込めていたのかもしれないが、それも逆効果で、ファンによっては旧作への冒涜のようにみえたかもしれない。

「ゴジラを造るのは、世界のどの映画を造るよりも難しい」

VSシリーズを手がけた大森一樹監督の言葉だが、その言葉の意味を庵野も庵野なりに理解していたのかもしれないが、結局はこうならざるを得なかった・・・と思えるのが本作だったと思う。
[共感]
2016/08/07 確かに『ゴジラ(1984)』の要素を悪い方向に変化させたような印象がありました。ゴジラのデザインが気色悪いというのも同感です。 by エリクサー


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