[日本映画]シン・ゴジラ


Godzilla: Resurgence
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日本映画総合点=平均点x評価数147位3,049作品中総合点15 / 偏差値62.15
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音楽0.73(良い)30
声優・俳優0.73(良い)30
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●スタッフ
製作:市川南 企画協力:神山健治浜田秀哉川上量生 エグゼクティブプロデューサー:山内章弘
監督・特技監督:樋口真嗣
音楽:鷺巣詩郎

※ この説明部分にはWikipediaを参考/または引用した部分があり、GFDLのラインスが適用されます。
日本 公開開始日:2016/07/29(金)
公式サイト
1. http://shin-godzilla.jp/
プロモーションビデオ (2個)
『シン・ゴジラ』予告『シン・ゴジラ』予告
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最終変更日:2016/09/22 / 最終変更者:霧の童話 / 提案者:mosukuwa (更新履歴)
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[推薦数:1] 2019/08/10 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:262(53%) 普通:122(25%) 悪い:106(22%)] / プロバイダ: 5179 ホスト:5184 ブラウザ: 9186
やはり、庵野監督ということでエヴァを彷彿させるところはあるが、
アニメと違って実写ならではの情景だったりがリアリティを感じさせてくれる気がします。

ゴジラが迫ってくるシーンなど、見たことがない映像に度肝を抜かれます。
ただの災害ではないという危機感が伝わってくるようです。

前半にある迫力のある映像で、瞬時にこの物語に引き込まれてしまいました。

ゴジラというより政治的観点や人間関係が主なストーリー展開ですが、
「もし巨大生物が本当に現れたら?」
と思うと実際にこうなりそうな感じが見ていてワクワクします。
新幹線爆弾など未来科学ではなく現代科学の知恵を使っての攻撃がまたリアル感を増しています。

随所現れるリアリティというか、現実ならこうかも?という所が見え隠れするとこが面白いです。
ゴジラが凍結した時、物語なら大騒ぎして勝利を味わう所、静かに作戦完了を告げる声が妙にリアルを感じます。

専門用語や難解な行動理由、ラストの解釈など難しい点も多々ありますが、
それはそれを流して観ても面白いし、もう一度観てみようという気分になります。

観るたびに、解釈や評価が変わるかもしれない面白味のある作品だったと思います。
[共感]
2019/08/10 「観るたびに」の所が特に共感しました。 by れいんぼーきんぐ

2019/06/15 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:7601(87%) 普通:644(7%) 悪い:464(5%)] / プロバイダ: 27701 ホスト:27580 ブラウザ: 10414
そういえば、何年か前に東京ドームでの巨人戦をプロ野球観戦に行ったときに、ちょうどゴジラのイベントをやってて盛り上がったりしていたけれども、あれって今思えば当時、新作であった「シン・ゴジラ」の宣伝も兼ねてのイベントだったのでしょうね。

ストーリーとしては簡潔にいってしまえば、突然、巨大不明生物であるゴジラが出現して、それに対して人間側といいますか、基本的には日本人が大騒ぎをして、そんななかで、なんとかしようと一致団結をして、ゴジラを鎮圧するといった流れとなっておりました。

実にシンプルかつ分かりやすい感じのストーリーなので、それほどストレスを感じずに見られると思いがちでしたが、肝心の本編が結構長めだったかなという印象で、のっけから会議室であれこれと国のお偉いさんが話し合いをしているシーンが多めだったりと、このときの緊迫感とかはなかなか良かったのですが、それがメリハリもなく、ずっと続くため、見続けているうちにだんだん疲れてくるほどで、個人的にはもう少しメリハリつけてスピーディーにやって欲しかったかな。

ただ、それでもゴジラが大暴れした都内各地での地名や名称といった馴染みのあるものが出てきたときはなんか本格的に災害レベルの怪獣が襲来してきた感じでワクワク感が出てきたのは良かったと思いますね。

評価になりますが、普通よりの「良い」とさせていただきます。

2019/05/02 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:88(64%) 普通:13(9%) 悪い:37(27%)] / プロバイダ: 17075 ホスト:17086 ブラウザ: 10183
現実(ニッポン)対虚構(ゴジラ)
【良い点】

・新しい作風

この点からは、確かに今作に対する、庵野を中心とした、スタッフや、キャスト達の意気込みは感じられます。

これまでとは違い、政治や自衛隊、国際といった観点からしか人間のドラマは無く、「市民」は、単なる悲惨な被害者となっていくモブに過ぎず、この点からは、「震災」に対するある種の痛烈な皮肉が(多少は)込められていると感じられました。

今作のキーパーソンとなる、政治関係の登場人物達は、豪華な出演者達を起用している点はもとより、そんな役者さん達に、庵野の指示によって、掘り下げが兎に角足りないながらも、人物像が確かに想像しやすい人柄となっており、全く魂の感じられない人間という風には思いませんでしたし(印象深いのはやはり市川実日子の演じる尾頭ヒロミでした)、
会話や展開の速さから、意識してこういう風にしているのが前情報無しでもよく分かる程にスピーディに話が進む脚本からは、抵抗を感じながらも、全体を通しての奇抜さが今作の最大の特徴である点に、良い意味で拍車を掛けていたと思いました。

丁寧に破壊活動を描写されている点も手伝って、ゴジラの「破壊神」っぷりは、「スペースゴジラ」以上のものを感じさせる位に、見ていて気持ちいい程に凄まじかったのが良かったです(実際に、タイトルの一部の《シン》には、《神》という意味合いも含まれている様ですし)。

【悪い点】

・中身の伝わりにくさ

延々長々とキツくなったり、中弛みしそうになりそうな程に登場人物達を中心に展開する政治ドラマが続くのもありますが、何より辟易した点は、ハッとさせられるものが今ひとつ感じられない政治風刺や、震災に対する風刺、何より初代のゴジラから根底にある筈の「反戦・反核」や、「化学の暴走」などといった「人間の驕り高ぶり」を題材にした
テーマ性が、初代の頃の作風のオマージュが散りばめられた本作からは、庵野らしいと言えば庵野らしいとは言え、変に奇をてらった作風が
邪魔をして、胸にストンと響く事さえも無い、下手なメッセージ性の
ゴジラ作品になってしまった事が残念でした。

・ゴジラの造形

こう書いてしまっては、元も子もなくなるかもしれませんが、ある程度迄は長い目で物を見る姿勢を取る事を意識する私からすれば、FW以来の日本のゴジラ作品というのもありますし、オタマジャクシの怪物から、徐々に進化していく形態の変化という要素からも感じましたが、
おどろおどろしく、禍々しい(悪く言えば気持ち悪い)姿という点や、
ネタにまでなる程の、今作のゴジラの「完全生物」故の生態という点からも、確かに一度目にしたら、忘れられない程の衝撃はあるにしても、
一部の人には素直に受け入れられても、他の人は「こんなのゴジラじゃない!」といった反感が生まれてしまうのもムリはないくらいに、今作のゴジラは特殊すぎました(私は受け入れている側ですが)。

【総合評価】

随所に散りばめられた「エヴァンゲリオン」のパロディや、初代のオマージュ、フルCG、かなり伝わりにくいながらも、確かに皮肉の効いたメッセージ性はあるといえばありますし、新しいゴジラと共に政治ドラマを中心としたそんな作風からは、庵野を中心とした制作側の「こうしてみたい!」というチャレンジ精神は確かに感じられますが、その実態はこれまでとは比にならない程に賛否両論あって当然な作品であり、多数のコアなファンは得ても、同時に批判の声も上がる作品となったのには、「時代が変わっていく」という、当たり前な事ながらも、日本にも様々な問題が年々生まれていくといった様な、それを普段はあまり意識する事の無い、今日も続いている「現実(ニッポン)」という存在そのものを考えさせられる作品ではあるかなと思いました。

「怪獣映画としてはチョット・・・」な感じでしたが、風変わりだったり、新しい物の形が好きな私にとっては、今作も一種の「ゴジラシリーズ」の作品として、楽しく観れました。

色々と、複雑な気持ちを抱いちゃいそうな内容だけに、評価は、かなり甘いかもしれませんが、「良い」をギリギリ超えた位の「とても良い」とします。

つまりそれ程印象深い映画だったのが良かったという事です。

[推薦数:1] 2019/03/24 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:43(83%) 普通:0(0%) 悪い:9(17%)] / プロバイダ: 13195 ホスト:13242 ブラウザ: 5171
【良い点】
ゴジラの怖さ及び迫力。
自衛隊のリアルさに始まる緻密な世界観の取材の細かさ。
それでいて市立在来線爆弾みたいなぶっ飛んだアイデアがでる

【悪い点】
淡々とした進行、政治シーンの長さはこの映画の評価を分ける。
専門用語が早口で聞き取りづらい

【総合評価】
人を選ぶもののクオリティは確かなのでいい作品です。

2018/12/12 最悪(-3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:113(81%) 普通:2(1%) 悪い:25(18%)] / プロバイダ: 12245 ホスト:12280 ブラウザ: 10173
ゴジラに再燃して大ヒット作って事でレンタルでお手並み拝見 ヒットしたのは知ってましたが嫌な予感もありました
蓋を開けて見たらダラダラと会議シーンに力を入れ過ぎなのとテーマと娯楽性が無く何をしたいのか分からなく正直庵野氏の自己流をゴジラファンに押し付けてるようにしか見えないのと、子供が見て面白いのか?と言いたくなったのとエヴァで有名な庵野氏がゴジラを作るって話題作りが見え見えでその年だけ盛り上がり翌年には忘れられるくだらない物だと感じますね、例えるなら一発屋のお笑い芸人みたいな作品でしょう 実際この作品は翌年はそんなに盛り上がりませんでしたし

【総合評価】
大ヒットした割には面白くないし、2時間掛けてやる内容では無く、かったるくつまらない作品で持ち上げるような作品じゃないでしょう
見た後には虚しさしか無い…

[推薦数:3] 2018/09/30 最悪(-3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:3333(33%) 普通:3524(35%) 悪い:3281(32%)] / プロバイダ: 5656 ホスト:5428 ブラウザ: 8328
「あの人」も、部下達にも「この映画を見ろ」と言うほど絶賛していた時点で正直胡散臭さを感じましたが・・・・・・・・・愛妻を放射能で失った博士もいましたが、思ったよりも全然そういう放射能汚染の悲惨さやそれも乗り越えていく強さとかユルくて、真に迫るものがなくて、結局特定の思想の人達の「日本や日本人はこうであってほしい、こうであるべきだ。」な願望を反映し、満たしただけの薄っぺらい「なんちゃって政治劇」なまま終わってしまった様に私からは見えました。

仮にホントにゴジラが日本を荒らしたとしても防衛出動ではなく災害出動になるだろうとの指摘もある様ですが、官房副長官も、自衛隊(でしたっけ?)に対する訓示も他の人でも言えそうな事をあたかも上手く言ったかの様に見せた表層的なもので、そうした東日本大震災や原発についての「ユルさ」と無関係ではなかったです。正直この人の作品も「?」なものいくつもありますが、園子温氏が「二度と怪獣映画のリメイクごときで現代の311を語るな」とか「ちゃんとゴジラを使わず新藤兼人やはだしのゲンや今村昌平見習って金儲けじゃない命張って作れ」とかボロクソ言いたくなった気持ちもまあ理解はできました。そして、もう一つ自分がダメだと思った大きな点は石原さとみ氏がミスキャストだった事です。

ご本人は演じる際「こんな役出来るのか・・・・・・」と戸惑われていたらしいし、彼女なりに頑張られた努力まで否定するわけではないですが、上手い下手というよりもミョーにカッコつけた様な英語喋りが正直鼻につきました。今まで、彼女の演技見て何か悪い印象を抱いた事なんてなかったのですが・・・・・・・・・・いや、もっとそれ以前に、彼女が演じた役は「将来の女性大統領候補」という設定でしたが、彼女には「ホントに将来なってほしいなあ」とかと思えるほどの実力も風格も感じられなかったですね。ハリウッドでも活躍したいと希望するのは勝手で、しかし、石原氏ならアメリカ政府関係者の役ならせいぜい報道官あたりまでだろうですが、製造工場だったら交代勤務の製造班職長までしかやった事ない人にいきなり品質管理課課長をやらせる様なもので、最初から石原氏に演じさせるのは無理があるポジションだったと思います。これなら実際市川実日子氏が演じていた、環境省職員役に起用して、実際の市川氏以上に活躍させた方が全然違和感なかったと思います。(市川氏は市川氏で現場の自衛隊隊員あたりを演じさせた方がイメージ通りだと言うか、良かったと思う。確かに塩キャラメル氏が指摘された通りロボットみたいだったし)

石原氏には罪は無い。起用した人が悪いのだし、その他細かいながら、戦国武将の末裔とも言われている某元特命担当大臣や某東京都都知事(この人も短期ながらも防衛大臣もやった事あるが)等実在人物を中途半端にオマージュした様な描写も「蛇足」に見えましたが・・・・・・・・・・確かに実際ゴジラはいなくとも、こういう未曽有の事態が起きた時は民主主義的な手続きよりもそういう権力者を縛る柵とか無視した方が円滑な対応が出来る事もあるのも否定はしないですが、終始扇動的なムードもあり、自分が見た限りのゴジラシリーズでは断トツで最底辺となってしまいました。庵野氏もエヴァンゲリオンは嫌いではなく、寧ろ面白かったシリーズも何作もあるのですが、キューティーハニーも微妙だったし、実写作品は向かないのでは?な悪い疑問も残りましたね。評価は厳しいですが、「最悪」とします。
[共感]
2018/09/30 >石原さん。なんだったんでしょうね ^^)。ちょっと演技がおかしいとか直せますが、あそこまで壮絶にズンドコなミスキャストはもうどうしようもなかったんじゃないでしょうか。名もない端役ならともかく、もうブッキングして撮影も進んだ以上、カットも出来なかったという…。 by ジョニーナンマイダー

[推薦数:2] 2018/07/09 とても悪い(-2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2262(50%) 普通:1136(25%) 悪い:1136(25%)] / プロバイダ: 40239 ホスト:40125 ブラウザ: 5173
【良い点】
ゴジラが火炎放射や背面拡散ビーム(?)で暴れまくるシーンは(CG頼みであったとしても)大迫力。
やはり怪獣映画は、こういう映像スペクタルがあってこそ盛り上がる。
もっとも、それ以外は非常に眠かったので一時間過ぎた辺りの美しき火炎放射で
全滅BAD ENDにして欲しかったのですが…。

【悪い点】
各自の掘り下げが出来ないまま似たような立ち位置のキャラを大量投入して専門用語をまき散らしていく展開に辟易。
小難しい言い回しを羅列していけば高尚な作品に見えるだろうというクリエイター側の底の浅さが見えてしまう。
怪獣を狂言回しにして政治風刺を描いた作品ならリメイク版『ギララ』などが挙げられるが
各国の国民性を各国の代表キャラの個性にデフォルメしてユーモア一杯に描いていました。
「ゴジラより人間の方が恐ろしい」等と言う台詞が唐突に出てきても何だか。
そういうのはマッドサイエンティストなりマキャベリストの政治家なりのキャラを立てながらやるべき。
『ガメラ対バルゴン』等は怪獣の存在感を食いかねない一般人・小野寺のキャラを通じて人間の欲得を描いていました。

【総合評価】
ゴジラ映画というよりアニメ監督が作ったゴジラのパロディ映画。
過去ゴジラ作品と「エヴァ」の要素を寄せ鍋のごった煮にしたという感じ。
一応、「日本の政治や官僚組織への風刺」「東北大震災とそれに続いて発生した原発問題」というテーマを盛り込んでいますが
東京のアニメスタジオからのみで、それらを捉え記号的描写の羅列で観る側に押し付けている。
テーマの最中にある人間を描き、それを通じてシンプルに訴えてこそクリエイターの才能であり力量であろう。

結局、人間は自分の能力以上のモノは作れないし(そもそも畑違いと言えばミもフタも無い)
庵野監督は劇場版「エヴァ」の「Q」で旧作の枠をぶち破ったまでは良かったが、完結投げっぱなしで燃え尽きたか?
これで「新しいゴジラを作った」と評価されればめっけものぐらいの感覚だろうか。
むしろ、本気で思っていたら相当、ヤバイのだが…。評価は「とても悪い」で。

[推薦数:2] 2018/05/05 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:41(57%) 普通:18(25%) 悪い:13(18%)] / プロバイダ: 14869 ホスト:15235 ブラウザ: 8334
普段から海外映画、ドキュメンタリー映画中心で特撮はほとんど見ない層から感想を簡単に
かなり視点に偏りがあることを前提で




【構成・脚本】
「人間」が描けていない、ドラマが薄い、感情移入できるドラマがないという批判もあるが、
インタビュー記事を読む限り、そして叙事を積み重ねて観客のボルテージを高めていく手法からして
庵野監督は最初から戦記物やドキュメンタリー映画に似せたどこか淡々とした描写の映画を撮る気だったのだろう
そうした手法を通して先の震災でも明らかになった責任をたらいまわしにして押し付け合う責任者不在の日本的な意思決定システムや
ダイレクトに問題解決に向かうことなく
ややもするとすぐにセクショナリズムに足を捉われてしまう日本的な組織に対する批判を内包するつもりだったとすれば
監督の狙いや手法が悪かったことは決してない
やたら長い会議シーンもテーマを表現する上で必要があってのことだろう


海外映画の例になるが、南アフリカのアパルトヘイトを扱ったニール・ブロムカンプ監督の『第9地区』、
韓国の過去の軍事政権や対米追従政策を批判したボン・ジュノ監督の『グエムル-漢江の怪物』も
プロットにどこか共通点があり、ドキュメンタリータッチを取り入れた手法で作られ、国際的に高く評価されている


ただ、上記の2つの映画にあってこの映画にないものがある
それはテーマにおいて批判されるべきは、私たち個々の人間すべてを含むということ、
そして私たちこそ非人間的なシステムや慣習、組織を作っている当事者であるという怒りとも諦念ともつかない気付きや悟りだ


例えば『第9地区』では主人公の視点を通して
いつも間にか差別する側に回る心理、差別しても当然ではないかと自然と思ようになる心理を疑似体験する
そしてそれらはいささか滑稽に、そしてほんのりブラックにユーモアを伴って軽快に描かれる
アパルトヘイトは政策の観点からだけでなく、個々の心のうちの奥に潜む「差別意識」を持って語られるのだ


『グエムル-漢江の怪物』はもっと辛辣だ
怪物におびえる市民や主人公たちの愚かさをどこか小ばかにしたようなドス黒い演出がチラチラ見られ
韓国のドラマや映画を見て韓国の風習や政権闘争に明け暮れる現代史をある程度知っていれば
ドキリとさせられるような際どくブラックで底意地の悪い演出を挟んでくる
軍事政権もその後の政策も結局はモノを考えない庶民が生み出した怪物ではないかというポンジュノ監督の皮肉と嘲りが見え隠れする


翻って本作は、日本的で責任者不在の意思決定システムやセクショナリズムの被害者はゴジラから逃げ惑う市民たちであり
会議室ではなく、最前線の現場で命の危機にさらされる自衛隊員たちである
そうした日本人気質を形作っているのが、他ならぬ個々の市民であるという批判的な視点はない
どこか他人事で当事者意識が薄いのだ


「先の大戦で300万人死んだ」主人公は言う
なるほど庵野監督が主張するように確かに日本的な組織の弊害は大きい(メリットも大きいが)
が、重いテーマを扱っているにもかかわらず、
どこか「表層的」で能天気に思えるのは、ブラックでも辛辣でもなく、
対象を冷たく突き放して客観視するでもない「毒気」の無い作風だけでなく、この当事者意識の薄さだろう


ただ先ほど例に挙げた映画を生んだ国、南アフリカも韓国も今に至るまでに日本より遥かに惨い犠牲者を出している
南アフリカはいまだに紛争の種が燻った状態であり、経済が傾けばいつ暴発するかもわからない
韓国は保守、革新政権が入れ替わるたびにありえないレベルの報復人事がなされ、元大統領さえ自殺や投獄に追い込まれる
「文化人ブラックリスト」なるものも存在し、政権交代の度に報復人事の対象となる
映画監督でさえ安穏としていられないのだ

他国の作品に比べ表層的で、テーマの奥底まで迫り切れない、理想主義的でどこか青臭く、「甘く」て「優しい」のは、庵野氏の作家性だけでなく
戦後、「平和」で「優しい国」であり続けることができた「日本」そのものかもしれない


個人的な好みを言えば、ここまで硬派なドキュメンタリーテイストにしたのなら、
やはり見る人の心にざっくり爪痕を残すぐらいのテーマに対しての批判性は欲しかった
ただ、今回評価を書く際にかなり視点に迷っていろいろな映画評論家の意見を読んだが、
どの批評も社会批評映画の観点からはあまり語っておらず
「オタク映画」、「特撮・怪獣映画」としての価値を語る批評が多かった
だとすると、私の観点はかなり的外れだろう
やはり庵野監督の作品は、本人の才能が最も生かせるそのラインで見るべきものかもしれない




【映像、演出面】
あくまで個人的な意見だが、アニメ監督中心で実写をほとんど撮っていない監督の作品とは思えない出来
だいたい普段映画を見ていても撮り慣れていない人が作った作品は悲惨な出来になることが多いが
本格的な実写作品は初めて?とは思えないレベル

特に、ずらりと無個性の黒いスーツの人々が居並ぶ会議シーンの画は
岡本監督や市川監督の影響が指摘されてはいるが、迫力があって個人的には良かった

ドキュメンタリー調とは言え、ほとんど前から撮っているドリー(台車)の使い方は、やや気になった
例えばストーリーの転換場面で前のめりになって問題解決をしようと意気込む役者の演技の勢いを生かして、
カメラを追いかけて追い越すなど変化をつけるなどしても良かったと思う

また序盤の主要人物紹介で手のクローズアップを執拗に撮るシーンは気になった
欧米の映画でもよくある演出だが、それはカレッジリングや高価なカフス、手入れされた爪など
「手元」がその人の社会的階級や身分を表す文化があるからだ
無個性で均一さを好む組織文化を持つ日本が題材なら、足元から覗く白い無地の無個性な靴下や
襟元まできちんと止められた白いワイシャツ、作業着にまで律儀にきちんとつけられた社章やバッチを写す方が人物像が分かり易い

また会議室のシーンも細部まで机の位置が整えられ、無機質な小物を整然と配置するなどテーマに沿った統一感を出していたので、
せっかくの演出を生かすためにも頭上真上からのカットがもう少し欲しかったかなとも

ただいずれも細かい部分であり、概ね初監督にしては良かった
1回目でこれだと2,3回目はもっとこなれた映画を撮ってくるんじゃないだろうか

石原さとみの「ルー大柴」英語は、最初聞いた時は鼻血出してぶっ飛びそうになったが、微妙なこの映画らしいフェイク感があってまあこれも許容範囲かなと



【総合評価】
ドキュメンタリー調の日本的組織批判の映画としてみると庵野監督の持つ個性である「青臭さ」とか「表層性」が引っかかるが、
「オタク映画」、「特撮・怪獣映画」として見るとその「表層性」が逆にエンタメとしていいように働く
まあエンタメとして割り切るなら、せめて現場に派遣される人間のドラマ部分は描いてほしかったけど
多分それだけで対比構造も成り立ち、感情移入もし易く、ストーリーもぐっと引き締まったと思う
でもそこは監督の描きたい部分ではなかったのでしょうがない

スピルバーグもそうなんだけど、こういう作家性を持つ人ってドシリアスで批判性強いドラマより
華やかで賑やかなオタクチックなエンタメ映画を作ると上手い人が多い
『A・I』とか『E・T』のような情感あふれる映画も得意だ
スピルバーグが撮った社会批判性の強い映画は冗長であまり好きではない、演出力で最後まで見てしまうけど


まあスピルバーグは演出力がスバ抜けているので、ストーリーがほとんどなくても面白い映画を撮ってしまえるけど…
庵野監督も従来の路線の方が個人的には向いていると思う
これはこれで、「オタク映画」、「特撮・怪獣映画」としては面白いかもしれないだろうが、
この分野に弱く、オタクになるにはあまりにも気が多くテキトーな性格の私には向いていないのは確かだ


この作風ならドキュメンタリー調でなく、もう少しエンタメに振り切れた作りの方が良かったかなという感想なので「普通」で

※監督は樋口氏だったw
[共感]
2018/07/26 制限が変更に成ったので改めて推薦させて頂きました。 by 霧の童話
2018/05/06 >どの批評も〜私の観点はかなり的外れだろう。「ボクは組織やシステムに興味があって『シン・ゴジラ』には日常生活とか 人間ドラマとかは必要ないんです」と庵野氏は語っているわけですから、的外れではないと思います。 むしろ、庵野氏の「組織やシステム」の描き方は適切だったのか、という観点の批評家達が少なかったのは 私も不思議に思っていたところです。 by caster

2018/02/17 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:544(54%) 普通:212(21%) 悪い:255(25%)] / プロバイダ: 1417 ホスト:1294 ブラウザ: 5173
'16年の邦画界を総ナメにした、久々の国産ゴジラ。

ゴジラという名の災害に対し、日本政府がどう対応するかをリアルに描くシミュレーションムービー。
不気味な巨大不明生物にそのやり方にも日本らしい繊細さと連係プレーから来るもの。
ただ力ずくでゴジラに勝つことなど不可能、個人個人の力を収束し奇想天外な作戦を実行に移す原動力が売り。

ところどころに庵野流のオマージュが散りばめられており、映像の過多な情報量とともに一回の視聴では全貌を把握しきれない。それをテンポよくスムーズに進行させる腕前は評価されていい。
セリフが全体的に早口だったりテロップがよく出るのはご愛敬。
他作品なら主役を張れるクラスの俳優を多数起用しているため、その俳優だけで顛末の予想がつくなんてことはない。

蒲田のあいつに関しては、予備知識なしで見るとゴジラのかませかと思い込むだろう。結果的に本作きってのマスコットとなったが。

【総合評価】
震災後、社会的背景を反映しつつも、娯楽作品としての基本は忘れていない映画。
某アニメの影がどうしてもちらつくのは庵野節だから仕方ないね。

2017/12/31 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:44(53%) 普通:23(28%) 悪い:16(19%)] / プロバイダ: 15519 ホスト:15762 ブラウザ: 4671
内容の対する賛否の議論が既に相当されている時期に遅れて鑑賞することになったので、
あえて何も考えず頭を空っぽにして気楽に鑑賞することにしました。
率直に言えば災害シミュレーション風映画としてはそれなりに楽しむことはできました。
ただ、ゴジラシリーズは個人個人が譲れない美学や哲学のような視点を持って鑑賞される傾向のあるシリーズなので、
このような良くも悪くも監督のカラーが全面に出された本作が、絶賛と酷評両方の嵐になったのは当然の結果かと。
とにかく一度フラットな気持ちで鑑賞し、その後賛否両方の意見と視点を検証することによって、より楽しめる作品なのかなと思います。

2017/11/25 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:430(48%) 普通:304(34%) 悪い:165(18%)] / プロバイダ: 48741 ホスト:48801 ブラウザ: 8269
【良い点】
・ゴジラ:ご都合主義の塊かと突っ込みたくなる程の超性能と有無を言わせぬ暴れっぷりだが、地震等の災害の具現化と考えると割と納得

【悪い点】
・ヤシオリ作戦:上手い具合に線路の傍にゴジラが居たと言うのがまず都合よすぎだろと…、まぁ列車爆弾や米軍まで動員した総攻撃は爽快ではあったが

【総合評価】
人生初ゴジラ、故にゴジラとはこうあるべしと言った固定観念は無いのだが、いささか政治色が強いかなぁと言う感想
何せ感覚で半分近くは政治シーンである
政治には関心があるし、「前例がない」とか「世間体を気にして最初は様子見に近い判断」等はいかにも実際に起こりそうなリアルっぽさはあったのだが、「ゴジラってこーいうものなのか?」と言う疑問も出てきてしまった

最近の日本映画と言えば安易な漫画やラノベの実写化が多くしかも大概惨憺たる有様だが、原作に頼らなくてもその気になれば傑作とまでは行かずともそれなりのモノが出来るじゃないかと思った次第
…もっともこれも「ゴジラシリーズ」と言う過去の遺産があったわけで純粋なオリジナル作品では全く無いが

2017/11/20 悪いと思うコメント [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
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「ヤシオリ作戦」の際に凝固剤で固まったシン・ゴジラのラストシーンを視て、庵野から「お願いだから、ぼくのつくったゴジラを壊さないで〜〜(>_<)」と語っていたようにも聞こえた。

[推薦数:1] 2017/11/19 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:78(99%) 普通:1(1%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 878 ホスト:901 ブラウザ: 9175
面白い! ただし、それは野球漫画で言えば、「巨人の星」とは違う、「グラゼニ」のような、リアリスティックな面白さ。

人間の予想を超えた「ゴジラ」という脅威に、現実の政治や戦力がどう対抗するか。政治家の権力争いもあれば、国家間の駆け引きもある。
すべてを描きつつ、ゴジラ対策に一丸となって突き進む過程は感動的。

孤高の狂信的な科学者の研究が決め手となる終盤とか、話の骨格は「ゴジラ」第一作と同じ。
まさにミレニアムの正統派リメイク。

P.S.「ヤシオリ作戦」というネーミングに苦笑した人もいるだろうが、自分は山手線や京浜東北線が兵器として戦ったシーンに爆笑。

2017/11/19 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:45(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 36705 ホスト:36482 ブラウザ: 5213
ゴジラの徹底した怖さとそれを迎え撃つ人類の作戦の数々。
そこに現実に起こりうる範囲でのシミュレーションを、抜群のテンポの良さで描くのは素晴らしい!

国産ゴジラ復活の第一歩として評価します!

2017/11/19 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:376(36%) 普通:206(20%) 悪い:474(45%)] / プロバイダ: 41747 ホスト:41653 ブラウザ: 10902
過去シリーズのゴジラはどことなくダークヒーロー的な雰囲気があって親しみやすさを感じたのですが、本作のゴジラは徹頭徹尾「絶対的な悪」「未曾有の天災」として描かれた文字通りの「怪獣」でしたね。血のように禍々しい赤の体色とか縦横無尽に光線を発射しまくるとことかがとにかく魅力的でした!

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「被災者の視点で書かせていただいております。(筆者のプロフィールを参照)まず、筆者は「ゴジラ」そのものは...」 by 塩キャラメル


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2017/11/19 [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示] by (表示スキップ) プロバイダ: 878 ホスト:901 ブラウザ: 9175
これ嫌いで、怪獣バトル主体でもいいと思う。
今のアニメゴジラはまた解釈が違うみたい。

自分、平成ライダーが好きだけど、毎回メチャクチャデザインも設定も変わって、出来不出来や好き嫌いあっても、色々あっていいと思う。

ゴジラもそんな風にシリアスやコミカル、色々あっていいんじゃないかなーと。

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「庵野タソ、やるなあ、の一言。「シン・ゴジラ」ってタイトルからして、また傷ついたシャイな少年がゴジラと...」 by ジョニー・ナンマイダ―


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2019/08/14 好印象 by (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 25404 ホスト:25525 ブラウザ: 10283 [編集・削除/これだけ表示]
感じた事可笑しく笑える/面白い/格好良い/怖い/びっくり 
ストーリー良い(+1 pnt)
キャラ・設定とても良い(+2 pnt)
映像最高(+3 pnt)
声優・俳優最高(+3 pnt)
音楽とても良い(+2 pnt)

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