[日本映画]大怪獣ガメラ


だいかいじゅうがめら / GAMERA THE GREAT MONSTER
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注意: これは日本映画版。その他メディアのページ: 漫画:大怪獣ガメラ
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作品紹介(あらすじ)

北極に国籍不明のジェット機が墜落。その搭載していた核燃料により、エスキモー(イヌイット)の人々が恐れる伝説の大怪獣"ガメラ"が蘇った。

永い眠りから覚め、空腹のガメラはエネルギーを求めて世界中で暴れ回る。軍隊の攻撃も効かないガメラに対し、人類の最終作戦"Zプラン"が遂行されようとしていた・・・・・・。
企画:斉藤米二郎
製作:永田雅一
特技・合成:藤井和文
特技・助監督:石田潔
日本 公開開始日:1965/11/27(土)
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最終変更日:2012/01/04 / 最終変更者:十傑集 / その他更新者: ラマンチャ / 提案者:634 (更新履歴)
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2019/05/13 悪い(-1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:93(64%) 普通:15(10%) 悪い:38(26%)] / プロバイダ: 17075 ホスト:17086 ブラウザ: 10182
ジェット機をたたき落とし、東京タワーをわし掴み、火を吐いて空を飛ぶ世紀の大怪獣!
【良い点】
今や、「ゴジラ」や、「ウルトラ怪獣」と並ぶ、日本の代表的な怪獣である「ガメラ」のシリーズ第1作目が今作であり、ガメラシリーズの最初にして最後のモノクロ映画でした。

大映では、東宝の「ゴジラ」と同じく、紆余曲折を経て、「巨大な亀の怪獣」という、奇抜でユーモラスなアイデアが採用されて、ゴジラの二番煎じという扱いをされていたのがまさかの大ヒットを記録し、ガメラシリーズが作られていく結果になりました。

事実、私も、亀の怪獣などという、それだけ聞けばB級映画の様な雰囲気さえ感じる設定でも、口から火炎を噴射するわ、円盤の様に空を飛ぶわと、一度映画を観れば、かなり深い印象が残り、インパクトのある怪獣として、メジャーな存在になったのが理解できます。

【悪い点】
しかし、そんなユニークなガメラそのものの設定とは反比例して、今作が非常に残念だと思う点は、脚本の粗さに他なりません。

そもそも、ゴジラとの差別化の為に作られた「ガメラは子供の味方」という設定がマトモに活かされていません。
というのも、崩壊した灯台から落ちた俊夫を助けた場面でしか、そういう所が伝わらず、元を辿れば、その灯台を壊して、俊夫を危険な目に合わせたのは他ならぬガメラなので、矛盾を感じずにはいられませんし、周囲も周囲で、どうしてこの流れで、「ガメラが助けてくれた」なんて
ポジティブな解釈が出来るのか、意味がわかりませんでした。

その点以外では、人間の行いが原因で、ガメラが表舞台に蘇ってからの破壊活動(エネルギー補給の為とはいえ)を行い、既に大規模の被害に見舞われているのに、周りに迷惑や心配をかけて、自分勝手な行動や、私情ばっかりの迷惑な根拠の無い「ガメラは悪い奴じゃない!」という主張を散々繰り返したりと、「幼い子供」である点を考えても、周りの大人からもっとお叱りや、安全な場所へ遠ざけることが当然の筈なのに、危なっかしい子供を未だに自分達の近くに置いておく上に、ちゃんと監視しておかないのが不思議でしょうがなかったです(しかも、最終的には、掌ひっくり返した様にZプランに嬉々としている始末)。

そんな俊夫のお騒がせ小僧っぷりもさる事ながら、戦後の意識がまだ完全に消え失せる程に歴史が進んだ訳でもない癖に、サラッと「核」を使う事を推し進める発言や、悉くうまくいかない、その上考え方が大雑把で稚拙極まりないものばかりの登場人物達の問題のある発言や行動を
ちっとも咎めようとも、戒めようともしない作風と併せて、登場人物の大概が無能かつ、不快とさえ感じる負の面ばかりが強調されたキャラクター性から見て、人間ドラマとして失敗していると思いました。

【総合評価】
「ガメラ」という怪獣の誕生及び、シリーズ化を決めた作品である事、
「子供の味方」という設定にウェイトを置く事なく、あくまで、
「怪獣」として暴れる「怪獣映画」としてのストイックさを忘れる事なく、多量の火薬を使った爆発など、ド派手にいく所はいくスタイルには好感を持てました。

それだけに、一貫性の無い、粗だらけの脚本には残念な気持ちでいっぱいでした。

評価は、「悪い」とします。

2018/01/04 悪い(-1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:963(58%) 普通:372(22%) 悪い:320(19%)] / プロバイダ: 19103 ホスト:19125 ブラウザ: 5171
ガメラシリーズ一つ目の映画、こちらもゴジラ同様最初は白黒。

あの見た目で円盤のように飛んでいくって発想は面白いですが
作品としてはあんまりかなって感じです。

子供との関わりがストーリーの重点なのにその亀好きの少年のぶれ方が酷い。
作業しながら流し見で最初見てたのを思わず巻き戻して見返してしまった。

少年が仕方なく承諾する終わり方とかだと気持ちよくないからってことで
無理矢理あんな風にしたのかもしれないけどそれにしたってもうちょっとどうにかならなかったかなぁ。
最後笑顔だし・・・あれだけ邪魔したのに。

評価は「悪い」でっ。
そういえばこの次の年のウルトラQでも亀好きの少年の話ってあった気がするけど
この頃って亀を飼うブームとかでもあったんですか?

2017/12/30 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1203(76%) 普通:263(17%) 悪い:113(7%)] / プロバイダ: 24310 ホスト:24231 ブラウザ: 4936
65年に公開された大映製作の怪獣映画。日本の日高教授らは砕氷調査船「ちどり丸」で北極のエスキモー集落を訪れ、そこでアトランティス大陸にいたという謎の亀の調査中に、上空を飛行する国籍不明機を目撃する。ちどり丸からの通報によりこの国籍不明機をアメリカ空軍が追跡したが、反撃されたために撃墜する。だが、この国籍不明機は核爆弾を搭載しており、その爆発により、氷の下に8000年以上も眠り続けていたアトランティスの伝説の怪獣“ガメラ"が突然目を覚まし、ちどり丸を撃沈して姿を消す。その後ガメラは灯台の光に誘われて突如、北海道襟裳岬に上陸する。人々を恐怖のどん底に落とし入れる一方、崩れかける灯台に取り残された少年`俊夫'を救うという奇妙な行動も見せるが、さらに熱エネルギーを求めて羊蹄山の地熱発電所を襲撃する中、自衛隊による冷凍爆弾と発破でひっくり返ってしまう。後は餓死するだけと喜ぶ人々をよそに、ガメラは手足を引き込んでジェット噴流を噴射し始め、まもなく回転しながら空の彼方へ飛び立っていく。

本作の公開当時、特撮を駆使して巨大な怪獣を描く「怪獣映画」は、『ゴジラシリーズ』の東宝の独擅場だった。大映は、自社でも「怪獣映画」を製作すべく巨大化したネズミが群れをなして東京を襲うというプロットでSFパニック映画『大群獣ネズラ』を企画したが、深刻な衛生上の問題を引き起こしたために撮影は中断され、そのまま制作中止になった。このため、次なる怪獣映画企画として、大映社長の永田雅一の声がかりで本作が製作されることとなった。それが本作品で、『ゴジラ』と対抗するために『ガメラ』と称されるようになったそうです。本作品はシリーズ唯一のモノクロ作品ですが、これは予算的な問題と人員不足。それと設備的な問題として高速度撮影用のカメラが無かったことのようである。

ストーリーは北極海上で原爆を積んだ国籍不明機が米軍機によって撃墜され、氷山に墜落した。このため、積んでいた原爆は爆発、氷山に閉じ込められていたエスキモーの伝説の怪獣“ガメラ"が蘇った。巨大な亀怪獣ガメラはその後姿を消し、入れ替わるかのように世界中で謎の空飛ぶ円盤が目撃される。人々の関心が空飛ぶ円盤に移り、ガメラのことが忘れられた頃、再びガメラが北海道にその姿を現した。やがてガメラは東京に上陸、東京は火の海と化す。対策本部は火炎などの熱エネルギーを好むガメラの性質に気付き、洋上に火をつけてガメラを伊豆大島まで誘導、そこで建造中であった`Zプラン'と言われる火星行きロケットにガメラを乗せ宇宙に追放してしまうというものです。ガメラもゴジラ同様に東京に現れ、火炎放射で数々のビルや街を破壊するシーンや巨体で押し捲るシーンはかなりのものがあります。これらはゴジラに対抗するために撮られたものだと思いますが、その巨体で東京を蹂躙するシーンはかなりのものがあり、ゴジラにも勝るとも劣らないものがありましたね。初代ゴジラもモノクロでしたが、本作品もモノクロだからこんな群の高いシーンが撮られたんだと思いますね。また回転ジェットでガメラが飛ぶシーンは空を飛べないゴジラとは一味違った醍醐味がありましたね。また本作品は子供向けに撮られたこともあって、`俊夫'少年が登場し、物語を引っ張り捲ります。この辺もゴジラに相対する意味をもってたんでしょうが、ストーリー展開に大きく支障を来たした感もありましたね。本作品は怪獣映画としては古い部類の作品ではありますが、完成度としては群を抜いています。

本作品は映像もドラマや特撮シーンもかなり高いものがあり、ストーリーも最後まで色褪せないスリル感があったし、怪獣映画としては非常によくできていたと思いますので評価は【最高!】とします。本作品は怪獣ブームだった60年代で、『ゴジラシリーズ』に対抗する唯一のシリーズ化作品となります。そのため本作品で使われた人類の英知を賭けた`Zプラン'は失敗に終わったことになってしまいますが。まあゴジラほどの恐怖のカタルシスがなく、子供の味方ガメラと称されることになりますが、昭和の怪獣ブームを支え、平成になってもその人気は引き継がれていくことになります。

2016/11/04 悪い(-1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:760(51%) 普通:416(28%) 悪い:314(21%)] / プロバイダ: 11178 ホスト:11075 ブラウザ: 5171
大映社長・永田雅一氏の「我が社にも怪獣映画を ! 」との我が侭…もとい、鶴の一声で「ポスト・ゴジラ」を標榜して制作される運びと成った大怪獣映画にして、『ガメラシリーズ』の第1弾という重要ポジションに位置付けられている作品ではあるんですが、何故か本作ってファンから酷評され易い後発の「少年コンビシリーズ」よりも鑑賞意欲が沸かなかったンですよね。
恐らく大昔にTV放送された際、「モノクロ」「対戦怪獣なし」「子役メイン」という内容へ、ガキ心にも然ほど惹き付けられなかった事を無意識に引き摺り続けていたのかも知れませんが…そんな訳で、再評価の意味も含めて実にウン十年振りの『無印』ガメラ再鑑賞と相成りました。

米軍に撃墜された核爆弾搭載の国籍不明機が北極に墜落し、その影響で冬眠し続けていたガメラが活動を開始する…てな具合に、本作も既存のSF作品同様「放射能」を切っ掛けとして物語が転がり始めますが、『ゴジラ』のように核開発への警鐘をテーマに据える訳でも無く、飽くまで怪獣の出現に説得力を持たせる為のガジェット扱いで留めている辺り、海外産のモンスター映画にも似たドライさが漂っていて少々面喰らいましたね。なんせ劇中で「後はアメリカ軍に協力要請して、核ミサイルを発射して貰うだけです ! 」ちゅートンデモねえ台詞が飛び出す始末ですから。
まあ「主役」たるガメラのバックボーンが意外と凡庸なモノである事や国籍不明機の適当過ぎるデザイン、低予算臭がモロに表面化したエスキモー集落のショボいセットなどに目を瞑れば序盤の展開は悪くなく、大抵の怪獣映画なら声優の吹き替えで済ませる外国人キャストの台詞を母国語のまま描写する演出込みで、「掴み」としては先ず先ずの出来映えだったと思います…少なくとも上映開始15分ぐらいまでは。

映画の雰囲気が決定的に激変するのは、矢張り「三度のメシより亀が好き」という尋常ならざる亀キチガ…もとい、小学生・俊夫少年が登場してからで、その空気を読まぬ数々のDQN行為については既にmosukuwaさんが此の上なく詳細に指摘されているので割愛しますが、あれ程までに手前勝手な「ガメラ愛」を主張してた割にはZプラン本部へと招待された途端、最新の科学設備に心奪われコロッと掌を返すモンだから、「お前に取ってのガメラ愛って所詮、その程度のモンかよ」と、小学生らしからぬ狡猾さを目の当たりにして心底辟易させられました。いっその事、俊夫もガメラと一緒に火星へ追放されりゃ良かったのに。その方が当人としても本望じゃね ? いや、割とマジでw

俊夫の問題行動ばかりが悪目立ちし過ぎている事も有って殆ど言及されませんが、日高教授や青柳カメラマンといった大人勢も相応に酷いキャラ造形を施されており、立案した作戦が悉く裏目に出る日高教授の無能采配や、部外者のクセに何かとヒロインへ「運命の女神」云々というクッサイ台詞を連呼して出張ってくる青柳のウザさなどには、俊夫とは異なるベクトルの苛立ちを覚えました。門外漢・青柳の越権行為でガメラ誘導のヒントを得る辺り、ひょっとして日高教授ってば特撮映画ワースト1の科学者なのでは…(苦笑)。

人間側のドラマが鑑賞に堪え難い惨憺たる出来映えだった反面、「要」と成る特撮パートは低予算映画である事を感じさせぬ程の健闘振りを見せており、取り分け大量の火薬をフル活用したド派手なビジュアルのオンパレードを目の当たりにすると、つくづくカラー作品で無いのが惜しまれます。「子供好き」設定に左右される事無く、飽くまで無慈悲に大東京を蹂躙するガメラのストイックさにも痺れました。
これで魅力溢れるキャラクターが物語を転がし、人間側と怪獣とのドラマが有機的にリンクしていれば「傑作」へと大化けする可能性は有ったンですけどねえ…。

評価的には「記念すべきシリーズ第1作」に見合わぬ「悪い」に落ち着きましたが、本作で散見された問題点の数々が続編『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』で早々に改善される辺り、怪獣映画のノウハウに乏しかった大映としても学ぶべき事が多かったのでは…とも感じます。

2013/07/07 悪い(-1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2204(58%) 普通:769(20%) 悪い:858(22%)] / プロバイダ: 36042 ホスト:36054 ブラウザ: 5386
この「初代ガメラ」は、後に何作品も作られる名シリーズとなったわけですが、実際昭和ガメラを見てみると、非常に微妙なものが多いんですね。
で、本作もその一作で、へたをすれば後の作品以上に内容は良くないものなんです。
人間ドラマは酷過ぎるし、今見るととにかく笑っちゃうような作品なんですね。
特撮シーンに関してはかなり良いんだけど、評価できるのはそうした特撮シーンだけで、脚本はもはや「何をトチ狂ったのか…」というレベルの粗だらけ。
所詮はゴジラの模倣…などと言われても擁護できないものなんです。

まず、この「ガメラ」の問題点をだーっと挙げていきましょうか。
最大の問題点はまず俊夫でしょう。「ガメラは子供の味方」っていう、凄く安直なゴジラとの差別化なんですけど、これがもう…物凄く酷いんです。
最初にガメラが俊夫を助けるシーン。これは、崩壊した灯台から俊夫を助けるという形なんですけど、その灯台を無意味にブッ壊したのはほかでもないガメラ。

そもそもこのシーンの流れが意味不明で、順番に言うと
①亀を捨てに海に行ったら巨大なガメラの顔がヌッと現れる(「気付けよ」と言うのはやめましょう)
②村がもうパニックになり、俊夫は捨てた亀がガメラなんじゃないかと思って灯台に上る(超迷惑!しかも俊夫はどう見ても灯台とは逆方向に走ってる)
③俊夫が一瞬で灯台に上るのを確認したガメラが灯台を破壊
④すると何故か落ちそうになってる俊夫をガメラが助ける
⑤周囲が「ガメラよ!ガメラが助けてくれたんだわ!」などとほざく
…もうおかしいんですよ、全てが。
なんでガメラが自分でブッ壊した灯台にいた子供を助けてるのかもわからないし、この映画でガメラが子供の味方なんてしてるのはこのワンシーンだけ。
その後、これのお陰でガメラが悪いやつじゃないと勘違いした俊夫がとにかくウザすぎる行動を繰り返します。

たとえば、避難命令が出ても絶対に従わない。勝手に抜け出して、何度も何度も自衛隊がガメラを攻撃する作戦を邪魔する。
街ブッ壊して、もう何千人と死んでるんですよ?死傷者多数。ディスコで踊ってた若者が次々と死ぬわ、人がいるビルがブッ壊されるわ…都内はもう駄目になってるんです。
東京タワーも破壊されましたし、もう洒落にならない状態だってのに、俊夫は必死でガメラを擁護し続け、ガメラを倒そうとしてる人たちの邪魔をします。
とにかく俊夫がウザすぎて、イライライライラ…。人間ドラマにおいて、こんなに不愉快なキャラクターいるんでしょうか。
…で、こいつがどう言いくるめられたかっていうと、「言いくるめてないのにいつの間にか味方になる」っていう酷過ぎるものなんです。
あれだけウザい行動を繰り返して、散々他人に迷惑をかけた挙句、基地に来るなり、「僕ここが気に入っちゃった!」とか言ってあっさり寝返り、ガメラを倒すのに協力を始めます。意味不明です。

ガメラを倒す方法もちょっと、笑えるところがありましたね。
ガメラが山から転がり落ちて甲羅がさかさまになった時の博士の一言。
「亀は甲羅がさかさまになると自力では動けなくなる。このまま気長に餓死するのを待てばいい」(だいたいこんな感じ)
…って、これは流石に笑っちゃいますよ!
カメは冬眠もしますから、ちょっとやそっとエサを食わなくても死なないですし、あれだけデカいサイズの亀なら自力で起き上がっちゃいますよ。
てか、気長に待つって、どんだけ投げやりな作戦か…。
しかもそれで大勝利ムードだったのが笑えますし、その直後にガメラがクルクル回って回避して唖然としてるのがシュールでした。
こんなツッコミ所の数々も笑えるものです。

特撮シーンは概ね満足。
ガメラが飛ぶシーンはなかなか素晴らしいと思うし、あの重量感のあるデザインに加えて火を吸い込むのも結構面白かった。
破壊描写は徹底して素晴らしく、単純に怪獣が暴れるのが見たいだけならば楽しめたかもしれません。

ただ、全編通して俊夫とかいう煩わしいだけの子供が人間ドラマを邪魔します(元から人間ドラマなんて無いに等しいんですが…)。
ガメラの被害者も相当多いと思うんですけど、その辺も無視して第一作目からガメラを親近感持ちやすい存在みたいに描いてるのも、ちょっと配慮に欠けてる感じがありますね。
評価は「悪い」。でも、ガメラシリーズ自体は別に嫌いじゃないですよ?
好きとか嫌いとかそういう次元とは別に、もう純粋な作品としての評価が劣悪なんです。

[推薦数:1] 2013/01/17 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:38(84%) 普通:7(16%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 23600 ホスト:23536 ブラウザ: 5829
平成三部作を観て興味が湧いたので、昭和ガメラを初めて視聴しました。
亀の怪獣が空を飛ぶという(しかもジェット噴射で回転しながら!)発想にまずは脱帽。あのインパクトのある飛行シーンを見るたびに、これを最初に考え付いた方の頭の中は一体どんな構造をしていたんだろうか…、と考えさせられてしまいます。作中でも「空飛ぶ円盤」と間違えられていましたが、どことなくUFOっぽいのもユーモラスで良いですね。
また、ガメラの底知れない強さ・不気味さが、ガメラを倒すための作戦が次々と打ち破られていく展開によって分かりやすく演出されていたというのも良かったポイントではないかと思います。
直感的に相手の凄さが伝わるというのは、子供向けとしてはやはり重要なのかな、と感じました。
だって高圧電流のエネルギーも食っちゃうんだぜ…(小学生並みの感想)

しかし、亀がことが好きな少年とガメラとの繋がりがいまいち弱いようだったのは少し気になりました。岬で少年を助けたようだったことと「昭和ガメラは子供たちのヒーロー」という情報から「ガメラは本当は人を傷つけたくはないが、生きる為に仕方なく街を襲っているのだ」というようなガメラのジレンマが後半に描かれるのではないかと思っていたら、そんなことも特になかったですし…。何と言うか、別に少年が居なくても物語は問題なく進んでいたのではないだろうか、という感じがしたんですよね。
ひょっとしたら、こういう子供の登場人物が出ているだけで「観ている子供に親しみを覚えてもらえる」という効果があるだろうと考えられていたのかもしれませんが…。
ただ、「子供を助けた」という行為そのものが、その後ゴジラのそれとはまた違ったガメラの魅力につながり、結果的にヒーロー的なポジションとして子供達の間で人気が出たのだろうと考えると、ストーリーはへんに小難しいよりあの位単純明快な方が親しみが持ちやすくて良かったのかもしれません。
…全然その時代の事を知らないので、所謂世代の方からすると的はずれと思えることを書いているのかもしれませんが、そこはご容赦を(苦笑)

どうでも良い事ですが、最後のオチをみて僕はドラえもんのバイバインのエピソードのことを思い出したりしましたw

[推薦数:1] 2012/05/30 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:69(61%) 普通:17(15%) 悪い:28(25%)] / プロバイダ: 16514 ホスト:16693 ブラウザ: 3437(携帯)
後にゴジラと双璧を成す人気怪獣ガメラが初登場のシリーズ第1作「大怪獣ガメラ」ですね。

ゴジラシリーズに対抗して制作された事は間違いないと思います。
とはいえ東宝怪獣映画をお手本としてはいるものの、単なる物真似作品になっておらず「これが大映怪獣映画だ」という独自路線を打ち出したことを高く評価したいです。
東宝怪獣映画がドラマレベルの高い日本特撮お手本作品ならば、大映ガメラ作品は夢とアイディアが詰まった「子供たちのための宝箱映画」だと思います。

ガメラの設定からして車のブレーキ音のごとき鳴き声、炎が主食、亀なのに二足歩行が出来る、吸収した炎を火焔噴射にして口から吐く、回転ジェットで空を飛ぶ。生物的にリアリティの欠片もない無茶設定だけど、子供たちをワクワクさせる見事なアピールポイントです。
だって亀が手足引っ込めて、そこから炎を噴射ながらグルグル回転してマッハ3で空を飛ぶんですよ。その飛行ネーミングが「回転ジェット」って子供たちがワクワクしないわけがない。
予算の関係か当時の技術的な問題か、この作品に於ける飛行シーンは回転ジェットのフルアニメ・ガメラ(しかも微妙に回転してない)の実景合成だから少々ショボいのが残念ですね。違和感バリバリ。

最たるアピールポイントである「人間の子供が大好き」というのがミソ。
今作品は灯台から落下する子供を偶然助けるエピソードに留まりますが、このシーンでガメラを好きになった子供達が多いというのも納得。手のひらを上に向けて落下する子供を助けているので全然偶然でないとは思うのですが。落下した子供を助けたとはいえ、その灯台を破壊したのは当のガメラだったりするんですけどね(笑)。

ガメラ撃退法について。
ガメラが原爆の放射能を浴びているから放っといても勝手に死ぬだろ→やべえ生きてんじゃん!ひっくり返して飢え死にさせちゃえ→やべえ飛んで逃げやがった!そんならロケットに封印して遠い宇宙へ送っちゃえ!という科学考証完全無視のハチャメチャ大作戦が微笑ましいですね。
「怪獣なんか殺しちゃえ」という殺伐とした展開でなく肩肘張らず観れるのが好印象。

この一種軽い雰囲気の作風は好き・嫌いが完全に分かれると思うけど、ゴジラとは全く違う指向の作品なので比べてどうこうよりも東宝怪獣映画と一味違ったテイストの特撮怪獣映画として楽しめました。ターゲットやテーマ、指向すら違うし共通点は怪獣映画というジャンルだけだから、その点を論じるつもりはないです。
ガメラが東京を襲撃し東京タワーをなぎ倒すシーンは無茶ぶりにも程があるけど、結構テンションのあがるエキサイトカットとして記憶しておきたいですね。

主人公の少年が常軌を逸した面倒くさい駄々っ子で若干イラッときたけど、大映独自の解釈と「これでもか」と言わんばかりのアイディアで楽しめた個人的には全然OKな愛すべき作品です。

2012/04/15 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:3416(33%) 普通:3576(35%) 悪い:3332(32%)] / プロバイダ: 10714 ホスト:10871 ブラウザ: 5682
【良い点】

・まずガメラの造形及び演出でしたね。実際作り手も結構こだわっていたらしいけど、
白黒画面だったのも相まって、実際の炎を使用した、火炎攻撃等の迫力感は良く
表現されており、威圧感も十分なものでした。

・俳優陣の演技も総じて良好で、俊夫役の内田嘉郎氏は、デフォルメの少ない
自然体ある演技を見せていたし、教授役の故・船越英二氏も落ち着いた演技を
披露されていました。故・左ト全氏も脇役ながら何気に存在感ありましたね。

【悪い点】

・上映時間80分弱と言う構成もあって、テンポが良かったという点では
悪くはありませんでしたが、凶暴なはずの怪獣が子供を助けた意外性、
その怪獣に恩義を感じて子供は悪者扱いされるのを嫌がるが、理解してくれない
周りの大人達・・・・・・と展開的に教科書じみていたのは悪く言えば
面白みに欠けたと言えたのかもしれません。

【総合評価】

結局ガメラは殺されることは無く、Zプランなる作戦の結果宇宙に追放されて、
俊夫少年も納得していたのだから救いは感じられましたが、やや物足りなさが
感じられてしまうのも否めなかったかもしれません。まあ佳作レベルの一作目
だったでしょう。評価は「良い」にやや及ばない「普通」で。

2011/05/14 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:55(45%) 普通:15(12%) 悪い:52(43%)] / プロバイダ: 19584 ホスト:19468 ブラウザ: 11272
映像面で視れば「ゴジラ」に匹敵とまではいかぬも名作といって差し支えないかと。
ですが、ストーリー展開はかなり疑問

冒頭、動物博士がエスキモーからガメラの絵が描かれた石を渡され、
伝説の悪魔の使者だと聞かされる。
その石が出てくる前に、ガメラが登場。
「ゴジラ」の三葉虫、「空の大怪獣ラドン」のメガルロンのように
その石を調査した後ガメラが出現するという順番が妥当な筈。
構成が間逆。

ガメラの対策に専門家としているその博士は、
放射能を浴びているから近い内に死ぬと予測するが、全く死なない。
自衛隊の攻撃を止めてまで高圧線で感電させる作戦を実行するが失敗、「ワシの失敗のようだね」と一言だけ。
次に博士と北海道大学生物学部の教授が取ったのはガメラを裏返しにして飢え死にを待つという、
気の長い尚且つ失笑を禁じ得ない作戦。
その教授も、ガメラが回転して逃亡したことで作戦が失敗すると呑気に「亀が空を飛ぶとはのう」。
最終作戦Zプラン、擂鉢状の装置の上にガメラを誘い込むと、両サイドから巨大なカプセルが現れてその中に閉じ込める。
すると地面からロケットが上昇。つまりカプセルはロケットの先端部分。
元々何のために、どういう使い方をするつもりだったのだろうか?

「子供の味方」が定着する以前の本作では完全に悪役であるガメラが、
亀を異常なまでに可愛がる少年を助けたのだが、
実際はガメラは逃げた少年を追い掛け、登った灯台をへし折り、そこから転落した少年を受け止めたに過ぎない。
これではマッチポンプ。自作自演のような。
「ガメラが助けてくれた」ということで少年だけでなくその家族も喜んだが、
そもそもガメラが灯台を破壊しなければ転落もしなかった。
ガメラが助けるのは彼1人だけ。
本当に子供だと認識し、助けようとしたわけではないと思われる。

そしてこの少年の存在は本作にとって大きなマイナス要素。
灯台を壊されたにも拘らず(灯台守の子供)「いじめちゃダメだ、ガメラは悪い奴じゃないんだ」と言うが、
ガメラは大都市を破壊しているのだから何の説得力もない。
もっとも場違いと思われる発言は
「チビ(少年が飼っていた亀)のような小さな亀も、ガメラのような大きな亀も同じだ」
全然違うと思いますが。

本作におけるこの少年の言動は誰かに似てる。
軍に身を置きながら、核搭載兵器で戦火を拡大させ続ける凶悪テロリスト達を
理屈を考えず感情に任せて「敵じゃない、敵じゃない」と只管擁護する
「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」の某人物。
そっくりですな。
実際「SEED DESTINY」1話冒頭は「ガメラ3」冒頭に酷似。

凶悪な怪物が、特定の人物だけを守るという共通点はあれど、
マッチポンプの救出劇もなく、見世物として連行された「キングコング」と異なり悲壮感は皆無。
「ゴジラ」と異なり、人の迂闊な行動が無ければ眠り続けていたとことで悲劇性を煽ろうという演出も見られない。

少年が一方的にそう思っているだけで肝心のガメラは少年には何の反応も示さない。
「大魔神」のように少年の頼みでガメラが破壊を止める、
「キングコング」のように少年を助けようとして命を落とすとかいう結末になるわけもなく、
ガメラがZプランで宇宙に飛ばされるのをただ見ているだけ。
その時はガメラのことなんてどうでも良くなっているようだった。

この少年さえいなければ「ゴジラ」に匹敵する名作に成りえていたような。

2008/05/18 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2281(50%) 普通:1143(25%) 悪い:1144(25%)] / プロバイダ: 11009 ホスト:11078 ブラウザ: 5234
【良い点】
ガメラが北海道で暴れるシーンなどは、それなりに迫力がありました。

【悪い点】
ゴジラとの相違点、特撮=子供向けヒーローの構図が強くなり始める昭和40年代
といった意味合いがあるにせよ「子供好き」の設定を無理にねじ込んだ感が強く
作中で出てくる少年がストーリーの邪魔をしているように思えて仕方が無い。

【総合評価】
次回作「ガメラ対バルゴン」が今観てみると凄く面白いだけに色々と粗が目立ちますね…。
「ゴジラ」に次ぐ怪獣ヒーローを生み出したスタッフの熱意をかって「悪い」よりの「普通」で。

2008/05/18 とても悪い(-2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:126(61%) 普通:9(4%) 悪い:73(35%)] / プロバイダ: 12661 ホスト:12736 ブラウザ: 2983(携帯)
まあ、歴史的名作である『ゴジラ(初代1954)』と比べるのは酷だろうけど、本当にストーリーのすっからかんだこと…特撮に関しても、巨大感演出はほとんど上手くいってない。

南極なんかのセットのしょぼさも話にならない。
あと、一生懸命ガメラを救おうと、大人の邪魔をする少年は本当に存在のほうが邪魔です。

2008/05/15 普通の立場コメント [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
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最強怪獣出現です。
かなり、飛んでるストーリー展開だけど、この大味感が、また。

2008/05/03 悪い(-1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:503(56%) 普通:109(12%) 悪い:293(32%)] / プロバイダ: 6838 ホスト:6893 ブラウザ: 8090
核が原因で北極の氷山から現れ出たガメラは「原子怪獣あらわる」を彷彿とさせられましたが、
核の脅威に触れることは一切なかったことがこの作品のメッセージ性の薄さを体現しています。

事あるごとにしゃしゃり出るトシオ少年が鬱陶しいと思いました。
「悪い奴じゃない」発言も、ガメラが都市を蹂躙したり原発を破壊したりしているシーンを連打されれば、説得力のかけらもありません。
この小年君の家庭事情など切り捨てて、ガメラVS対策本部の描写をもっと増やしてくれれば、と何度思ったことか。

相手はゴジラと違い高速飛行できるガメラだから、いつどこに現れるか分からないとはいえ、
ディスコで踊り呆ける若者の描写は明らかに蛇足で、
危機感なく快楽に興じる愚か者、というステレオタイプのお粗末な社会風刺にしか見えません。

ガメラ対策の様々な手段も「亀はひっくり返ったら起き上がれない」という、
生物学的にはともかく根拠が幼稚に思えて、底の浅さが目につきました。

Z計画のカプセルに閉じ込められたときだけ暴れもせず火炎放射もしないガメラはあまりに不自然で、
初代ゴジラがオキシジェンデストロイヤーで白骨化ような圧倒的な迫力など微塵もなく肩すかしでした。

どんなシリーズ作品でも初回を超える続編はなかなか作られないものですが、
残念ながらこの系統は例外のようですね。

評価:悪い

2008/03/31 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴 / プロバイダ: 33223 ホスト:33285 ブラウザ: 8643
「ゴジラ」と並ぶ我が国の怪獣ヒーロー・ガメラのデビュー作でしたな。国籍不明の戦闘機が積んでいた原子爆弾の爆発により太古の眠りから目覚めた巨大な亀・ガメラが怪獣となり大暴れするのでした。

それにしても・・・後に「子供の味方」として他の怪獣と死闘を演じるガメラですが、敵に回すと本当に恐ろしい奴ですね。何せ核爆弾を含むあらゆる科学兵器の熱エネルギーを吸収してしまうのですから。ほとんど不死身ですがな。

氷漬けにして裏返し、起き上がれないようにして飢え死にを待つと言う作戦も、空を飛ぶ事によってぶち壊しに。いやはやにんともかんとも・・・。

それでも、ガメラの「子供の味方」と言う要素は序盤で灯台守(時代を感じる・・・)の家の少年・俊夫を助けると言う行為で既に描かれてますね。もっとも、東京で暴れた際にはもう大人も子供も関係なしだったと思いますが・・・。

とりあえず、ディスコで踊り狂う、危機感0の若者には呆れましたな。阿呆だ、阿呆すぎる・・・。

いや、阿呆なのは俊夫少年も同じですな。自分を助けてくれたガメラが悪い奴じゃないと信じたい気持ちは分からんでもないが、周囲の人に迷惑をかけたら駄目だろ(汗)。
挙句に密航までして・・・。

んで、どんな武器も通用しないガメラを退治する為に「Zプラン」なる計画が流用される事に。んで、紆余曲折の果てにガメラを生物のいない火星行きのロケットに閉じ込め打ち上げてめでたしめでたしと。

殺せないなら地球から追い出す。まあそれしかないでしょうなあ。しかし、半年後に戻ってくると誰が想像したやら。

[推薦数:1] 2006/12/17 悪い(-1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:752(75%) 普通:143(14%) 悪い:110(11%)] / プロバイダ: 3926 ホスト:4112 ブラウザ: 5623
シナリオのツメとドラマの見せ場の抑揚が出来てない。東宝が前年に「モスゴジ」を、同年に「フランケン
シュタインVSバラゴン」を輩出しているのにこれでは。

まず冒頭、あっさりと登場するガメラにがっかり。タイトルバックとスタッフロールにガメラをかぶせたかっ
た欲は解るんだがおかげで「原爆をきっかけに登場する」重みがぶち壊しだ。きのこ雲を見て「この距離な
ら死の灰も心配ない」という被爆国にあるまじき発言にもうんざり。後のシーンにある、米軍にたのみこん
で北海道内で核ミサイル発射を画策する場面というトンデモもそう。日本の特撮映画、特に最近作より昭和
作品の多くにある核に対する無頓着さは本作に限った事ではないんだがその中でも群を抜く。

キャラ配置にも疑問符が浮かぶ。まず日高博士、怪獣物に欠かせない「博士」だが彼では足りずもう一人
生物学者を登場させてしまう。この古生物学者の口から日高博士は、「ガメラの皮膚は金属より硬い」と聞
かされるのだが、「専門」かどうかではなくドラマの中で日高「博士」が聞く立場じゃないだろう。以後
この二人の学者はどちらが主でも従でもなく役割が分散してしまった。
北極から随伴するカメラマンの立ち位置も疑問。カメラマンとしてのアイデンティティが全く無く、あげく
はマスコミ立ち入り禁止の大島に作業員として潜入、突如(ガメラを引き寄せるためだが、まさに突然 !
伏線も俊夫の様に忍び込むシーンも無し)放火。むしろこのシーンのためだけに存在意義があたえられた
キャラ。
カメ好き少年俊夫も今一つキャラ立ちできてない。ガメラに与える石油を積んだ貨車に乗り込むなど周囲に
さんざ迷惑かけておきながらZ計画の施設を見てはしゃぎ出した後はそれもどこ吹く風。

ストーリーもご都合。放電・原爆も効かない、困った → 実は冷凍爆弾を開発中 → 使ったけど失敗、困った
→ 実はZ計画なる物が大島に → よし使おう、その為にガメラを大島に誘導しなきゃ → 火で誘導 →
台風で消えちゃった → 小屋に放火 → やっぱり台風で消えちゃった → 突然大島が噴火 ! → 万歳 !
と、その都度都合のいいアイテム・シチュエーションが登場する行き当たりばったり。たとえば台風で火が
消えた時、カメラマンが島に忍び込んでいる伏線があれば納得できるのだが。いやぁ流石に、大島が突然
噴火するのには笑わせてもらった。

場面の盛り上げ方もなってない。冷凍爆弾は発射シーンなど無し( ! )で飛行機が前触れも無く投下、その
後のセリフで「あれが冷凍爆弾だったのか」と解るありさま。ここ見せ場だろうに。さらに凍ったガメラの
周りで工兵がなにかやってるんだがこれも何やってるのかわからん。ひっくり返ったガメラを見させられても
「この作戦、成功したの?」って感想だ。
Z計画ってのも最後に一言「火星ロケット」だといわれなけりゃ「なんで大島に ? なんで各国が協力し
て ?」なのか解らん。そういやぁ博士「Zプランは絶対です。アレ以外にガメラを撃退する方法はありませ
ん」って言ってるけどなんか言葉の意味かみ合ってないし。
ラストのカプセルにガメラを誘導するシーンもロケット発射シーンも盛り上がらずじまい。

ディスコの若者とか核兵器が発端だとか、社会性を気取ってるそのくせシナリオも顛末もおざなり。東宝怪獣
映画の10年の何を学習したんだろうと暗澹たる気分になる。ラストの俊夫のセリフ「科学者になる」や
突然カメラマンと助手の仲を取り持つ博士など、当時の洋の東西を問わない、イロモノSF映画の一作品の
域をでない。後のバルゴンなどの方が思い切りがよく楽しめる。

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2019/05/13 悪印象 by (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 17075 ホスト:17086 ブラウザ: 10182 [編集・削除/これだけ表示]
感じた事楽しい/面白い/格好良い/悲しい/びっくり/道徳心&モラル 
ストーリーとても悪い(-2 pnt)
キャラ・設定最悪(-3 pnt)
映像悪い(-1 pnt)
声優・俳優悪い(-1 pnt)
音楽普通(+0 pnt)

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