[日本映画]薔薇の葬列


ばらのそうれつ / Funeral Parade of Roses
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日本映画総合点=平均点x評価数832位2,794作品中総合点2 / 偏差値50.47
1969年日本映画総合点9位21作品中
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作品紹介(あらすじ)

新宿のゲイバー 「ジュネ」の看板少年であるエディは、経営者の権田と親密な関係にある。
それを知った店のママ・レダは嫉妬の炎を燃やし、エディを傷つけようとするが失敗。
店も権田も独占したエディは、ある事をきっかけに自らの宿命を悟る…。

※ このあらすじ部分にはWikipediaを参考/または引用した部分があり、GFDLのラインスが適用されます。
●スタッフ
製作:工藤充
監督・脚本:松本俊夫
音楽:湯浅譲二 撮影:鈴木達夫 美術:朝倉摂 編集:岩佐寿枝 録音:片山幹男 照明:久米成男

※ この説明部分にはWikipediaを参考/または引用した部分があり、GFDLのラインスが適用されます。
日本 公開開始日:1969/09/13(土)
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最終変更日:2016/10/15 / 最終変更者:霧の童話 / 提案者:霧の童話 (更新履歴)
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2019/01/05 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2206(58%) 普通:772(20%) 悪い:858(22%)] / プロバイダ: 44288 ホスト:44269 ブラウザ: 9177
松本俊夫による前衛映画で、現在も活躍しているピーターこと池畑慎之介さん(馴染み薄いので自分の中ではピーターさんのままですが)の映画初出演作品ですね。
ストーリー面は、「オディプス神話の現代訳」とはされていますけれど、そうしたストーリー性よりかはとにかく観客に「異常」を提供しまくる姿勢なり、思いつく限りをだいたい見せつくしてゲイの世界を「フィクション」でなく「真実」を交えて説得力を伴わせているのが惹きつけられる魅力なんでしょうね。

まあ、ピーターさんの演じているエディのほか、本物のゲイ・ボーイの方が出演されているんですけれど、AVの如く途中でインタビューが挟まっていくのは面白かったですね。
こちらのドキュメンタリーとしての側面が興味深いというか、結局どの時代も若者って変わらないなぁというか。
この頃の退廃的で鬱屈とした世界って、まさしく今多くの人が接しているリアルに近いですけれど、その中で「昔から男が好き・女装が好き」という人だったりとか、「普通でいるのが嫌だからゲイになる」という人だったりとか、「将来とかなんも考えてないしなんとなくゲイをやっている」という人だったりとか、そういう根本の退屈さ加減は時代を超えて共感は出来るような気がします。
ゲイに限らず、薬を吸う人々に学生運動と、当時の映画が映し出すアングラのほとんどが詰まって来ていて、そこをまた前衛的な演出を繰り返して飽きさせないんですよね。ここに映っていった人たちはそれからどうなっていったのか、という答えは今はあるのでしょうけれど、現実的にはピーターさんは大成功しているわけで、そこは本当にこう言っては何ですけど映画そのものに安心というか軽さみたいなのが出ちゃった気はしますよね。
どこか「破滅」の映画を意図した現実を入れてきたのでしょうけれど、今となってはそういう目で見るよりかは、もっと「オカマ」は市民権を得たというか、人によっては下手すると「尊敬」や「(生き方としての)憧れ」に値する向きも強まってきた感はあります。

あとは、最後になんか唐突に現れた淀川長治さんが解説してくれましたけれど、「笑える場面はきっちり笑えるし、考え込まされる場面はどっか陰鬱とする」というメリハリもあって、そこも良かったです。
当初はどうにでも「異常」を連発できるアバンギャルドってところどころ作為性も感じちゃって好きじゃなかったんですが、本作はその「異常」がおかしみを帯びて来る後半になってきてだんだん不意打ちを喰らいまくって楽しめましたね。
そういえば、ゲイの世界も今では「がっつり下ネタ」のイメージがあるんですけれど、この頃のゲイの世界って非常に上品な言葉遣いの場面を多々見せてるんですね。
「ファッションホモ」の概念も当時からあったみたいで、「ドキュメンタリー」が多く含まれる本作はそういう意外性なんかも含めて見ると歴史的価値も感じますよね。

評価は「良い」です。
メインシナリオは「ゲイ」という題材でなければありふれているような感じもあるのですが、「前衛映画」としての描き方は普通に好感触。
昔のピーターさんがどんな感じだったのか確認してみるとか、どんな動機であれ触れてみるのも悪くない一作と思います。

2016/10/15 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:760(51%) 普通:417(28%) 悪い:314(21%)] / プロバイダ: 9721 ホスト:9665 ブラウザ: 5171
ビジュアル系ゲイボーイの開祖たる「ピーター」こと池畑慎之介☆氏のデビュー作にして、実験的なドキュメンタリーを中心に活動していた映像作家・松本俊夫監督がメガホンを取った数少ない商業映画の1つなんですが…その先鋭的すぎる内容についての「噂」を以前から聞き及んでいたとは言え、よもや此処まで「カオス」な作品だったとは…スンマセン、なにぶん鑑賞後のインパクトが強烈過ぎて、恐らく何時にも増して「とっ散らかった」レビューに成ると思いますw

一応「エディプス神話の現代パロディ」というテーマの下、蒸発した父親へのアンビバレンツな想いと母親殺しのトラウマに苛まれるゲイボーイの虚無的な青春を軸に物語は進行しますが、それは「映画」としての体裁を保つ為の便宜的なモノに過ぎないでしょう。主人公たるエディ(ド直球に元ネタから名付ける潔さが却って清々しいw)も実際のところ、「狂言廻し」としての印象が強かったですしね。
どちらかと言えば、現在のような「市民権」を得るには未だまだ程遠かった当時のゲイ層や、フリー○ックスを標榜しつつ自堕落な日々を正当化するヒッピー、現実逃避の手段としてマリファナに縋るジャンキーといった「異端者」の目を通して、60年代末期の新宿に響き渡る時代の「断末魔」をスケッチしていく事に、本作の主眼が置かれていたように思えます。取り分け、新宿のド真ん中で遺骨を抱えながら練り歩く一団の不気味なパフォーマンス( ? )が、より混迷の度合いを深める事と成る70年代への絶望感を見事なまでに象徴しています。

…てな具合に、この程度なら如何にもATG作品らしい「異色作」の一言で片付いちゃうンですけど、物語の流れをガン無視して唐突に出演者インタビューをおっ始めたり、ホモ同士のベッドシーン撮影風景を挿んできたり、カマ同士の罵り合いを漫画の吹き出しで表現したり(『ゴジラ対ガイガン』もビックリw)と、隙有らばメタ演出を仕込んでくる松本監督の「映画制作のセオリー」を放棄したかのようなフリーダムにも程が有る「実験精神」が、本作の「異常性」を此の上なく際立たせてましたね。なんせ、マリファナにガチでラリって呂律が廻らない男へインタを求めちゃう程ですから、下手なサスペンス映画よりスリリングですわw
まかり間違うと「ギャグ」の領域へ逸脱してしまうメタ演出を多用する一方で、グロテスクな抽象画ばかり展示する地下回廊のシュールなイメージや、エディの情事の最中にフラッシュバックするビジュアルの鮮烈さなど、「アヴァンギャルドな映像作家」としての手腕も存分に発揮する辺り、松本監督のポテンシャルの高さを改めて思い知らされました。良くも悪くも「芸術家肌」なんですよね。

無論、既存の演出法を悉く無視した松本監督のスタイルは好悪が真っ二つに分かれるでしょうし、特別出演者・淀川長治氏の出番を肝心のクライマックスに持ってきちゃったのは自分としても些か疑問符が付きますが(かの『ホーリー・マウンテン』ばりに観客を「現実」へと戻す意図が有ったのかなあ ? )、カットが切り替わるまで次の展開が全く予想出来ない構成は「刺激的」ですら有りました。
極めて毒性が強いけど、その分だけツボに嵌ればクセに成る――映像的「脱法ドラッグ」のような映画ですね。

もう1つの難点と言えば、ギリシャ神話に詳しい人だと「エディプス伝説」をモチーフに据えている段階で、自ずとオチが読めるところでしょうか…つか、予告編でもBDジャケットでも露骨にバラしてる上に、ピーター自身が劇中のインタでネタバレしちゃってるからなあw

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2017/06/28 好印象 by (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 8822 ホスト:8646 ブラウザ: 10209 [編集・削除/これだけ表示]
感じた事怖い/びっくり 
ストーリー良い(+1 pnt)
キャラ・設定良い(+1 pnt)
映像良い(+1 pnt)
声優・俳優良い(+1 pnt)
音楽良い(+1 pnt)

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記事日時:2011/06/30

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