[日本映画]アズミ・ハルコは行方不明: 2019/02/20 怪盗乱馬


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あずみはるこはゆくえふめい / Azumi Haruko wa yukuefumei
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この作品は短い時系列の中に過去と未来を交互に見せていったりほとんど説明もなくどんどん展開して行ったり、唐突にシーンが入れ替わったりするので最初見ただけじゃよく分からないというか頭がこんがらがりそうになるけどもう一回観直したりしてようやく理解出来るというか成るほどなって思える。

だから最終的には過去だった話が徐々に未来に追い付いて行くようなストーリーになって行って、そういう意味では構成は工夫があって面白いし考察しがいもあるし個人的には好きな感じでその点で良い評価に繋がった。

ただそっからの内容の部分でウ〜ンどうなのかなって正直ちょっと思うところはある。

アズミハルコの生活環境が描かれた過去の話とアズミハルコが行方不明になってから描かれる未来の話。

最初いきなり総集編のような感じでシーンの羅列から始まって虚をつかれるしまるでPVでも観てるかのようだった。

舞台は地方都市で田舎過ぎる訳じゃないけど何かある訳でもなく抑圧されたものもあったり、ちょっと近くのスーパーに寄れば顔見知りに出会ったりする。
平凡な日常だけが繰り返したり何かモヤモヤしたものを抱えてたり、そういったリアリティある不安定な内容が作品になって表れてる。
構成を入れ替えたりするのもそうだけど観ていても、スッキリしなさがずっと続いていく。

この作品で重要なキーパーソーンとなってるのが男共を襲うJK集団で無駄に派手なアクロバットを決めながら、通りすがりの無抵抗な男をボッコボコにするんだけど直接ストーリーに意味がある訳ではないけどメッセージ性になってるのかなって思った。
主人公の女性は30手前で上司から早く結婚しないのとかセクハラまがいの発言を受けたり、ファッションも全然しなかったり退屈な毎日を送っていて何もかもが自由だった女子高生時代に憧れを抱く。
それを見せてるのかなって感じで、一応男に復讐してるっていう理由の説明はあるもののそれ自体に意味がある訳ではない。

最後のシーンで手で真似ただけの銃を撃って警官が次々と倒れて行くのも、女子高生は無限の可能性が秘められてるって事を言ってるんだと思うし走って逃げて行く女子高生集団の中におばさんとかお婆ちゃんまで混ざっている。
作品の途中でJK集団のリーダーらしき人物が20代後半の主人公の女性に向かってあなたも来る?と誘うシーンがある。
つまり30代だろうが40代だろうが70代だろうがいつでも女子高生に戻れるって事を言ってるのかなって思う。
女子高生という括りではなく女自身に(立場が弱く締め付けられた空間にあって)もっと自由なんだってこと。

主人公の女性が想いを寄せていた幼馴染みの男に子に振られて、姿をくらます間際にあれは男の子が働いていたスーパーのスタッフ出入口だったのかちょっと分からないけど(母親にトイレットペーパー頼まれたあとなので多分そうだろうけど)、当て付けのようにタバコをポイ捨てして行く。
上司がよく吸っていたタバコは"嫌なもの"だったり、恐らくそれまで主人公の女性はタバコを吸ってなかったと思うけど男の象徴でそれを姿をくらます前にあえて置いて行くのはある意味女の子らしいのかなと思った。

そして最近現実にも何かと話題のバンクシーに影響を受けた奴等がアズミハルコの行方不明写真をモチーフにしてあちこちで落書きしまくって、知らず知らずにアズミハルコのビジュアルだけが有名になって行く。
当然世間は実際の行方不明者を元にしてるとか知らないから色々な噂が立つ。

もう死んでるとか彼氏に酷い事されたとか海外に売られたとか、悪いイメージばかりが膨らんで行くけどそうではなかった。
これも女性に対する希望みたいなものを見せているのかなって思った。
色々落ち込んだりする事もあるけど女性は強いからいつでも前を向いて歩いて行く事が出来る。

これは完全に女性目線の作品でこういう作品ではありがちだけどとにかく男は悪者として描かれる。
その点でどうなんだって思う人はいるだろうし、個人的にはそれよりも内容が現実的なメッセージを描いてる割に理想的なところもあって、それが女性らしいっちゃあ女性らしいんだけどどっち付かずかなって思っていまいちメッセージ性が乗っかって来なかった。
ある意味では構成で誤魔化してるところもあるし、一本のストーリー軸で見たら単なる女性のわがままのようにも映ってしまう。
女性から見たらその理想が良かったりもするし、あまり男が観てごちゃごちゃ言うべき作品ではないのかも知れない。



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