[ゲーム]イデアの日


いであのひ / IDEA's Day
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ゲーム総合点=平均点x評価数4,021位5,687作品中総合点1 / 偏差値47.75
1994年ゲーム総合点149位204作品中
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キャラ・設定2.00(とても良い)1
ストーリー2.00(とても良い)1
ゲーム性2.00(とても良い)1
音楽-1.00(悪い)1
映像-3.00(最悪)1
難しさ3.00(最高に難しい)1
セクシー100%1人/1人中
可笑しく笑える100%1人/1人中
可愛い0%0人/1人中
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勇気貰った0%0人/1人中
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製作:ショウエイシステム 機種:SFC

キャラクターデザイン・シナリオ・システム:相原コージ
日本 発売日:1994/03/18(金)
攻略法
(全リスト:50音順/更新順)
1各種裏技について遊戯 2014/03/111,171文字
2裏技TCC 2007/01/08472文字
3裏技集墨汁一滴 2012/08/25571文字
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7,51933
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最終変更日:2014/01/01 / 最終変更者:永田 / その他更新者: カトル / 提案者:宇宙刑事ジャンギャバン (更新履歴)
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2015/07/19 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:88(65%) 普通:15(11%) 悪い:33(24%)] / プロバイダ: 811 ホスト:860 ブラウザ: 4697
【総プレイ時間】
1周 約34時間
これでも早い方だと思う

【良い点】
◆ゲーム性
かなり面白い
概ねドラクエ系の分かりやすいタイプ、どこを取ってみてもしっかりと作ってある
防具によってステータス画面のグラフィックが変わるのが楽しい、種類が多くバリエーションにも富んでいる
このゲームらしい所は、パンツを頭に装備できるという事と、男女で装備できる物が変わらない事だろう
さっきまでじーさんが履いていた女物パンツをヒロインの頭に被せるなんてことも可能だ、こんなくだらないことが実に楽しい
パンツを頭に装備すると運が大きく上昇したり、なども面白い

キャラもよくできているだろう
・運が特に低く能力も平均的に低い主人公(これが後で効いてくる)
・足は遅いが攻撃力抜群の雷岩、しかし終盤になると使いづらくなってくる
・回復係のミコト
・素早さを生かしてアイテムを使うのに便利なジャド
・攻撃系特技主体のDr.ポー
・様々な特技で戦うトムトム
・一見弱そうだが、後半になると運の高さから非常に頼りになるりんこ
中盤まで雷岩がかなり強いのと終盤になるとミコトがチート化するのが問題だが、どのキャラも個性的にできていて面白い
ステータスの設定も上手いと思える

◆シナリオ
とても面白いのだが泣けるとかそういうタイプではないかな、感動できる部分はあるが
劇場型というか、一つ一つをしっかりと描いているのだが、どのエピソードも質が高い
属性投票のストーリーの項目はとても良いにしておいたが、最高!にかなり近いレベルだった
全体のストーリーを見た時にもうほんの少しでいいのでなにかあったらなあ、という感じ

【悪い点】
◆快適性
キーレスポンス、ウインドウのレスポンスが悪い
アイテムや技を選ぶ際に、カーソルが端まで行ってもループしない等もやりづらい部分

◆映像
94年でこれは酷いんじゃないの
う○ことか男の尻が敵として出てくるのも不快感満点

◆お使い
多いですね、これのせいでシナリオのテンポが悪くなっている
ただ、お使い一つ取ってもきちんと作ってあって質が高いんですよ
それでも量が多くてダレてしまう

◆音楽
J-WALKが担当してるようだ。メロディはいいと思う
町の曲はいいしフィールド曲はかなり数があるがどれも良かった
でもこれ、J-WALKに曲だけ作ってもらってゲームに落とし込むのは別の人がやってんじゃないのか?
と思ってしまった。もしくはJ-WALKにそういう技術がなかったか
メロディはいいはずの曲でも何かちぐはぐに聞こえてしまう不思議

◆他
状態異常にかかることが多くて鬱陶しい
あんまり逃げれない(パンツを頭に装備して運を上げればマシになるかも?)


【総合評価】
これは完成度が高い
一人の人間が中心になって丁寧に作ったのがよく分かる作り
方向性はともかく、一つの作品として完成度が高い

映像、音楽、快適性がまともならな、と思う
もしまともだったら、隠れた名作として祭り上げられるくらいにはなっていたと思う
ゲーム性、シナリオという芯になっている部分がしっかりしているだけにもったいない

個人的にはマザー2にとてもよく似ていると思った
・オーソドックスなコマンド型
・現代が舞台で主人公が超能力使い
・世界中を回る、変な世界も回る
・アイテムの豊富さやペンシルロケットに似たアイテムの存在
・良くも悪くも大雑把な所があるストーリーとゲームバランス
・チープな映像
・終盤のとあるイベント
というか、明らかにパクられてる部分があると思いますw
それぞれいい所、悪い所あるのだがプレイしてる感じはよく似ていた

評価は 普通 としておきましょう
ゲームとしてはとても面白かったが映像の汚さが致命的でした
その汚さもこのゲームの味であって、単純に悪いとは言えない部分ではあるんですけどね
ゲーム画面を見て、それでも面白いならやってみようと思う方なら楽しめるかと

2012/03/07 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:30(71%) 普通:3(7%) 悪い:9(21%)] / プロバイダ: 30835 ホスト:30801 ブラウザ: 9466
超能力を持っている少年がノア計画を実行し、世界征服をもくろむ悪の組織をやっつけるといったストーリーでこれも思い出深いRPG作品です。とにかくゲームのバランスうんぬんは良かったり、悪かったりと微妙な感じでただ個人的にはストーリーもそれなりにたのしめたし、世界観も好きでしたね。あと個人的にはしんだふりというコマンドをはじめて見たときは笑えましたね。そして制作者の遊び心がでていましたね。評価はちょっと甘めになりますが良いです。

2011/12/20 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:269(37%) 普通:160(22%) 悪い:305(42%)] / プロバイダ: 6657 ホスト:6867 ブラウザ: 11161
監修、シナリオ、キャラクターシステム…相原コージ!
そう、かのクソゲーの帝王「摩訶摩訶」で、我々を恐怖のどん底に叩き落とし、同時に他に例を見ない形で魅了した相原コージが、再びRPGの舞台に帰ってきた!
「摩訶摩訶」大好きな俺、こいつは黙っちゃいられない。その話を知った途端、即座に購入を決意…したのだけれど、これがなかなか置いていない。「摩訶摩訶」は割と安価で手に入るというのに、なんたることだ。そう心が折れかけたとき、ノーマークだった近所の中古屋でちゃっかり見つけてしまった。灯台下暗しというのか、なんともわからんもんだ。とまれ、やっとの想いで(徒労を乗り越えて?)1400円也をはたき、購入。

そして33時間という、SFCRPG基準ではかなりの時間をかけて、エンディングに辿り着いた現在、思う。ジャンルを問わず、世の中には「怪作」と呼ばれる作品が数多くあり、その言葉は侮蔑、畏怖、尊敬、ゴマカシなど、様々なニュアンスで用いられる。しかし、この「イデアの日」に関していえば、斯様なニュアンスを全て持っている。まさしく「怪作」と呼ぶに相応しい(というか、そうとしか呼べないような)作品だった。

では、私は何を以て本作を「怪作」たらしめるのか…以下、それを踏まえつつゲーム内容の話に移っていきたい。


【相原の逆襲? 超絶イデアワールド】

本作のシナリオは、相原氏本人が直接執筆しておられる。そう申せば、「ギャグ漫画家の作ったストーリーなんて…きっとフザケた内容に決まってる」とお思いになるかも知れない。現に、相原氏のシナリオではないものの、「摩訶摩訶」の話はフザケていた。どうしようもなくバカバカしかった(私はそれが堪らなく好きなのだが)。ちなみにパッケージイラスト(画・相原コージ)もかなり怪しい。

しかし、斯様な予想を立ててプレイすると、オープニングイベントでいきなり度肝を抜かれること請け合いだ。超能力を持つ主人公カメキチが研究と称した人体実験で電流を浴び続けるショッキングなシーンで始まり、次の瞬間にはたったひとつの依り処であろう愛犬ペスが殺されて彼の能力が覚醒、それでもって研究者を死なせてしまう。しかもご丁寧なことに、ここまでの流れの中で、彼は両親を殺されており、10年に渡って人体実験に耐えてきたという事実まで明かされる。恐るべき威圧感を持った、ダークなオープニングイベントだ。そこには一切の笑いが介入しない。両親がミジンコにされるという、笑うしかないような始まり方をする「摩訶摩訶」とは、一味も二味も違う。

こうして、天涯孤独の身となったカメキチは、あてのない旅に出る。その道中でみた夢で仲間たちを知り、彼らと出会っていくうちに、とある巨大な陰謀に巻き込まれていくわけだが…そのイベントの一々が重い。追い込む時は、そこまでやるかというほど追い込むし、何度もみせつけられる登場人物の死は、常ならぬ重量感を持っている。彼はそんなイベントの中で、否応なしに人の悪行、哀しさを知ることになり、不信感、疑問、怒りを募らせていく。そして皮肉なことに、カメキチは苦しさに身を任せたとき、超能力が覚醒するのだ(彼の最強の特技は「怒りの炸裂」である)。

しかし、それでも後半になると、重い中にも優しさを感じられるイベントが増える。不信を抱きながら、人には暖かい力も同時に宿っていることを、カメキチは学んでいく。人間臭く、愛おしい仲間たちと共に…

ところが、だ。本作には、斯様な彼のアンチテーゼ、いや、合わせ鏡のような大物が存在する。それが、タイトルにもなっているイデアという女性だ。彼女と出会う頃になると、プレイヤーは不気味なほどに絶賛が揃った彼女の評判を知っているはず。そう、イデアは間違いなく、強く慈愛に満ちた存在であり、普通であれば勇者の立場で活躍すべき人物であるわけだ。少なくとも、怒りで超能力を覚醒させるカメキチの方が、余程「悪者」に近いだろう。だが、彼女はその強さゆえ理想主義に走り、己の理想がままならぬことを認められないがために狂気が生まれ、それが暴走して収集がつかなくなってしまった。そんな彼女と邂逅したとき、そんな彼女の理想のなれの果てを見たとき(未来世界へ行くイベントがある)、カメキチは何を想ったのか…

プレイヤーの視点でみれば、カメキチこそがイデアに成りえた存在であることを、どうして否定できよう。けれど、イデアとカメキチでは決定的に違うところがあった。イデアは最初から完璧なものを持っていて、それが裏切られ続けた一方、カメキチはどん底からスタートし、徐々に人の素晴らしさを理解していった。つまり両者のベクトル、辿ってきた道筋は真逆なのだ。それだけに、イデアが本格的に姿を現すクライマックスの展開は、様々な感情が綯い交ぜになった、複雑な心境でのプレイを強いる。システム上、一本道を進まざるを得ないとはいえ、はたして今、このままイデアを放ってはおけないこと以外、確かなことはあるのだろうか。自分はイデアを止められるかも知れないが、彼女のことが言えた身であるのか。それとも…などなど、そのくらいプレイヤーの精神を引っかき回す。

このように、本作のストーリーは衝撃的なほど素晴らしく、特にテーマの重み・深みを見れば、「LIVE A LIVE」などの大物にも引けを取らないだろう(余談だが、本作のイデアにはどことなくオディオと同じ匂いを感じる)。斯様な話を執筆されたのは…相原先生である。「摩訶摩訶」の如くフザケた話を予想していたのだが、それに反して、これほどのストーリーを引っ提げて来られるとは、最高に粋な裏切りだ。恐れ入った。

ところが、だ。本筋自体は斯様にシリアスであるわけだが、一歩でも横道に逸れると、もうギャグ漫画の世界である。ちなみに「MOTHER」が言い回しとジョークを多用した変化球気味の笑いだとしたら(「MOTHER」シリーズと比べられるレベルのストーリーだろうから引き合いに出した)、こちらは変態とナンセンスによる直球の笑いだ。

街の美女が見る者を50秒ほど凍てつかせる寝顔を晒すなんて序の口、ここでは書けないような、放送禁止レベルの台詞も沢山ある。台詞といえば印象深いのはRPGでいうところの会心の一撃にあたる掛け声だが…「もひもひ~ん(?)」「べらめんちょ(??)」「ずんばらび(???)」…宇宙語である。それに、だ。全快アイテムは「黒チン(!)」、蘇生アイテムは「神の黄金水(!?)」、ちいさなメダル的な交換アイテムは「アノ本(!!?)」。などなどアイテムの名前もヘンだ。他にも、だ。敵は相原キャラの珍妙さが炸裂していて、しかもカクカク・ヌルヌルと、形容し難いアニメーションで威圧してくる。その画を見てゴハン3杯はイケルどころか食欲が失せること請け合いだ。また、本作独自の着せ替えシステム(詳しくは後述)を利用し、褌一丁でパンツを頭に乗っけるなど、ありえない恰好でラスボスに挑むこともできる(ちなみに顔だけは戦闘中に表示され、更に状態異常の表情も豊富)。かといってグラフィックがいいかと言われれば、相原画が反映されている部分以外は涙が出るほどしょぼしょぼで、おまけにBGMときたら、何か訴えたいことでもあんのかと思えるくらい酷い。曲以前に、曲を構成する音がありえないほど喧嘩していて、あの悪名高いジャイアンシチューを音楽で表すとこんな感じなのだろう、などとバカなことを考えさせられる。

…斯様に、重量級のストーリーと、それに纏わる様々な装飾…トンチンカンで毒々しいギャグに謎すぎるイラスト、低レベルなグラフィック、生体兵器なBGMなどが、微妙かつ絶妙に出会い、別れ、絡まり合い、ぶつかり合って、世にも奇妙な世界が誕生してしまった。もっとも相原キャラがあんなに真面目な話を展開している時点である意味シュールかも知れないが…とまれ、そんなのや、こんなのや、色々なものがあって、イデアワールドは実にキナ臭いのである。しかしだ。ありえないと思われていた組み合わせから、それこそありえないほどのエネルギーが生まれることがあるように、本作の世界が持つパワーは、大変なものがある。単にギャグ要素とシリアス要素のギャップというだけでは片づけられない、奇妙かつ珍妙な吸引力を、本作は持っている。こんな、変な具合にパワフルな作品こそが「怪作」と呼ぶに相応しいと、私は思うのだ。


【チームの逆襲? 微妙なゲームシステム】

ところで、本作は相原氏のみならず、「摩訶摩訶」を手掛けたチームの方々が製作されている。本作はショウエイシステム、「摩訶摩訶」はシグマの作品だが、ゲームの中の人は同じだ。預かり所呼び出しやアイテム鑑定といった美点が受け継がれていること、類似したイベントが多いことからも、それは窺えよう。だとすると、プレイヤーは不安に陥るだろうけれど…まずは安心していただきたい。本作では守備力リセットだのオーバーキルだのといった悪質なバグは起こらない。即ち「摩訶摩訶」の悪夢は再来しないのだから(再来したらしたで気になるが)。しかし、悪質なバグはないにしても、一本のRPGとして考えてみると、やはりというべきか、グレードはさして高くはない。

操作性…よくない。レスポンス、移動速度ともに、もう少しキビキビしてもいいだろう。メニュー画面の使い勝手もいいとは言えない。それを多少なり補っているのはダッシュ機能だが、よりにもよって走るたびに体力を消費する。ただでさえテンポがよくないのだから、走ることぐらいノーリスクでやらせていただきたかったところだ。

テンポが悪い…というのはどういうことか。それは、操作性の問題も多少絡むが、それ以上に重要なのはイベントそのものだ。確かにイベントの絶対数はかなり多く、旅のボリュームこそたっぷりある。が、そのイベントの大半が単なるお使いでしかない。しかも、「AのためにBが必要で、BのためにCが(以下略)」といった形で、わざわざ遠回りばかりをさせられている感じだ(そのためせっかく素晴らしいストーリーがあっても…ぶち壊しとまでは言わないが、ケチはつく)。もちろん、一直線に主目的まで辿り着くというのではつまらないだろうが、逆に、遠回りも度が過ぎると鬱陶しさと無縁ではいられなくなる。本作はまさにそれだった。加えて、イベントアイテムをわざわざ対象に向けて「使用」しなければならないというのも、いらぬ手間であると思う。普通、斯様なアイテムは持っているだけで話が進んでしまうものだが…その「普通」こそ、甘いのだろうか? とまれ、わざわざスローにしてるんじゃないかと思わせる本作の進行には、やや焦れる(「摩訶摩訶」「真・聖刻」辺りを知っていればモノの数ではないのだが、一般の基準では焦れる部類)。

そんな中、救いは戦闘システムが割と良心的であることだろう。フィールドでは通常のエンカウントだが遭遇率はかなり低いし、ダンジョンに入ればシンボルエンカウントとなるため、意図的に回避することも不可能ではない(困難と思われるが)。また、その戦闘にしても、基本ルールはシンプルなターン制だし、戦闘中は道具リスト・特技リストから何かひとつを選ぶだけでいいので(ちなみに武器は「装備」せず、道具として扱われる)、他に比べてボタンを押す回数が少なく、手間がかからない。この点は実に有難い。

けれど、いざバランスを考えるとなると、やはりよろしくないのである。恐らく戦闘面で「摩訶摩訶」がフラッシュバックするとしたらここだろうが…特に序盤は、行けども行けども、レベルが上がらない、金が貯まらない。そのくせ敵が強めに設定されている上、こちらの攻撃力は低く、頼みの特技も消費ポイントがえらく大きいのだから、なかなか冒険がままならない。だが、それでも先へ進めて、仲間が全て揃ったとき、途端に楽になる。いや、正確には、後になればなるほど手応えがなくなっていくのだ。というのも、ある時期を境に経験値がインフレするため、レベルの心配が一気に消し飛ぶし、HPやTPの数値が大きめに設定されているため、ある程度までレベルが上がれば物量作戦が普通になるほど余裕が出てくるし、仲間は主人公とヒロインを除けば非常に能力が個性的である上、それぞれにちなんだチート級の性質を必ずひとつは持っているため、とかく、楽がしやすいのだ。特に、当たり前のようにザコを一撃死させる攻撃力を誇る雷岩、蘇生・全回復どころか特力まで全快させる奥義「奇跡」を持つミコトの二人がいると、なんだか敵に申し訳なく思えてくるほどだ(笑)。本来ならば結構強いであろうボスにしても、強力なドーピングができるDr.ポーのお陰でほぼ楽勝に近い。ますます申し訳ない(笑)。しかし、これをバランスの良し悪しで考えると、やはりよろしくない。能力が偏っているということは、戦闘がパターン化しがちということだし、各々が使えすぎるあまりキャラチェンジの必要性も薄れてくる。何より斯様な仲間に囲まれた主人公とヒロインの立場がない。それに、こうも難易度が急降下すると、手応えが変わりすぎるゆえ違和感も大きい。もちろん、序盤の取っつきにくい難易度を保たれるのも考えものだが、それでも大きな断層はあまり歓迎できない。

…以上、相原氏のアクなどを全て取っ払って、普通にシステムだけをみた場合、本作は怪作でもなんでもないだろう。とりあえず大きな破綻こそないが、グレードは中の下~下の上ほどに留まる凡作という印象を抱かせる。しかし、土台が平凡、或いは「二流程度」であればあるほど、周りを強力な個性で固めれば、怪しい味が出るものなのかも知れない(「三流」までいくと今度はクソゲーとしての味が出てしまう)。

その妙味を引き出す個性にシステムが関わらないかと言われると、実はそうではない。本作には、システム面でも怪作となるべき要素を持っている。それは何かというと、イデアの日の象徴とも言える、着せ替えである。どんなシステムかというと、文字通り、装備品を替えることによって、キャラのグラフィックが変化していくのだ。ちなみに普通のRPGのように、女物は女性しか装備できない、なんてことはない。装備品と名のつくものなら、体が大きすぎる力士の雷岩と謎の生物トムトムを除いて、誰でも、何でも着ることができるし、能力だって平等に上昇する。パンツを頭に乗っけても守備力は増えるし(そのかわり、なんだか大事なモノを失う気もするが…)、正統派の装備より女装の方が強いケースだってある。こう考えると、このシステムは変な格好させることを前提に組まれている気がしなくもないが、それはまあ、いいとしよう(苦笑)。実際、女装がどうしても必要なイベントだってあることだし、それも含め、寒冷地では厚着をしなければ体力が減るなど、着せ替えは様々な局面で重要な役割を果たすのだから…とはいえ、やはりこんな真面目な見方ではつまらない。どうせ終盤では装備品とステータスのバランスなど考えなくていいほど成長するのだから(バランスがザツともいう)、フザケた方が面白いだろう。同じアホなら踊らにゃソンソン、なんとも愉快ではあるまいか、褌一丁の主人公に、まわし一丁の力士、それからパンツを頭に乗せた美女二人が、ナースの格好をしたオヤジや、顔がヒョットコのカマキリなんかをビシバシ退けつつも、大真面目に「人の醜さと暖かさ」を背中で語る、その様は(笑)。こんなことをやらせる辺り、やはりこのゲーム、半端じゃないのである。着せ替えシステムは本作の半端なさに間違いなく貢献している。まあ、傍からみれば…地獄絵図かも知れないが(苦笑)。

逆に言えば「着せ替え以外は大したことがない」となりそうだが…ここはまあ、「摩訶摩訶」の二の舞にならず、マトモと言える水準に留まっている以上、良しとせねばならないか。


【怪しい作品、と書いて「怪作」】

パッとしないながらもとりあえずマトモなゲーム性を土台に、重厚感溢れる素晴らしいストーリーと、ギャグ漫画家の本領発揮ともいうべき珍妙なキャラ、変態プレイを可能にする独自のシステムに、やる気があるんだかないんだかわからない映像、そして悪い意味で破壊力満点のBGMと、何から何までアンバランス、科目によっては学年トップも最下位も取りかねない危なっかしさが全面に渡って漂っている、そんな作品だ。

そして、斯様なアンバランスさが小さなカセットの中で炸裂し、暴走し、他の誰にも出せないであろう妙味が完成した。それを美味しいとは言わない。明らかにキナ臭いニオイを放っているし、口に入れても…やっぱり味はヘンだ。しかし、不味いとも少し違う。なぜだろう、噛めば噛むほどに、この怪しい味が癖になるような…ならないような。とりあえず自信を持って断言できることがあるなら、ひとつだけ、一度完食すると、絶対に忘れられないということだ。それほどのインパクト、パワーが本作にはあった。名作ともクソゲーとも違う、「怪しさ」。プレイヤーを支配する本作のエネルギーの根源は、まさにそれだった。

ところで相原氏によるストーリーが上質だったのは既に述べた通りであるが、もしや本作のキナ臭さも、実は氏の計算によるものだったのではないか? などと想像させられる。そうであるならば、私は彼の掌の上で踊らされていたことになる。だが、それでも一向に構わない。どこにもない怪しさでプレイヤーを魅了し、記憶に楔を深く打ち付けるなど、誰もがやろうと思ってできることじゃない。素直に拍手喝采だ。万々歳だ。

このように、すっかり「イデアの日」絶賛モードの私ではあるけれど、一本の作品として評価(感想)を決めさせていただくならば、「普通」としか言いようがない。これではおかしいと思われるかも知れないが…私にとってこのランクは矛盾しないものなのだ。言い訳がましいけれど…もう一度申す、本作は決して「美味しい」わけではなく、「癖になる」というポイントでの勝負になっている作品だし、癖になるかどうかにしても、如何せんアクの強い相原画である上、ストーリーもダークで重いのだから、個人差が相当大きく表れるのは想像に難くない。そのため白とも黒とも言い難いのだ。また、怪しさを度外視し、グレードだけをみても、要素毎のブレが激しいとはいえ、平均すると標準レベルとそうは変わらないと思える。以上のことから、私には「普通」以外のランクが思い浮かばなかった。RPGとして、これぞ平均点だと叫びたくなった「アレサ」とは正反対の、実に曖昧な形の「普通」ではあるが…こういった作品も、たまにはあってもいいはずだと私は思いたい。

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2015/07/18 好印象 by (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 811 ホスト:860 ブラウザ: 4697 [編集・削除/これだけ表示]
感じた事可笑しく笑える/セクシー 
ストーリーとても良い(+2 pnt)
キャラ・設定とても良い(+2 pnt)
映像最悪(-3 pnt)
音楽悪い(-1 pnt)
ゲーム性とても良い(+2 pnt)
難しさ最高に難しい

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記事日時:2011/04/19

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