[ドラマ]白い巨塔 (2003年版)


しろいきょとう / Shiroi Kyotou
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注意: これはドラマ版。その他メディアのページ: 文学:白い巨塔 / 日本映画:白い巨塔
ドラマ総合点=平均点x評価数12位2,408作品中総合点77 / 偏差値100.74
ドラマ平均点11位293作品中平均点2.20=とても良い/35評価
2003年ドラマ総合点1位60作品中
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声優・俳優2.00(とても良い)13
キャラ・設定1.85(とても良い)13
ストーリー1.85(とても良い)13
音楽1.77(とても良い)13
映像1.08(良い)13
考えさせられた69%9人/13人中
道徳心&モラル38%5人/13人中
怖い38%5人/13人中
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演出:西谷弘 河野圭太
プロデューサー:高橋萬彦 川上一夫
企画:和田行
原作:山崎豊子 『白い巨塔』(掲載:サンデー毎日 出版:新潮文庫)
日本 開始日:2003/10/09(木) / 終了日:2004/03/18
33,2993535
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4人の方がこの作品がドラマとして最高だと投票しています。
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最終変更日:2013/03/31 / 最終変更者:kunku / その他更新者: DONP / TCC / 提案者:グルグルネコ (更新履歴)
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2019/04/07 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:23(79%) 普通:2(7%) 悪い:4(14%)] / プロバイダ: 41918 ホスト:41753 ブラウザ: 9177
【良い点】
・ストーリー
財前と里見という全く異なるタイプの有能な医者の対比が良かった。
そしてその二人の周りをとりまく人間模様が幾重にも折り重なっているのが最高に面白い。
2部での弁当屋の患者の死からもちあがる裁判の話に二人が巻き込まれていく様も先の展開が気になる作りになっていて毎回ドキドキさせてくれた。

・配役
演技派のベテランや味のある俳優が多く起用され、それぞれがとても魅力的な演技をしていた。
個人的に特に良いと思った俳優は唐沢寿明、伊武雅刀、上川隆也。
唐沢は多少大げさな部分もあるがいつも非常に味のある演技をすると思う。個人的に好きな俳優でもあります。
伊武は穏やかな物言いながら一癖も二癖もあるいやらしさと強かさのある演技がとても光っていた。
上川は初登場時のやさぐれた演技や自分の信念を取り戻してからの堂々した演技の落差が良かった。
その他も石坂浩二や高畑敦子、西田敏行も非常に良い演技で印象に残りました。
それから意外にいいなと思ったのがかたせ梨乃の演技。夫の死に際に号泣するシーンはもらい泣きした。

・人物設定
財前と里見はもちろん、他の脇役の人物も設定が細かく、いい意味でも悪い意味でも人間味のある人物が多く大変興味深かった。
人物が多面的に設定されているのが良い。

☆財前
財前は鵜飼教授に強かだと評されていたが、実はそんなに器用な人間じゃない思う。
例の患者の死についても口では自分に落ち度はないと強弁していたが故人である患者の幻影を見てしまったりするあたり、言うほど平気でいるわけではない。
裁判を自分に有利にもっていくために他の患者のオペを取引に利用して里見の証言に揺さぶりをかけたりもするが結局自分でオペしてしまうし、
東教授に対してはもちろん鵜飼教授に対しても実はそんなにうまく立ち回れていない。
上昇志向は強い分プライドも高く、そのプライドが大事なとこで邪魔をしている感じがする。
弁当屋の患者に関しても術後から亡くなるまでに財前が少しでも家族に対して真摯に接していれば訴えられることはなかったかもしれないのにそれをやらない、できないのが財前だというのがよくわかるぐらい人物設定がしっかりしていると思う。

☆里見
まあこの人はびっくりするほどブレない。鋼の信念をもつ男ですね。悪く言えば融通が利かない。
まったく個人的な意見なんですが財前は実は里見のことを羨ましいと思っていたんじゃないかと思う。
財前は教授になるために必死にもがいてるのに里見は精神的にはそういう世間のしがらみとはとはまったく別次元にいるわけですから。
誰から何を言われてもほとんど揺れないのがほんとにすごい。
それだけに周りが振り回されて妻に「私はそんな立派な夫いらない」なんて言われてしまうわけですが。
あのセリフはインパクトありましたね。賛同はしないのにすごく理解できてしまう。
そんな私は里見派。里見のように高潔に生きていくのは理想ですね。絶対ムリですが。

☆東教授
基本は真面目なんでしょうが財前への嫉妬が丸出しなあたりは実に人間的。
「甘いお人だ」と言われて自宅の植木鉢を蹴散らすシーンは印象的。
1部では財前を蹴落とすために必死だったが2部で自分の行いを悔いて自分の地位も捨てて財前と本気で向き合おうとしていたのは良かった。

☆柳原
この人の煮え切らなさが大変に秀逸。
財前ほど割りきることはできないし、里見のように上にたてつくほどの勇気もない。
財前や里見のように信念がないからものすごく翻弄されてますよね。
でもこれが大多数の人間の反応のような気もしますね。だからこそ現実味があって彼の行動にハラハラさせられる。
状況に流されるだけだった彼がラストで患者の遺族のところに謝罪に行こうとして「謝って楽になりたいだけだ」とやめる場面は彼の人間としての成長が認められて非常に良かった。

・音楽
あまりドラマやアニメの音楽に注目しない方なのに印象に残りました。その場面演出にぴったりはまっているものばかりでより緊迫感が増していたと思う。

・印象に残るシーンの数々
☆くれない会の日常
こわすぎ(笑)エグすぎ(笑)
教授選で医者たちが繰り広げる腹の探りあいより断然怖い。
あまりに怖すぎて逆に笑ってしまう。
鵜飼教授夫人の東教授夫人に対する仕打ちもなかなか酷かったがやっぱり1番エグかったのは里見の奥さんへの仕打ち。
ひぇぇー!と叫びたくなる恐ろしさでした。口調や身なりは上品なのにえげつなさがすごい。

☆里見が病院を去る時の竹内とのやりとり
最後まで差し出された里見の手をとらなかったシーンが良かったです。
里見のことを尊敬していただけに悔しかったんだろうなというのがとても伝わってきた。

☆2度目の証拠保全にきたシーン
やる気なかった1度目のときとの違いを明確に出していましたね。
カメラやコピー機の持参に弁護士の表情。1番おっ、と思ったのはカルテを窓に貼りつけて修正液の下の記述を浮かび上がらせるシーン。とうとう核心に!という感じでなにかワクワクしました。

☆財前が東教授の自宅に自ら出向くシーン
玄関先で応対する佐枝子そっちのけに家の中の東教授を大声で煽るシーンが大変に面白い。
唐沢のこういう演技はすごく良い。

☆裁判でとうとう真実を叫ぶ柳原のシーン
自分の形勢が不利だと見るや、あっさり柳原を切り捨てに出た財前は流石だと驚きましたがそれ以上に我を忘れて真実を叫びだす柳原のシーンは最高に興奮しました。

・セリフの言い回し
この作品は皮肉の効いたセリフがとても多いと思う。それがまたうまいこと言っていると思わせてくれるものばかり。
中でも印象に残ったのは教授選で自分に有利になるよう大河内教授に財前が会いに行ったシーン。
後から入ってきた里見に対して言ったように見せかけつつ財前の浅い下心を強烈に撥ね付けたのは流石に只者じゃないなと思わせてくれて、膝を打ちたくなるぐらいに痛快だった。

【悪い点】
・1話で一部使われる関西弁
中途半端。2話以降は使われなくなりましたし。

・弁当屋の息子の演技
棒だった。端役なので許容範囲ではありましたが。

【総合評価】
面白い。とにかく面白かった。今まで見たドラマの中でもダントツの面白さ。
個人的にこれを超える面白いドラマは今後でてこないんじゃないかなと思えるほど。毎日夢中になって見た。(初見は再放送)
もともとこのドラマは能動的に視聴したのでなくテレビをつけていたらたまたま始まって目についただけだったのですが(初見は確か一部の最後の話)あっという間に引き込まれていた。
ちなみに私が録画していたもの見ていたドラマ全般にあまり興味なかった家族までいつの間にかはまっていた。
それぐらい訴求力のあるドラマなのでしょう。定期的に見返したいドラマ。
つい最近も見返してやっぱり面白さに舌を巻いた。評価はもちろん最高です。

2017/03/11 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1(50%) 普通:0(0%) 悪い:1(50%)] / プロバイダ: 24329 ホスト:24360 ブラウザ: 6363
1978年版も今回作も見ごたえがありました。
ただ今回音楽自体はいいのだが、手術シーンまで毎回大音響でかけるかなァ
1978年版みたいにかかってるかどうかって感じでかけて欲しかった
(今回音楽が悪いと書いたのは使用に関してです。)

2014/02/06 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 26701 ホスト:26888 ブラウザ: 9423
【良い点】
演者、音楽、脚本はAクラス。特に脚本は文句のつけようがない作品である。

【悪い点】
映像技術が若干古い気がする。もう少し効果的な撮影をしてもらいたかった。
それでもBクラスは文句なくつけられる。

【総合評価】
21世紀に入ってからの社会派ドラマで三本の指に入る名作。当然のAランク評価である。
ドラマが嫌いな人が観ても、惹きつけられる作品と言えよう。

2013/12/18 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:360(55%) 普通:0(0%) 悪い:290(45%)] / プロバイダ: 23500 ホスト:23410 ブラウザ: 5870
※前回の評価は削除し、評価を「良い」から「最高」に上げて、再投稿します。

【良い点】

教授への出世意欲に燃える唐沢氏の財前教授、出世よりも患者の命を第一に考える江口氏の里見医師の人物対比、そして裁判における財前サイドの弁護士(及川氏)と原告側サイドの弁護士(上川氏)の対比といった人間ドラマが重厚で良い。
各出演者の演技力も良かったので、これらがしっかりと作中ででていたのも見事。
又、ポーランド学会に財前教授が行った時にアウシュビッツ強制収容所を訪れたシーンも印象的。

【悪い点】
敢えて言えば、財前役の唐沢氏、財前の義父(財前は婿養子)役の西田氏は、どちらかと言えば「良い人」のイメージが強いので、こういう「黒い」役柄との相性はちょっと良くないかな?とも思えた。

【総合評価】

印象に残るドラマでした!

出生の野望に燃え、教授への道を第一に考えている財前、出世の事よりも患者の心、命を第一に考える里見。
友人でもある彼ら二人の人物対比、ある意味ヒーローとライバルを思わせる部分がやはり良かったです。

財前はその野望を優先するあまりに手術を強行して結果的に医療ミスを犯してしまい、患者を死なせてしまった為にそのミスを問われて裁判を起こされてしまうのですが・・・

その時の財前サイドのクールな弁護士でもある国平(及川氏)、原告サイドの心ある弁護士である関口(上川氏)の人物対比も財前、里見の対比同様に良く、話をしっかり盛り上げていたと思います。個人的にはこの二人を主役とライバルに据えても面白い話が出来るかな、と思ったほどです。

あと、話が少し逸れますが、裁判の時に財前の妻等が里見の妻に対して医師の婦人会で総がかりの「嫌がらせ」のようなお食事会に誘う話・・・
これに対しては、「裁判で味方してほしいなら子供に玩具買ってあげるとか、個別に良い料理御馳走してあげるとか、もっと喜ぶ事しようよ、これじゃ逆効果だよ!」と思いました。(苦笑)

そして、何といっても財前教授がアウシュビッツ強制収容所を訪れ、極めて凄惨な殺戮が行われたこの場所にて医師による人体実験という「殺戮」も行われていて人を救うはずの医者がこの収容所で人を実験材料にしていたということを知らされた事が印象的です。

結果的には自らの判断故に裁判が起きてしまう事態になってしまった事を考えると、財前教授自身も自らの名誉を追いかけるあまりに患者の命の大切さを二の次にしてしまっていて、気が付けば自分も収容所の医師と同じ事をしてしまっていた、ことをある意味この地で気付かされる場面がすごく心に残っています。

医者にとって一番大事なのは患者の命を救うことですが彼が地位や名誉に気持ちが行ってしまっていてそれを忘れてしまっていたんでしょうね。

最終的に財前教授は癌で生涯を終えてしまい、彼自身も「死の門」を潜ってしまうのですが・・・結末としては財前教授も所詮はただの人間であった、ということでしょう。 というか、彼は研究や医師としての仕事を優先するあまり、「自分」を診る余裕が無かったのかな?とも思えます。
「灯台もと暗し」とはこの事かも・・・?

とはいえ、病院内の権力闘争や個々の思いといった人間ドラマが各出演者の好演もあってしっかり描かれ、伝わったかなりの傑作ドラマだと思います。評価は「最高」で。

2011/03/06 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:6(75%) 普通:0(0%) 悪い:2(25%)] / プロバイダ: 4150 ホスト:4083 ブラウザ: 6305
【号泣した場面】
3位:林田加奈子(木村多江)が転院の際、里見に本心を吐露する場面
2位:末期癌と診断された財前の「僕に不安はないよ。ただ・・・無念だ。」
1位:財前の最期を看取る場面で、母親の「五郎、よく頑張ったね。」

【悪い点】
不毛地帯もそうですが、唐沢さんの恋愛パートはいらなかったかなと。

【総合評価】
ここ20年の有名どころの医療ドラマはたいてい見たと思います。どれも高水準の完成度ですが、一番を挙げるなら間違いなく白い巨塔です。
物語全体においてスポットライトが当たるのは、主人公である財前と里見という、対極の道を歩む超人的で、どこか非現実的なふたりです。そこでバランサーとしての役割を担うのが石坂浩二さん演じる東教授です。嫉妬や打算、憐憫といった人間臭さの象徴として東教授がいることで、全体のまとまりが保たれているように感じました。

このドラマを見るまでは映画やドラマはただ話の構成にだけ着目していましたが、豪華キャストの熱演が、役者さんの演技に目を向けるきっかけになりました。

2009/11/13 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:147(72%) 普通:0(0%) 悪い:56(28%)] / プロバイダ: 2821 ホスト:2773 ブラウザ: 2256
再放送で久しぶりに視聴しているのですが、やはり面白いですね。

出演陣の演技力が全体的にも高いのですんなり引き込まれます。
やはり俳優さんはしっかりと演技が出来てなんぼですね。

加えて個人的に一番この作品で惹かれるのは音楽です。

『加古 隆』さんはやはり素晴らしい。
このBGMで作品を見る気にもなりました。

流れるレパートリーは少ないものの、その力強さには圧倒的なものがあります。
間違いなくこの音楽がドラマに大きく作用しているでしょう。

期待を裏切らないBGMに、放送当時も良いなと思ったものですが今視聴しても良いですね。
とても面白いです。

2008/10/24 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:442(63%) 普通:152(22%) 悪い:103(15%)] / プロバイダ: 2339 ホスト:2336 ブラウザ: 6342
唐沢さんの名演技が見られます。

「東教授の総回診です。」のインパクトは見た人なら誰もが覚えているのではないでしょうか?

大学病院の裏側を描いたこの作品はとても強烈でしたが、
その中でたくましく出世していく財前と
そういった最前線からは一線を引いて活動する里見との
生き方の対比もあって、なかなか良く作られていると思います。

教授の世界だけでなく、
教授の妻の世界までも表現していますし、

なかなかすごいドラマだと思います。

2008/10/17 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:328(45%) 普通:169(23%) 悪い:226(31%)] / プロバイダ: 30269 ホスト:30458 ブラウザ: 7505
院内での権力の話や手術とかを割と真面目に描いていたのは好印象。あとは人間関係をどろどろしてエンターテイメント性をのせてあるわけだが、そちらもそれ程嫌味があるわけでもなく、さっぱり観られる真面目系なドラマではある。

2008/09/15 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:431(69%) 普通:102(16%) 悪い:91(15%)] / プロバイダ: 29983 ホスト:29908 ブラウザ: 8090
良い点
・出世競争、医療ミスといった現代に通ずる問題を客観的に描き切っている。
・登場人物の大半が善人・悪人に別れておらず、とても人間味がある。特に野心家の主人公・財前は、どっしりとした存在感があり魅力的。
・キャストが演技力の点で豪華。
・音楽、サウンドのセンスが抜群で耳に残るものが多い。
・見返す度に主人公の感情の機微が細かく理解でき、新しい発見がある。
私は中1でこの作品を初めて見て、中3で2回目を見ました。
もっと大人になり、社会のことを理解できるようになった際にまたじっくりと見たい作品です。

悪い点は見当たりません。
半年という長い枠を取る、50周年記念にふさわしい作品だと思います。

2008/06/17 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:66(43%) 普通:11(7%) 悪い:76(50%)] / プロバイダ: 14177 ホスト:14340 ブラウザ: 8090
この話、非常にリアルな話・・・。
人間みな病気にかかって、大病院にいくかもしれないわけだから、
若い人も、こういう面を理解しておいたほうがいい。本当にそう思えた作品。

白い巨塔とはまさに、大阪大学のあの医学校舎のことを指し示しています。
見たことあるひとは一目でわかると思います。本当に白い巨塔なんですから・・・。

大阪大学はドラマでも垣間見えたように、医学系の派閥の中では歴史もあって相当権限ももっています。
たとえば、大学受験で理系専攻で進学しようとしていた人は偏差値表を見ればわかったと思いますが、
偏差値、つまり絶対的な学力は京都大学医学部のほうが求められているのです。
しかし、京都大学医学部よりも、実際医者の世界では大阪大学のほうが圧倒的に強い。
それゆえ、本当に医者にとして成功したいのならば阪大にいけ!というのも有名な話です。

下の意見としてまじめな医者にとってはトラウマになるだろうなという意見がありますが、
私は彼らにとってトラウマになんかならないと思います。
何しろ、この物語はフィクションであり、多少誇張した部分はあるにせよ、リアルな医学世界の実情を描いているのですから、
そこに所属している教授以下研究生まで、このように描かれてしまっても多少はしかたがないと考えているでしょう。もちろん誇張はされているとは思いますが・・・。

のっけから医者に対して否定的な態度に出てしまっていますが、もちろん、医者全部が悪者だとは思っていません。
当然中には、里見のような人格的にも実力的にも優れている医者はいます。
漫画MONSTERのテンマやブラックジャックのような医者、彼らのような人こそが、やはり私たちが求めている医者であることは間違いありません。

ただ、モンスターを読んだ人はわかると思いますが、
やはり、医者という職業柄、人を助けるだけではなく、自分の研究も進めていくいわば研究者なのです。
学会での論文発表や、新しい治療法の開発。もっと簡単に実力や名声を得るには、
「手術は必ず成功」すればいいのです。
どこの大学病院にいっても、赤十字にいっても、不親切な医者はいます。
患者を不安にさせてもなんとも思わない。
しかしそれでも、なぜそういった人たちが有名大学や赤十字のような、
医学機関としては大きなところにいるかというと、「手術が上手い」、「失敗しない」、「論文発表の成果」。
こういった要素で認められている人も医者であるということです。
つまり、本作における財前のような人物が、一般的に「腕が良い」とされる医者であり、臨床医として良い=腕が良いとはいえないということですね。

そういったこともふまえて、この物語は良くできていると思いますし、ドロドロした展開も毎回毎回次が気になるような展開になっていました。

また、この作品ではそういった医学世界に対して痛烈な評価をしながらも、自分と一緒で、財前のような医者も一人の医者としておもしろいではないか。
そういう思いが感じられます。
確かに、中盤以降の財前の考え方は人間としてゆがんでいるかもしれません。しかし、あそこまで一途に、
自分を追い込んで努力するというのも大変なことだと思います。里見も、そういう財前を認めていたはず。
最後は自分も患者と同じ病状で無様な死を遂げます。
ここでのとりあげかた、視聴者の中には「ざまあみろ」という考えを持った人もいたかと思いますが、
自分にしてみれば、「ずいぶんもちあげられて死んでいくんだな・・・」
そう感じました。それくらい演出は財前を引き立てていたように思えます。最後まで信念を貫いて死んでいった一人の人間として。

それから、被害者の一家の奮闘もなんか応援せざるを得ないくらいにがんばっていた・・・。文句はなく面白かったです、このドラマ。

2008/06/08 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:372(36%) 普通:201(19%) 悪い:463(45%)] / プロバイダ: 12956 ホスト:12860 ブラウザ: 7312(携帯)
医療ミス、それにより肉親を失った家族の裁判による戦い、悪徳医師達の陰謀(西田敏行が悪役演じるのも珍しいですね)…病院を徹底的に「悪」に仕立て上げたストーリー構成はある意味見事。そもそもタイトル自体が病院という場所を皮肉って呼んだ感じですし…
僕としてはこの作風は嫌いではありませんでしたが、真面目に医者やってる人や入院中の患者さん達が見たらトラウマになるんだろうなぁ…
あと余談ですが「舞‐HIME」に財前という名の男子高校生が脇役で出てますがそのキャラは医者の息子という設定で…あのアニメの制作者は「白い巨塔」ファンなのか?(まあ単なる偶然かもしれないけど)

2008/03/01 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:41(54%) 普通:13(17%) 悪い:22(29%)] / プロバイダ: 54140 ホスト:54142 ブラウザ: 4184
かなり面白かったです。これを見た後、田宮版も見ましたが
どちらが優れてるかというのでなくて、
描写やキャラ、演出の違いを比較すると面白かったです。
最高を付けたい気もありますが、
佐枝子がでしゃばり過ぎ&裁判後、柳原が大学に留まるのはちょっと・・
&ケイ子が入院中の財前と過ごせるのはどうかなっていうことで
最高に近い、とても良いにしておきます。

2008/01/07 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:27(90%) 普通:0(0%) 悪い:3(10%)] / プロバイダ: 43274 ホスト:43237 ブラウザ: 6342
財前教授の性格に惚れてしまった。重苦しい雰囲気があり、敬遠していたが再放送で偶然見てしまいハマってしまいました。。。
医療ミスやら裁判やら、もうハイスピードで物語は展開していきます
二部からは怒涛の神展開なので目が離せなくなるでしょう

2007/10/19 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:505(70%) 普通:0(0%) 悪い:215(30%)] / プロバイダ: 1407 ホスト:1252 ブラウザ: 5598
終始重苦しい雰囲気が漂っていましたが、医学界の人間模様のリアルな描写が印象的な作品です。
コミカルな描写が無いに等しく、やや息苦しい感じはしました。
しかし、ダーティーな側面まで淡々と、クールに描き出している点がこの作品の魅力だと思います。
また、様々な人間ドラマも丁寧に描写されていて、印象的でした。
キャストの方々の熱演が光り、それぞれの登場人物の信念がダイレクトに伝わってきました。

人間ドラマの丁寧な描写や、医学界の実像をリアルに描き出している点は好印象です。
しかし、作風が終始重苦しい雰囲気で、観ていて疲れたことと、息抜きできるような場面が皆無だったことは残念です。
そのため、やや親しみにくく、固い感じがし、あまり明るさや前向きさが伝わってきませんでした。
全体としては、再現性に優れ、完成度が高い作品だと思いますが、前記のような不満点をマイナス要因として、評価は「良い」にします。

2007/10/03 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:32(82%) 普通:4(10%) 悪い:3(8%)] / プロバイダ: 20366 ホスト:20016 ブラウザ: 6342
【良い点】
人間関係がわかり易くて個性が際立つ面白いドラマでした。唐沢さんや江口さんの演技がすばらしかったです。特に人の命を考えるときなど、誰の意見が正しいとは明確に判断できません。その答えの出ない葛藤に振り回される医師達の人間像が生々しく描かれていたように思います。

【悪い点】
そもそも人間の汚い部分に焦点を当てたドラマなのでしょうが、なんだか胸糞悪いなといった印象を受けることも多々ありました。しかしこれはドラマ全体からすれば必要な印象だとも思うので観る人によって意見が分かれるかもしれません。

【総合評価】
時代を象徴していたドラマではないでしょうか。今考えてみればデスノートって白い巨塔に似ているかもしれませんね。財前=夜神月、里見=エルみたいな。財前の権力への執着が前面に押し出されていますが、メインテーマはやはり人の命なのでしょう。何十年か前の作品のリメイクですが、急激な人口の高齢化を迎えたことで医療に目を向けざるを得ない日本の現状に対して注意を喚起する良作だったと思います。

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2019/04/13 好印象 by (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 2995 ホスト:2784 ブラウザ: 11568 [編集・削除/これだけ表示]
感じた事感動/涙流した/友情/可笑しく笑える/楽しい/面白い/格好良い/怖い/びっくり/考えさせられた/道徳心&モラル 
ストーリーとても良い(+2 pnt)
キャラ・設定とても良い(+2 pnt)
映像とても良い(+2 pnt)
声優・俳優とても良い(+2 pnt)
音楽最高(+3 pnt)

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