[ドラマ]センス8


せんすえいと / Sense8
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作品紹介(あらすじ)

アンジェリカと呼ばれる女性が"ウィスパーズ"という男から逃れるために自殺する直前、世界各地の異なった文化の国にいる8人(カフィアス、サン、ノミ、カーラ、ライリー、ヴォルフガング、リト、ウィル)に精神的な繋がりが産まれた。精神的にも感情的にも繋がりを持った8人は、互いに知り合って交流し、自分たちが知識や言語、技術を共有することができる「感応者=ウィスパーズ」のクラスター(群体)となったことを知る。世界規模の強大な権力を持つ組織バイオロジック・プリザベージョン・オーガニゼーション(BPO)は感応者を捕えて残酷に扱っており、8人の感応者たちはBPOに存在を察知されてしまった。
※ このあらすじ部分にはWikipediaを参考/または引用した部分があり、GFDLのラインスが適用されます。
【製作総指揮】:
ディーパック・ナヤ レオン・クレランスマーク・ローゼンシンディ・ホランドピーター・フリードランダータラ・ダンカンリリー・ウォシャウスキー ラナ・ウォシャウスキー
J・マイケル・ストラジンスキーグラント・ヒルジョン・トール
【プロデューサー】:

※ この説明部分にはWikipediaを参考/または引用した部分があり、GFDLのラインスが適用されます。
日本 開始日:2015/06/05(金) ネットフリックス
海外 (アメリカ):開始日:2015/06/15 ネットフリックス
公式サイト
1. Sense8 | Netflix Official Site
プロモーションビデオ (1個)
センス8 予告編 - Netflix [HD]センス8 予告編 - Netflix [HD]
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最終変更日:2018/05/17 / 最終変更者:uBR7200 / 提案者:uBR7200 (更新履歴)
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2018/06/08 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
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ネットフリックスが『マトリックス』『クラウド・アトラス』を監督したウォシャウスキー姉妹を迎え、
満を持して制作したSFアクション大作!
だったはずが5,6クール継続の見積もりが、2クールでネットフリックス側から打ち切られ話題になった


概要は世界各地の異なった文化の国にいる8人がある日突然、精神的「共感力」が異様に進化を遂げ、意識が繋がり合う
しかし、人類の突然変異や進化、新種ともいうべき彼らには
選ばれた少数による人類の進化を危ぶみ、彼らの存在を抹殺しようとする組織があった
8人は団結して敵と向かい合い、自らの存在の謎を探るというもの
グローバルなインターネット、ネットワーク型をモデルに
人類の共感力が発達して未知の人と「繋がった」場合、何が起こるのかを考察するSF作品だが
それだけでなく世界各国の文化、政治、ジェンダー、セクシャリティ、自己同一性も取り上げられ、盛りだくさんになっている


まあこの2人の「広げ過ぎた風呂敷を畳めない」といういつもの癖はあるものの
時空を超えた壮大なスケールのストーリーと
性別、人種、職業等、様々な背景を持つ「個人」がインターネットによって
世界規模でシームレスに繋がる今の世相を反映したコンセプトはとても優れている
少なくともウォシャウスキー姉妹には時代を見る目はあった



打ち切りの原因は、ケニア、韓国、アメリカ(サンフランシスコ)、アイスランド、インド、ドイツ、メキシコ、アメリカ(シカゴ)
と全世界8か所に及んだグローバルロケが頻繁に行われる構成だったに違いない
莫大な予算が必要とされる企画だったが、視聴が予算に見合うだけ伸びず、ネットフリックス経営層から最終判断が下されたようだ
大規模予算が組まれたからには、スポンサーの意向を考えれば、
作家性で突っ走ろうとせずに万人向けのエンタメ性の方を重視すべきだったと思うが、
そこが出来ていたかと問われると「うーん、微妙・・・」と個人的には思う



【脚本の問題】
ウォシャウスキー姉妹にオタク傾向があるのは有名な話だが、
その「仲のいい身内だけで分かる人だけで気持ちよく語りたい」という癖や傾向が今回は悪いように出てしまっている
SFに的を絞ってストーリーを纏めてテーマを深めればそうした傾向でも面白くなった可能性は十分あったが
今回、ウォシャウスキー姉妹にとって人生のテーマともいうべき、「LGBT」性同一性障害の問題や描写について尺がかなり割かれている
LGBTについてはいま世界の先進国で議論され、問題になっている注目のテーマだ
「わかる人だけ」「身内だけ」というわけにはいかない
より多くの人に理解を求めていかないといけないだろうし
彼女らもそれを視野に入れていたはずなのだが、どうにも中途半端というかいまいち


LGBTの描写に関しては、規制の少ないネット配信の為、その手の裏作品に近い濃厚な絡みの描写が多く、
人物描写よりも煽情的な絡み描写が前に出てくる
そして表現者として一番安易な手段、LGBTの大会での演説で差別廃止を訴えるという、
まあ「演説文化」の欧米にありがちだが、もう少しストーリー運びで「やっぱ差別は良くないよね」と
自然とノンケの視聴者にも思わせる構成に何とかならんかったんか?と言いたくなる
ノンケにも共感を得るために、ゲイでもレズビアンでも双方の関係性が深まっていく過程を人物描写と共にもっとじっくり描いてほしかった


関係性の描写がおざなりで、いきなり濃厚な絡みでつかみが始まるのは、映っていたのが例えノンケの男女であってもキツイ
一説には、ウォシャウスキー姉妹の経験が反映されているらしいが、
そこに思い入れがあり過ぎて脚本を共同執筆のストラジンスキーが口を出せなかったのか定かではない
最近巷で話題になっている同じくLGBTがテーマの『おっさんずラブ』は肝心な関係性の描写が上手かったが、
LGBTに関するドラマ部分がなぜかテンプレで薄く、ノンケにわかるような説明も薄い、もしくは不必要にsexシーン乱打で過度に煽情的
恋愛要素なし、煽情的映像なしの韓国編が師弟愛、親子愛、女囚人同士の友情と
韓流テンプレながらお得意の感情移入型のストーリー運びでよく描けていて個人的に一番面白かった



【ストーリー構造が招いた問題】
ただ今回、関係性の描写が薄くなったのは、構造上の問題もある
ストーリーの構造上、主役である8人の話を比較的平等に並行して進めなければならず、
また1人1人の生い立ちを述べる回想シーンも挟んでいく必要がある
必然的に1人1人の話やカップルの関係性の描写が薄くなる上に、
どうしても時系列シャッフルやクロスカッテング(異なる場所で同時に起きていることを繋ぐ編集)が多くなる
アクションやミステリーはまた別として、ドラマでシャッフル構造を取る場合、
古い演劇的な直線構造のストーリーと比べて、安易にやれば話が弱くなる危険がある、
逆に直線構造は下手な人がやればオチがすぐにわかり、ありきたりで退屈という欠点はあるが


話が弱くなることを避けるために、シャッフル構造の作品は、通常はテーマという「糸」で繋いで編集、構成する(パラレル編集とも言うらしい)
例えば、よく例に出される作品にスタンリー・ドーネンの『いつも2人で』(1967)という倦怠期に陥った夫婦の危機についてのドラマがあるが
この作品は複雑に時系列を入れ替えながらも、夫婦2人の「思い出」という「糸」で映像を繋いでいる
関係性の危機に陥った時は長年夫婦2人で紡いだ「思い出」こそが、修復の糸口になりえるというテーマなのだが
時系列ではなく「思い出」という「糸」で構成を繋ぎ、テーマを絞って映像を寄り合わせることで、
複雑なシャッフル構成が、逆に作家が何を強調して伝えたいのかを視聴者に示すことに成功している
(アニメ化の際に安易に原作の構造に手を入れて失敗している作品が見られるのはこのせいかもしれない)


しかし本作品の場合、欲張って風呂敷をどんどん広げ、SF以外にも、政治、ジェンダー、セクシャリティに自己同一性ともりだくさん
繋げるにも「糸」が多すぎて後半は混線している
それを防ごうとしたのか、序盤は比較的スローテンポに冗長に感じるくらい丁寧に進めていたが、
いつまで経っても話が見えなくて、導入部でふり落とされた視聴者は多かった


やはりテーマは絞った方が良かった
前作『クラウド・アトラス』は少なくともそこは出来ていたのだが
また個人的な好みを言えば、共感力が異常発達した場合、精神的に「繋がった」8人の自己同一性はどうなるのか
自己と自他の問題はどのようにクリアするのか、哲学的でSFチックな部分の考察を深めてほしかった
でなければ、LGBTのドラマ部分をもっと丁寧にしてほしかった

ウォシャウスキー姉妹は、アイディアやしたいことが多すぎて、
しかもこの作品ではそれをモロにぶつ切りで粗く繋いでいるので、脚本の粗がますます目立つ
もともと雑な思考でその手のストーリーへの許容度が高い私のような人間でも「マズくねえ?」と思ったくらいなので
「広げた風呂敷を畳めない」ことが気になる人にはまずクリアが無理な構成になっている




【優れた映像演出】
良い点としては、やはり映像演出
特にクロスカッテングのアクションシーンの映像演出は特筆すべき
今回は「武闘派」になったぺ・ドゥナの体を張った武術アクションは素晴らしいの一言
ナイロビのカーアクションも「どうやって撮ったんだよ、これ?」というくらい難しいクロスカッテングを上手く繋げている
マルチタスク得意なんだなあと感嘆した
オタク志向の強いウォシャウスキー姉妹だが共同作業は上手いらしく、
ジェームズ・マクティーグ、トム・ティクヴァといった異才と上手くコラボしている成果が出ている


ただ問題はやはり脚本
しかし、もともと構成はあまり上手い印象がない2人だが、出演者のインタビュー記事を読んでいると、
どうもその日の「気まぐれ」で撮影当日にバンバン台本を変えるらしく、
「こりゃ、バックにいくらいい脚本家をつけても纏まらんな」と嘆息させられた
「シェフの気まぐれコース」というべき成果?は2シーズン目の1話に特に出ており、
どうやらクリスマスに撮影したらしい当日の雰囲気とクリスマス「気分」が満載されたMVのようなイメージフィルムに化して
ストーリーが一向に進んでいないw
「ネット配信なんだから、クリスマスに撮ったからと言って、クリスマスに見ると限らんだろう」と画面にツッコミまくる羽目になった
さらに2シーズン目は、姉妹の内、リリーが離脱
シーズン1とシーズン2のつなぎ目がなんだか違和感バリバリになっている




色々書いたが、スケールの大きさや時代性を評価するなら見て損はない作品
全面否定するような作品でなく、打ち切りの割にはそこそこ面白いが、作家性というか癖がかなり強く人を選ぶ
なんかいろいろあと一歩で惜しい作品になっている

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