[ドラマ]横溝正史シリーズ(1977年 TBS放送): 2020/05/21 霧の童話


よこみぞせいししりーず / Yokomizo Seishi series
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1. 犬神家の一族(1977年TBS放送)
2. 本陣殺人事件(1977年TBS放送)
3. 三つ首塔(1977年TBS放送)
4. 悪魔が来りて笛を吹く(1977年TBS放送)
5. 獄門島(1977年TBS放送)
6. 悪魔の手毬唄(1977年TBS放送)
ドラマ総合点=平均点x評価数455位2,624作品中総合点5 / 偏差値52.05
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2020/05/21 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:802(51%) 普通:453(29%) 悪い:325(21%)] / プロバイダ: 20330 ホスト:20223 ブラウザ: 7500
先人たる石坂浩二氏と並び映像媒体に於ける「金田一耕助」のイメージを大衆へと定着させた、古谷一行氏の出世作『横溝正史シリーズ』の第1期作品で全6タイトル通算27話より構成されてますが、1つの事件を数週に分割して描くTVシリーズの性質上、良くも悪くもボリューム満点と言えるでしょうね。
あたくしもウクレレさん同様「リアルタイム」で本作に触れてたクチでして、あの頃のガキんちょにとっては20時からの『8時だョ ! 全員集合』、21時からの『Gメン'75』、そして22時からの『横溝正史シリーズ』と、黄金期だったTBS土曜のプライムタイムを満喫するのが或る種のステータスだった訳ですよ。
他局だけど19時からの『超合体魔術ロボ ギンガイザー』や19時30分からの『ジャッカー電撃隊』も含めれば、どンだけ贅沢なサタデーナイトだったのかと郷愁に駆られる次第でして…(あ〜ジジ臭いw)。

オッサンの回顧録はさて置き、パッとラインナップを見渡しても比較的知名度の高い作品群をチョイスしてるのが第1期の特徴で、尚且つ『悪魔の手毬唄』『獄門島』は第1期オンエアと同時期に石坂版も華々しく公開されている為、予算面も含め些か分が悪いように感じられるンですが、良い意味で石坂版に対する「ライバル心」「反骨精神」がスタッフのモチベーションを高めていた事も有り、作品に因っては石坂版と拮抗もしくは凌駕しているものも存在してるンですよね。
此の辺り、出来不出来の差がモロに顕在化してる次作『横溝正史シリーズⅡ』とは正に対照的で、自分の個別評価も『悪魔が来りて笛を吹く』以外は総じて好評価を付ける結果と成った訳です。東宝と大映京都とが原作ごとに分担して手掛けるという特異な制作スタイルも、賛否両論の感こそ否めないものの巧い具合にお互いを刺激し合って「良作」を輩出するに至ったと感じますね。少なくとも第1期に限っては、という前提条件付ですけれど(にがわらいw)。

それでは、先に『Ⅱ』の最終評価で記した個別ランキングを踏襲する形で簡略化したコメを添えつつ、第1期の「総論」と参りましょう。

第1位『獄門島』…本作自体にも相応の難点が有るものの、石坂版で感じた不満が概ね解消されている点は見事。出来れば石坂版とセットでの鑑賞をお奨め。
同率第1位『本陣殺人事件』…ATG版に肉迫する程の完成度を誇る秀作。中尾彬氏の「ヒッピー金田一」に抵抗が有るなら本シリーズの方が楽しめるかも。
第3位『三つ首塔』…金田一の本筋への絡ませ方に苦慮していた裏事情が窺えるものの、クライマックスに於けるワンカット長回し演出でチャラに出来る力作。
第4位『悪魔の手毬唄』…佳作クラスとは言え全6話という「長尺」や、磯川警部の「老いらくの恋」を日和警部へ担わせる改変振りは賛否が分かれそう(汗
第5位『犬神家の一族』…精彩を欠いた演出から生じるテンポの悪さと「第1の殺人」に関する真相を端折るという大ポカを遣らかした結果、此の順位に…。
第6位『悪魔が来りて笛を吹く』…重要な事柄にも関わらず説明台詞のみで処理した構成ミスや淡白なラストが致命的。但し『Ⅱ』の凡作群よりは遥かにマシ。

…てな具合に落ち着きましたが、個々の完成度にかなりの開きが生じていた『Ⅱ』のランキングとは異なり、第1期の場合だと
『獄門島』=『本陣』>『三つ首』>>『手毬唄』>>『犬神家』>『悪笛』
といった感じで然ほど順位間に実質的な差が無いンですよね。それだけ第1期の方が安定した面白さを有しているという事でしょうか ?

無論、『Ⅱ』と同じく「1つの作品に対する話数配分の判断基準」には解せないものが有るし、其れが響いて冗長さを齎している面も散見されるンですが、個人的に第1期って「惰性」で観てるかのような退屈さを覚える事が少なかったンですわ。それこそガキの時分みたいに、毎回ワクワクしながら画面を注視してる事が多かったと言うか…此れは全くの憶測に過ぎませんが、第1期の時点では横溝作品の映像化に関するノウハウを把握し切れて居なかったスタッフの試行錯誤振りが、良い塩梅で「面白さ」を齎すに至ったのかも知れませんね。其の辺りが『Ⅱ』では熟れてしまい、当初のモチベを維持出来なくなったンじゃあないでしょうか ?

総合的な評価は「とても良い」寄りの「良い」と相成りましたが、後々再鑑賞した折に引き上げたく成る衝動に駆られちゃうかも…(にがわらいw)。
ともあれ、古谷 & 石坂両氏に続く新世代の「決定版金田一」の誕生を願って止みませんね。
[共感]
2020/05/23 "第1期の時点では横溝作品の映像化に関するノウハウを把握し切れて居なかったスタッフの試行錯誤振りが、良い塩梅で「面白さ」を齎すに至ったのかも知れませんね" というのは、目から鱗です。 by ウクレレ



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