[ドラマ]白い素肌の美女 江戸川乱歩の「盲獣」: 2018/12/28 霧の童話


しろいすはだのびじょ えどがわらんぽのもうじゅう / Shiroi suhada no bijo Edogawa Ranpo no Moujuu
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この作品は「江戸川乱歩の美女シリーズ(天知茂版)」のシリーズに所属します。
ドラマ総合点=平均点x評価数872位2,515作品中総合点2 / 偏差値49.87
1983年ドラマ総合点11位24作品中
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2018/12/28 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/]
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作者たる江戸川乱歩自身「失敗作」と位置付け、全集から一部を削除したという逸話を有する非・明智モノ作品の映像化へ果敢にも挑んだ『江戸川乱歩の美女シリーズ』第21弾ですが、其の割には本来なら「イレギュラー」である明智小五郎の活躍に珍しく破綻が少ないなあ…と思ってたら、タイトルこそ『盲獣』なれど物語の骨子や登場人物名も含め、実質的に「正統明智作品」たる『一寸法師』だったという「看板詐欺」スレスレのオチが控えてましたw

まあ、犯人のキャラ付けやアジトなどに『盲獣』成分も含ませてあるようだけど、其の意味では「何時もの『土ワイ』流アレンジ」を犯人サイドへ行なった「変化球的」な作品と言えるのかも知れませんね。実際、今回の犯人は明智から次々と真相を解き明かされても全く動じぬ「ふてぶてしさ」を持ち合わせており、俳優氏(流石に名前書くとネタバレだよなあ)の熱演も相俟って「ダークヒーロー」としての魅力に満ち溢れています。
本シリーズ2度目の登板と成った叶和貴子さん演じるヒロイン・山野百合枝も、我らが明智先生からのさり気ない( 笑 )アプローチに心揺らす事無く、歳の離れた亭主への真摯な愛情を貫く貞淑な若妻として描かれているのが好感触で、其の結末も含め『天国と地獄の美女』に於ける菰田千代子とは見事に対を成していたと言えるでしょう。まあ、前作より知名度が上がった為か今回のエロ描写は「脱ぎ女優」にお任せしてますがw

無難に纏め過ぎている印象こそ否めないものの、妙な方向へと脱線して大コケする事が多い本シリーズの中では安定感が有って落ち着いて観ていられる反面、文代の「百合枝」説・小林の「ひとみ」説・波越警部の「山野」説と、真犯人について大揉めする3人の主張をいちいち「再現フィルム」的に挿んだり、明智の罠からの脱出過程が思いのほか冗長に感じられたりと、長谷和夫監督の演出力には首を傾げたく成る箇所が多々見受けられましたが…。
個人的には前作『天使と悪魔の美女』で感じた2代目文代に対する苦手意識が、今回で決定的に成っちゃいましたね。明智への「女房気取り」といい、学生への聞き込みで発したどーでもいい「前フリ」といい、山野邸の家捜しで百合枝から怪しまれる迂闊さといい、言動 & 行動の全てに「探偵助手」らしからぬ幼稚さが漂っていて「イラッ」とさせられるンですわ。初代文代も好きじゃ無いけど、此処まで苛立ちを覚える事は無かったですね。

タイトル詐欺めいた遣り方こそ気に喰わないものの、全体的には及第点を与えられる出来だと思うので評価は「普通」寄りの「良い」と相成りましたが、『一寸法師』だと額面通りの「子供向け」と誤解されるので『盲獣』にしたのかなあ…。
犯人の外見的特徴と「妄執」とを掛けたダブル・ミーニングと仮定すると、強ち間違ってはいないのかも… ?



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