[ドラマ]黄金の日日


おうごんのひび / Ougon no hibi
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ドラマ総合点=平均点x評価数265位2,585作品中総合点8 / 偏差値54.12
1978年ドラマ総合点5位32作品中
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作品紹介(あらすじ)

南海の島と戦国の騒乱に揺れる堺の町を舞台に時代を生き抜く逞しい人間像を鮮烈に描いた感動巨編。
原作:城山三郎
脚本:市川森一長坂秀佳
音楽:池辺晋一郎
テーマ演奏:NHK交響楽団

※ この説明部分にはWikipediaを参考/または引用した部分があり、GFDLのラインスが適用されます。
日本 開始日:1978/01/08(日) 20:00-20:45 NHK総合 / 終了日:1978/12/24
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作曲:池辺晋一郎 [ファン登録]
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最終変更日:2019/01/07 / 最終変更者:ウクレレ / その他更新者: 十傑集 / 提案者:かなめ (更新履歴)
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2018/09/07 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1395(76%) 普通:306(17%) 悪い:124(7%)] / プロバイダ: 24310 ホスト:24231 ブラウザ: 4721
78年にNHKで放映された大河ドラマ。安土桃山時代。堺の町は室町時代から商人の町として貿易による富を築き、豪商たちの自治による自由都市として繁栄していた。`織田信長'が天下統一に向かっていた頃、`今井宗久'に仕えていた“呂宋助左衛門"は、南海貿易によって豪商の仲間入りを果たす。助左は貿易船の難破に直面し、幼馴染の`杉谷善住坊'、それに`石川五右衛門'とともにルソンに漂着する。友情を深めた3人は帰国後、激しい運命に遭遇する。信長の暗殺に失敗した善住坊は今井家に捕まり、信長に引き渡されて鋸挽きの刑で命を落とす。助左は`千宗易'や`羽柴秀吉'の協力もあって商売を拡大していく。南蛮交易を夢見た青年“助左衛門"が大海に乗り出し、やがて豪商となり権力に立ち向かう。

城山三郎の小説を元にドラマ化したのが本作品で、海と冒険に生きた一代の豪商の活躍を中心に、戦国末期を新機軸で描くドラマとして仕上がってます。それまでは武士を主人公に取り上げた作品がほとんどでしたが、今作では初めて商人を主人公に据えることにより、庶民の暮らしと経済面から時代を描く物語の展開となった。また日本史上の人物の中でも人気が高い`豊臣秀吉'を関白就任後は徹底した悪役に描いたり、逆に憎まれどころの`石田三成'を善意の人物に描くなど、それまでにはなかった意外性を活かした構成となってます。また、大河ドラマとして初めて海外ロケをフィリピンで行い、フィリピン人俳優も出演しています。また堺の町が戦国期のものに見せるため、二階建ての家屋では下の屋根にもうひとつ屋根をかぶせ、傘をささずに雨の日も買い物ができたことを表現するために軒を前に張り出させるなどしており、商人の町らしく、格子も太めにして、屋根の瓦と瓦の間には棒瓦を敷くなど土蔵造りを表現されています。 そのあたりが、それまでにない新たな大河ドラマとして占めており、独特の作品になっています。

主人公の“助左こと納屋助左衛門"は謹厳実直にして大胆な性格で、冒険ものに出てくる主役のような豪快な男です。様々な苦難にぶつかりながらも旧知の木下藤吉郎秀吉や千宗易らの助けもあり、逆境をはね返してついには自分の船「呂宋丸」を持ち、念願のルソンとの交易ができるまでになります。演じていた市川染五郎(現二代目松本白鸚)さんの独特の演技が見事でした。助左の幼馴染の`杉谷善住坊'は行動力のある男で、演じた川谷拓三が様になってましたね。`石川五右衛門'は本作では助左の友人として登場しますが、日本に帰国後、盗賊となっていたという設定で、最後釜茹でになるというシーンは必見でしたね。演じる根津甚八さんがいい味出してました。助左の憧れの女性`美緒'は演じた栗原小巻が当時美人だったために、引き立ってました。また竹下景子演じる`桔梗'・李礼仙演じる`お仙'の女優たちもいい味出してました。丹波哲郎演じる`今井宗久'は時勢を見極めることに長け、目的の為には手段を選ばぬ強い意志を持ちしばしば非情な決断を下すという大棟梁でした。その息子の`今井兼久'は父には見咎められませんでしたが、意外と計算高い巧妙な男でした。演じた林隆三さんが独特の味を出してました。助左を一代富豪とした鶴田浩二演じる`千宗易こと千利休'・助左が今井家から独立すると何かとバックアップするなど友好的だったが、天下をほぼ手中に収め権力を手に入れると支配者として助左の前に立ちはだかった緒形拳演じる`豊臣秀吉'・助左の親友となった近藤正臣演じる`石田三成'・三成や助左と親友の`小西行長'・助左のよき理解者で、鹿賀丈史演じる`高山右近'・高橋幸治演じる`織田信長'・内藤武敏演じる`明智光秀'・東国の実力者で、堺の商人たちを思いのままにしようとした児玉清演じる`徳川家康'・島田陽子演じる`細川ガラシャ'・神山繁演じる`安国寺恵瓊'・また堺の豪商集団・会合衆の一員に津川雅彦演じる`津田宗及'・志村喬演じる`能登屋平久'・渥美国泰演じる`日比屋了慶'・宇野重吉演じる`小西隆佐'・また助左の仲間として花沢徳衛演じる`才蔵'・夏目雅子演じる`笛(モニカ)'・前田晃一演じる`銭丸'・江藤潤演じる宗薫の子`小太郎'等、他にも名取裕子・清水紘治・十朱幸代・藤村志保・桜木健一・勝部演之・成川哲夫・室田日出男・梅野泰靖・新田昌玄・坂本長利・細川俊夫・塩沢とき・増田順司・庄司永建・河原崎長一郎・平泉成・岸部一徳・小松方正・二見忠男等、多くの名優が出演しています。また`ルイス・フロイス'役でアロイジオ・カンガス・ルソン島アゴーの村、トンド族の族長`ラカンドーラ'にビック・バルガス等外国人も多く出てるのが本作品の醍醐味です。

本作品は戦国時代末期ーに堺の豪商`今井宗久'の納屋番として仕える“助左こと納屋助左衛門"は、亡き父と同じ船乗りになる夢を抱いており、宗久より与えられた危険な仕事を成し遂げた助左は、船乗りへの道を許され、やがて大海原へと旅立っていくというもので、織田信長が上洛から物語ははじまり、天下は統一へと向かう世の中で、英雄豪傑ではないボロ布のように生死の儘ならぬ身でありながら商人として海に生きる者としての自らの生き様を貫く様を描いています。戦国・安土桃山時代を背景に歴史に合わせてストーリーが進んでいきますが、本作品はそれらの武将たちに合わせるのではなく、同時期生きた豪商の目から時代の移りざまを見せており、助左衛門という商人を通じて、経済の視点、庶民の側から時代を描くという新しい試みに挑んだ作品である。助左衛門は実在の人物だが、生没年も未詳、史実に残る記述もわずかだ。だからこそ史実の谷間を縦横無尽に駆け回り、助左衛門が関わる武将や商人、女性たちなどの人間ドラマを描き、彼が象徴する経済という視点から新しい歴史ドラマを作り上げることを目的としたそうです。「ウルトラセブン」「傷だらけの天使」などの脚本家市川森一が脚本を書いたことで、大胆で大掛かりなドラマとして仕上がってます。

本作品は歴史の狭間で生きる“助左衛門"の壮絶な人生をみせています。非常に大胆で豪快なドラマとして仕上がってますので、評価は`最高'に近い【とても良い】。ただ、主人公が歴史的事件にたびたび遭遇するご都合主義的な展開、主人公の大根演技、さらには秀吉を諸悪の根源とした後半の話の構造、神社仏閣の焼き討ちを無視するなどのキリスト教宣教師団の美化など、辟易としたところも多分にあります。しかし、戦国時代の活気と凄惨さがよく描かれていて面白かったです。今ではこれだけの豪快なドラマは作れないかもしれませんが。

2017/08/14 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2327(50%) 普通:1168(25%) 悪い:1169(25%)] / プロバイダ: 18844 ホスト:18912 ブラウザ: 4721
【良い点】
大河ドラマ全盛期のキャストパワー。
筆頭はシリーズ最高の呼び声高い「太閤記」のコンビ再びな高橋幸治演じる信長と緒形拳による秀吉。
高橋氏による信長像は他のあらゆる俳優と一線を画しており冷徹で底が知れない。
緒形氏の秀吉も主役であった時には描けなった権力掌握後の変貌ぶりが強烈であり、この二人は主人公より人気があったのでは?

主人公サイドでは師父にあたる今井宗久役の丹波哲郎がダントツだが個人的には息子の兼久を演じた林隆三が印象に残った。
父ほどの器量は無く、かなり腹黒な面があるがテンプレ的な小物や悪党でもない微妙な感じが良くでている。
これと対局にあるのが若き近藤正臣が演じた石田三成といったところ。
主役として秀吉を演じた俳優の再演というと「官兵衛」(←本作にも脇役で登場)もあるが見比べると凄い落差。

【悪い点】
主役の助佐は、「いい奴」過ぎて面白みに欠ける。
周囲に個性的メンツが揃っているので快男児としてキャラがたっているといった感じ。

女性に対してもストイック過ぎたか。美緒は元奉公人という立場で敷居が高かったか。
一方、桔梗は親友の忘れ形見みたいなものだから幸せにしてやりたくなった?

【総合評価】
今なお根強い人気を誇る70年代大河ドラマの快作。
シリーズも15年を超え円熟期にあったもののマンネリ感も出てきた所で様々な新機軸も盛り込んでいる。
中世を舞台にしながら国際色が取り入られ、実在も疑問視される助左衛門を筆頭に石川五右衛門と銃の名手である善住坊でトリオなのだから
2ndシーズンが絶好調だった(性格は三人ともひっくり返しているが)「ルパン三世」を意識した感も。
ただし海軍在籍経験があり経済への見識も豊かな城山三郎がストーリーに協力している所が当時の制作陣の強み。
(原作者という事になっているがドラマ制作同時の執筆なので本作は事実上、オリジナル)

無論、史実無視のエンタ性重視の一面もあるが(信長暗殺計画を知らされた助佐が善住坊の所まですっ飛んでくるなど)
そこに痛快さを感じるのは主人公達が一貫して反体制側であり、また対峙する体制側の英傑が圧倒的存在感を放っているため緊迫感は保たれるため。
この辺りが隆慶一郎作品とは決定的に違う所。
また中盤には善住坊が、終盤には五右衛門が天下人暗殺未遂の咎で処刑されていきますが
数話後には信長や秀吉も非業の死を迎えていくので数多の善住坊や五右衛門の怨嗟も感じてしまう。
特に助左衛門が若い頃からの関係が変質した秀吉に敵愾心を抱き復讐戦を企図した際の五右衛門の行動。
「それは俺の領分だ。お前のやり方じゃない」と命懸けで諌めた二人の無言の友情が結末にまで影響している。

守りたかった堺の街に火を放ち大海に去っていく助左衛門、大阪城から見ている淀君はこれを自害と見なし
「滅びるならかくありたい」と自らの運命を示唆する言葉を家康の前で呟ているが…。
主人公が侍なら「堺滅びようと堺の魂は死なず」と叫びながら徹底抗戦していくのも一つの生き方であっただろうが彼は商人。
商人を主人公とする事で「生きる事が戦い」というメッセージを観る側に示す制作側の意図が強く感じられました。

評価は「とても良い」よりの「最高」で。

[推薦数:1] 2010/08/19 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2980(60%) 普通:835(17%) 悪い:1159(23%)] / プロバイダ: 12618 ホスト:12477 ブラウザ: 6406
主役に補正を加えすぎる事によるチート化。
女性がでしゃばり過ぎる。
これが、最近の大河ドラマが抱える欠点です。

ストーリーは、呂宋助左衛門が今井宗久の下で商人の道に足を踏み出して、売れ残った木綿を火縄に加工して秀吉の所に売りに行く、
五右衛門と共にルソンに渡ってルソン交易の足掛かりを作る等で成り上がり、堺の自治を取り戻す為に修行時代から世話になった秀吉と対立すると言う内容でした。

評価の決め手は、次の2つです。
1つ目、台本。
史実では助左衛門と何も接点がない石川五右衛門や杉谷善住坊と助左衛門の友情、ルソンの住民との交流、
散々秀吉を唆し、奴隷貿易にまで手を染めた悪徳商人・原田と助左衛門の対決等、謎の部分が多い助左衛門の空白を見事に使い切った原作者と脚本家の力量。

2つ目、俳優の演技。
信長の配下だった頃、宗久の下にいた助左衛門に永楽銭を与えたり、難破して船を失った助左衛門に船を与える等で助左衛門を目にかけていたのが、
天下人になると堺の自治を求める助左衛門に容赦ない弾圧を加えた秀吉。
利休を後ろ盾に助左衛門が秀吉達に売りつけたルソン壷にガラクタ同然の価値しかない事を知っててサクラをやり、
助左衛門に秀吉の法律で船を失った海賊を引き取らせた安国寺エケイ。
根津甚八演じる石川五右衛門の最期等、出演俳優が、披露した熱のこもった鬼気迫る演技。

何よりも、信長や秀吉に奪われた堺の自治を取り戻す為に秀吉を向こうに回し、家康にひざを折らずにルソンに去った
助左衛門の姿は、民主主義の哲学を見事に体現していました。

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