[ドラマ]死の断崖


しのだんがい / Cliff of Death(Shi no Dangai)
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ドラマ総合点=平均点x評価数1,045位2,514作品中総合点2 / 偏差値49.87
1982年ドラマ総合点11位21作品中
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作品紹介(あらすじ)

尾形徹男は大手商社の社員で、社長の大橋浩太郎の秘書。浩太郎も徹男の実力は認め、会社には必要な人間と言っている。
もう一方で徹男は、浩太郎の社長令嬢である美千代と恋仲で、美千代は徹男の子を身ごもっていた。
しかし浩太郎は、徹男が貧しい生まれで氏素性が悪い理由から美千代との仲を認めなかった。そして或る日、浩太郎は愛人宅で脳出血で倒れる。
一命は取り留めたが浩太郎は突如、徹男に北海道北見支店へ転勤を命じる。それと共に美千代をアメリカに飛ばすとも。
徹男は綿密な計画のうえ浩太郎の許を訪ね、注射器で点滴のチューブに空気を注射する…。

※ このあらすじ部分にはWikipediaを参考/または引用した部分があり、GFDLのラインスが適用されます。
●スタッフ
原作:菊島隆三
企画:小坂敬山本時雄 プロデューサー:山口剛黒澤満伊地智啓
監督:工藤栄一

※ この説明部分にはWikipediaを参考/または引用した部分があり、GFDLのラインスが適用されます。
日本 開始日:1982/01/26(火) 21:02-22:54 日本テレビ 『火曜サスペンス劇場』枠内での放送
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最終変更日:2018/11/12 / 最終変更者:霧の童話 / 提案者:霧の童話 (更新履歴)
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2019/03/17 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2282(50%) 普通:1143(25%) 悪い:1145(25%)] / プロバイダ: 14450 ホスト:14212 ブラウザ: 8283
狼のような男を演じれば天下一品の松田優作が出演した「火曜サスペンス劇場」作品。
本作で彼が演じたの尾形徹男は『羊の皮を被り続ける狼』。
(正真正銘の羊なら社長の命令に荒れながらも従うか退社である)

徹男は少年時代に貧しい暮らしをしていたがため這い上がりたかったのは事実ですが
周囲の人間を意図的に陥れ踏み台にする事は考えておらず野心家であっても卑しい野心家ではなかったし、
社長令嬢である美千代の事も、それなりに愛していた。
これはストーリー上、有機的に機能しないまま終わる構成の不備に見えるシーン、
冒頭の「社長秘書なら100万200万ぐらい都合がつけられるじゃねぇか!」と
会社の金を使い込んだ挙句、自分の物差しで徹男を測りながら無心してくる旧友との絡みや
恋敵となる西田健演じる野上も社長愛人の周囲を嗅ぎまわっていた描写が
徹男と互いのキャラを対比させる意図があった事からも明らか。

美千代の猜疑心が爆発する切欠となるペーパーナイフの重要性が台詞のみで済まされ
バックボーンが描かれていないため説得力に欠ける事も同様でした。
切欠は何でもよくて制作側は彼女に「私には野上さんや沢山の見合い相手がいたのよ!」と言わせたかった。
彼女は野上と結婚しても同じことは言うだろうし、徹男が社長の命令に従っていたら
「私を本当に愛しているのなら、どうして奪ってでも連れていってくれなかったの!」と言いそう。
(前半で発覚する懐妊が後半、有耶無耶になっているのは、さすがにどうかと思うが…)

徹男が理性でもって生涯かぶり続けるつもりの羊の皮を他人を卑しいと決めつける卑しい人達が剥がしていくやるせなさ。
(松田優作の好演に「徹男は本当に彼らが指摘する通りの人間なのではないか?」というミスリード効果もある)
大橋社長は徹男をいいように使い、自身は愛人も囲っていながら、会社を大きくしてきた若い頃の自分に
徹男をだぶらせるような度量が無く、美千代は父に反発した所で父の掌から外に出たことのない箱入り娘。
対して上京者同士のシンパジーがあった有川久代や、欧州で自分の仕事や生活を持っている大橋慶子は
自立した女性として徹男の本質に触れながら生き残っており、徹男は大橋親子と実質、心中してしまったのが解ります。

評価は「とても良い」よりの「良い」で。

2018/11/12 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:760(51%) 普通:417(28%) 悪い:314(21%)] / プロバイダ: 19155 ホスト:19269 ブラウザ: 5171
故・松田優作氏が唯一出演した『火曜サスペンス劇場』作品にして、『ヨコハマBJブルース』に続き工藤栄一監督とタッグを組んだ2時間ドラマ。
優作映画に携わった常連スタッフも何名か名を連ねており、或る意味、磐石の布陣で優作の『火サス』出演を強力にバックアップしています。

頑迷な老人の価値観に押し潰され最愛の恋人と引き離されそうに成った青年が、諸悪の根源たる老人を手に掛け強引に「幸せ」をもぎ取るも、その果てには想定外の破滅が待ち受けていた…っちゅーのが大まかなプロットなんですが、主人公・尾形徹男が「イジメに等しい理不尽さに耐え忍ぶ」という、今まで優作の演じてきたキャラと全く異なるタイプである事も響いて、序盤から暫くの間は観ているのがキツかったと言うのが正直な所です。
なんせ冒頭から、「昔の誼み」を体よく利用して金を無心してくる同窓生に財布を強奪されながらも、全く抵抗しない徹男という不快なシチュを見せ付けてくる上に、件の老人が「氏素性が悪い」との(当時としても時代錯誤的な)偏見で徹男と娘の結婚を認めず冷遇するばかりなので、徹男の不憫さには同情出来るものの然ほど面白味を感じられず、「老人殺害の為に入手した注射器の針を殺意の篭った目で見詰める徹男」「老人殺害時に積年の恨みを一気にブチ捲ける徹男」といった断片的なシチュ以外、凡庸なサスペンス感が否めませんでしたね。

とは言え、徹男の浮気を疑った妻を偶発的な事故で死なせてしまい(此れに関しては妻が興奮の余り転倒し頭を強打した事が死因なので、徹男に全く落ち度は無いけれど)、其の死因を巡って妻の姉が徹男の周囲を調査する辺りからキナ臭さが漂い、俄然面白味が増し始めます。
印象的なのは「殺人」という多大なリスクを犯してまで手に入れた「幸福」に対する価値観が、徹男と妻との間で温度差が有り過ぎな点でしょうね。徹男的には「バリバリ仕事をこなして出世街道を驀進する事」が妻の幸せに繋がると思っていたようだけれど、妻が求めていたモノは「ごく普通の結婚生活」に他ならず、仕事最優先で自分を放置しっ放しの夫に自ずとフラストレーションが溜まるのも「宜なるかな」といった感じです。図らずも生前の老人が危惧していた事が的中しちゃっている辺り、皮肉極まりないと言うか…。

ヒロインを妻の姉にシフトした後半以降、作品の性質も単調な「サスペンス」から「サイコスリラー」へと変貌を遂げ、無言で義姉にプレッシャーを掛け捲る徹男の「狂気」も含め、ようやく「観たかったジャンル」に切り替わった印象が有りますね。崖下の義姉めがけて無言で投石したり、避難先の別荘に先回りしたり、シーツで作ったロープを便りに脱出しようとするも阻まれたりと、常に義姉の行動パターンを先読みしているかのような徹男の不気味な佇まいが圧巻で、優作の怪演も含めて『野獣死すべし』の伊達邦彦を彷彿とさせる「怖さ」が漲ってましたわ。
尤も、徹男が義姉を追い詰めた奇行の数々には「殺意」以外の理由が存在しており、その真意が明かされた時に徹男への印象も大きく変貌する事と成りますが…。

前半に漂う間怠さや或る種の不快感がネックに成ってはいるものの、後半の展開で大きく巻き返した事も有り鑑賞後は概ね満足に感じられましたね。
「男の変死体発見」の通報を受けて現場に向かうパトカーの車列と、擦れ違いに徒歩で帰路に就く義姉とを同一フレーム内に収めたフォトジェニックなエンディングが、『火サス』初期主題歌「聖母たちのララバイ」と相乗効果を発揮していて地味に感動的な幕切れだったかと。

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2018/11/12 好印象 by (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 19155 ホスト:19269 ブラウザ: 5171 [編集・削除/これだけ表示]
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ストーリー良い(+1 pnt)
キャラ・設定良い(+1 pnt)
映像良い(+1 pnt)
声優・俳優良い(+1 pnt)
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