[小説]ゆめつげ: 2014/03/02 TCC


Yumetsuge
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2014/03/02 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:3208(33%) 普通:3380(35%) 悪い:3155(32%)] / プロバイダ: 15046 ホスト:15286 ブラウザ: 5682
青戸家の息子、新太郎を名乗るものが3人も出てきて、果たして本物はだーれだ?
と言うのがその核心でしたが、この人の小説って、何だかそういう肉親関係の
謎解きを明かす展開な話が多いですよね。

ペリーの黒船来航が10年前という事は、時代設定は1863年でもう幕末もいい所
でしたが、そうした新しい時代への転換に伴う、神社そのものの位置づけの変容
等のバックストーリーはしっかりしていました。そうしたしっかりしたものを下地
に、主人公・弓月が何故か見てしまった「違う夢」及びその理由も通して、良く伏線
も活かされた謎解きがなされていました。青戸屋主人のあの「葛藤」も、頭ごなし
では責められないだろうと言うか、あのような心情を抱いてしまったのも無理なかった
のかもしれません。

しかし、つかみどころのない立ち回りを見せていた彰彦とかもまだともかくとして、
敵役の浪士連中でしたね。Aがラスボスと見せかけて実はBがラスボスだったと、
読み手の意表を突く展開の見せ方も忘れてはいなかったのは流石と言った
所だったのでしょうが、中途半端に殺気走っていて、中途半端に独善的で、中途半端
にえげつない三流マキャベリストでキャラ立ってなかったのはちょっと大きな減点
要素でした。何だかんだ言って、Bはあの「取引」に応じて他言しなかったあたり
芋侍は芋侍なみに「武士の一分」も持ち合わせていたのでしょうが、なんかカタルシス
もイマイチ欠けてましたよね。

まあそういう所も私が読んだ限りではこの人の他の小説も皆そうなのですが、
折角のバックストーリー・世界観や謎解き等良い点の足を引っ張ってしまった感じ
でした。それでも、「他の作品はどうかな?」と気にさせるものはある(悪い意味ではなく)
のは変わりませんが・・・・・・・・・評価はそうした良い点が無ければ間違いなく
不評系になっていたと思います。



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