[小説]義経


よしつね / YOSHITSUNE
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文学総合点=平均点x評価数846位4,743作品中総合点4 / 偏差値50.96
1966年文学総合点6位17作品中
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著者:司馬遼太郎
出版:文春文庫
日本 開始日:1966 オール讀物 / 終了日:1968
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最終変更日:2012/11/19 / 最終変更者:mosukuwa / その他更新者: カトル / 提案者:宇宙刑事ジャンギャバン (更新履歴)
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2009/05/13 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:431(69%) 普通:102(16%) 悪い:92(15%)] / プロバイダ: 29983 ホスト:29908 ブラウザ: 8915
【良い点】
・人物描写が丁寧で伝わり易いものであり、偉人たちを身近に感じることができる。
義経、頼朝も勿論良いが、特に面白かったのは梶原景時の狡猾さの描写。
・書き出しがとっつきやすく、人目を引くものであること。

【悪い点】
・その描写の丁寧さが仇となっているのか、1つの出来事についてくどくどと書きすぎている。
その結果、話し全体の流れがやや掴みにくくなっている。

【総合評価】
歯切れが悪くて、勇ましい感じではないので戦時記として読みたい人や、純粋に歴史を学びたいにはお勧めできませんが、
偉人の一代記・エピソードとして読むならお勧めです。

2008/05/03 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2071(50%) 普通:805(19%) 悪い:1285(31%)] / プロバイダ: 10719 ホスト:10998 ブラウザ: 6342
後に井沢元彦が、義経のことを「軍人としては最高だけど、政治家としては最低」と評していたけれど、この故司馬遼太郎作品を読んで研究していったのではないかと思えそうなものがあります。それというのも、文中に、井沢が後に述べたような部分が見られる趣があります。

そんな義経の姿の人間像に迫ったのかも知れないし、「英雄、色を好む」というように、色々な女性に・・・というのもイメージを壊すのはあります。とはいえ、これは別に義経に限った問題では無いように思えるし、義経の欠点を描きながらも、極めて人間的にという視点を捉えていたように思えます。今の我々と義経の姿を照らし合わせてみると、「みんなに言われているほど大した人物ではなかった」という事と、「この人も我々と同じように、いろいろと人間的な弱さを多く抱えていた」部分で、照らし合わせることが出来たといえました。

人間はストレスが溜まったりすると、何かに没頭したくなるものだし、作者の描く義経にしても、義経の一面の1つかもしれないし、義経がいろいろと好色家的な面があったのも、平家打倒という目的のために並々ならぬ苦悩やストレスだってあったはずなのだし、そういった義経の強い面ではなく、弱い人間的な面を捉えていたのは、「昔も今も人は変わらない、英雄や偉人と呼ばれる人々も弱い面が多々あった」といった部分は、そんな人物達の素顔に・・・という面を突いていると思います。

兄貴の頼朝にしても、相当な女たらしだったという訳だし、そういった意味では義経のイメージを壊しているというのも、兄の頼朝の素顔をみれば、「まあ、どっちもそういったタイプの人種であり、似たもの同士だったから」という点で見比べられそうです。頼朝がいたから、関東武士達の心が強くまとまっていったと頼朝擁護の意見もありますが、頼朝の後の義経が死んでからの体たらくを見ていると、義経にしても、頼朝にしても、一人の弱い人間だったという面で見れそうです。

義経が時勢を知らず、やや視点がぼけてずれていた人物だったとしたら、頼朝は人の心を知らず、人の心を掴みきれなかった人物だったともいえそうだし、義経と面とあって話そうとしなかった腰越の面で、そういった縁切り体制に、関東武士や北条の口車にのっていたと思えそうな箇所があるし、最終的に一番信頼していたはずの北条によって、源氏を滅ぼされ、幕府を乗っ取られていった訳だし、頼朝も義経も、そういった最期を思えば、どちらも美化されすぎたという面があるのだと思います。

そう思うと、どちらも意外とその素顔は・・・という点で、神格化や美化という面を取り払っているように思えるし、また、そんな英雄達の素顔という部分を考えれば、今の時代にしても、昔にしても・・・という部分で考察させてくれたお話しでした。NHKの大河ドラマでは、お世辞にも、そういった面からは縁遠い作品だったことで、こちらの原作が好きな人にはあまりウケが良くなかったといえそうです。義経にしても、頼朝にしても、コントロールしていた後白河院の巧妙さを老獪さという部分に踊らされていた感もあったといえそうです。(個人的印象とはいえ、後白河院と「大天狗」と呼んでいた頼朝だが、頼朝も、後白河院の恐ろしさを自分で知ったのではなく、北条にコントロールされて知った・・・という感じがするし、もしかしたら、頼朝は最初から北条の傀儡に近い形にされていたのかも知れない)

歴史小説は出来るだけ、その偉人達の素顔に迫ったり、また、隠されていた面に迫ってみようという点を出してくれた意味で、非常に参考になった作品でした。しかし、日本だけではなく、後のフランスの百年戦争のジャンヌ・ダルクにしても、義経に通じるようなものがあったし、そういった意味では英雄の素顔もまた人間であり、人間は人間以上のものにはなれないと作者自身が思っていたのではないかと思えてきました。そうでなければ、作者特有の歴史小説という体をなさなかったようにも感じます。

一族間を穏和に保ちながらも滅んだ平氏にしても、一族間の骨肉の争いの末に自滅した源氏にしても、盛者必衰の理に従って滅びましたが、これは人間の歴史で見れば、凡例だったように思えます。今の家庭崩壊にしても、横溝作品に取り上げられそうな遺産や財産の相続に於ける醜い内輪もめのような事がフィクションでなくて起こった部分などもあることを思えば、源平の壮大な合戦も、そんな人間社会に於ける関係の規模をただ膨れあがらせただけという醒めた視点でみれば、その中で生きてきた英雄義経の姿も小さく見えますが、それ故に、人間の歴史や、そこで生きてきて、今現在も・・・・・・という二重の面を考えさせてくれました。

そういった人間の歴史上で起こしてきた進歩のない部分や、その中の一人の人物に視点を当てて見せてみた意味では、かなり考察できた作品でした。
今も、そういった身内間の争いや、その中で空気を読めなかった、または空気に流され、方向性を見誤ったという部分をこの作品で作者が教えてくれたように思えます。

2005/08/10 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:33(66%) 普通:8(16%) 悪い:9(18%)] / プロバイダ: 934 ホスト:860 ブラウザ: 5234
司馬遼太郎氏の歴史物の小説です。
この方の小説って、まるでその場にいたかのように妙に人間くさい人物を
鮮やかに描かれるので、個人的には大好きな作家さんです。
ただ、この作品、「義経」ですが、この小説においては、源義経は軍事的には
天才であるけれども、政治的には、人間としては痴呆な人物である。として描かれています。
また、現在「義経」が大河ドラマでも放送されていますが、大河ドラマの「義経」が
多分日本人が昔から義経に対して持っているイメージであるヒーロー的な、純粋な人物として描かれていますが、この作品においては義経は決してそのような純粋な人物としては描かれていません。
かなりの、というか見境のない好色家であり、しかも精神的に幼い人物であるという一面も描かれています。
実際の史実の義経は、少なくとも本当に好色家だったようですが。
ヒーローとしての義経のイメージを壊されたくない方は読まない方がいいかもしれません。

2005/07/11 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴 / プロバイダ: 33021 ホスト:33021 ブラウザ: 5978
この小説では、義経を政治的能力やその他の常識に欠ける半人前の人間として描いてますねえ。平たく
いえば、どこか子供のまま大きくなったとでも言うのでしょうか。

彼には死ぬまで、兄頼朝が最終的に何を目指していたのかも、源氏一族の争いが何に端を発しているのかも
理解できぬままでした。

あと、源氏と平家の価値観の相違にも触れてましたね。源氏は土地や名誉への執着が異常に強く、その
所為で肉親同士でも殺し合い、土地の奪い合いをしていたと。
逆に清盛を頂点とする平家は元々土地への執着が薄く、貿易等の手段で富を築き、あまり一族同士で争う
事もなく、比較的仲がよかったと。

結局勝ち残ったのは源氏ですが、一族同士で殺しあった結果直系の子孫が三代で絶えたのは皮肉ですね。

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