[小説]となり町戦争


となりまちせんそう / TonarimatiWar
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文学総合点=平均点x評価数856位4,744作品中総合点4 / 偏差値50.96
2005年文学総合点31位158作品中
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作品紹介(あらすじ)

才現わる!? 見えない戦争を描いた衝撃作。
ある日届いた「となり町」との戦争の知らせ。だが変わらぬ日常に、僕は戦時下の実感が持てないまま。それでも“見えない"戦争は着実に進んでいた。
「清澄な悪夢」「傑作」と選考会騒然の衝撃作! 第17回小説すばる新人賞受賞作。
著者:三崎亜記
文庫:集英社文庫
出版社:集英社
第17回受賞:小説すばる新人賞
日本 開始日:2005/01/05(水)
日本 開始日:2006/12/15(金) 『となり町戦争 (集英社文庫)』
公式サイト
1. http://www.shueisha.co.jp/misaki-aki/tonari/index.html
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最終変更日:2013/08/02 / 最終変更者:カール / その他更新者: mosukuwa / 提案者:グルグルネコ (更新履歴)
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[推薦数:1] 2013/09/23 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:114(81%) 普通:15(11%) 悪い:12(9%)] / プロバイダ: 24937 ホスト:25061 ブラウザ: 5870
「はだしのゲン」のように戦争の悲惨さ、恐ろしさという視点で作られた作品なら、よくあるのだけど
本作は全く異なる視点から戦争について語られている。
「となり町戦争」という題からは想像がつかないほど、戦争というテーマについて真面目に考え、作られた作品。

以下、ネタバレ含む感想。

主人公のおかれている立場は今の私たち日本人と非常に似通っていると感じさせられた。
主人公はある町に住む普通のサラリーマン。ある日、主人公は役所の広報によって自分が住む町と、となり町が
戦争を開始することを知った。けれども数日経っても、戦争が行われていることを実際に感じることが出来ない。
しかし、町の広報を読むたびに確実に死者は増えていく。そして、主人公は役所から偵察任務を任命される。
けれどもやはり何の異常も感じることが出来ない。その間もどんどん死者は増えていくが…。

自分が何に、この主人公と日本人に共通する部分を感じたのか?
それは戦争を感じることが出来ていないこと。私たち日本人も戦争を経験した人はかなり少なくなってきている。
自分も含めて、過去の出来事を見たり、聞いたりと知ることはできる。知ることはできる。
けれど、それを感じることはできない。世界各地の紛争などの映像を見て、イラク戦争の映像を見て、
ああ戦争やってるんだな、と知ることはできるけどリアルに感じることは出来ない。
主人公も戦争を感じることが出来ない。戦争が見えない。そして私たち日本人もまた感じることが出来ないと。

主人公は戦争に自分は直接的に関係はしていない、(少なくともは直接関わっていないと考えていただろう)と思っていたはず。
なぜなら、自らの手で人の命を奪ってはいないからだ。しかし、知らず知らずのうちに、みんな戦争に関わっている。
そして戦争にガッツリ関わっていたのは主人公だけではない。
他の登場人物においても自分が知らず知らずのうちに戦争に関わっていたと、全てが終わってから皆気づくのである。
それが戦争の恐ろしさかもしれない。
そして私たち日本人もそうだ。自分には戦争は関係ない。無縁だと。しかし、本当にそうなのだろうか?
ここ最近ではイラク戦争があった。道徳的に正当化されることなく始まった戦争に日本という国が参加した。
これに私たち1人1人は関係ないのだろうか?直接的にはないだろう。けれど、間接的には関わっているのだ。
この小説を読んで、直接人を殺す側と、遠い地で戦争を間接的に支える人。これらにほとんど差異はないのかもしれないと感じた。

しかし、自分が本作に対して高い評価をすることが出来なかった理由は以下の通り。
圧倒的にオリジナリティ溢れる設定、世界観を軸に展開されるのだけど、それに見合ったレベルの緻密さが作品から感じられないこと。
例えば、舞台設定が日本のようだけど、どのようにして戦争できるようにしたのだろか。
他にもある。戦争の費用対効果について最後まで疑問が残った。
本作は戦争を公共事業として描いているわけだけど、そのメリットがちっとも読者には感じることができない。
いや、それは筆者の主張とは全く関係ないことなのだけど、読者としては非常に気になって本作の世界観に入りきれない要因になっていたと思う。
戦争は物事を解決する最終手段でなければならない。この部分の違和感を排除できていたら確実に評価を1つ以上上げた。

2007/11/10 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:65(44%) 普通:36(24%) 悪い:46(31%)] / プロバイダ: 46868 ホスト:46809 ブラウザ: 3875
この作品は地方公務員の視点というものがユニークだった。
作者はもともとそういった道を歩んできたそうで経歴を活かして書いている作品でもあります。

広報や説明会など、形式的な"業務"でお役所感覚。職員の対応が屁理屈気味。
戦争によって大きく進歩を遂げたという事実で多義的な解釈を展開。
こういうのも"戦争"なんですよ、と問いかけている。
人の意識の仕方によって写り方が変わることが強調していたようにも思えた。
生々しい描写も無く、とにかく"結果"だけが伝えられそこまでの原因や経緯が明かされない。
戦争はかなり抽象的で小規模なレベルに抑えられている一方で地方公務員風の描写が具体的で、
目に見えない戦争と地方公務員の仕事を結びつけたのは面白い。

2007/10/09 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:108(72%) 普通:2(1%) 悪い:41(27%)] / プロバイダ: 9801 ホスト:9618 ブラウザ: 5234
「戦争」という概念について突き詰めて、
書かれているなかなかの名作です。
読みやすく、タイトルも目を引き、新たな発想のユニークさも
輝く小説なのですが、最も良いところが
戦争の精神面のみを特化して描いている点です。

戦争は人が殺されます。たくさんのものが壊れます。
だからしてはいけないこと。
今の戦争を体験していない人間にとっては明らかに
その程度の感覚だと思います。
しかし、この作品はそういう若者のあいまいな考え方に
メスを入れ根本的に崩し、それでもあなたは戦争とは
何なのか分かるのかということについて疑問を
投げかけているのではないでしょうか。

となり町といきなり戦争をすることになった自分の町内。
自分の仕事は諜報員。しかし主な活動はただ自分の通り道を
注意してみて隣町の動きがあったら確認するというもの。
疑問詞しか出ない主人公。
ですが、戦死者の数は出ているし、自分の功績も讃えられている。
実際に人が死んでいる、いえ、そもそも「戦争」が
一体どのようなものなのか実感すら湧いてこない。
世にも奇妙な物語のような不思議で怪しげなテイストの話ではありますが、
この主人公の戸惑い視点の描写が大変面白い。
新たな視点に出会えたことでまた一つ戦争について
考えさせられた作品でもありました。

戦争を他人事のように描いて、違和感を出させたこの作品は
ある意味新時代の戦争文学といえるのではないかと考えています。

総合評価は「良い」です。
自分としてはこの作品の読みやすさと着眼点のユニークさ
戦争という題材をうまく生かしているところを評価したいと思います。

2007/08/07 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:18(69%) 普通:4(15%) 悪い:4(15%)] / プロバイダ: 3649 ホスト:3554 ブラウザ: 7016
これは目に「見えない戦争」を描いた作品です。

町は戦時中なのにその気配はなく「戦争」と聞いて誰もが思い浮かべるような戦火は
どこにも見受けられない。
戦争を感じられないまま諜報活動に参加する主人公。

誰もが知っているようでほとんどの人は知らない「戦争」というものを
独自の視点から描いています。

読んでも何が言いたいのか良くわからないと思う方もいると思いますが
作者の気持ちや考えがこもっている作品だと思うので興味がある方は
ぜひ一度手に取ってください。

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記事日時:2012/06/09

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