[小説]手紙


てがみ / Tegami (The Letters)
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注意: これは文学版。その他メディアのページ: 日本映画:手紙
文学総合点=平均点x評価数47位4,556作品中総合点39 / 偏差値87.62
文学平均点97位266作品中平均点1.62=とても良い/24評価
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作品紹介(あらすじ)

弟を大学進学させるため空き巣で金を作るつもりが、家にいた老女に見つかり殺害し、殺人犯になってしまう兄・剛志。弟・直貴は、兄からの愛を知っていたため、最初は情状証人として「兄と共に罪を償う」と述べていた。しかし、就職・バンド活動・恋愛に対する差別を受け、兄との絆を断ちたいと気持ちを変化させる。そんな中で常に直貴に理解を示す由美子が、兄弟の絆をサポートし続けた。紆余曲折の人生の中で悩み続ける直貴に対して、勤務先の社長は「犯罪者家族が差別されるのは社会として普通のこと。それを前提とした生き方を決めるべき」と厳しい意見を投げかける。社長の意見は、直貴に大きな影響を与える。それも一度ならずも二度も…。
著者:東野圭吾
掲載紙: 毎日新聞 日曜版連載 2001年7月1日 - 2002年10月27日
出版:文藝春秋 毎日新聞社 (2003/03)
文庫:文春文庫
第129回直木賞候補作品
日本 開始日:2001/07/01(日) / 終了日:2002/10/27
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最終変更日:2009/11/24 / 最終変更者:雪霞 / その他更新者: Janus01 / カトル / 管理人さん / 提案者:若鶏カレー (更新履歴)
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2016/04/21 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:3(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 5252 ホスト:4931 ブラウザ: 8277
主な登場人物それぞれに個性と役割がうまく配分されていて人物像のイメージが容易いと感じました。
ある人物のおかげでキーパーソン(社長)が登場し、主人公とひっそり絡むシーンは個人的に結構好きです。
主人公の心情をうまく表現していて臨場感と緊迫感を醸し出していたので作品への移入度も結構高かったように感じます。
ある日前途多難な人生を余儀なくされた主人公ですが、物語が進むにつれて彼をサポートする人物が現れだしてから一気に没頭し、読みきってしまった印象です。
自分の人生までも奪ってゆく兄への憎しみ、色んな人物と関わることでその気持ちに変化が生まれてゆく過程、最終的には兄弟はやはり兄弟なのだと思わせてくれる最後。
読みきった後もしばらく余韻に浸らせてくれる良作品です。

2013/09/13 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:287(51%) 普通:83(15%) 悪い:197(35%)] / プロバイダ: 2585 ホスト:2616 ブラウザ: 4178
【総合評価】
実は東野圭吾の作品をしっかりとした形で読むのはたったの二度だ
一度は「俺は非情勤」その次が本作「手紙」だ

有名小説と言うのはどれも引き込まれやすい良い文章を書いているが、その分オチや話が残念だと非常にガッカリする

本作はとても良かったと思う
展開、話のテーマ、登場人物の一人一人どれをとっても無駄なく完成されていたと思う
なにしろ淡泊で残酷な物語が東野圭吾先生の淡々とした文章に良くマッチしていた

犯罪者の身内をテーマにした作品や被害者の身内をテーマにした作品は探せば結構あると思う
だが、私自身はそういった作品に触れるのは初なので身構えながらの読書となった

読む前はミステリだと思っていたが道徳的な作品のように思えた。
道徳ミステリといったところだろうか
受刑者から届く手紙が一番作品のスポッドライトを当てるべき部分なのだが、これもよく出来ていた
段々と拙い兄からの手紙が上達していく様子も読者を説得させるリアルさがあった
おかげで現実的なテーマがより一層見やすくなったと思う

身内に前科者、受刑者が出たとき残された家族はどうするべきか?という答えに関しては作者自身の考えは作中に出てきた社長のものなのかなと思う
周りの差別に抗ってはならない、当然の事しかし同時にけじめをつけて生きなければならない
自分たちで出来る事はやろう…という意味合いだと私は受け取った
具体的ではないが、確かにそうだ
自分だって実は身内に殺人犯がいて…等と言われたら警戒するだろう
すぐに受け入れられるものでも無い

直樹はそれに抗うが、いつも何処かでバレてしまう
そして差別や以前と違う扱いに苦しみ兄を憎むようになっていき…最終的に弟直樹が下した決断
それは残酷だがもうこの兄弟にそれしか選択が残されていないのか…!
哀しいことだが「○○すればいいじゃん」みたいな読者ならではの第三者的意見ですら下すことは難しい

そんなどうしようも無さや直樹の苦しみがよく書かれていたと思う
しかし現実的に起こった時にどうすれば良いのか…についてはあまり解決策は出されていなかった
これは道徳的な問題なので明確な答えなど存在しないのだが、何か無いのかなーなどともどかしい気持ちになった

それこそが作者の思うつぼなのかも知れない。
そういった点はネットで調べれば実態なども見れるんじゃないかと思います
日本社会におけるそういったレッテル問題は痴漢免罪や誤認逮捕など複数存在するので考えさせられる作品だなと思いました

2013/04/07 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:362(78%) 普通:43(9%) 悪い:60(13%)] / プロバイダ: 20309 ホスト:20248 ブラウザ: 4178
【良い点】
●巧みなストーリー構成に驚かされる。主人公・直貴のドラマティックすぎるほど劇的で、かつ目を覆いたくなるほど重く現実的な展開が、これでもかというほど次々と襲いかかってきます。それでいて個々の展開はスピーディーで、その重苦しい題材に反し、なかなかスラスラと読み進めることができます。自己憐憫と同情だけで塗り固めなかったのも好印象。
●文章は全体的に淡々としすぎているほどに淡々としていますが、今作の作りとしては却ってこのくらい淡々としているほうが読みやすくて良いですね。過剰な味付けがないぶん、感情に押し付けがましさがないのもいい。
●人物たちのセリフの数々がまたいいですね。人間味たっぷりな直貴のセリフもいいですし、苛烈だが鋭く的を射ている平野の言葉も強く心に響く。
●手紙の内容が進歩していくという細かな演出も気が利いてますね。たんに漢字が増えていくだけでなく、その口調さえも変化していきます。

【悪い点】
●文章の味気なさは、それはそれで魅力なのですが、同時に少々硬すぎるような気もしますね。
●重く暗いストーリーであるうえ、時には非道徳的な行為も描かれるので、けして気持ちのよくなる話でないのも事実です。

【総合評価】
殺人という"罪"を犯した兄を持つ弟を主人公に据え、彼のドラマティックな人生を主軸に、読者に差別とは何か、"現実"とは何かを問うた作品。

いやはや、人間の感情をここまでリアルかつ赤裸々に描いておきながら、スラスラと読ませる作者のその技量に感服します。ここまで重いテーマを扱っておきながら、物語は起伏に富んでいる上、文章の味付けがアッサリしているので次々とページを進めていくことができる。作中で見られる作者の視点の鋭さもあり、非常に読み応えのある内容になっています。

しかしやはり重苦しい展開であるのは事実で、"追い詰められた人間"の行動もしっかり描かれるためか、なかなかに非道な行為も見られるので、あまり気持ちのいい話でないのも事実ですね。

常識的に考えれば、この結論は胸くそ悪くなるようなものではあります。しかし同時に、「現実的に考えれば、自然とそうせざるを得ないのが現状である」というその結論には、圧倒的なまでに説得力があるのもまた事実。その否応無しに突き刺さる結論の"リアリティのある説得力"こそが、今作の提起する問題の根深さを示しているのだとも思います。
評価は『最高』で。

2013/04/05 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:10(37%) 普通:0(0%) 悪い:17(63%)] / プロバイダ: 8754 ホスト:8817 ブラウザ: 5345
感想だけ述べておく。

作者の想いが伝わってくる。作者が何が言いたいのかがわかる。

最後はバッドエンドだったが、そうすることで、何かしら意味があるのだろう。

東野圭吾の中では、一番好きな小説である。

重たい感じが終始するのは、このテーマにおいては当然のことであろう。

よって、「とても良い」で。

2012/10/21 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:531(62%) 普通:126(15%) 悪い:193(23%)] / プロバイダ: 13456 ホスト:13226 ブラウザ: 5345
結末は救いが無いです。
厳しい現実を見せつけるような終わり方です。

ただ安易にハッピーエンドにするような題材ではなく、
そんな中で
あえてこのような結末にしたことによって

非常にメッセージ性の強い作品となっています。

題名にもなっている「手紙」。

最後に主人公に送られてくる「手紙」にはホロリと来てしまいました・・・。

2012/05/14 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2159(58%) 普通:744(20%) 悪い:833(22%)] / プロバイダ: 15458 ホスト:15408 ブラウザ: 7541
やや分厚い感じがしますが、中身の文字自体は結構間隔空いてるため、案外一日程度で読み終わります。
元々は中学の頃、読書感想文で書いた覚えがありますが、評価してなかったので評価を。

仲良く暮らしてきたはずの兄が犯罪を犯し、その結果として自分の娘まで偏見を受けることになってしまう……そんな弟の話。
とにかく兄との思い出と、自分のおかれている状況との葛藤が強く描かれていたし、結構現実的に描かれていたので、全く違和感や不快感は覚えない。
全体的に、悲惨さも感じるけど綺麗な話で、思わず涙してしまう。
読み終わってからは、たまにラストだけ読み直して何かに浸ることもあります。

えー。映画では漫才に変えられちゃいましたが、個人的にはバンドやってた原作のほうが好きですね。

2012/05/14 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:225(78%) 普通:25(9%) 悪い:40(14%)] / プロバイダ: 26725 ホスト:26522 ブラウザ: 4894
弟の幸せを思うあまり結果として殺人を犯してしまった、少し常識、教養の足りない、しかし愛すべき兄をもった弟。彼の最初の夢であるミュージシャンという道を、殺人者の弟という社会の偏見で断たれ、その後も恋人を失い、職場では花形部門から倉庫番に回され、ついにはやっと得た恋人と愛娘までもその偏見で不幸な方向へと巻き込まれていく。

他の論者の方々も書かれている社長の言葉がこの物語の大きな転換点だ。それまでは主人公は自分を被害者として考えていたが、ここで自分が苦しんでいることも兄が犯した罪に含まれるのだと気づく。周りが犯罪者とその身内とかかわりをもちたくないのは当然なのだと教えられる。それから正々堂々としよう、逃げまいとするが、今度は娘が不幸になりそうだということになり、自分の守るべきもののために兄との縁を切って生きていくことを選ぶ。犯罪者の身内の娘と遊んじゃいけないという親に対しておそらく多くの子供がいない読者は偏見だと非難の目で見るだろう。しかし子供を持つ親なら自分が守れる範囲での幸せを守るために苦しくもやむを得ない選択だ。
これは私見なので間違っているかもしれないが、日本人の多くが無神論者であり、価値観にバックボーンを持たないため、こういった差別にたいして間違っている、あるいは正しいと断言できる読者は少ないと思う。どちらかとなると、多くがわからない、気持ちはわかるので責められないという意見だろう。では作者はどうなのか。私は保留しているように思える。読者への問いかけといえば、作品の価値は上がるのか。最近私はそういう本ばかり読んでいるのでこの作品に少し意地悪をしたく、評価は、良い、にとどめておく。ある宗教の信者であれば偏見に耐えることの美しさを描くこともできるだろう。日本人がこれから国際社会の中でアイデンティティを確立する指針として答えを少しでも示してほしかった。現に社会では災害に合った人々と同情しつつも自分は巻き込まれまいとする人々の争いが起こっている。(犯罪ではないので厳密には全然違うケースだが)

この物語は非常に現実的に描かれているため最後までまったく違和感を感じることなく読めるのは、やはり作者の非凡な能力だと思う。毎月1度来る手紙が一人の人生を狂わせていく様に恐怖とやるせなさを感じつつも最後の1通で兄に同情の余地を与えてしまうテクニックにまたやられてしまった。社長と主人公の妻だけは物語上の明らかなフィクションとして出来すぎな人物像だが充分許容範囲内だろう。

2010/12/18 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴 / プロバイダ: 1666 ホスト:1471 ブラウザ: 11293
まず思った事をあげるならば、「自分が犯罪者の身内だったらどうするか?」でした。
お前なら、犯罪者の身内という暗い影に付き纏われて過ごしたいか?
お前は、犯罪者と縁を絶つことを酷いことだと非難するか?

周りに犯罪者の身内がいたら決して差別しないと言えるか?

この作品を読んで、この質問に対する今の私の答えは「解らない」でした。
結局、当事者の立場になってみないと考えもしないことなのでしょう。現に私がその一人です。今まで考えもしなかった。

身内が殺人者のために人生を狂わされた主人公。兄が冷酷非道な人間ならば、彼を責めることで気が少しは晴れるかもしれないが、兄が人思いなのは自分がよく知っている。
世間が悪いのでもない。
だからこそやり場のない怒りと諦めが錯綜する。
その末に、兄との関係を断ち切った。家族を差別から守るため。

平易な文章で非常に読みやすく(今まで読んだ中で一番読みやすい)、かつ淡々と重いメッセージを突きつけています。
純文学というのは、なんだろうな。なんか自分が偽善者であることをさらけだされやすいというか、痛いところをつかれてしまいます。

一番の救いは、兄貴が最後まで自殺を選択しなかったことでしょうか。
序盤で主人公に味方しない展開が多かったので、少し怖かった。

少しいえば、社長さんが駒っぽいところがありました。展開上仕方ないような気もしますけど。

2010/03/01 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:16(64%) 普通:4(16%) 悪い:5(20%)] / プロバイダ: 2436 ホスト:2421 ブラウザ: 3425(携帯)
ミステリーというよりヒューマンドラマに近く、もちろん売れているだけあってそれなりに読ませるのだが、果してこれはどうなんだろう、という疑問も少なからず浮かんだ。というのも、登場人物達に悉く感情移入ができ、もう少し人間の感情は理解しがたいものであるはずなのに、これで本当に良いのだろうかと思ってしまったのだ。
できれば、ベケットとか中原昌也みたいにわけのわからない会話を散りばめても良いんじゃない?って思う。

2009/10/23 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:31(74%) 普通:4(10%) 悪い:7(17%)] / プロバイダ: 479 ホスト:461 ブラウザ: 11101
私が普段考えたことのないテーマで、かなり考えさせられました。
まず、弟がかわいそうでした。兄が犯罪者だからといって、差別させられるのは、とても理不尽だと思いました。・・・でも、こんな人がもし自分の近くにいたら、自分も、
結局は差別しちゃいそうだな・・・っておもいました。
弟もかわいそうだけど、兄もかわいそうだと思いました。
やっぱり、悪いことをすると、ろくなことはないんだって、この本で十分に思い知らされました。すごいかわいそうで、途中読むことに挫折しそうになったけど、最後まで読んでよかったと思います。

2008/12/28 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:83(80%) 普通:14(13%) 悪い:7(7%)] / プロバイダ: 15943 ホスト:15999 ブラウザ: 4926
犯罪者家族と社会との関係を描き、著者からのメッセージ性が高い作品です。

弟を思う兄、兄を思う弟であったはずの二人。金目当ての犯罪という兄の愚かな行動から、直貴は様々な差別を受けることになります。この兄・剛志の描き方として、学資のために空き巣に入るという発想は非現実的ではないでしょうか。もしそのお金が手に入ったとして、弟が大学に通い始めた場合は、剛志は空き巣を続ける気だったのでしょうか? また、刑務所中から弟に送る手紙の内容も、罪を悔いている様子はいいのですが、メッセージそのものは天真爛漫すぎます。このような人物は有り得ないとまでは言いませんが、『容疑者Xの献身』の石神と同じように、作者の都合が良すぎる人物造形でしょう。

逆に弟・直貴は、シビアでいかにもありそうな社会的差別を受け続けます。内容的にもかなり丁寧で具体性を持った描写が続き、作者の力の入れようが窺えます。

話に急激な展開がもたらされるのは、平野社長の当場とその意見の表明です。社会差別に苦しんできた直貴にとって酷ともいえる社長の意見は、作者自身の哲学を反映しているとも見えて、厳しいながらも社会の一面の真実として重く、この作品を引き立てる一番のアクセントになっているように感じます。

終盤に直貴が出した結論と被害者遺族との対面で得られた体験、どちらもこの作品を締めくくるに当たっての終着点として、ふさわしいものでしょう。しかし、これらは東野圭吾式の結論であって、実社会ではまた異なる終着点に至る道もあるとも思います。再び兄弟が交錯するラストシーンのまとめ方も作者の力量を示す良い終わり方だと感じます。

(蛇足)この作品は剛志の人物造形にかなり影響を受けていますが、もし彼が無差別殺人事件の犯人のように罪への反省がなかったり社会を憎悪している人物だったら、被害者家族はどう振舞うのでしょう? そして、犯罪者家族の周囲の人物は? そう思うと、この作品を離れてもっと考えることが多くありそうです。

2008/12/07 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1345(49%) 普通:0(0%) 悪い:1376(51%)] / プロバイダ: 32099 ホスト:31929 ブラウザ: 2907(携帯)
正直最初の方は都合が良かったり唐突に設定が出てきたりイマイチかなって思ってたんだけど社長が出てきてから全て話がつながった。
社長が出てくるのも読めるんだけど内容は鳥肌が立った。
最後にくる被害者に宛てた兄の手紙でそれまでの兄のアホっぽい文章も計算通りだったんだなって思う。

普通なら主人公の直樹に感情移入して周りの人間、登場人物は酷い奴ばかりだと思うだろうけど実際同じ立場に立ったら関わりたくないと思うかもしれない。
描写はいいし読みやすい。
最初に被害者にちゃんとお詫びしていれば…そのツケが後々回ってくるなど直樹のセリフや社長のセリフとかメッセージ性も込められている。

2008/09/09 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:363(80%) 普通:53(12%) 悪い:35(8%)] / プロバイダ: 13458 ホスト:13610 ブラウザ: 6342
「手紙」の映画を観て感激した事がきっかけで、小説にも手を付けてみました。
とても読みやすく、心にすっと入ってくる文章だなと思いました。直貴の心情に同化したかのような気分でした。

原作ではお笑いではなくバンドですが、多少強引な部分はありますが(直貴が今まで音楽に触れていないのにあまりにも急に目覚めるので・・・)小説を読むとバンドの方が断然良いなと思いました。「イマジン」が非常に印象に残りました。

2008/03/18 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:22(85%) 普通:3(12%) 悪い:1(4%)] / プロバイダ: 18575 ホスト:18507 ブラウザ: 5234
【良い点】
映画化したので読んでみました!!
テーマは重い内容ですけど案外じっくりすっきり
読めました!!内容がリアルでなかなか共感できました。

【悪い点】
最後の終り方がちょっと不安。

【総合評価】

感動です!!。

2007/05/19 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:171(65%) 普通:29(11%) 悪い:62(24%)] / プロバイダ: 5582 ホスト:5455 ブラウザ: 6287
すごい重いテーマの話でしたが、意外とスラスラ読めました。
東野さんの作品に多い「先が読めない小説」ではなかったです。朝美とはダメでもう一人の女の子と上手くいくんだろうなとか、ラストの終わり方とか。
でも、先が読めちゃう東野さんの小説も面白いと思います。
泣ける感動とは違った感動が出来ると思います。
ラストはちょっと物足りない感じがしましたが、アレはアレで良かったと思います。
話そのものは重いんですが、不思議と読後感は悪くなかったです。
お兄さんの今後はどうなったんでしょう?ちなみに、朝美さんのその後も気になります。
映画、観てみたいです。レンタルで見れるかな???

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2013/05/05 好印象 by (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 8754 ホスト:8817 ブラウザ: 5345 [編集・削除/これだけ表示]
感じた事悲しい/考えさせられた/勉強になった/道徳心&モラル 
ストーリーとても良い(+2 pnt)
キャラ・設定とても良い(+2 pnt)

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