[小説]碁石を呑んだ八っちゃん


ごいしをのんだやっちゃん / Kuraranoshuke
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文学総合点=平均点x評価数942位4,471作品中総合点4 / 偏差値50.54
1922年文学総合点3位17作品中
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著者:有島武郎
出版社:岩波書店
日本 開始日:1922/06
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最終変更日:2014/01/16 / 最終変更者:永田 / 提案者:TCC (更新履歴)
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2017/04/01 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:6369(88%) 普通:524(7%) 悪い:381(5%)] / プロバイダ: 24680 ホスト:24566 ブラウザ: 10179
タイトルにある八っちゃんとは主人公の弟のことであったわけですが、まあよくあるドタバタの騒動を題材にした作品でしたね。
ばあやさん(といっても3歳の八っちゃんにお乳をあげていたところを見ると意外に若かったのかという感じで、むしろ乳母というのが正しかったのかも)がいたところをみると、なかなか裕福な家庭であったことが伺えましたが、そんななかで囲碁で使う碁石をおもちゃにして遊んでいた主人公。当然このぐらいのお年頃ではまだ囲碁のルールなんて知らないわけだし、碁石をおもちゃにしておはじきやビー玉みたいな感じで遊び回すのは現代にも通ずるものがありましたけれども、それゆえに兄弟で取り合いになるケンカもありがちな感じでシチュエーション的になんだか親近感を感じさせるものがありましたね。
全体を通して兄である主人公視点でしたが、そのせいかばあやさんがなんか感じ悪い人だなあと思いましたが、よくよく考えてみると、客観的にみても子どもに対する配慮が足りていなくて面倒見に欠けるところが否めなかったですね。
それはさておき、ケンカをしてふてくされていた主人公でしたが、弟である八っちゃんが碁石を飲んでしまう事故からの心境の変化がよく掘り下げられており、よくいえば弟思いの兄だったと思いますね。
ひとまず騒動が一件落着したあとの朝に母親から碁石をおもちゃにしないようにと言い付かって主人公がそれに従うさまはなんか教訓めいたラストだったなと思います。

2013/01/16 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2010(58%) 普通:697(20%) 悪い:788(23%)] / プロバイダ: 25514 ホスト:25733 ブラウザ: 5829
わかりやすく言うと、兄が兄の自覚を持つ話。
おもちゃの取り合いで喧嘩をして弟を泣かせた兄が、祖母や母に叱責されたり、弟が命の危機に陥ったりするなかで、兄としての自覚を得ていくんですね。
その描写が丁寧だけどわかりやすく、現代と共通している点が多くて楽しめます。

まあ、碁石を呑んだっていうのがまたグロテスクで、ちょっと息苦しさを感じるものです。
昔の子供はそうやって窒息することが少なくないみたいですね。今も結構起きてますが…。
小さい玩具は子供の手の届かないところに…という教訓ですね。

兄である主人公の成長も短期間で凄くよくまとまってる。
終始、弟を想いやったり喧嘩したり、っていうわかりやすい兄弟像ですよね。
兄弟愛がテーマならば、なかなか心に響くストーリー。

俺も弟がいるので、昔こんな感じでしたが、それを思い出させる一作です。

2013/01/16 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:330(53%) 普通:163(26%) 悪い:125(20%)] / プロバイダ: 27195 ホスト:27389 ブラウザ: 10984
子供が碁石をおはじきの如く遊具として遊んでしまうのもそう珍しくないことですし、これはどこにでもある兄弟喧嘩の話だと思います。そしてそんな黒白の石を兄弟で奪い合っているうちに、奪われまいと八っちゃんが碁石を呑んでしまい、ちょっとした騒動になるわけですが、この小さな事件をきっかけに、先ほどまで争っていた相手・弟の蒼白な顔を見ることで、自分(兄さん)にとっての八っちゃんがどんな存在かを認識させてくれるといった流れになるわけです。

最後は無事に八っちゃんが目を覚まして締めくくられていたものの、一騒ぎの中で乳母の意外な一面がみれたり、自分自身も涙を流すなど予想外の反応をしたことで、やはり「兄弟」というものへの無意識な親しみや結びつきを読者に知らしめている作と思います。単純ですがなかなかよいかと思いました。評価「良い」。

2010/09/12 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:431(69%) 普通:102(16%) 悪い:91(15%)] / プロバイダ: 21710 ホスト:21615 ブラウザ: 7357
短編集の中の一作品として読みましたが、正直「子供が遊びの途中で誤飲をして大騒ぎ」という短くあっさりした内容に、
「他の作品は純文学として成立しているのに、これは…なんて捻りの無い…」と拍子抜けしてしまいました。

しかし改めてよく考えてみると、文体が捻りこそないもののとても上品なので(特にお母さんの諭し言葉が素晴らしい)、
大人向けの純文学としてではなく、「何でもかんでも飲み込んでは駄目だよ」と啓蒙する
「躾の童話」の一環と考えればそれなりに良いかもしれない、と感じました。
短編集に入れるより絵本にした方が映えそうな作品ですね。

2008/02/19 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2877(33%) 普通:2997(34%) 悪い:2833(33%)] / プロバイダ: 10414 ホスト:10694 ブラウザ: 4184
これは、あの一房の葡萄等共々某短編集に収録されていたけど・・・・・・・

【良い点】

・雨降って地かたまる?

きっかけは主人公の少年と彼の弟「八ちゃん」の他愛もない
兄弟喧嘩から始まったのだけど、その過程は非常にリアリティ
ありましたね。親たちは弟の方の肩を持っていたけど、
いつの時代も兄弟喧嘩で損をするのは、上の
兄姉の方なのかもしれません。(苦笑)

最後は結局碁石を飲み込んでしまった弟も、無事だったけど、
いくら喧嘩していたとはいえ、血を分けた兄弟を心配しない
わけがなく、最後はほっとした所を、母親に優しく声を
かけてもらったのも普通に締まっていた結末でしたね。
誰しも兄弟喧嘩をした事はあると思うけど、
却ってそうした兄弟の絆とか深まって、
良かったのかもしれない?

【悪い点】

特にないです。

【総合評価】

有島武郎といえば、西洋哲学等の影響を受けてきた、「カインの末裔」
等のイメージが強いのではと思うけど、こういう読んでて普通に心温まる
話も描けた、まさに天才作家だったのかもしれませんね。実際の彼の
最後とそれにいたる過程とのギャップも相まって(?)、ある意味興味深い作品の一つ
と言えるのかもしれません。評価は「良い」ですかな。

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2017/04/01 好印象 by (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 24680 ホスト:24566 ブラウザ: 10179 [編集・削除/これだけ表示]
感じた事考えさせられた 
ストーリー良い(+1 pnt)
キャラ・設定良い(+1 pnt)

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記事日時:2014/07/23

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