[文学]かさじぞう: 2008/06/17 H&J


Kasazizou
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2008/06/17 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/]
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売れ残りの傘をお地蔵さんにかぶせたら、桁はずれの見返りがきた…
要するにこういう話ですね。

この昔話が伝えたい教訓は良く分かるのですが、
ある番組での武田鉄也氏の評価を踏まえ、少し深く考察してみます。

お爺さんが行商に行くときは行きも帰りも同じ道を通っているはずですが往路では地蔵の描写はされていません。
この時点では傘は「商品」ですから、例えお爺さんが地蔵に気付いても、
傘をかぶせてあげた可能性はゼロと言ってもいいでしょう。
しかし帰路では傘は「不良在庫」で持っていても仕方ない品物。
そこに現れた、降り積もる雪の中の地蔵を見て、
お爺さんは行きにはあったであろう「欲」を捨て「信仰心」を呼び覚まし傘をかぶせてあげた…。

こう考えてみると、お爺さんは常日頃から信心深い人間だったとは言えません。
たまたま傘が売れ残ったため生まれた信仰心ですから、地蔵達のお返しは相応だったのか疑問です。
また傘が売れていたら、果たしてお爺さんは雪の中の地蔵に対し憐みの情を持ったでしょうか?
この辺りもちょっとあやしいなぁ…。

つまり「無欲の信仰にこそ加護がある」ということなのかもしれませんね。
そういった境地で神仏を崇拝するのは、かなり困難ではありますが。

評価:良い
[共感]
2019/10/06 回顧趣味 by 回顧趣味



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