[小説]ドミノ


Domino
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作品紹介(あらすじ)

一億円の契約書を待つ、締切直前のオフィス。オーディション中、下剤を盛られた子役の少女。推理力を競い合う大学生。別れを画策する青年実業家。待ち合わせ場所に行き着けない老人。老人の句会仲間の警察OBたち。
真夏の東京駅、二七人と一匹の登場人物はそれぞれに、何かが起こる瞬間を待っていた。迫りくるタイムリミット。もつれ合う人々、見知らぬ者同士がすれ違うその一瞬、運命のドミノが次々と倒れてゆく! (文庫版裏表紙より)
著者:恩田陸
出版社:角川書店
単行本 2001年7月27日発行
文庫版 2004年1月25日発行
日本 開始日:2000 KADOKAWAミステリ 5月号 / 終了日:2001 5月号
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最終変更日:2013/11/12 / 最終変更者:永田 / その他更新者: mosukuwa / 提案者:遠野 (更新履歴)
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2013/06/26 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2171(58%) 普通:752(20%) 悪い:842(22%)] / プロバイダ: 36042 ホスト:36054 ブラウザ: 5386
実のところ、恩田陸という作家が男性なのか女性なのかもこれを読んだ時に初めて知ったくらいで、それまでは名前をたまに見かけて、「六番目の小夜子」や「悪夢ちゃん」の原作にあたる人物だというのを何となく知ってた程度です。
小説自体は今作で初めて読んだことになるのですが、この人、とにかく文章が自由ですね。
あとがきの解説でも「イラストが入ってた」と書いてあったし、「〜〜〜(溜息)」みたいな、あんまり文学としては使われない表現の仕方が随所で見られました。
いや、悪い事じゃないと思うんですよ。ただ、だいたいちゃんとやってるだけに、やや放送シーンが浮いてたかな…とう程度で。

今作は、人の人生を順々に描いて、それがまた一つの事件を解決する結果になる…というもの。
ここ最近、「街」、「428」、「バンテージ・ポイント」、「運命じゃない人」、「フィッシュストーリー」など、人間の細かい行動が世界や人生に大きな影響を及ぼすような作品を見てきたわけですけど、まさにこれもその系統。
で、主人公の数は上記作品より遥かに多い。なんと27名。+イグアナが1匹。
通常なら、そんな数の主人公を描きながら、物語に起伏を与えて終える事なんてできないはずなんです。はずなんですが…何故か今作はそれができてる。
保険会社の人々、俳句好きの老人、別れ話をしているカップル、変な学生の集団、オーディションを受ける子役とその母親…など、様々な人間たちが交差する街で、過激派が敗北するまでを綺麗に描いている。
「この行動をしなければ、きっと○○だったのだろう」が、もう見ていて凄くよくわかってしまうくらいに、行動の描写も丁寧で、細かいシーンにまで気を使っている。
あらゆる伏線が回収され、スピード感を保ったまま終わりに向かっていくさまはまさにドミノです。
これをドミノに喩えたのもかなり上手いですよね。タイトルの意味がなかなか深く感じます。

個人的に印象に残ったのは、子役ふたりのエピソード。
玲奈の母親のクソババアっぷりと、子役ふたりの友情、麻里花の親子愛…など、ここが一番親しみやすい場面でしたね。
他の人物は、会社員や警察OBの老人など、ちょっと齢を重ねないと理解できない感じ。
まあ、会社員や老人というのは日常生活の中で確実に見かける人たちで、その人たちがどんな人生を歩んでいるかを考えると、やっぱり必要な人物でしょうね。
上で挙げた作品群では、あんまり老人って関わってこないんですけど、老人がまた物語上で重要な役割を演じているのが面白い。

ひとりひとりのエピソードも面白いし、一章一章が短いので、電車の中で気軽に読める。
それでいて、結局「こいつはどうなるんだろう…」と思いながら別人物の話を見て、「こいつもどうなるんだろう…」なんて思ってしまう。
「街」のように大きくズレたストーリーに進むわけでもなく、着々と互いが影響し合っているのが次の章ですぐに明かされていくのがまた上手いところで、後半になるにつれ人物の結びつきが濃くなっていくのは非常に楽しかったものです。

文庫で読んだのですが、単行本だと各人物のイラストがついてくるみたいですね。
ちょっとこれが惜しいところで、できれば文庫版にもイラストをつけてほしかったと思います。
文庫を買ったことに対する損失感が大きい。「イラストがついていた」と解説で言われても、読み終わったころにはもう各人物にイメージが沸いてるんですよね。でも、やっぱり模範解答的なイメージがちょっと気になります。
まあ、そんな文庫化の都合は抜きにしても、今作はわりと楽しめた。
ただ、物語にはっきりとした完結がなく、読後感はやや薄かったのが難点でしょうか。なんだか中途半端な印象も受けましたし、もうちょっとは読みたかった気もします。
評価は「とても良い」。

2010/07/18 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:431(69%) 普通:102(16%) 悪い:91(15%)] / プロバイダ: 4802 ホスト:5003 ブラウザ: 7350
バラバラで無関係な筈の登場人物が、読んでいくうちにひょんな流れであちこちで関わり合うことになる、
まさに運命のドミノ倒しのような、独創性あふれる新感覚小説。
特に印象に残るのは、健二の暴走シーン、佳代子達のコミカルな恋愛の修羅場シーン、
麻里花と玲奈の子役ならではの悲しみが描かれているシーンです。
各人のバックホーンがしっかり描かれている点も、話に厚みを与えています。

多くの登場人物が次々と出てきたり、舞台が飛び飛びになったりするので特に初めは困惑しますが、
そこは作者も判っているのか、親切にも登場人物の一覧と舞台の地図が巻頭についているので理解を深めることが出来ます。

2009/07/06 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 29412 ホスト:29637 ブラウザ: 3417
書店で手書きPOPがつけられており、そのPOPに惹かれて
買ってみたのですが正解でした。大当たり。

他の方の感想にあるように、連作でもないのに
いきなり冒頭にある人物紹介に驚いたり笑ったり、
最初読みはじめに感じるちょっとした退屈感は
ラストへの加速のためのものとわかっていたなら、
味わい深いのですが、もしかして冒頭をパラパラやって
買うかどうか決める人は書棚に戻してしまうかも?と惜しまれます。
いろんな人に是非お勧めしたい極上エンターテイメントの逸品なので
そこを乗り越えて買ってくれる人が増えることを期待しています。

ただしバイク乗りとしては、登場するバイクの排気量8000ってのは
どうなんだろうとちょっと疑問に思いました。

とてつもないモンスターバイクにしたかったんでしょうが
非現実すぎて破天荒かも。とここだけが残念でした。

8000ccのバイクも海外であるといえばあるんですが
日本の道路事情では公道では乗れないシロモノです。
特に都心などでは走り出したらすぐに建物に激突するでしょう。
もしくは赤信号で前の車に突っ込むか。
スゴイ操縦テクがあっても、道の構造と物理的に
ムリなものはムリなので・・・・
特にタンデムで飛ばすんなら6000くらいまでが良かったです。
それでも搭乗者の首がねじまがるエンジンパワーですが・・・(^^;

どの登場人物も秀逸でしたが
モデル2人組みの友情が特に、心温まるいい作品でした。

2009/05/31 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:56(69%) 普通:18(22%) 悪い:7(9%)] / プロバイダ: 8917 ホスト:9143 ブラウザ: 7401
最初はキャラが多くて大変だった。
しかし、読み進めてキャラを覚えていけばいくほど、この話のおもしろさが浮き出てくる。

2009/01/29 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:43(61%) 普通:0(0%) 悪い:27(39%)] / プロバイダ: 52223 ホスト:52170 ブラウザ: 9646
痛快だね〜。ところどころで大笑いしながら読破してしまった。何でこんなに面白いんだろ?やっぱり、キャラクターが皆躍動感があって個性的だからかな。この本の面白さは、ドミノが倒れ始めてからの爽快感だけじゃないね。
巧みな演技力を持つ少女に男勝りの保険会社OLと、女性方が妙にステキだった。恩田陸ってどうも陰のある作品を描く作家だって思ってたんだけど、本作でイメージを覆されたな。とにかくフツーに楽しかった。

[推薦数:1] 2007/10/08 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:83(72%) 普通:5(4%) 悪い:27(23%)] / プロバイダ: 10015 ホスト:10147 ブラウザ: 8090
恩田陸氏の描く「風が吹けば桶屋が儲かる」小説。
リズミカルに描かれる、非常に軽いテンポのどたばたコメディです。

何がすごいって、メイン登場人物の数。その数、実に27人+1匹!
そして、こいつらが全員独自のキャラクターをもった主人公で、
東京駅周辺さらには文庫版のわずか367ページという狭い空間でドタバタ暴れまわるんですから、
そら、ドミノもどんどん倒れていきますわ(笑)
しかも、そのドミノって、いろんな彩色がなされているんですよ。
モノクロのさびしいものもあれば、ド派手なパステルもあり、
それらが倒れきると、いろんな色に彩られた不規則模様の一枚の絨毯のようなものが
編みあがるんですよ。

しかし、まぁ、なんとも忙しい小説です。
笑わない隙がなかなか出てこない、ほんとに、楽しい小説でした。
本州から四国へ渡るわずかな時間の間に読み切ってしまえるくらい
熱中できる小説ではありました。
あちこちで動き出す歯車は大小さまざまですが、それが一つ残らず連動するんですから
読んでいて気持ちいいことこの上ない。
「人生における偶然は、必然だ」そうですが、こういう生き生きした必然に
これから生きていく数十年の人生の中で出会ってみたいものです。
いや、ここまでのはいいか(笑)

ただ、一つ残念なのは、「ちょっと勢いに頼りすぎじゃない?」と感じた部分。
恩田陸氏のよさだと勝手に認識している視覚効果の鮮やかさが少なかったり、
各キャラクターの密度がちょっと薄目に感じたり。
もちろん、それぞれは生き生きしてるんですが、
それってこっちがスピードに乗ってるからじゃない?という風に思うところも若干。
まぁ、一方で「テンポに沿って書き方を工夫することで
活力のあるストーリーが書ける」ということを見せつけてくれた、
という風にも解釈できますけど、
逆に「スピードに翻弄されている部分」も実はあるんじゃないかなぁ・・・・って感じたり。
「たぶん、こういう話でしか通用しないなぁ」という感じの書き方だったのが
ちょっとだけひっかかりました。

基準評価は「とても良い」。
総合評価は、純粋に楽しめた加点と、上記の減点で相殺して
変わらず「とても良い」とします。

2007/10/05 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:503(70%) 普通:0(0%) 悪い:215(30%)] / プロバイダ: 1407 ホスト:1252 ブラウザ: 5598
何の関連性も無いと思われた人物・事象が、次第に様々な接点を持つようになり、やがて1つの結末へと収束していく、という独特の展開に新鮮味を感じ、楽しめた作品です。
しかし、読み始めは各登場人物・事象とも全く接点が無く、読んでいて退屈でした。
読み進めるごとに、少しづつストーリー展開が盛り上がり、面白くなっていく作品です。
ある程度読み進めると一気に面白くなり、楽しめる作品だと思います。
作品全体としては、その独特の展開手法に新鮮味を感じ、読み応えがありますが、最初は読んでいてやや退屈な印象を持つかと思います。
完成度が高い作品だと思いますが、読みはじめの退屈感をマイナス要因とし、評価は「良い」にします。

2007/09/02 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:53(76%) 普通:17(24%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 2688 ホスト:2559 ブラウザ: 5540
結末が近付くにつれて、パタン、パタン、パタンとドミノが倒れていく…。いやー、面白いなぁ〜。実に爽快だった。
女性キャラが生き生きとしていて魅力的だったのも、物語に惹き付けられた理由だと思う。特に関東生命の女性陣最高(笑)。
笑いを堪えきれなくて途中で何度も吹き出してしまった。こういう単純明快に「楽しい」小説って結構貴重なんじゃないかと思う。

2006/10/24 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:80(67%) 普通:19(16%) 悪い:20(17%)] / プロバイダ: 35543 ホスト:35584 ブラウザ: 8374
普通におもしろかった。

内容は偶然が偶然と重なり合ってそれがやがて一つの必然になるってとこでしょーか。

全員のキャラはたってるんだが、個々のエピソード不足を感じる。

ただ、それでも全体としてみたらきれいに纏まってたんでよかったですが。

おもしろいんだけど、突き抜けるってまでのおもしろさを感じられなかったんで評価はよい。

小学生コンビに関連したエピソードは見ごたえがあった。

[推薦数:1] 2006/09/23 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:55(82%) 普通:12(18%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 39269 ホスト:39349 ブラウザ: 4924
初めて読んだ恩田陸です。お初でいきなり大当たりを引いてしまった嬉しさも懐かしい。

さてさて,このお話には27人と1匹の動物(名前がないキャラもいます)が登場します。巻頭に27人+1匹のプロフィールが乗っていて,その一言もニヤリとさせてくれる。ハードカバーの方では似顔絵をあるそうで,それをちょっと見てみたかった気もするけど,見ないでも十分に妄想を働かせてくれるので安心されたし。

こんなに登場人物が多いと混乱するのではと誰もが思うだろうし,実際に私も不安だったのだけど,読んでみるとそんな不安はどこに,一気にガーッと一気読みだった。文庫にして400ページ弱なので,登場人物一人一人に重点を当てられないけど,誰もにキャラを十分にたたせておりおろそかにしてない。
中でも中堅OLの北条和美がお気に入り。仕事で時間に追われ,イライラソワソワとする様は,私の会社でもよくある光景なので,傍から見てるとかなり笑える。私の仕事では荷物を各方面に宅配便で毎日送るものがあるんだけど,その最終集荷時間がだいたい18時半〜19時なのだ。いつも18時半を目処に終わらせるように頑張ってはいるんだけど,忙しくなるとどうしても間に合わないときも出てくる。そんなときは,私が代表として宅配業者の集荷場所まで荷物を持って,帰宅しようと駅に向かうサラリーマンの波を掻き分け疾走する。そして引渡しを終えたあと,途中にあるコンビニでジュースを買って一息入れ,そこで初めて胸をなでおろす。まさにこの小説と似たような状況だ。そのため余計に感情移入してしまった。その辛さ大変さ,よーく分かりますから。

この小説の舞台は東京駅。田舎物のお爺さんが迷うのだけど,確かに東京駅は広くて利用しない人には大変だろう。私も地下にもぐるとたまに自分がどこにいるのか分からなくなることがあるし…。そして動輪の広場の脇にある喫煙スペース。ここは良くお世話になりました。このごろ東京駅を使わないけど,まだあるのかなぁ〜?喫煙者の肩身が狭くなる一方なので,こういうスペースはぜひとも残しておいてほしいものです。

ガーッと読み終えた興奮は今も記憶に新しいので,最高の評価を差し上げましょうかね。

2006/05/09 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:73(71%) 普通:19(18%) 悪い:11(11%)] / プロバイダ: 14364 ホスト:14377 ブラウザ: 4184
題名通りドミノの如きスピード感。
登場人物が多かったけれどあまり混乱もせず、あっと言う間に読み終えました。
良く言えば、スピード感があり話のテンポも良くあっさりとしていて読み易く、
悪く言えば、登場人物が多いが為に個々のエピソードがあまり掘り下げられておらず、
何だか希薄に感じました。一気には読めたけれど後には何も残らないといった感じが。
純粋に娯楽小説として楽しめたので、それで十分だとも思いますが。

2006/04/17 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:143(57%) 普通:47(19%) 悪い:60(24%)] / プロバイダ: 6144 ホスト:6279 ブラウザ: 4184
タイトルに引かれて買ったクチですが、非常にエンターテイメント性が高く、まさに『ドミノ』というタイトルに相応しい内容でした。
何より評価したいのはキャラクターの個性。これだけ大人数(27人+1匹!)でありながら、大半(さすがに全員ではないが)のキャラを立てた恩田氏の技量にただただ驚愕しました。読んでいる最中に「これ誰だったっけ?」となるキャラクターは中盤までには皆無。皆ホントに生き生きし過ぎです。
歯車が噛み合う“一瞬"まで全く飽きさせず、個々のエピソードだけでも十分引き付けられたのは、どこかコミカルで魅力的なキャラクターの影響があったからだと思います。・・・中でも佳代子、正博、美江の三人の痴情のもつれ、麻里花と玲菜の達者な演技は私のツボでしたね(笑)。
そして、様々な状況が書き分けられたエピソードが綿密に絡み合い加速し、東京駅のコンコースで収束するクライマックスは圧巻。・・・・・確かに作為めいた偶然の組み合わせではありますが、ここまで徹底的なら揚げ足を取るのは野暮ですね。あえて恩田氏の術中に嵌った方が絶対に得でしょう。
読了後に特別心に残るというワケではありませんが、素直に「面白い!」と思えた本作。気軽に読む小説としては間違いなくオススメの一冊です。
最後に作品冒頭の一文を引用。これはかなり秀逸ではないかと。

「人生における偶然は、必然である―――。」

2006/04/10 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:792(58%) 普通:431(31%) 悪い:147(11%)] / プロバイダ: 18384 ホスト:18446 ブラウザ: 6287
登場人物が多いですが、親切な事に巻頭にイラスト付きの人物紹介
( 単行本で読みました ) があるのが、良いです。
しかし、これをいったら小説にならないかもしれませんが、
たとえ有名店にせよ、 「 どらや 」 の袋が3つ ? あり、
それらを持った人達が邂逅するという 「 偶然 」 は、何とかならなかったものでしょうか。
また、駅の構内にバイクで進入したり、バイクを拝借するのはいただけません。

ほかにも、玲菜の母親がした事はれっきとした犯罪です。
まあ、そのおかげで自分の子供が助かったのだからイイのか。
それらに目を瞑れば、割合と楽しめた作品ではありました。
評価は、 「 普通 」 に近い 「 良い 」 としておきます。

2006/04/08 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:160(56%) 普通:36(13%) 悪い:88(31%)] / プロバイダ: 34530 ホスト:34506 ブラウザ: 4925
面白いね。純度の高いエンターテイメント小説。本当に気軽に読める。
全く関わりのなかった20人以上の個々のストーリーが繋がった時はまさに爽快。
キャラの深みとかはぶっちゃけほとんどないけど、ストーリーの綿密さはかなり高いね。
これだけ気楽に読めた小説は久しぶり。たまにはこういう小説も悪くないなと思わされた。

2006/03/15 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:10(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 9025 ホスト:8926 ブラウザ: 4184
この作品の最大の魅力は、話の連鎖にあります。これはかの劇作家にして脚本家の三谷幸喜が得意とするものなのですが、全く関係のない人間が、ある場所に集い、それぞれが微妙に関連しながら話が転がっていくという手法です。ドミノというタイトルはこの物語の性質を如実に語るものです。ある箇所で倒れ始めたドミノ=人間が別の場所にあるドミノを倒す。圧巻なのは後半に入ってからの物語が結びついていくあたりの下り。スピード感、スリル、次の展開が全く予想できない、全ての伏線が一つの場所に集うとき、それは最高潮に達します。一読の価値有りです。

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2013/06/28 好印象 by (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 3480 ホスト:3332 ブラウザ: 10398 [編集・削除/これだけ表示]
感じた事可笑しく笑える/楽しい/面白い/考えさせられた/勉強になった/勇気貰った 
ストーリーとても良い(+2 pnt)
キャラ・設定とても良い(+2 pnt)

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