[小説]インフィニティ・ゼロ: 2011/05/16 baburi


Zero Infinity
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2011/05/16 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:46(65%) 普通:11(15%) 悪い:14(20%)] / プロバイダ: 19896 ホスト:19998 ブラウザ: 5227
一巻だけ、初めて読んでみました。
ですのであくまで、一巻だけの感想(評価)ということで。

ヒロインをことさらに残酷な設定で覆い尽くし、それでもなお健気に描く。
主人公も非常に内向的で、
最近のキャラ萌え作品にはありえない、後悔と前進が描かれていました。

サブキャラクターに目立った特徴がなく、
物語があってこそのキャラクター配置になっていたと思います。
お話が進んで状況が変わることで、サブキャラクターの立ち位置や言動が変化しました。
主人公に惚れてデレる、というのとはまったく異なります。
これも最近出版される作品にはかなり希有で、本作品の魅力的な点ではないでしょうか。

比喩表現は手堅い感じで、読みづらさを感じさせないのですごいと思いました。
ただ改行が多いわりに『シャナ』ほど効果的な改行だとは感じられなかったので、
個人的にはマイナスポイントかなぁ、と思います。

登場していない裏設定まで細かくつくられているように見えました。
だからこそ物語に深みが感じられ、ヒロインがなぜいのちを削ってがんばるのか、
どうして主人公がいのちを賭けて前を向いたのか、心に突き刺さってくるようでした。

ひとつ大きな悔恨があって、それは(一巻)ラストです。
傷だらけになって掴んだ最後は、結局ゼロとの別れ。
リアくんはそこに希望のようなものを見出していましたが、個人的には悲しいです。

――お前は一生をかけて、その気持ちに報いてやれ。
敵のように登場したサブキャラであるサカイの最後のせりふ。
これに違和感がまったくなかったと言うと、嘘になってしまいました。
彼は最後まで、ゼロが壊れてしまうことを受け入れ、諦めたまま。
千年続いた慣習を守るということを盾にしていたようにも見えていたので、
最後のせりふにすこし、取ってつけた感を覚えてしまったのです。
けれどサカイがゼロを大切に思ったいたこと自体には、疑いはなくて。
二つの相反する感情は物語の鍵として非常に大切でしたが、
最後のきれいな言葉だけは、せめて裏表なく読みたかった。

評価は『良い』とさせていただきます。
あれで終わりではないのだから、絶対続きも読もうと思います。



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