[小説]隣の嫁


となりのよめ / Tonari no Yome
  • 美しい
  • 道徳心&モラル
  • 考えさせられた
RSS
文学総合点=平均点x評価数2,641位4,706作品中総合点2 / 偏差値48.47
1908年文学総合点7位10作品中
評価統計
評価分布
自分も評価投稿する
属性投票
キャラ・設定1.50(とても良い)2
ストーリー1.50(とても良い)2
美しい100%2人/2人中
道徳心&モラル100%2人/2人中
考えさせられた100%2人/2人中
勉強になった50%1人/2人中
面白い50%1人/2人中
もっと見る
属性投票する
作品紹介(あらすじ)

百姓の子・省作は今年から百姓の仕事をはじめたばかりで、何をしてものろい。年下のおはまと稲の刈りくらべをして負けそうになっていた省作は、隣の家の嫁・おとよがこっそり助けてくれたおかげでどうにか負けずに済んだ。しかし翌々日、それを見ていた満蔵が、おとよが省作に惚れてるに違いないと言い出したので、省作はおとよのことばかり考えてしまうようになる。著者の郷里である千葉県成東地方の農村を舞台にした悲しい恋の物語。
著者:伊藤左千夫
出版:集英社/新潮社/岩波書店
文庫:集英社文庫/新潮文庫/岩波文庫
日本 開始日:1908 ホトトギス
1,48422
最近の閲覧数
232123100101
この作品を文学として最高の中の最高と投票した方はまだいません。
(階位と権限/特典の関係の説明)
最終変更日:2019/09/11 / 最終変更者:エリクサー / 提案者:ソンプーGU (更新履歴)
  投稿の系統で絞込
この評価板内限定
2019/09/11 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:7417(87%) 普通:625(7%) 悪い:458(5%)] / プロバイダ: 8847 ホスト:8915 ブラウザ: 10416
「野菊の墓」等で有名な伊藤左千夫の代表作といっても良い作品でしたね。

農家の子、省作は百姓の仕事を始めたばかりだ。年下の〈おはま〉と稲の刈り比べをして負けそうになっていた省作は、隣の家の嫁である〈おとよ〉が助けてくれたため負けずに済んだ。しかし翌々日、それを見ていた満蔵が、おとよが省作に惚れてるに違いないと言い出したので、省作は初めて、おとよを女としてみるようになった。だが、それが原因で……。


明治41年1月に書かれた作品だが、その中に、地方と都市のことがちらりと書いてある。


おはまは真に苦も荷もない声で小唄をうたいつつ台所に働いている。兄夫婦や満蔵はほとんど、活きた器械のごとく、秩序正しく動いている。省作の目には、太陽の光が寸一寸と歩を進めて動く意味と、ほとんど同じようにその調子に合わせて、家の人たちが働いてるように見える。省作はもうただただ愉快である。

東京の物の本など書く人たちは、田園生活とかなんとかいって、田舎はただのんきで人々すこぶる悠長に生活しているようにばかり思っているらしいが、実際は都人士の想像しているようなものではない。なまけ者ならば知らぬ事、まじめな本気な百姓などの秋といったら、それは随分と忙しいはげしいものである。


最近は、Iターン、Uターンなどという言葉もあり、過疎の町や村で農業の担い手を求めてもいる。この小説に書かれた明治の終わり頃とは農業のありようも変わってはいるものの、地方と都会についての考え方は、現在でも同じだ。伊藤左千夫は、百年後のことも考えていたのだろうか。まさに小説は、書かれた時代の風俗や思想をも活写するといえました。

2013/06/02 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:330(53%) 普通:163(26%) 悪い:125(20%)] / プロバイダ: 27915 ホスト:28068 ブラウザ: 10082
当時の社会における結婚観を題材とした中篇の前半部。農家の次男坊省作と隣家の嫁おとよのままならぬ恋や、かつてみられた理不尽な男女の出会いや婚儀。現在の千葉県を舞台とした、封建制度の名残りが色濃く残る農家の姿を描いた伊藤左千夫の代表作。

本作でも「野菊の墓」同様、現代のような自由な恋愛は未だ難しく、当時の社会における嫁入りには当事者の婚姻意思が介在せず、一般に「結婚」というものが人と人を繋ぐものではなく、家と家とを結びつけるものであるという通念をやはり感じさせます。
多分この時代の「しあわせ」とは、取りあえずある程度身代のある家と結びつき、その後培うものなのでしょう。(「仕合せ」というものの一端をわずかながらここ見出すこともできます)

そういった意味では結婚と恋愛が結びつかないのが当時の世の常にあるだろうし、時代背景を考えれば2人の行動は一般的な行動に則さないのかもしれません。しかし省作があくまで隣の家の嫁として認識していた女性おとよが、自分のことを好いているという指摘によって彼女を意識し始め、他愛のないことにも垣間見られるようになった彼の初心で可愛らしい描写や、お互いに立場をわきまえて過度な接触を避け、自らの気持ちを気安く吐露することのない2人の慎ましさには、現代にはないちょっとした倫理性にも近いものを感じることができ、そこに惹かれるものがあります。

ただ本作における『結婚』はあくまで「仕合せ」であって、当たり前の如く結婚というものに「恋愛」を連想する現代の人間にとっては、中々共感しづらいものかもしれません。

この評価板に投稿する



2019/09/11 好印象 by (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 8847 ホスト:8915 ブラウザ: 10416 [編集・削除/これだけ表示]
感じた事美しい/考えさせられた/道徳心&モラル 
ストーリー良い(+1 pnt)
キャラ・設定とても良い(+2 pnt)

もっと見る
1. 6/2漫画レビュー(WC、モーニング、息子、うさかめ) by ゴーグル侍
... いましたが、試合で椿が持田を打ち負かすプレーを見せつける事を期待しています! その「おこだわり」、俺にもくれよ!!(清野とおる)月1連載 次回掲載は6月9日28号で、次回おこだわりテーマはメロンでなんと初女性おこだわり人だと事です! Championタップ! 2016年6月2日更新分 息子(忍) ...
記事日時:2016/06/02
2. "荘真由美さんについて【後編】" by 陣兵
... です。昨日続き。 44.【金田一少年事件簿】…鳥丸奈緒子。 45.【グランダー武蔵RV】…マーリン。 46.【しあわせソウオコジョさん】…ゆうた母、漫画家。 47.【ひみつアッコちゃん】…マダム陳。 48.【週刊ストーリーランド「鈴森なんでも相談所」】…ナレーター。 49.【おジャ魔女どれみ#】…マジョルカ、日舞 ...
記事日時:2010/12/13
3. 鷲宮神社::2009年度 by エスパー
... ができたとか聞いたけどこれことなんでしょうかねー。 ☆とかテレビとかいかにもそんな感じ。中にいる人々はまったり会話しているんだろうか。 でも中にはコスプレ服ぐらいしか見られないなー。 そしていよいよ神社ほうへ。去年もだったけど行列が凄まじかったです。なんなんだぜ。 駐輪場でチャリを置こうとするとほうに痛車 ...
記事日時:2009/01/01
[もっと見る]

作品の評価またはコメントの投稿欄
お名前 <=サイト内では一つのHNで。複数のHN使用は投稿全削除&アク禁対象です。実名ではないHNをお勧めしてます
この作品に対する評価文またはコメント文(丁寧な文面を心掛けて下さい)
※↑のボタンは評価のテンプレート[=形式例]を消すのに使って下さい
[コメント(?)]
良いと思う 普通と思う 悪いと思う
または
[評価(?)] 最高! とても良い 良い 普通 悪い とても悪い 最悪
↑(全作品にて)8回以上評価しても「悪い」系統の評価しかない場合非適切にバランスを欠いた評価とみなして削除されます。
ルール違反の書き込みでなければ=>
↑上へ