[小説]四季


しき / The Four Seasons
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文学総合点=平均点x評価数65位4,554作品中総合点30 / 偏差値78.22
文学平均点3位266作品中平均点2.73=最高/11評価
2003年文学総合点8位165作品中
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作品紹介(あらすじ)

森ミステリィの金字塔 作家 森博嗣の8年間のすべてがここにある。
天才科学者、真賀田四季の謎が解かれる!?
幼くして世界を把握していた四季は、14歳で事件を起こし、29歳で失跡する。
天才の孤独はいやされるときがくるのか?
犀川創平は四季に近づくことができるのか。
出版社:講談社
著者:森博嗣
日本 開始日:2003/09
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最終変更日:2014/01/14 / 最終変更者:永田 / その他更新者: あっちゃん / SOUTA / myu / 提案者:もろっち (更新履歴)
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2012/03/21 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
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犀川創平、西之園萌絵、保呂草潤平、瀬在丸紅子、そして真賀田四季。これまでの森博嗣長編シリーズの主役が登場する、集大成とも言える作品になっています。
真賀田四季の頭脳もさることながら、彼女の物事の考え方に圧倒されてしまいました。心情的には全然理解できないけど、「一理あるのでは?」と考えてしまう自分がいました。

様々な登場人物が関わり合う『秋』が、物語としては一番面白いと思いますが、私が印象深かったのは『冬』ですね。幻想的な雰囲気が漂っており、読み終えた後に形容しがたい浮遊感を覚えました。…物凄く難解で、理解出来てはいないのですが、理屈ではなく『感じる』物語なのかな〜という気がしましたね。

『すべてがFになる』に登場した、私が好きな真賀田四季の台詞が再登場した時は嬉しかったですね〜。以下にご紹介♪

「私には正しい、貴方には正しくない……。いずれにしても、正しい、なんて概念はその程度のことです」

森博嗣先生、お見事でした!!

2011/01/30 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:90(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 18404 ホスト:18370 ブラウザ: 14398
森博嗣先生のミステリィの境地…という感じでしょうか。今までの森作品の全てが、本作への伏線に過ぎなかったのかも知れない…と思わされましたね。
凄まじい存在感を放っていた“天才"真賀田四季が主人公。とても理解できないが、それでいて考えさせられる台詞の数々に思わず惹き付けられました。
「天才ってどういうヒトを指すのか?」と考えていましたが、真賀田博士はこれまで出会ったフィクションの中で、自分のイメージする“天才"に最も近いです。

2008/05/10 普通の立場コメント [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
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「 春 」 を再読しましたが、私には、やはりよく分からない作品でした。
本来は 「 冬 」 まで読んでから評価するべきでしょうが、今のところ、
続編を読むかは不明なので、この時点での内容になってしまいます。

あまりにも抽象的すぎて、ついていけません。
同じ名前の人が複数登場するので、どれが誰の言葉なのか ( どの人格なのか ) ……。
非常に読み辛いです。

また、いくら天才でも、子供の四季に対して皆が皆、平身低頭するのは、
凡人の私の理解の範囲を超えています。
何故、四季が殺人を起こしたのか、その謎だけには惹かれますが、
それ以前にも事件が色々とあることについては、
あまりリアイティを感じるものではないですね。

[推薦数:4] 2007/01/05 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
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四季シリーズ・第四弾 ―『冬』―

誰にも理解されることなく、誰の理解を求めることもなく生きてきた、超絶した孤高の存在・真賀田四季。彼女の心の奥底に潜んでいたものは・・・・・・?
完結作という事もあって、今までとは明らかに世界観が違います。過去、現在、未来の時系列は存在せず、場面も曖昧なまま目まぐるしく変化します。これは、時空を越えて情報を並列に処理出来る真賀田四季視点ならではの業であり、その為、夢見心地というか掴み所のない雰囲気の中を漂っている気分でした。
物語であって物語でない“世界"と、四季様の超越した思想や価値観と一般的なそれらとの乖離も相俟って、私は本作を理解したとは思っていません。それにも拘らず、何か心に染み渡るものを感じたのは、詩的に綴られた文章に彼女の“孤独"が表われていたからでしょうか。それとも、彼女が初めて流した“雨"に、その本心を垣間見た気がしたからでしょうか。いずれにせよ、原因として彼女の変化・・・もとい成長が深く関わっているのは間違いないと自己分析します。
『すべてがFになる』と『有限と微小のパン』で重要な意味合いを持っていたラストシーンを、本作最終章でも再び見る事が出来ましたが、やはり秀逸でした。

「死を恐れている人はいません。死に至る生を恐れているのよ。苦しまないで死ねるなら、誰も死を恐れないでしょう?」

「その言葉こそ、人類の墓標に刻まれるべき一言です。神様、よくわかりませんでした・・・・・・ってね」

そして最も印象に残ったのは、犀川の問いに対する四季様の回答。この台詞に、本シリーズの全てが集約されていると言っても過言ではありません。

犀川「人間はお好きですか?」
四季「ええ・・・・・・ 綺麗だから」

結末も、思わず安堵する様な、それでいて寂寥を感じる様な不思議な余韻を残してくれました。『S&M』⇒『V』⇒『四季』 と、シリーズ順に読み進めて来て良かったと心の底から思います。『百年シリーズ』も、どうやら読む必要がありそうですね。『四季』を完全に読み解くのに必要であろう、最後のピースとして・・・・・。

『私は私を殺して、私は私になった。私は私を生かして、私は私を棄てた。』

2006/12/15 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
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真賀田四季博士の人生が描かれており、さらにS&MシリーズとVシリーズに関わる秘密が明らかになるという、ファンならば垂涎の作品です。
今までみたいに、殺人事件を解決したりはしないのでミステリとは言いがたいのですが、とにかくシリーズのリンクだけで読んだ価値はありました。
森博嗣先生の考えている天才像も、何となく垣間見えた気がします。…一般的な価値観では理解できないでしょうけど、別にそれでいいとも思えました。
自分も四季博士を理解できませんが、その思想に興味は覚えますね。「正しいとか正しくないって、一体何だろう?」と少なからず考えさせられましたので。
「すべてがFになる」がクリティカルヒットだった方は必読です。四季シリーズまで通して読んだ時、その壮大な物語に圧倒される事間違いなしだと思います。

2006/11/26 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
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天才・真賀田四季を描いた春・夏・秋・冬の物語。
今までの大きな物語が一つの特異点に収斂していく様は見事としか言えません。単独で読んでも楽しめると思いますが、先行シリーズから順に読んだ方が、このカタルシスは大きいだろうと思います。作者はこの物語から順に発想しているとのことなのですが、確かに後付けではここまできれいに組み上げることは難しいでしょう。これを整合性を持って発想しうるというのが驚きですが。
森ミステリィの低温なトーンが苦手だという人が身近にもいますが(後は登場人物に違和感を感じるらしい)、純度の高い結晶のような言語感と、大きな物語(サーガと呼んでも良いくらい)は他に類を見ないものだと思います。

2006/10/05 良いと思うコメント [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
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四季シリーズ・第三弾 ―『秋』―

大学院生になった西之園萌絵と指導教官の犀川創平が、真賀田四季博士が残したメッセージを読み解き、4年前の妃真加島での事件の“真意"に迫ります。
時系列的に言うと、S&Mシリーズ以降という設定。妃真加島で事件が起こった本当の理由は?そして、その時の真賀田四季の思考は?・・・というポイントに焦点が当たっており、ストーリーの中心にいるのが四季様ではなく犀川と萌絵であるため、雰囲気はS&Mシリーズに近い感じがします。一度は終わったはずの事件を、異なる視点から検証する・・・という趣向は何気に斬新。本作の重要なキーワードである“レゴブロック"の設定も、当初から全て計算尽くだったとはさすがに考え難いですが、今更動かしようがない状況に別の付加価値を与える事で、ストーリーの枠組みを拡げるというのは巧い試みだと思いました。
例え対象者の周囲に存在しなくとも、何年もの月日が経とうとも、その者に影響を与え続ける天才・真賀田四季。彼女の存在が、犀川と保呂草を、そして、萌絵と紅子を引き合わせたのかと思うと、改めて畏怖の念を覚えますね。また、この出会いが即ち、今まで暈してあった大きな謎の答えでもあるため、本作を持って3つのシリーズはほぼ完璧にリンクしたと言って良いでしょう。四季様による影響は勿論ですが、パズルの最後の1ピースという意味合いもかなり強かったのではないかと。・・・・・犀川と萌絵の仲も大きく進展したのも、ファンとしては喜ばしい限りです(笑)。

『時間と空間を克服できるのは、私たちの思想以外にありません。生きていることは、すべての価値の根元です。』

2006/09/17 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
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S&Mシリーズの大物(笑)、真賀田四季博士の半生を描いた4つの季節の物語。
とりあえず、これを読む前にS&Mシリーズ、Vシリーズ、そして百年シリーズは必読。なんというか、「シリーズを全部読んでくれた読者に大感謝サービス実施中!」みたいな話なので(笑)、シリーズ未読だとたぶんつらいし、本当のところ愉しめないのでは…。

四季、5歳〜8歳の時代を描いた「春」。これは人称がわざと混乱させるような形で書いてあるので最初は戸惑ったものの、わけがわかってくるとなるほど、という感じ。Vシリーズのあの場面に繋がるシーンではちょっと笑みが漏れたわ。

13歳の四季を描いた「夏」。デビュー作『すべてがFになる』で四季博士が研究所に閉じこめられることになった元の事件が起こるまでがこの作品のストーリー。四季の初恋物語と言ってもいい!? ここではS&MシリーズとVシリーズもここではっきりと繋がる。

研究所を脱走してから7年後を描いた「秋」。ここではS&Mシリーズの萌絵ちゃんが主人公。一番の注目は萌絵ちゃんと犀川センセのその後ですな(笑)。実は四季博士が研究所脱走時にメッセージを遺していたことに犀川が気づき、萌絵と二人で彼女の後を追う。別ルートで同じ場所にたどり着いた保呂草&各務亜樹良とともに、4人が四季からうち明けられた事件の真相は…?

そしてラスト「冬」。この作品はすっかり観念的というか、四季の思考を追うような形の物語になっているため、時系列も場所もバラバラ。ただここではっきりと四季シリーズと百年シリーズが繋がることに。いろいろよく分からない点はあるものの、何となく天才っぽい雰囲気で、シリーズのラストを飾るにはまあいいのかな。

4部作を一気読みしたのだけれど、ストーリーがどうということよりなにより、ここで3つのシリーズがキレイに一つの世界にまとまったことに感嘆。これっていったい作者はどの辺りから全部考えていたのかなあ。とにかく伏線の張り巡らし方のうまさは尋常じゃない気がする。何はともあれ、ここまで読了できたことに、大変満足♪

2006/08/20 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
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難しかった… 今度こそ本当に、ついていくのが困難な時が何度かありました。
時代も場所も定かでない場所を思考だけで点々と跳んでいく。様々な過去の経験が再生され、後の出来事も描かれ、その内こちらはこれが過去の再生なのか「現在」なのかも分からなくなってくる。そこにまた挿入される四季の思考のランダムさと飛躍。もう???になりそうでした。
それでもG・Aのエピソードや、久慈の告白、犀川との邂逅、などを支点として読み進めることができたし、そうして読んでいくとやっぱりこの独特の世界観は嫌いじゃないなぁ、と思うわけです(『冬』に到ってはついていけない部分も多くあれど ^^;)
そしてここまで孤独な存在である四季が、それでも生を手放さずにいるのは、人間が好きだから、なのでしょう、きっと。その終わり方に少しほっとしました。

2006/07/15 良いと思うコメント [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
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四季シリーズ・第二弾 ―『夏』―

帰国した13歳の真賀田四季と、瀬在丸紅子との再会、叔父である新藤清二との関係、そして妃真加島の研究所で起きた事件が三人称で語られます。
この中でも特に重視されているのは、四季様の新藤に対する感情、すなわち恋心ですね。この矛盾を孕んだ不合理な感情を抱えている事による己の不完全さの認識(語弊あり)と、情報や記憶のコントロールが出来ないというジレンマが、全ての精神をリセットする道を選択させた・・・と言ったところでしょうか。ここでも、森作品定番の“固定観念が起こさせる錯覚"がテーマとして扱われており、その是非が殺人という行為を伴って強く問われていました。これを、倫理や道徳などの価値観で論じたくはありませんね。
・・・・・紅子さん以外にも、S&MシリーズとVシリーズから主要キャラクターが多数出演しており、確かにファンサービスも過剰気味(笑)。中でも、紅子さんや保呂草との四季様の会話は、犀川と萌絵とのそれとはまた趣が違っていて興味深かったですね。そして、3つのシリーズを貫く大きな謎の答えも徐々に明かされてきている為(まだ若干暈してある)、それらの関連性を補完するストーリーとしても見応えがあります。・・・もちろん、理解出来ないことを理解しながら、天才の思考や行動をトレースすることが本シリーズの醍醐味なのでしょうが。

『私がしようとしていることは、私が決めたこと。私は、しようと思ったことを、しなかったことは一度もないわ』

2006/06/27 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
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新しい物語ではなくて,S&MシリーズとVシリーズの時系列や,人物相関問題を,すっきりさせてくれた解説本のようなものですかね。これまでのシリーズを読んできた人には感涙ものだ。

いままで,匂わせるだけに留めていたものを,ここで一気に爆発させたということで,森博嗣は,これを書くことを想定したうえで,S&MシリーズとVシリーズを書き溜めてきたのではないかと,勘繰りたくなってしまった。

真賀田四季と瀬在丸紅子のリンク,瀬在丸紅子と犀川創平のリンク,犀川創平と林とのリンク・・・・・,その他もろもろのリンクを確認するにつれ,森博嗣が紡ぎだした世界に圧倒される。

すべては,【貴女は、貴女から生まれ、貴女は、貴女だ。そして、どこへも行かない。】の言葉に集約された。

森博嗣あっぱれ!!!

S&MシリーズとVシリーズの20作を読んでいないと,この作品の醍醐味を存分に味わえないので,間違ってもこの作品を先に読むことだけはしないでいただきたい。(著者は否定してますが・・・)

2006/06/15 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
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タイトルの通り、真賀田四季の物語。彼女の幼少期の頃から、S&Mシリーズ後までの人生が描かれてる。
いや、本当に今までの集大成って感じで、見応えありまくり。犀川や萌絵、紅子や保呂草も登場してファンサービスも抜かりなし。
抽象的な表現が多かったのは難だが、四季博士の鋭利な雰囲気は健在で、存在感は圧倒的。コレを味わえただけで十分満足できた。
いろんな事実も明らかにされたしね。思わず脱帽するような衝撃の連続は圧巻。シリーズを順序よく読んでおいてよかったなァ〜。

2006/04/15 良いと思うコメント [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
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四季シリーズ・第一弾 ―『春』―

天才科学者・真賀田四季にまつわる少女時代(5歳の頃から13歳まで)のエピソード。
ミステリー要素は極めて少なく、一応殺人事件が発生するものの、その存在すら忘れ去られる程度の扱いで、彼女の踏み台にすら値していません。故に本作は、四季様の物語と言って良いでしょう。ほぼ全ての要素が四季様の描写に終始しており、それは彼女に深い関わりを持つ“其志雄"視点で語られます。
桁外れの才能を有する為に生じる、人間関係や時間、肉体の限界のジレンマ。それに起因する孤独。天才とは、こうも残酷なまでに美しく歪んでいるものなのでしょうか。それを語る“其志雄"の憂いを含んだ口調が何とも切ない・・・。そして“天才"の少女時代は、ある喪失の体験により、彼女自身が言うところの“人間の精神構造の不思議"から来る不完全さを垣間見せた後、終わりを告げます。
・・・・・やはりS&Mシリーズから四季様の圧倒的な存在感に魅了されてきた者としては、彼女の人格形成の過程(の一端)に触れる事ができたのは素直に嬉しいです。各シリーズの橋渡し的な役割を担うキャラクターも登場し、今後その人達が“真賀田四季"にどう関わってくるのか、それも見所の一つだと思うので、続刊以降に否応なく期待が高まります。・・・もしかしたら、S&MシリーズもVシリーズも四季シリーズの為に存在したと言っても過言ではないのかも知れません。

『空間、そして時間。それらのいずれとも、彼女は乖離していた。』

2006/01/26 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
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他の方のレビューを読んだりして、あらかじめ基礎知識を入れてしまったためか、とくに衝撃などは感じませんでした。
それぞれの感想です。

「春」……抽象的な文章が読みにくいです。SF要素 ? もあるのでそのあたりは好みですね。

「夏」……四季が両親を殺した動機は、私には理解できないというよりも、そのような状況を作ってしまった事に疑問があります。
普通の人間ならば耐えられる事も、天才には苦痛なのかもしれませんね。
ただ私は殺人犯は嫌いです。

「秋」……今までの登場人物が出てきますが、誰が××だとか私はあまり興味がないので、森氏のファンとは温度差を感じてしまいます。
ただ保呂草は以前より好きになりつつあり、この男を中心にした物語など読んでみたいと思いました。
四季が萌絵の前に現れた場面などは映像で見てみたい気がしましたが、夢というように表記してあるのが ? です。

「冬」……雰囲気はありますが、改行が多すぎるようにも感じました(ファンの方には関係ない ? )。
元々3部作だったのを4冊にした経緯を考えると、そのあたりは少し残念ですね。

個人的には、犀川のシリーズ・紅子のシリーズよりは好みです。

2005/04/21 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
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「すべてがFになる」で登場し、
以後も強烈な印象を残し続けてきた「天才」真賀田四季博士を中心に、時系列に描かれるストーリー。
真賀田博士が妃真賀島の研究室に移る発端となったストーリーから、
「有限と微小のパン」後のストーリーまで。

この作品はミステリィではなく、「天才」真賀田博士をより詳細に描き出すためのストーリーに感じた。
相変わらずの詩的で哲学的な言葉の数々にによって真賀田博士がより神格化されている。

しかし、この本のメインは森博嗣氏本人による一番壮大なトリックのネタばらしです。
今までの24作品(S&Mシリーズ+Vシリーズ+短編集)全てが複線でした、
という結末には素直に敬服しました。というより、感動すら覚えました。
読者の盲点を思いっきりついていて、森博嗣氏の周到さに改めて感心しました。
おそらく、この結末に思い至った読者の方は相当少ないのではないでしょうか。

犀川や萌絵、紅子や保呂草に思い入れのあるキャラ優先の方は読んでいて面白くないかもしれませんが
間違いなく、「秋」で語られる信じ難い真実に打ちのめされる事は間違いないです。
森博嗣氏もきっと「天才」の一人なんでしょうね・・・。

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